17 懐かしい思い出・・・?(3)
「―――顔こっちに向けて」
「は…い……んムゥウウウッ!!!」
白いシーツに息も絶え絶えで横たわったまま、言われたとおりに顔を声のほうへ向ける。……その直後、あたしの唾液と淫液の臭いと味のしみこんだペ○スが唇に突きいれられる。
口が塞がれ、むせ返るような性交の跡の臭いが口から鼻の奥へと流れ込む……開脚させられた太股の間から何度も押し込まれる太い男根に体を揺さぶられながら、あたしは少しでも早く口を開放されたい一心でカリ首に舌を這わせ、もう四回は射精しているのに先端からいくらでもあふれ出てくる透明の液体を舐め取り続ける。
「おうっ……本当にキミ、素人? なんかもう、搾り取られてるみたいな……おううっ!」
「スゲェ…締まる……ギュウギュウにチ○ポを締め付けてくるよ!」
「んんぅ…んッ……はぁぁ…んううっ……んぅ〜〜〜〜〜〜っ!!!」
頬張っている逞しい肉棒を右手で扱きながら、先端をチロチロとくすぐると、ペ○スが一回り膨張し、硬く張り詰めていく。その間にもあたしのヴァギナは口の中のものにまけず劣らずの巨根にかき回され、充血しきった膣粘膜を肉茎と擦り合わされ、下がりきっている子宮の入り口をズンズンと腫れ上がった亀頭で突き上げられている。
―――やっぱり……女になったからって、こんな…こんな仕事をするんじゃなかった……!
短期間でお金を稼げる仕事なんて、まず危ない事をさせられうモノばかりだ。そんな仕事の一つに、千里に渡す研究費欲しさもあって声を掛けられるままにほいほい付いていって、そして……
「んんんぅ、ん―――――――――っっっ!!!」
後悔、先に立たず……もう三日目になる撮影。その最後を飾るべく、スパートを開始した男の人がパンッパンッと力強く激しい動きで腰を叩きつけてきて、あたしの濡れそぼった肉ヒダを巻き込みながら肉棒を捻じ込んでくる。あたしの腰と相手の腰が密着するたびに精液まみれで風船のように膨らんだ胎内が強く圧迫され、男性に組み伏せられている現実とどう足掻いても感じてしまう女の体の快感に、目じりから涙があふれ落ちる。
「―――もう我慢できねェ!」
何時間も犯され続けてきて頭の中が真っ白になったあたしには、目の前にいるのが誰なのかも分からない。ただ、口と股間を塞ぐ二人以外に、もう二人、ついさっきあたしの前と後ろの穴を同時に犯して大量の精液を迸らせた二人がやってくる。
「手でいいから握ってくれよ。後はオレが勝手に動くから」
「この胸もこれで最後かよ。残念だなぁ、AVの仕事を続けてくれたら、またお相手できるかもしれないのにな」
口々に勝手な事を言いながら、あたしの左手には固さと太さを取り戻した性器を握らされ、体の上を跨られたかと思うと、粘つく白濁駅に覆われた胸の谷間にも熱いペ○スの固まりを押し付けられる。
―――四本も…こんなにおっきいおチ○チンが……四本も……も…ぅ……ダメ……何もわかんなくなって……ああぁ……!
取り囲んでいる男の人はこの四人だけじゃない。監督、カメラマン、照明、他にも大勢……そんな大勢の人たちの前で全身を犯される恥ずかしさにゾクゾクッと全身を打ち震わせてしまうと、まるで何かのスイッチが入ったかのように水から進んでおチ○チンたちへ奉仕してしまう。
―――あたし……もう……この快感、一生忘れられないかも……ああ…ああああああっ……! イっちゃう…イっちゃう……もうどうなってもいいから、あ―――、ああああぁぁああああああああああっ!!!
「口開けて、ほら、よく見えるように、舌出して……い、イく…ぁ……!」
「じゃあ…オレは顔に……くあっ!!」
「くぅうううっ! 胸がオレのチ○ポに吸い付く……おおうッ!!!」
「限界だ、クソ、俺たちが……ここまで……クウゥゥゥ〜〜〜……ッ!!!」
―――こ…こんなに気持ちいいの……信じ…られな…ィィィ……もう…もう…あたし、もう、死んじゃうぅぅぅ〜〜〜〜………!!!
