6千里の研究・男の子編
「これは…困ったことになりましたね」
ふむ、とアゴに指を当てて思案のポーズ。ふむふむ、やはり私にはこのポーズがよく似合う……今はそれど頃ではありませんでした。まずこの問題を解決しなければ。
優柔不断の相原先輩を男に戻すため、私と私の憎き宿敵にして永遠のライバルである佐藤麻美とで競うように研究を始めて早数日。どうにも長期戦の様相を呈してきた研究合戦に終止符を打つべく、私は一つの作戦に打って出ました。
埋服の毒。―――簡単に言えばスパイを使って佐藤麻美が作り出した「性転換の薬」を手に入れたのです。
スパイには工藤先輩を使いました。「相原先輩を元に戻す研究を遅らせるため」と言えば二つ返事で盗み取ってきてくれました。サービスとして相原先輩の部屋に仕掛けた隠しカメラの映像を差し上げたので、もし捕まったとしても口を割る事はないでしょう。なにしろまだ、下着姿やバスタオル一枚と言うのを渡していませんから。……あいかわらずモルモットになる以外に能も芸もない人です。
ともあれ、相原先輩の身体を作り変えた原因である薬が手に入ったのです。これを分析し、相原先輩に生まれた抗体のデータとを―――
「ちぃ〜いちゃん、今度は何を開発しとるのかね?」
「うわっ!?」
どんっ―――ばしゃ。
なんと間が悪い……尊敬する教授とは言え、なぜ背後から驚かそうとするんですか。薬が全て服にかかってしまったではないですか。
これではもう調べようがありません。シャツからスカートまでびしょ濡れですし、床にぶちまけられたものを集めても「覆水盆に帰らず」です。ゴミやほこりや油や薬品や鉄屑やなにやといろいろなものが散乱している床なのですから、不純物が大量に混ざってしまったでしょう。なので集められたとしても正確なデータを得る事はもう不可能でしょう。はぁ……全ては水泡に帰しましたね。
「しかたありません……また工藤先輩を使って入手するしかありませんね」
いざとなれば究極の一枚があります。相原先輩が義姉の女性と男性二人の四人でベッドに上がっている画像が……不潔ですね。まさかそこまで女性としての精をまっとうしようとしていたなんて……まあ、相原先輩の性格ですから無理に押し切られたんでしょうし、それを裏付ける反応が言葉の節々にありましたから、ひとえに先輩が全て悪いわけではないのですけど……やはり不潔です。元々自分も男なのですから、拒もうと思えば拒めたはずです。
ともあれ既に研究が煮詰まって足踏み状態である以上、今日はここまででしょう。他にも続けなければならない研究もありますが、拭ったとは言え肌にはまだ薬品のヌルッとした感触が残っています。飲み薬と言うことなので効果は発揮されないでしょうが、けれど気持ちのいいものではありませんね。今日はもう家に帰るとしましょう。研究続きであまり休んでいませんし。
そうと決めれば即行動。早々に家に帰りました。
シャワーを浴び、相原先輩のあらゆるデータを検討し、その日は眠りに落ちたのですが……
「―――そういえば初めて女性になったときには、頭から薬品を浴びたと言ってましたね」
私が薬を浴びたのは身体の前面、胸元から下腹部にかけてです。それに頭からかぶるのに比べれば薬も少量でしたから、変化も限定的且つ進行スピードも抑えられたと考えられます。
つまりどういうことかと言うと……相原先輩に比べればないに等しいといわれても否定は出来ませんでしたし全国平均胸囲よりも少ないとはいえ私的には研究の邪魔にならない理想的サイズだと思うことにしていた胸のふくらみが、朝起きてみればまったく無くなってしまっていて、事もあろうに、
「私まで男性になってしまうとは……佐藤麻美、敵ながら侮れませんね」
股間から生えていました。いえ、生えているというより立ち上がっているといった方が適切でしょうか。いやはや、男性の生理現象と言うことで理解はしていましたが、まさか私が「朝立ち」を経験するとは思いもよりませんでした。
「まさか私まで男性になってしまうとは……」
不幸中の幸いといえば、二箇所のとてつもなく重要な部分が性を入れ替えたとは言え、その他の部分は以前の私のままと言うことです。思考もいつもの私のようにさえ渡っていますし、胸と股間以外は男性らしい特徴もなくいつもの私の身体のままです。―――もしかしたら、先輩が女になるのと同時に性格まで女性らしくなるのは、初回時に頭から浴びた薬が脳内に浸透して、今もまだ残留しているからかもしれないと言う仮説が……
「いえ、大事なのはそこではありませんでしたね。今現在の時点において重要視するべきなのは……」
ちらりと視線を下に向けます。―――平均より…小さいでしょうか……
ですが私の場合、宮野森学園時代にクイックレボリューションで相原先輩を元に戻したという実績があります。今回先輩がすぐに戻れないのは抗体の存在のため。だから私が戻ろうと思えばすぐに女性の身体へ戻る事が出来ます。
それに私にしてみれば、男の身体になったからといって問題は何一つありません。この体でも研究を続ける事は出来ますし、むしろ今の先輩とはお似合い……い、いえ、違いました。私と先輩の身体データを比べれば何らかの糸口を見つける事が出来るでしょう。
「では早速研究室に行って―――」
行って……行くのはいいにしても、問題があります。
私は、どの服を着て大学に向かえばいいんでしょうか?
