C)松永先生ルート


 たくや達が水着へ着替えて海へ向かっていた頃、一人スィートルームにいた松永啓子も新調したばかりの黒い水着に極上の肢体を包み、ホテルの敷地内にある海の見えるプールへとやってきていた。
 わざわざ目の前に美しい海が広がっていると言うので、この様なプールへ来るのは浜辺の賑わいから遠くはなれて静けさを求めるVIPが多く、自然と一般客は遠のいて彼らだけのテリトリーと化している場所であり、ホテル側もその事を熟知した上で通常の客をこのプールへ近づけないようにしていた。
 プールで楽しんでいるのは多くが男性だった。ここにいる以上、その誰もがそれなりの地位と財産を持っているか、持っている者の家族か知人だろう。同伴している女性たちもみな美しく、プールサイドに彩りを添えているけれど、啓子が姿を現してしばらくすると、彼女たちは嫉妬と羨望に満ちた視線を黒い水着の東洋系美女へと向け始めた。
 啓子が着ているのはかなりきわどいデザインの水着だった。胸元のVネックは水着の生地へ深々と切れ込みを入れ、漆黒と対比するかのようなまぶしい胸元を隠す事無くさらけ出している。一歩足を踏み出すごとに前へと突き出したバストが柔らかく揺れ弾んでいる。
 股間の方の切れ込みもかなり鋭い。股下から腰骨へと描かれる水着のラインは恥丘の膨らみに食い込んで、その盛り上がりを一際強調し、大胆に背中を露出している背後から見れば、水着はヒップの谷間を食い込んでお肉をはみ出させている。
 それだけならば、まだこれほどの注目を浴びる事は無かった。水着の大胆さから言えば、プールサイドにはスリングショットとも呼ばれる二本のストリングスがVの字に秘部だけを覆う超大胆水着を着ている外人女性もいる。その中で啓子が注目の視線を集めたのは水着とそのプロポーションの美しさとが合間っていたからに他ならない。
 たくやたちよりも歳が上だと言うのに、肌の張りはまだ十代といっても通じるほどだ。その張りに支えられた乳房は水着の薄い黒布を突き上げるようなカーブを描き、露出が多くとも要所要所を引き締めたデザインの水着は見事なまでのボディーラインをプール中にいる人間に惜しげもなく見せ付けている。当然パッドなど入れている筈もなく、膨らみの先端や股間の切れ込みまでもが黒い布地にくっきりと浮かび上がっている。
 とても教師とは、そもそも東洋人とも思えない美しさだった。まるで大理石で彫られた女神の彫像が水着を着て歩いているかのような姿に、男たちの股間は刺激するまでもなく大きく盛り上がり、肉感的な体つきを舐めるように鑑賞しながらどうやって口説き落とそうかとあちらこちらで始まり出す。金か、話術か、それとも強引に…女の一人や二人どうとでもできる権力を持った男たちの頭には、筒膳現れた絶世の美女を今夜のベッドでどう組み敷いて思う存分犯すかと言う想像が幾通りも描かれていく。
「ふふふ………」
 視線に気付かないはずがない。そもそも誘惑するような水着を着てこの場に現れたのは啓子自身であり、この様な事をするのも一度や二度どころではない。
 それでも全身に視線を浴びると、体の芯から震えが込み上げてくる。いつも宮野森学園の保健医として生徒たちから注がれるような憧れ交じりの甘い欲望ではない。見られるだけで妊娠しそうだと言う言葉以上に濃厚な性欲のこもった眼差しはこの様な場所でしか味わう事ができず、女を屈服させて犯すことしか考えていない男たちの前で全てを見せる行為そのものが、啓子にとっては「楽しみ」でもあった。
「相原君たちも連れてくればよかったかしら……」
 きっとあの四人なら、特にたくやなら何人もの男を水着姿だけで満足させられるだろうと考えながらプールへ辿り着いた啓子は、スタート台に立つ競泳選手のように、体のバネで勢いよく前へと体を伸ばして水の中へと飛び込んだ。