あたしの体の内側と外側の両方に、一斉に熱い飛沫がぶちまけられる。男性たちは体を震わせ、最後の射精を言って着残らずあたしに向けて搾り出し……そして………無言であたしから離れていった。
「あ……ぅ…ん………ハァ…………」
寒い……強烈過ぎるオルガズムを迎えたのに、誰も傍にいてくれない寂しさが湧き上がり、精液をタップリと吸ったベッドの上で行為を終えたばかりの四肢を緊縮させる。
そんなあたしへ近づいてきたのは、撮影用のカメラを担いだカメラマンと、全身には砕き液を浴び、口からも割れ目からも、そしてお尻からも白いものをあふれさせているあたしの裸体を舐めるように撮っていくカメラのレンズだけ。こんな汚れた体を記録されているんだと考えた瞬間、
―――……………!!!
「ひ…ひャ……ま、た……見られ…て……あ…ふぁあああっ、あはぁぁぁあああああ!!!」
お尻が浮き上がるほど体を反り返らせたあたしは、地球をカメラのレンズに突きつけるような姿勢で、狂おしいほどに身悶えながら大量の熱い汁を噴き出してしまう。
―――見られてる興奮だけで潮を……噴いて……あ…やぁぁ…………!!!
歯を食いしばりながら股間を手で覆うと、熱い火照りを帯びた肌を抱きかかえるようにベッドの上で横を向き、そのまま体を震わせて何度も噴出を繰り返す。そんなあたしの姿をカメラは股間から覗き込むように撮影し、大量の粘液でぐっしょり濡れた下半身が隅々まで記録されてしまう。
「こんなとこ……もう…やァ……み…見ないで………撮らない…でェ………ああぁ………」
何とか声を振り絞ってカメラの方へ顔を向けると、あたしの泣き悶える顔を撮ろうとしたカメラマンがベッドに上がってくる。
「………ッ!」
―――やだ……この人もおっきくして……
あたしの顔の傍にひざまずいたカメラマンさんの股間では、分厚いジーンズの布地を突っ張るほどにおチ○チンが勃起してしまっていた。………それを見た途端、もうこれ以上できないと思っていたのに、あたしは……
「あ……ん、ん、んぅ、うんぅ……はぁぁ…ダメ…もうエッチな事…イヤ…なのにィ………!」
蜜の溢れる股間を右手で抑えたまま、あたしはカメラマンの股間へ顔を押し込み、チャックから取り出した肉棒を頬張っていた。
「あたし……あたし……こんな……変態みたいな……や、やァァ……ああぁンッッッ!!!」
ずっとあたしの事を見つめていたカメラマンは一分と経たないうちに、あたしのやわらかい舌の上で絶頂を向かえ、男優の人たちよりも濃い、一番搾りの精液を口の中へ撒き散らした。溜め込んでいた量も物凄く、口内でペ○スは暴れまくり、それを逃がすまいと強く吸い上げながら、潮蜜まみれになった右手も使って扱きあげてしまっていた。
「ひゅ〜♪ スッゲェな。完全にイっちゃってるんじゃない、彼女?」
喉の奥に熱い粘液を流し込み、うっとりとペ○スを頬張り続けるあたしに、撮影を終えて休んでいた男優さんたちがまた近づいてくる。
―――あたしに……そんなおっきいの…近づけちゃダメ………また……抑えが……あ…んぅぅ……!!!
差し出されるままに、ペ○スを順番に頬張っていくあたし。両手に、口に、胸に……カメラマンも含めて五人の男性に囲まれたあたしは、痴態をすっと見つめ続けているレンズを目の前に、そそり立つ肉棒をネットリと舐めあげていた―――
………数年前の過ち。
あの時はどうかしていた。体の性別が急に入れ替わって、しかも研究費がどーとか、毎日毎日エッチな目に会うし、明日香が別の男になびいてるなんて話もあったし……
けどそれも既に過去の話だった。
撮影したのが弱小のAV製作会社で、どこでどう売ってるのか、出演したビデオはこの近辺じゃどこにも売られていなかった。それに性別も元に戻った事もあって、例えビデオを見た人でもこちらの事に気付くはずもない。名前だって一切出てないんだし。
次第に過去の汚点として、記憶の片隅にも残らないぐらいに忘れ去り……このままずっと思い返すこともない、そう思っていたのに………よりにもよって、あの馬鹿義姉が―――
「あンッ、ああッ、た…拓也、あんた、やっぱりスケベだったんだねぇ……」
「ううう……なんだってこんなビデオが今頃……」
「な…泣いてる暇があったら、もっと、チ○ポを突き上げな……あたしを満足させたら…返してやるって…言って……あっ、あっんぅ、あ…ああっ!!!」