「うっ……男の人と言うのはこんなにも窮屈で、どうして苦しくないんでしょうか」
地下鉄待ちの間も、股間の圧迫感は私を苦しめます。ですが……股間にフィットする女性用の下着では、小さいとは言えどうしても男性器を包み込むのには無理があります。
鏡の前であれこれ服を選ぶのもずいぶんと久しぶりな気もしましたが……問題は深刻でした。胸のほうは……あ…あまり…その………無い…から、外見的には普段とあまり変わらない……変わってくれていないのですが……股間の方はそうも行きません。
男性が女性の下着を履く。―――女装です。変態です。以前相原先輩を男性に戻したときのブレザー姿を思い出してしまいました。……私も堕ちましたね……
もし男性器があるのを誰かに見られては厄介な事になる。出来ればズボンを履きたかったのですが、股間の膨らみがどうしても気になってしまいました。普段ならもっとキュッと切れ込んでいるはずなのに、今ではアレの分だけ盛り上がってしまっています。男性のままでも問題はないと思ったのですが……やはり女性としての自分を割り切る事が出来ませんでした。それに……脚を動かすたびにアレとか玉とか色んな場所が擦れて……どうして男性はこんなものが付いていてまっすぐ歩けるんですか!? 駅に来るまでにどれだけ私が苦労したことか!
れ、冷静さ失っては勝てる勝負にも勝てません……科学者は常にクレバーであるべきなのです。これもデータ鳥の一つだと思えば言いだけの事です。
でも……やはりズボンのするべきでした。いつものスカートを履いてきたのですが……い、意外に短かったんですね。気をつけて歩かないと…アレを誰かに見られてしまいそうで……
「こんなの……恥ずかしすぎます……」
周りには何人もの人がいて、ぜんいんんが私を見ているような気がしてきました。幻覚です……そう…割り切れればいいのですが、見られてしまうかと思うと……
「く……ふぅ………これが…男の人の……んっ………」
少し……大きくなっているかもしれません。血液が流れ込むとは…こういう感じですか……けれどこんな人ごみで大きくなるなんて……そんなに私は…んっ……せ、節操無しじゃ……
男性の下半身に理性がないとは……じ、事実だったのですね………あ、電車が来ました。―――隅の方へ逃げ込まなければ!