 海に比べれば小さいといっても、このプールは宮野森学園のプールの二倍か三倍はある。その中ほどまで滑るように泳いだ啓子は仰向けになり、水面から顔と乳房とを突き出して少しの間だけ水に揺れに身を任せた。
「さてと―――」
 体を半回転させた啓子が腕を動かし、十分に空いているプールを泳ぎ始める。明確なコースはないが、その場にいる誰もが追いつけない速度で軽く泳ぎ回り、火照った体を冷やすように往復を繰り返した。
「ふぅ……」
 プロポーションを維持するために始めた水泳だ。フォームも美しく、この程度ではさしたる疲れにもならない。それでも心地よい疲労感が体に広がり、プールから上がってラウンジチェアに身を横たえると水の中へ興奮を忘れ去ったような気分になれる。
『―――お客様、ドリンクなどいかがでしょうか』
 不意に声を掛けられ、閉じていた瞼を開けると傍らにはホテルのボーイが佇んでいた。おそらくそのままの姿勢を崩す事無く何時間とその場に立ち続けられるだろうと思うほど隅々にまで神経の行き届いた姿を観察し、
「―――合格」
 啓子は目を細め、どこか嬉しそうにつぶやいていた。
 若さ、美貌、それに……性欲。親切そうな顔をしていても、その笑顔の下では水の滴る啓子のはちきれんばかりの胸を見つめて……いや、値踏みしていた。水を吸い、体に張り付いた水着はかなり極薄で、間近で見れば乳首や秘所の形はおろか、肌の色までうっすらと透けている。それを隠そうともしない啓子に、若い女性なら何の疑いも持たない笑みを浮かべたボーイは誘っていると判断し、こちらもズボンの前が盛り上がって行くのを隠さず、見せ付ける。
『そうね……せっかくだからいただけるかしら。スペシャルドリンクを一つね』
『スペシャルドリンクですか? 申し訳ありません、当ホテルでは―――』
『隠さなくてもいいでしょう。ここにタップリと詰まってるじゃない』
 まさかこんな場所で……ボーイにしろ、周囲にいるほかの客たちにしろ、啓子とどのようなSEXを楽しむかまでは考えていても、彼女とこの場所で行為に及ぶなど、想像はするが実行するなんて思う者は誰一人としていなかった。
 けれど啓子は腕を伸ばしてボーイの股間を撫で上げる。普段、保健室で味わう男子生徒のものよりも数段大きそうなペ○スの指ざわりは十分満足が行くモノだ。上げた指でチャックを下ろし、そのままズボンの中へ手を差し入れて脈打つシャフトへ指を絡ませると、太さと形を確かめながら視線を上へと向ける。
『お、お客様、困ります。この様な場所で……』
 口では拒んでいるが、態度は拒絶していない。ボーイはむしろ、自分の手でベルトをハズし、自慢のジュニアを露出してチェアーに横たわる啓子の眼前に差し出している。
『もう……いけないボーイね。さっきの娘じゃ満足できなかったのかしら?』
『満足させてあげたのですよ。よろしければお客様も満足して差し上げましょうか? 一晩中でも……』
 上を向いて反り返るペ○スは湿り気を帯びていた。それはこのボーイが泳いでいたわけではなく、ここに姿を見せる直前まで女性と肌を重ねている事を示していた。
 確かに言うだけあって、なかなかの持ち物をしている。それを扱きながら周囲に目を走らせると、プール中の人間が啓子のほうに注目を集めている。
『ふふふ……』
 見られているかと思うと、プールで十分冷やしたはずの体が燃え上がってくるのが分かる。めったに覚えることのない視姦の興奮に溜まらず鍔を飲み下した啓子は、おもむろに唇を開いてボーイの勃起しきったペ○スに舌を絡みつかせ、
「それなら……私が満足するまで楽しませてくれるんでしょうね」
