たくやちゃんの性少年育成日記−プール編1


□月▽日・金曜日・快晴
『暑い……夏だから暑いのは当然なんだけど、男の時より女の体の今の方が暑さに弱い気がする。
 明日香に無理やりUV対策とかさせられるし、汗かくだけで男が寄ってくるし。フェロモンかなぁ……
 それはさておき今日は予定してたプールの日。………今日は目いっぱい暑くなりそうね……♪』



 青い空に白い雲。
 周囲から聞こえる水のはぜる音と楽しげな笑い声。
 普段なら市民プールで済ませているところを、みんなで行けば恐くないとばかりに最近改築されたばかりの巨大リゾートプールへ足を踏み入れたあたしは、普段あまり着ないビキニ水着のラインを気にしながら先に来ている留美先生や麻美先輩を捜し始めた。
 とは言え…容赦なく照りつける日差しは当然暑いものの、ついつい今の自分が女だと言うことも忘れて女の人の水着姿ばかりを目で追ってしまう。
 いかんなぁ、と思いはするけれど、女の目ならまず不審に思われないだろうし、みんなを捜すという大儀名目がある。よって正しい事なんだと自分の中で結論付けてプールの方を見やりながらプールサイドを歩いていると、少し先からあたしの名前を呼ぶ声が聞こえてくる。
「せんぱ〜い、こっち、こっちですよ〜」
「綾乃ちゃん、おまたせ〜。遅くなってゴメン〜」
 同じゼミの後輩の綾乃ちゃんが手を振っているのを見つける。あたしに見えるようにと頭上で振り回す動きに合わせて、頭の横で動物の尻尾のように短いおさげも可愛らしく揺れているのが見えた。
 そちらへ駆け寄ると、プールサイドに置かれたパラソルつきテーブルに留美先生が座っていた。いつものように思いっきり遅刻してしまったあたしは冷や汗を垂らしながら頭を下げた
「えっと……遅れて申し訳ありません」
「遅刻癖は変わらないようだな。あまり夜更かしばかりしていると体調を崩すぞ?」
「あたしもしたくてしてるわけじゃないんですけどね。相手の方が寄ってきて強引に迫ってくるから」
 大学が夏休みになってからも研究のために何日もゼミ室に通っているけれど、その帰りに街に寄ればほぼ百パーセントの確立でナンパ男に声を掛けられる。最近は男に戻れるまでの間は女としての人生を満喫しておこうと言う事で、気に入った人に誘われれば着いていく事もしばしばだけれど、あたしには男を見る目があるのか、そう言う人に限ってあっちの方がものすごい。ラブホテルに連れ込まれるのは言うに及ばず、この夏はビルの屋上や路地裏、湖の見える公園やスィートルームなど至る場所で女の快感を満喫しきっていた。
 一度きりだから燃えるのかな……と、この夏の体験を一通り思い浮かべながら留美先生の隣の席へ腰を下ろす。
 留美先生は既に人泳ぎした後で、黒いビキニと白い肌とが水に濡れ、輝いている。年上の女性が持つ魅力的なボディーラインについつい目を引かれていると、
「そう言う留美先生だって……結構この夏は楽しんでるんでしょ?」
 あたしの手は自然と濡れた太股をくすぐるように滑りあがり、優しくビキニの股間を押し上げた。
「クッ…ふぅ……いけない手だな……」
 水着を湿らせる水に一分と経たないうちに暖かいものが混じってくる。回りに怪しまれないようにしながらも席を寄せ、日差しを浴びて乾いた肌を水に濡れて冷たい留美先生の腕にすり寄せ、布地の食い込んだ縦の筋に指を何度も往復させる。
「相原……んん…う、あ……そこ…んックゥ……!」
 指先が深く割れ目の奥へ突き入れられると、留美先生の体がビクッと震える。水着に包まれた乳房が小さく震え、拒むべきはずなのに歯を食いしばって膝を開くその姿は、ゼミ室で白衣をまとっている留美先生からは想像できないいやらしさを感じさせるけれど、周囲に気付かれない程度に腰を揺さぶって笑みを浮かべる姿は紛れもなくあたしの知るベッドでの留美先生でもあった。
「もう……悪戯が過ぎるぞ。見ろ、高田も固まっているじゃないか」
 さすがに膣内挿入までは出来なかったけれど、指先に愛液がまとわりつくほどあたしの指を短い時間で堪能した留美先生はあたしとは反対側に腰掛けた綾乃ちゃんをアゴで示す。ちょっと子供っぽいけれどよく似合っているセパレートの水着に身を包んだ綾乃ちゃんは真っ赤にした顔を俯かせ、脚の上に手を置いてモジモジと体を居心地悪そうに揺さぶっていた。
「ごめんごめん。綾乃ちゃんにはまた後でね♪」
「あ……ち、違うんです。私は別に……」
 無理する必要はないのにと思いながら湿り気を増した留美先生の股間から指を離す。――そろそろあの二人も更衣室から出てくる頃だろうし、迎えに行ってあげなきゃいけない時間でもあるし。
 あたしは指先の愛液を軽く舐め取ると席を立ち、物干し総なめをしている留美先生と軽く唇を合わせる。唾液に混じった留美先生自身の愛液を流しいれると嬉しそうに飲み干してくれたことへ素直に嬉しさを感じると、今日の「これから」に期待感を覚えながら更衣室の方へ向かおうとする。