電車が止まるのと同時に飛び乗った私は、いくつか座席が開いていましたがそこへ目もくれず、車両の角へ身を縮めるように陣取りました。後はこのままジッとしていれば、大学前の駅に付くまでは誰にも気づかれはしません。
「誰も…そばに来ないでください……」
いけません。少し弱気になってしまいました。もうここなら大丈夫なはずです。少し苦しそうにしていても股間さえ見られなければ問題ありませんし、この車両では痴漢も出ませんし。
「……………し、しまった! この車両は!?」
慌てて振り返ると、既にドアは閉まり、電車は動き始めていました。
そして同時に、私は視線を車両の中に走らせましたが男性の姿は一人もなく、代わりに私と同じく大学へ向かう女子大生や通勤中のOLの姿ばかりが目に映ります。
………女性専用車両でした。私としたことが自分の事ばかりに気が行ってしまい…ああぁ……
私が目を抑えても誰も気にも留めません。私の姿はどこからどう見ても女性のそれです。だれも今の私が男になっているとは思いにもよらないでしょう。
ですが……もし気づかれでもしたら……
―――ドクン
「うっ……ど、どうしてこんな時にこんな異常に……!」
今明らかに、私の股間の男性のモノは大きく脈打ち、その身を膨らませました。
壁に背を向け、深呼吸を繰り返し………ダメです。まったく効果がありません! それどころか女性車両に男性が私一人だけで、しかも股間を大きくしていることがばれでもしたら……へ、変態ではありませんか! それに、
「先っぽが……ショーツに擦れて……こ、こんなの……!」
だ、男性は先っぽがこんなにも感じるんですね……大きくなって少しだけ皮から飛び出した先っぽが…ショーツに擦れる上に……で、電車の揺れに合わせて、か、角度が……
「んっ―――ッ!!」
ついに…私のおチ○チンが上を向いてしまいました……小さいのに硬いです、これ。
見ると、スカートも股間の辺りが少しもありあがって、私が興奮している事を示しています。誰かに見られたら今の私が男だとばれてしまうぐらいに……しかし壁に背を向けているし、カバンで前を押さえていれば気づかれずに次の駅までは行けるはず……と、この電車は急行でした。十分以上このままで……
「うぅ……が、我慢しないと……」
そうです。性的刺激を受けているわけでもありませんし、壁とにらめっこしていれば視覚による情報だって一切ありません。
けれど、普段は気づかない女性専用車両の……香り…でしょうか。私も胸とアソコ以外は女のままなのに、漂う空気から感じられる甘い臭いに生えたばかりの男性器が駄々っ子のように暴れて脈打ってしまいます。
「ん……んっ……」
こんな事になるのなら……朝の生理現象による勃起を自然に収まるまで待たず、手淫で…自分の手で射精させてしまえばよかった……そうすれば興奮しようにも元気もなくて、こんな…こんな気持ちで興奮せずにすんだのに……
―――コツ
「!?」
だ…誰かが私の背後に立ちました……ま、まぁ、電車はガラガラに空いているというわけではありませんし、私がこの車両を占有しているわけでもないのですから、他者がどこに立とうが座ろうが自由なのですが、真後ろにだなんて……き、気づかれたら一巻の終わり―――
「ひぁ………!」
な…なぜ……スカートの中へ滑り込んだ指先が私の肌を撫でました。そこ…足とお尻の境目、弱いんですが……んっ! また…偶然じゃ……んんんっ!
明らかに痴漢です。ですが……声を上げれば追い払う事は出来るかもしれません。でもそれは同時に注目を集めてしまう事にもなり、私が男だと……盛り上がっているスカートを見られる事にもなりかねません。
もしそうなれば……完全に、私は変質者です…いくら事情を説明したところで、重要な箇所が二箇所も男性化していれば誰も信じてくれないでしょう。上から下まで女装して女性専用車両に乗った変質者……それだけは!
