38・-さみしさは酒の味に似て-後
バーの奥は狭い事務所になっていた。
古びた壁はタバコの煙が染み込んで黄色く変色し、応接セットも見るからに形ばかりの安物。片隅に事務机や小さな冷蔵庫まで置かれた室内には、恋人が身を寄せあってカクテルを酌み交わす店内の雰囲気はひとかけらも存在しない。それどころか、かすかに点滅する蛍光灯に照らされた狭い事務所には、逃げ場のない牢獄のような不気味な雰囲気が漂ってさえいるように感じられるほどだ。
そして男と共に部屋に入った明日香はそのままソファーに押し倒されるや否や、脇にずらされたショーツの横からふと長い肉棒を無理やり捻じ込まれていた。
「ん、ンふぁ! い、んあ、ああ、いい、ハァあああああああっ!!!」
服を向かれ、酒の酔ってほんのり赤く火照った乳房を露わにされた明日香のヴァギナが、荒々しくかき回される。濡れた膣壁と男のペ○スとが擦れあうたび、狭い事務所の隅々にまで湿った摩擦音が響き渡り、恥丘と腰とがぶつかり合うたびに蕩けた表情を浮かべた明日香の唇から卑猥な喘ぎが押し出される。
「ンあああああああああああああァ!!!」
「明日香ちゃんたらイヤらしいぐらいに敏感だよね。オッパイまでブルブル揺らして、そんなに俺のチ○ポが気に入ったのかい?」
「だって、だって気持ちいいんだもん! ああ、スゴいの、深いとこに…あああああァ〜〜〜!!!」
両脚を男の肩に抱えられた明日香の身体は大きく折り曲げられ、天井に向いた膣穴に真上から圧し掛かるように精力漲るペ○スが抽送される。それは恋人のものよりも太く、硬く、逞しく。逃げられないようにしっかり押さえつけながら、棍棒を叩きつけているかのような衝撃を明日香の子宮へと突きこんでいた。
「んあ! んはああああっ! ダメ、あ、あああっ! 頭、へんなっちゃう、あ、ああっ、アアアアアアッ!!!」
「おッ、おっ、しまりがスゲェ……まずは一発、出してやるからな。たっぷり中出ししてイかせてやる!」
「くあああああっ! ふあん、ふァああああん! わたし、ああ、こんなの、はじめてぇぇぇ!!!」
バーの店内にいる頃から昂ぶっていた明日香と男は、それぞれに性欲をむき出しにし、お互いに昇りつめようとして獣じみたまぐわいの激しさを増していく。古びたソファーは今にも壊れそうなほどに軋みを上げ、結合部から押し出された愛液が盛大に周囲に飛び散って、汗とともに濃厚な淫臭を事務所の中に立ち込めさせていた。
―――拓也より…拓也なんかと比べモノになんないィィィ!!!
心から愛し合っている恋人の拓也とのSEXに不満があったわけではない。女の身体を知り尽くしている拓也のテクニックの前に、明日香だって何度となく絶頂を迎えさせられてしまっている。
けれど強引さが足りない……大切にしてくれる代わりに、明日香の身体が壊れそうなほど乱暴に扱ってくれることもない。今、名前も知らない男にされているようにヴァギナをメチャクチャにかき回すような事はしてくれなかった。
―――でも、気持ちいいのォ、SEXが、他の人に抱かれるのが……♪
酒に酔い、貞操も何も捨て去った明日香は、犬のようにハァハァと吐息を吐き散らしながら自ら腰をくねらせ、小刻みに震え始めた膣壁をキツく締め上げる。
「いい、いいぜ明日香ちゃん。彼氏とじゃ満足してなかったんだろ? ザーメン欲しいんだろ? 言えよ、チ○ポ好きのエロ女ァ!!!」
「好き、好き、チ○ポ好きィィィ! わたし、スケベな、エロ女ぁあああああッ!!!」
「だったら出してやるよ、彼氏の代わりにたっぷり中出しして孕ませてやるからさァ!!!」
「―――――――――――――――――――――――――――――ッ!!!」
男がトドメとばかりに腰を加速させて膣奥を抉り抜くと、明日香は目を見開き、長い髪を振り乱して大きく首を仰け反らせる。そして狂ったようにアクメ声を迸らせると、たくやの前では見せたこともないような蕩け切った表情を晒しながら膣の奥深くへと濃厚なザーメンを叩きつけられた。
「はい…入って……あ、な…中出しで……イぐ……ああ、中出しでイく、イくゥううんんんんんッ!!!」
身動きの取れない身体に硬直と痙攣が交互に襲い掛かり、体重を乗せて明日香の子宮口に深く肉棒を捻じ込もうとする男の身体の下で明日香は何度もオルガズムに打ち震える。