「なんだ……今日は片桐も一緒なのか……」
「明日香は今頃ベッドの上ですよ。昨日、散々気持ちよくしてあげたから」
 こう言う時には明日香も誘うんだけど、一緒に来る女の子の仲に明日香にあわせたくない人が一人いる。浮気ではないんだけれど、何年も前から関係が続いていて最近それがばれたばかり。ちょっと強引な力技(指技?)で明日香には納得してもらったけれど、楽しいプールをギスギスした雰囲気にしたくなくて、事情を説明した上で満足してもらうほど昨晩は励んできた。今頃腰が抜けているだろうけれど、明日も頑張らないと。
 そんなわけで、舌を悪戯っぽく小さく出して、どういう意味かを留美先生たちに示したあたしだけれど、突然背後から、驚きに満ちた声が聞こえてきた。
「あ…あれ? 相原くんが……二人?」
 白いビキニにこぼれんばかりのFカップを詰め込んだ麻美先輩にタートルネックのセパレートといかにもスポーツ少女らしい涼乃ちゃん、そしてその隣に二人よりも少し背の低い海パン姿の少年、翔君がすぐ傍までやってきたところだった。三人の足元には滴り落ちた水が黒い足型の染みになっているけれど、付いたそばから蒸発して消えていく。三人とも今の今までプールの中にいたらしい。
「翔君もちゃんときてたんだ。偉い偉い」
「っ………!」
 すぐ横に麻美先輩もいるけれど、前かがみになったあたしの胸の谷間を顔のすぐ目の前で見せられ、翔君は言葉をなくす。けれど視線まではずす事は出来ず、水着の股間はすぐさま反応して大きく膨らんでいく。
「あれだけいじめられてるって言うのに、あたしたちが誘ったらちゃんと着いて来るんだもんね。やっぱり今日も色々期待してるのかな?」
「そ、そんなの知るかよ! それより、あれはなんなんだよ、あれは!」
 「あれ」と翔君が指差した方に目を向ける。そこにはプールで水着は当たり前だと言うのに、水着姿でハズかしそうに美少女が二人。
 一人は翔君と同じぐらいのかわいい女の子……まだほとんど目立たない胸を水着で覆い、ショートパレオで隠した股間を両手で必死に押さえつけている。ショートカットの髪を髪留めで止めてアクセントをつけているけれど、今にも泣き出しそうな瞳で見つめられると可哀相とか可愛いと思うより先にドキッと胸が高鳴ってしまう。
「うん、よく似合ってるよ、明君♪」
「せ、せんせぇ〜……」
「泣いちゃダメよ。せっかくプールに来たんだから……明るい顔で微笑んでくれなきゃ」
 あたしの後ろで綾乃ちゃんや留美先生が「えっ!?」と驚いている。なにしろ……この明君、実は男の子だし。
「どれどれ、ここはちゃ〜んと付いてるのかなぁ?」
「や、ダメ、ダメだよぉ…!」
 パレオを引っ張ると、反射的に押さえつけていた明君の手に力がこもる。けれど回りにいたあたし達には、女性用のビキニに包まれたペ○スの膨らみがはっきりと見えていた。
「み…見られるよぉ……お願いだから…グスッ……」
 やば、泣かしちゃった!?……と思うけれど、あたしを責める目は一つも無い。ここにいる女性は一人を除いて明君の裸は何度も目にしているけれど、どう見ても女の子にしか見えない明君におチ○チンが付いていて、涙を流すその表情も母性をギュンギュン刺激しちゃう可愛らしさ。かなり反則気味で、一番近くにいたあたしは、思わず抱きしめて豊満な胸の谷間に明君の頭を抱きかかえてしまう。
「ん〜、可愛い可愛い♪ 明君のそう言う顔を見てると、ついついいじめたくなっちゃう♪」
「………………」
「ね、静香さんもそう思わない? 年上の男性も格好いいけど、年下の男の子も……ね?」
 窒息しそうなほど顔を胸にうずめさせられた明君は、泣き止みはしたけれどあたしの胸の弾力に興奮が昂ぶりすぎて太股に当たるぐらい股間を勃起させていた。その先端の感触を楽しみながら、今までずっと黙っていたもう一人の女の子……あたしと瓜二つの顔をして、おそろいの水着に身を包んだ静香さんへと顔を向ける。
「えっと……まずは自己紹介しよっか。静香さん、ほら」
「う、うん……」
 あたしとは何度も会っているけれど、ここにいるみんなとは全員初対面。しかもすぐ横をビキニパンツ一丁の男の人が舐めるような視線を投げかけながら通り過ぎていく状況に、静香さんの顔には不安と緊張がありありと浮かんでいた。
「あの……私……たくや君の………」
 吸い付きたくなるほど形のよい唇が震えている。それでも一つ一つ言葉を紡ぎ出す静香さんを胸に明君を抱きしめたまま応援していると、不意にキッと顔を上げて、
「たくや君の………南極二号、です」
「ぶっ!」
 それ……全然自己紹介じゃない! って南極二号ってなんなのよ。そりゃ静香さんとは恋人同士ではないけれど色々しちゃいまくった中ではありますが……あ、妾さんとか二号さんとか? いやでもそれじゃあたしが静香さんをおもちゃにしているようで……うわぁ。なんかみんなの視線がものすごく冷たいんですけど!