履歴に傷がつく事を恐れて声を上げず、細い指先に性感帯をくすぐられるのに耐えていました。バーを握る手の甲で唇をふさぎ、徐々に大胆に這い回る手に屈しまいと声を押し殺します。ですが、指がお尻の丸みを鷲掴みにして指を食い込ませてくると、私の中で何かが弾けてしまいました。
「んんんっ!!」
小さな体に震えが走ります……ゆっくりとこね回されながら、もう片方の手で下着越しに谷間を擦られると、私の自制心がいかに強くても耐え切れません……閉じていられないほどに足が痙攣し、カバンを離して両手でバーにしがみついていなければとても体を支えきれないほど………でも、それ以上に興奮しているのは私の男性器…おチ○チンです。
こんなに欲望を抑えきれないなんて……まだその存在に慣れていないとは言え、普段恐れとは異なる体外での脈動に、私の背筋は震え上がっています。ショーツのゴムに真上を向かされ、先端をはみ出させた性器は女性を求めているかのように充血し、硬くなっています。そして……痴女の手が私の股間へと回りこんできた瞬間、それに耐え切れなくなってしまいました。
「ひあ……っ!!」
腰が引ける……ただ握られただけで根元から痛みと共にこみ上げてきたモノが恐くて逃げるように腰を引きました。けれどその方向には背後に経つ痴女の体があり、私は抱きすくめられるように体を密着させる羽目になり、そのまま隅へと押し付けられてしまいました。
これで逃げ場はありません……もう私のアソコが男性のそれになっていることは気づかれたはずです……
もう…何もかもおしまいです……
「ふふふ……可愛いわよ、坊や。周りが女の子ばかりで興奮しちゃったのかしら?」
「……………」
「無理して答えなくてもいいのよ。ただ……少しの間、私の玩具になってくれれば……」
「あ……や、やめ……」
失意で抵抗の意思を失いかけていた私の下半身から、痴女の手によって下着がズリ下ろされていきます。
青と白のストライプ、セール品の安物ですが……鎧を失ったかのような恐怖心がこみ上げてきます。
だというのに、私のペ○スはゴムの締め付けから開放された事を喜ぶ様にいきり立ち、今ではスカートの上からでもくっきりと勃起しているのが見て取れてしまいます。女性の香りが充満した車内の空気は空調が聞いていてよく冷えているというのに、汗で湿った下着を引き下ろされた途端にペ○スの興奮は一気に燃え盛り、流れ込む血流が一段と増してペ○スを脈動させています。
「やめ……やめてください……やめなければ…声を……ひゃあん!」
「やめちゃってもいいのかしら? ここはこんなに苦しそうじゃない……私に身を任せて。全部出してあげるから……」
右手一本です。いくらわたしが背後の女性よりも体が小さいとはいえ、あそこを右手の指にくるまれて軽くしごかれるだけで、何も出来ずにただ悶える事しかできなくなりました。
背には私へのあてつけのように押し付けられた乳房の柔らかさ……けれど、心地よいぬくもりに言われたように力の入らない身を預け、めくられたスカートから小さいときの面影を失ったペ○スを弄ばれてしまいます。
「気持ちいい?」
そう訊ねられ……私は無言のまま頷いてしまいました。
気持ちいいんです……ですがこれは、男性の場合の性的興奮がいかなるものかを…んっ…し、知るためで……ひあぁん……そんなに…だめ…私は……んあぁ……!!
声を出す事は出来ない……けれど手の甲へのキスをやめて上を向いた唇が、震えながら半開きになって行く。そこへ差し込まれた女性の左手の指に舌をからめ取られ、赤子が乳を吸うようにチュパチュパと音を響かせてしまい……気が気ではないのに、緩急をつけた手の動きにもう…限界にまで追い込まれています。
「んんん…んむぅ〜〜……!!」
「我慢しないで……力を抜いて、楽にしてね……ふふふ……♪」
あっ―――ま、また早く…そんな、だめ、だめです、ああっ、ああっ、あああああ〜〜〜〜〜〜〜っ!!!