ベッドの淵に腰掛けたオレの腰の上に、義姉の夏美が跨っている。―――この格好なのだから当然、「だっこだっこ♪」と言うシチュエーションでもないし、夏美はそう言う歳でも性格でもない。むしろ、「ほら、ちゃんと抱きかかえな♪」と言う性格だ。その上、今はブラもパンツも脱ぎ捨て、スカートとシャツはたくし上げて健康的な肌をさらけ出している。
そしてオレもまた、ズボンから硬く勃起したペ○スを取り出し、義理とは言え長年一緒に暮らしてきた義姉の膣内へ突き入れていた。今は結婚しているけれど、少し前までは自宅に男友達を連れ込んで楽しんでいただけあって、使い込まれた夏美のヴァギナはいやらしくオレのペ○スに絡み付いてきている。
今は人妻になった義姉と義弟の許されない情事。……それだけならまあ、オレも男なんだから嬉しく思ったりしてしまうかもしれないんだけど、問題は俺たちの真正面のテレビの画面が大問題なのだ。
―――そう、あれは数年前……男に戻るための研究費ほしさに怪しい男に付いて行った時の、おぞましい記憶だ。
どこにも売ってないし、ネット上で流出したなんて話も聞いたことがない。きっと何かの原因で販売されなかったんだろうな〜…とか自分に都合のいい様に解釈し、すっかり過去の事として忘れていた出来事を思い出させたのは………一本のビデオ片手に実家へ戻ってきた、魔性の女だった……
『面白いAVが手に入ったんでさ、どうせ女日照りの可愛い義弟にくれてやろうと思って持ってきてやったんだよ』
女日照りと言うわけではないんだけど……ともあれ断ったら機嫌を損ねるし、AVと言うのが琴線に触れた。貞操観念が薄い夏美だから、そのあたりの話題に恥ずかしさは感じなくてすむわけなんだけど……この時に渡されたのがDVDではなくビデオテープだったことに、もっと警戒するべきだったんだ……
『発禁くらった裏モノだって。流出してたら大ヒット間違い無しだったって話だよ』
発禁なら発禁で、マスターテープぐらい焼却するなり粉砕するなりしてくれてれば良かったんだ……そうすればこんな目には……とほほ……
画面に映し出される自分が女だった時の姿。―――こうして他人の視点で見てみると、やはりかわいい。男優二人と少し照れながらぎこちなく話している姿は、自画自賛になるかは分からないけど、初々しい感じがしてなんとも……だが、その後に展開される絡みのシーンを強制的に夏美と見させられると……
「ほら、休むんじゃないよ。どうすりゃ女が喜ぶかは、プロ相手に身をもって教えられたんだろ?」
………こうなるわけで。とは言え、半ば強制とは言え義姉と繋がるオレもオレだけど。でも……
「だったら……義姉さんのお望みのままに犯してやるよ」
悪戯っぽくそう答えると、視界を塞ぐ夏美のポニーテールを頭で払い、うなじへ唇を這わす。キスマークが突くぐらい強く吸い上げながら胸へ手を伸ばし、硬く尖った乳首を摘みながらズンッと奥を突くと、SEX慣れしている夏美は心地いいぐらいに感じた反応を返してくれる。
『「あああぁぁぁ!!!」』
不意に、別の女性の声が夏美の声に重なる。声のした方を見ると、女の体をした自分が開脚した姿のまま二人掛かりで担ぎ上げられ、ベッドの上に横たわるカメラマンのうえで体を上下に揺さぶられている。
『はあぁあああっ!! あうっ、あうっ、こんな…の……あぁん、あぅぅん!!!』
たわわな胸の膨らみを腕の間で重たげに揺らし、硬くし凝った乳首が上下に跳ねる。横たわる男優の胸に両手を突いて辛うじてバランスは保っているけれど、モザイクの掛かっていない股間へ浅黒い巨根が押し込まれるたびに、震える唇から喘ぎを漏らす。深く股間を抉られるたびに女性らしいやわらかさを帯びた体が狂おしげに震え、今にも気を失いそうな表情を浮かべて頭を揺らしている。
………変な気分だな。
あそこに映っているのが自分で、見ているのも自分。だけど性別が違ってるせいで、あのビデオを撮られたときの記憶を思い出すたびに……夏美の中にうずめているペ○スが痛いぐらいに脈打ってしまう。今までにないぐらい……恋人の明日香と愛し合う時よりも、今こうして義姉と繋がっている事よりも、目と耳を塞いでしまいたいぐらいに恥ずかしいはずの自分が犯されているビデオを見ている今の興奮がはるかに勝っている。