 ―――で、そこから静香さんとあたしの関係をあたし自信の口から説明しなければならなくなったわけで……ううう、浮気を告白させられてるみたいで、針のむしろだよ、これじゃ……
 そして大体のところを説明し終えると、ずっと口をつぐんでいた麻美先輩がボソッと一言。
「………浮気者」
「あうっ……」
「私の時は片桐さんを取ってそれ以上な〜んにもしてくれなかったくせに。なによ、あの頃の私、相原くんになら妊娠させられてもいいと思ってたのに」
「に、妊娠!?」
「それなのに、再開するまでの間にこんな子と……」
 しまった……麻美先輩を静香さんの横に座らせるんじゃなかった!
 水着に眼鏡は似合わないからと使い捨てのコンタクトをつけた素顔の麻美先輩はいつも以上にかわいいし、なかなかお目にかかれない。……が、笑みの向こう側になんとなく迫力を感じるのは後ろめたいせいでありましょうか……
「………?」
 そんな麻美先輩の迫力に気づかずに静香さんはキョトンとしている。そんな彼女のアゴに指をかけて上を向かせた麻美先輩は、観察するような目つきで見つめた後、おもむろに―――
「ん――――――――!!!」
 ………静香さんの唇に自分の唇を押し付け、二人の豊満な乳房が押しつぶされあうほど強く抱き合いながらジュルジュルと唾液をすすり上げた。
「んっ……んふっ………ハァ……もう、相原くんはずるいわ。こ〜んな可愛い子を独り占めしてるんだもん。再開するまでの間の分は男に戻ってからキッチリ責任とって貰うけど、これからは彼女も一緒なんでしょ? 相原くんと同い年なら私より一つ下ね。佐藤麻美、よろしくね」
「は…はぁ……」
 まさかいきなりディープなキスで来るとは想いにも寄らなかった。呆然としているあたしの前で麻美先輩は静香さんと握手なんかしていたりする。
「しかし……大鳥静香とは、またビッグな恋人二号がいたものだな、相原」
「留美先生、静香さんの事を知ってるんですか?」
 さすがに全員が同じテーブルに座る事が出来なかったので隣のテーブルを寄せてきて座っていたるみ先生は意味ありげな視線をあたしへ向ける。
「大鳥財閥はうちの大学が行っているいくつかの研究に出資しているからな。それに一人娘の大鳥静香は世界的に有名なピアニストとして知られているがテレビや紙面には決して出てこない幻の美少女とまで謳われた人物だ。―――まさか、相原とここまでそっくりだとは思わなかったが」
「けど何年も関係しちゃってたたくやさんの気持ちも分かるな〜」
 と、こちらもお隣のテーブルの椅子に腰掛け、足をぶらぶらさせている涼乃ちゃんが言葉をつなげて行く。
「だってここまでそっくりだと他人って気がしないもん。あたしだってたくやさん以外の恋人が出来たってエッチな関係続けてたいし、お姉ちゃんとこういう事だってしてたいもん」
「きゃあっ!―――んムッ!」
 言うや否や、隣に座っていた実姉の綾乃ちゃんを抱きしめた涼乃ちゃんは、麻美先輩がそうしたように舌を差し入れる濃厚なキスをする。完璧に主導権を握られた綾乃ちゃんは体臭の面前でのキスに体を硬直させるけれど、妹の愛のこもった口付けを拒みきる事が出来ず、為すがままに唇を吸われ続けてしまっている。
「なんか……あっちこっちからレズとか同性愛とか聞こえてくるんだけど……」
 隙あらばナンパしようと注目している男達が大勢いるのだ。その前で二組が女同士でキスしようものならそう思われてもしかたがないんだけど……ううう、あまり噂にならなきゃいいんだけどなぁ……
 それに、留美先生も綾乃ちゃんたちを壁に使い、隣に座らせた翔君の股間を弄っている。翔君も明君の女装の事で色々聞きたそうだったけれど……明君はこっちの方が可愛い、それだけの理由で女性用の水着を着せたのだから説明は簡単だ。
「さ、それじゃ話も終わったことだし、そろそろ泳ぎましょ。いつまでもこんなところに座ってたら泳ぐ前に真っ黒に日焼けしちゃいそうだし」
 あたしがそう言って席を立つと、みんなも次々に腰を上げていく。さすがに翔君はすぐに立つのは無理っぽいので置いていくとして、あたしは明君の手を掴むと、夏の日差しを浴びて輝くプールめがけてまっすぐ駆け出して行った。



 さ〜て、何して楽しもうかな?

A:まずは明君たちとひと泳ぎ♪
B:???