男の巨根は根元まで捻じ込まれ、結合部からは子宮に収まりきらなかった白濁液が溢れ出してきている。それはまるで男と一つになったかのような恍惚感を生み、明日香はいつまでも緩みきった口元から涎を滴らせてしまっていた……
−*−
「な、なんなのよこのメールはァ!!!」
急に入れられたバイトを終え、放ったらかしにしてしまった明日香に急いで連絡しようと手にした携帯に送られてきていた一件のメール。
送信元は知らないメールアドレス。題名は「あなたのチ○ポが欲しいんです」……どう見ても迷惑メール以外の何者でもない。
バイトの間も明日香のことが気になって気になって仕方がなかったのに、もしや明日香からかと期待して見てみれば……いつもならこんなメールは送られてきても速攻で削除するのだけれど、焦って受信メールフォルダを開こうとしてボタンを連打してしまい、見たくもないメールを選択して開いてしまう。
そして決して大きいとは言えない携帯電話のディスプレイに映し出されたのは……上下逆さまに移された、女性の股間。
どうやら無修正画像が添付されていたらしい。大きく膝を開き、性交後であることを示す白濁液をまとわり付かせた股間……そこから時間をかけてくびれたウエストに白く汚された美乳と表示され、最後に顔を両腕で隠している姿が表示されたのだけれど、あたしはその瞬間にはボタンを操作し、そのメールをさっさと削除してしまっていた。
―――いまさら女性の裸で○学生のように興奮しないっての。けどまあ……結構スタイルよかったけどね。ちょっと明日香に似てたかな〜……って、ヤバヤバ。早く連絡入れなきゃ!
もしあんな画像を明日香に見られたらどうなることやら。消した画像に今さら後ろ髪を引かれつつも、とにもかくにもまず連絡。迷惑メールのことは忘れて明日香の携帯の電話番号を呼び出すと、あたしの指は迷わずポチッと発進ボタンを押していた。
―――トゥルルルル……トゥルルルル……トゥルルルル……
なかなか出ない……コール音が十回を過ぎても、明日香は電話をとってはくれなかった。まあ時間も遅いし寝ている可能性を否定は出来ないのだけれど、それでもひと言ぐらいは謝りたくてそのまま電話を鳴らし続けていると、コールが二十回を過ぎてからようやく呼び出し中から通話中に切り替わった。
「あ、もしもし明日香。まだ起きてた?」
『……………………………』
「今日はゴメンね、遊びに行く約束してたのに。この埋め合わせは来週するからさ。店長もいきなりのヘルプだったからってバイト代に色も付けてくれたし」
『……………………………』
「で……あれ? 明日香、起きてる? もしも〜〜〜し?」
『……………………………』
なんか変……もしかして寝ぼけて電話を取ったのだろうか? 通話口の向こうには無言ではあるものの息をする音もわずかに聞こえていて、誰もいないと言うわけでもなさそうだ……けれど……
「も、もしかして……怒っておいででございましょうか……? 明日香、言え、明日香さん、明日香様、どうか今日のことはお許しを〜〜〜!」
『…………、……………ゥ、……………、………』
−*−
『もしもし、明日香、明日香ってばァ! 起きてるの? 寝てるの? もー、どっちなのよォ!!!』
「ふっ……んウ…ンッ……ん……んムゥ……ハァ……ぁ………♪」
耳元に添えられた携帯電話から聞こえてくるたくやの声を耳にしながらも、明日香の唇はソファーに腰掛けた男の股間から離れない。口の中に溜めた唾液を舌と唇とでたっぷりと肉茎に絡ませ、頭をスライドさせて激しい性交の名残を削ぎ落としては喉を鳴らして飲み下す。
―――こんなに太いのが……私の中を突いて……かき回して……
男にいい様に犯された全裸の身体は、舌を這わせるほどに甘い疼きが込み上げ、ギュッと閉じ合わせた太股の付け根に右手を滑り込ませていた。グチュ…グチュ…と粘つく男の体液をかき混ぜ、蜜壷を擦り上げる指先に集中しながらも、丹念なフェラチオ奉仕で脈打つ肉棒を口内に滑り込ませ、吸いたて、電話の向こうにいるたくやにわざと聞かせるように激しく音を立てる。
『………明日香?』