 相手には分からないよう日本語でそう言ってから唇の中へと咥え入れた。
『オ…オウッ……!』
『まだ始めたばかりなのよ。いきなり射精しネイでね、ボ・ウ・ヤ』
 挑発するような言葉にボーイが不機嫌な表情をするが、すぐに体を震わせた。太く、ゴムのように弾力のあるペ○スは啓子が舌を這わせるだけで太い亀頭を頬の内側にぶつけるほど大きく肉棒を跳ね上げ、今にも射精しそうな勢いでペ○ス全体が膨張し始める。
(まだイっちゃダメよ。ドリンクは運動の後だから美味しいんだから)
 決してボーイの男が早漏と言うわけではない。唇で肉のシャフトを扱きながら舌の腹で射精口からカリ裏まで感じる部分を余さず嘗め回され、その上タップリと精液が詰まっている玉袋を美女の指に弄ばれてしまっている。
 ズズッ…と啓子があふれ出た唾液をすすり上げて透明な先走りを一緒に飲み下されるたびにボーイの下腹部には普段抱く事のない東洋美女に対する陶酔感が広がり、否応無しに興奮を高ぶっていく。しかもテクニックが尋常ではない。それなりにSEXに自身のあったはずのボーイが、啓子の唇へペ○スを往復させるたびに確実に射精へ向けて追い詰められていき、必死に耐えようと痛みを発するペ○スを引こうとすればさらに吸引が強くなり、腰を引きながらも足を前へと出して根元まで啓子の口の中へと押し込んでしまう。
『ん……ふぅ、んッ、ぶっ、んグッ、んんッ、んはァ………フフフッ……』
 ペ○スから口を離した啓子が微笑を浮かべると、さすがにボーイにもそれが嘲笑である事ぐらいは察しがつく。―――が、再びしゃぶられ始めると、湧き起こり始めた怒りさえ消し飛ぶほどの快感が射精口からペ○スに突き抜け、首の後ろで熱いモノが一気にはじけ飛んだ。
『オ…オオオオオオオッッッ!!!』
 啓子の髪をボーイが掴み、太いモノを根元まで押し込むように腰を突き出して咆哮にも似た声を上げる。そして直前に抱いた女の影すら忘れるほどの快感に身を委ねてザーメンを射精しようとした瞬間、啓子の指が肉のシャフトを強烈に扱き、口の中で脈打つモノを勢いよく吸い上げる。
『ノオ、ノオッ、ンノォォォオオオオオオオッ!! お、オレが、こんな…ウッ……で、射精るゥゥゥ!!!』
 根元まで込み上げていた白濁が、啓子に吸われて普段より速く、それゆえにペ○スが破裂するのではないかと錯覚するほど強烈過ぎる射精感を生み出しながら、水着姿の黒髪の美女へと吸い上げられていく。
『………ダメね。不合格よ』
 最後の一滴に至るまで絞り上げられ、ペ○スを萎縮させながらへたり込んだボーイに向けて、結局チェアーから体を起こす事さえしなかった啓子が言葉を言い放つ。
『言い寄る女の子だけじゃなくて、たまには上手なお姉さんとも経験する事ね。それとも自分の言いなりになる少女しか抱けないようなロリコンかしら?―――もう、期待はずれもいいところだわ。暇つぶしにしかならないじゃない』
 もう男から興味を失ったかのように、振り向きもせずプールから立ち去ろうとする啓子に、まだ立ち上がる事さえできないほど射精させられたボーイが声を放つ。
『あ…あんたいったい…何者だ……!?』
 啓子がゆっくりと足を止める。そしてボーイへ肩越しに振り返ると、
『ティーチャーよ』
 一言だけ言葉を残し、ホテルの中へと入っていった。
「………物足りないわねぇ」
 気合を入れてプールまでやってきたというのに、収穫は見掛け倒しのボーイの精液だけ。味はまあまあだし、遊びまくってる割にはそれなりに濃厚ではあったけれど、たった一回フェラされただけで足腰が立たなくなるなんて話にならない。期待していただけに失意も強く、夜まで相手をしてくれる男探しも早々に切り上げてきてしまった。