これが男の人の絶頂……根元から圧迫感がこみ上げてくるのを涙目でこらえていると、口に差し込まれていた指を引き抜かれ、声を迸らせようとしていた唇を塞がれました。
「んんんんんんんんんん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!」
もう…耐え切れません。体を強張らせた私は目をキツくとじてポロポロと涙を溢れさせると、お尻を大きく後ろに引いて女性の下腹部に押し付けながら、下半身を貫く強烈な射精衝動を一気に解き放ちました。
びちゃ……びちゃ……びちゃ……
女性の手の中で激しく痙攣を繰り返したペ○スから断続的に白濁液が迸りました。震える尿道を下に向けられ、壁に、床に、ドロドロの体液を次々と撃ち放ち、そのたびに背後の女性と密着した腰を跳ね上げてしまいます。
「○×駅〜、○×駅〜。お降りのお客様は〜〜―――」
あ……え、駅に着いた……早く別の車両に乗り換えないと……
ですが開いた扉は私のすぐ横ではなく反対側で、今の私は下着をズリ下ろされて初めての絶頂射精の真っ最中。しかも乗り込んでくる女性に押されてますます壁に押し付けられ……とても今から下りるなんて……そう思っている間にも電車は出発してしまいました。
「あ…ああ……」
その時になってようやく射精は終わりました。あたしの体内で煮えたぎった興奮を吐き出したみたいに急速に熱を失って行く男性器は勢いを失って本来の肉の柔らかさを取り戻して行きます。―――これで終わり…社内の一角に立ち込める自分の精液の熱気に包まれながら乱れた呼吸で酸素を取り込むと……
「あらあら、残念だったわね。それじゃ次の駅までもう少し楽しみましょうか」
まだ背後から抱きついたままの女性の手に一扱きされただけでペ○スは見る見るうちに逞しさを取り戻し、今すぐにでもへたり込みたいぐらいに疲れているのにそこだけは、本来の私の体には備わっていない男性器だけは……
「それじゃあ、今度はみんなで楽しませてあげるわ」
みんな?……その言葉を少々酸欠の頭が理解するよりも早く、私のおチ○チンへ、膨らみを失った胸元へ、助成のままの丸みと敏感さを保ったままのお尻へと左右からさらに数本の手が伸びてきて一斉に愛撫を始めました。
「あああああああっ!!!」
こ、こんなの耐えられません! やめ…袋を握っちゃ……んんっ! お、お尻もダメ……いや、私は、だ、男性の興奮状態はもう十分体験し…んあ、はっ、はううううううっ!!!
新たに伸びてきた手はどれも慣れた手つきで私の体をまさぐり、いつしかシャツもたくし上げられ半裸にされた体の至る場所を攻め立てられます。射精の余韻でキュッと窄まっているアナルを唾液まみれの指で弄ばれ、平らな胸でぴんっと立ち上がった小さな乳首を左右にひねりを加えて揉みつぶされながら三本以上の女性の手でペ○スを扱かれています。もう…二度目の射精をしらせる圧迫感がこみ上げてきています。
「やめて…いやあぁぁぁ〜〜〜!! お願…い…動かしちゃ…ひぃん! あ…あひぃ!! そこ、は、らめ……ひあっ、や、ゆるして…ゆるしてぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
びゅく、びゅく、びゅく、びゅく、びゅく……
「イくぅ、イくぅぅぅ――――――――ッッッ!!!」
抑えが利かない射精衝動が暴れ狂う男性器を容赦なく突き上げます。しかもその間も精液にまみれた手が私のペ○スに纏わりつき、続けざまに三度目、四度目と、初めてのときに勝るとも劣らない強烈な男性絶頂に追い込まれ、女性専用車両の一角に射精を繰り返してしまいます。
「ようこそ、痴女が集まる車両へ。駅に着くまで歓迎してあげるわよ、河原さん」
そう耳に届いた声も、何を言っているのか理解できません。
ですが昔、その声を何処かで聞いたことがあると思うのですが……射精のとびに意識が飛び散っている今の私では思い出すことが出来ませんでした……
「相原先輩も今お帰りですか?」
停留所でバスを待つ相原先輩を見かけた私はその後ろに並びながら声を掛けた。
「あれ? 千里がこんな時間に帰るなんて珍しくない? あたしを男に戻す研究は……」
「四六時中研究しても返って逆効果です。たまには息抜きしないと体を壊しかねませんからね」
「それもそっか……そだ。だったら何処かでご飯でも食べよっか。千里には迷惑かけてるんだし」
「それもいいですが……あ、バスが来ましたよ」
この時間、帰宅する人の数は多く、乗り込んだバスはかなり混雑している。いつしか後ろに並んでいた人たちに押されるように、私と先輩は車内の中央へと押し込まれていく。
「……っと。今日はちょっとマシかな。苦しくない、千里?」
「ええ、大丈夫です。―――ところで先輩、少々研究の方のお話をしたいのですが……」
「ここで?………え…ち、千里…え、なに!?」
なにと言われれば…ナニ…ですね。だって……先輩を隠れて待ってる間、ずっと抑えが利かなくて…パンツも履いていませんでしたし……
「相原先輩……今からデータを取りましょう……先輩と…私のおチ○チンの相性のデータを……」
んっ!……先輩の太股…気持ちがよすぎます……い、いえ、もっと、もっとじっくり相原先輩と……だから頑張って耐えるんです、私の…おチ○チン………んっ……
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