こちらの状況がわからないものの、さすがにたくやも不審に思い始めたのだろう。でも、明日香は不思議と淫らな興奮に犯され、ペ○スを包み込むように顔を上下に揺すりたて、いやらしい唾液を口元から滴らせる。
―――たくやァ……わたしね、あなたじゃなくてこの人に……頭も身体もおマ○コも……全部トロトロにされちゃったんだよぉ……♪
もう無理にたくやを付き合せなくたっていい。たくやは男に戻ろうとして忙しいのだから、自分は自分で他の男とSEXして、寂しい心を紛らわせて、ペ○スをなくしたたくやの代わりにたっぷりと中出ししてもらえば良いのだから。
「おいおい、彼氏に何かひと言ぐらい言って上げなよ。心配して電話かけてくれたんじゃないの?」
「んっ……いいじゃない、今は。忘れさせてくれるんでしょ……?」
今の声、たくやに聞かれたかな……けれど酒とSEXでまともな嗜好の出来なくなった明日香はそれほど気にも留めず、ペ○スから顔を上げるとそのまま立ち上がり、男に背を向けると自分の唾液で濡れ光る肉棒に上へと腰を突き出す。
「そんなことより……もう一回しましょうよ……♪」
「真面目そうな顔して、随分と淫乱だよな、明日香ってさ。ほら、お前の欲しいの入れてやるから腰降ろせよ。恋人に俺たちがSEXしてるところをたっぷり聞かせてやろうぜ」
「あ…ァ………♪」
男は携帯を机の上に投げ出すと、突き出される明日香の腰を抱え、たっぷり嘗め回された怒張の先端を濡れそぼった膣口へと押し当てる。そして一気に明日香の身体を引き降ろし、ヒクヒクと震える明日香のヴァギナいっぱいに肉棒を埋め込んだ。
「んあぁあぁぁぁぁぁ……は、入ってきた、拓也より太いのが入ってきたぁあああっ……♪」
「タクヤくんより立派なのは太さだけじゃないぜ?」
「ふあっ、はあぁん、んハァああああああッ!!!」
男が激しく腰を突き上げると、明日香は細く整ったアゴを突き出しながら乳房を弾ませる。
たくやと繋がっている携帯を前にして、明日香の膣口からズルリと肉棒が引き抜かれ、大量の愛液と精液を押し出しながらヴァギナの奥に届くほど深く捻じ込まれた。
「ああ、いい、太いの…いいのォ♪ もっと、ああ、もっとぉ……!!!」
明日香もただリズミカルに腰を上下に振っているだけではない。さらに快感を貪ろうと、腰をねじり、張りのあるヒップを男の目の前で淫らにくねらせる。
「たくや……もう、いいから……わ、わたしの、おマ○コ、この人のチ○ポで、悦んで…るぅぅ!!!」
アルコールが混じり、酒の匂いのする汗の雫を肌からにじませながら、男の両腕に抱えられた明日香はテーブルの上の携帯に向けて愛液の飛沫を迸らせた。
「ズボズボにハメられて、グチャグチャにかき回されて、もう、もうたくやのチ○ポなんかいらないのォ! ほら、見て、聞いて、約束、したの、もう、たくやのチ○ポは、入れちゃダメなんだってぇ!!!」
酔いつぶれた後の激しいSEX……もう理性なんてどこにも残っていない虚ろな瞳をテーブルに向けたまま、愛液を垂れ流し、泣いているのか笑っているのかわからない表情で猛烈な抽送を蜜壷の奥に受け入れる。
「早く、出してェ、わたし、今日、危険日、あっついザーメンで、受精するところをたくやに聞いてもらいたいのぉ!!!」
この言葉の意味すら解らない。ただ、電話をとる前に男に沿いえられた言葉を勢いのままに口にしているだけなのに、射精の余韻を敏感に感じ取ったヴァギナはその言葉どおりに受精の準備を整え、子宮口をぱっくりと開ききってしまう。
「んああああああッ! 出して、熱いの、おマ○コにィィィ!!!」
携帯電話の通話時間は二分と少しで止まっていた。
翌日、顔を合わせたたくやは、いつもと変わらない様子でひたすら頭を下げ続けた。
聞かれただろうか?―――微妙な通話時間だけではどちらとも言えない。けれどもし聞かれていたとすると、明日香の声を聞いたたくやは、どんな気持ちで電話を切ったのだろうか?
酒の味はさみしみに似て、堕ちてくる人間を際限のない深みに引きずり込む。
酔った上での過ちをなかったことには出来はしない。自分の中で息を潜める不満と欲望とを心の奥底に見つけてしまった明日香は、その足を抜け出せない底なし沼に深く深く踏み入れてしまっていた……
39-夏のたくやのショタ狩り日記? 前編(XC3)へ