「私もビーチに出てナンパでもされようかしら……」
 たくや達は美人なので捜すのは容易だろうけれど……などと考えながらエレベーターに乗り込む。
 押すボタンは最上階。最上級のスィートルームへの直行便だ。―――だが、ボタンを押すよりも早く、五人の大柄な男たちが乗り込んできて、扉と啓子の間をさえぎってしまう。
『………なにか用かしら?』
 男たちの用など分かっている。
 全員が水着姿―――先ほどのプールでの光景を見て、啓子をナンパしにきたのだ。もっとも、彼らの言うナンパが女性にしてみればレイプ同然に犯されるのと同義だとしても不思議ではない。現に男二人は左右から啓子に抱きつくと、90センチを軽々と越える巨乳を水着の上から揉みしだき、正面から別の一人が股間へ指を滑らせてきている。
『んっ……ふぅ、くぅ…あ、ああぁ……みんな…ずいぶん溜まってるのね。勃起してるのが丸見えよ』
『それはあんただって一緒だろ。襲われてるってのに、マ○コから小便みたいに愛液があふれ出してるぜ』
『ふふふ……あなたたちなら満足させてくれる?』
『もちろん』
 そう言うなり、ビキニタイプの水着を下ろして先ほどのボーイのモノに勝るとも劣らないペ○スを露出させた男は、仲間二人に啓子の脚を抱え上げさせて、水着の股布をずらして前戯も無しに突き立てた。
『あぁああああああっ!! 太い、いい、いいわぁ! もっと抉って、じゃ無きゃ、合格にしてあげないんだからぁ!!』
『す、すげぇ淫乱だな。さっきの奴がさっさとイっちまったのが良く分かるぜ……ツゥ!!』
 まだ扉も閉まっていないエレベーターの中でペ○スで突き上げられ、啓子は男たちにしがみついた。日本人には入らないような巨根に子宮口を擦り上げられ、何本もの手と指に胸やアナルまで弄られながら何度も体が宙を浮く。
 脳裏には強烈な火花が飛び散り、全身がガクガクと震えるほど、突然始まった激しいSEXに甘い叫びを漏らす。
(レイプされるのなんてめったにないから……ああ、新鮮で…スゴく感じちゃうわぁ……♪)
 股間から卑猥な音を響かせながら、慣れた動きで腰を振る男のモノを締め付ける。そして窮屈な姿勢で水着に包まれた体を揺すって向かえ腰を放てば、男は次第に無口になり、狭い個室の中にパンッパンッと腰を叩きつける音が木霊し始める。
『ほらぁ、射精してもいいのよ。何回だって我慢せずに。何しろ五人もいるんだから、我慢しないで、あっ、あッ、あッ―――♪』
『はぁ、はぁ、こ…この女……た、たまんねえ!!!』
 ようやくエレベーターの扉が閉まり、上へと移動し始めた最中に、一人目の男が啓子の中でペ○スを震わせた。外人サイズの巨根は精液の量も半端じゃない。子宮の壁に叩きつける様に次々とスペルマを噴出し、啓子の膣内をドロドロの熱い粘液で満たしてしまう。
『ふふ……まあ、70点と言うところかしら。次はもっと頑張りなさい。同じ動きばかりじゃ飽きられるわよ』
 一人目を終えて足を床へ降ろされると、レイプされたというのに悲痛な様子を見せない啓子に五人は少々毒気を抜かれてしまう。
『せいぜい私を楽しませてちょうだい。不合格者にはキッチリ補習をしてあげるからね』
 ………もしかしたらとんでもない女に手を出してしまったのかもしれない。そう思った時には既に遅く、エレベーターが男たちの部屋の階に到着してしまう。
『それじゃあ楽しみましょうか。安心していいわよ。私が五人全員に満足させてもらう代わりに、私が五人全員を満足させてあげるから』
 その言葉が駄目押しだったが手遅れだ。幸か不幸か、部屋まで案内された五人はそれから、東洋から来た美女(魔女?)に思考の快楽の中で精の根まで吸い尽くされることになる―――