「うっ…あっ、あっ、あうっ…! た、拓也、随分激しッ…くッ……やっぱ…女になったの…伊達じゃない……んああああっ!!!」
夏美の声が耳に飛び込んできて我に帰る。―――と、気づかぬ間に夏美の両膝の裏に手を回し、ビデオの中で女の自分がそうされているように抱えあげて体の自由を奪った状態で、ベッドのスプリングを利用しながら腰を力強く義姉の尻へ叩きつけていた。
「いい、いいよ……んッ、その調子で、あ……くふ…ぅ…ぅうううっ!」
―――これまで一緒に生活していたせいか、あまり気にしなかったけど、夏美だって美人なんだよな……
人妻属性は持ってないけど、幼い頃からともに暮らしてきた姉の夏美は、すらりと伸びた手足といい、褐色の肌を大胆に露出した服装といい、俺の周囲にはあまりいない独特の色気を持った美人へと成長している。バスや電車で地j行為を繰り返している松永先生の蠱惑的な色気とも違う、大胆で健康的な色気だ。自分勝手でわがままで、女になるたびに散々な目に合わされてきたけれど、義理の姉弟と言う関係を忘れて肉体関係を結んでしまえば、男性経験を重ねてきたヴァギナがいやらしい動きで俺のペ○スに絡みついて来ていた。
―――なんだかんだ言って、姉さんも「楽しんでる」って訳だ。
『ああっ、ああっ、奥に、当たって、んクゥ…クァ、もう…もう…やめぅ……あああぁぁああああああっ!!!』
「くふっ……スゴい声じゃないか。あの時、どのぐらい、興奮してたんだい? 聞いてるあたしまで、エロい気分になりそうだよ、この声……」
―――そんなの……覚えてるはず、ないじゃないか……
そう思ってはみても、あの撮影の時の事を考えれば、今は存在していないはずの場所が蠢いてしまいそうなほどに快楽の記憶が蘇ってくる。文字通り、下半身の奥に刻み込まれたのは逞しいペ○スに延々と犯され続け、頭の中が真っ白に吹き飛んでしまうような絶頂の連続……子宮から溢れかえるほどの量の熱い精液を注ぎこまれてもまだ犯される凌辱。汗だくの体を精液まみれにされ、それでも膣奥どころか腸壁までかき回され、悶え狂いながら無意識にヴァギナを締め付ける。
……男に戻った今では忌まわしい記憶でしかないはずだった。それなのに、あの時の自分と同じように汗だくになりながら長い髪を揺らして犯されている義姉と、ビデオを再生して画面に映し出された自分の姿が、困惑の連続で思考力の鈍った頭の中で重なり合うと、もう他人の妻になった夏美のヴァギナを深々と抉り抜いてしまう。
「あぁ……こんなに、うまいなら…もっと早くに手ェ…出しとくんだった……」
グチャグチャと付くたびに音がなるだらしない淫裂にペ○スを押し込み、さらに激しく夏美の体を揺さぶる。すっかり気分を出して歓喜の吐息を漏らしている夏美を自分の体ごとベッドへ引き倒し、横向きの体勢で片足だけ高々と抱えあげると、体の下側になったが自由になった手で姉の顔をこちらへ向けさせ、その唇にむしゃぶりついた。
「んむゥ………!」
今更唇一つで文句を言う義姉じゃないのは分かってる。けれど、突然大胆に唇を奪った俺の行為に驚きを禁じえないらしく、動きを硬直させてしまう。その間に、窮屈な姿勢ながらも広げさせた太股の中心めがけて義姉を喜ばせるイチモツを突き入れた。
「ンッ……んフゥ………ハァァ……」
唇を離すと、満足そうな笑みを浮かべる夏美。その背後から手を伸ばして、グミのように硬くなっている乳首をつまみ、そのまま指が食い込むほど乳房を握り締める。
「いいッ、拓也ァ、もっと、もっとしていいよ。あたしを満足、させるんだ、そしたらビデオは、やるから、くっ、くぅ、うっ、んぁあああ………ッ!!!」
―――分かってるよ。ビデオと同じぐらい激しく犯して欲しいんだろ。だから俺にアレを見せながら……!
ビデオを餌にオレに言う事を聞かせ、逆に強引に犯されてもどっちでもいいと言う夏美の魂胆は理解しているのに、ビデオに眼を向けて自分の犯されている姿を目にするたびに、腰の動きを止められなくなる。自分から脚を開いてクリトリスを弄ぶ夏美の淫欲さとは別に、ポニーテールに舌長い髪の向こう側にあるうなじに吸い突きながら腰を振る俺の頭の中は、自分の……女の自分の姿でいっぱいだった。
夏美の胸は女の自分よりも小ぶりだったが、それでも十分な大きさだった。何人もの男をくわえ込んできたヴァギナに締め付けられながら、形の良い義姉の乳房をゴムまりのように弄ぶ。
……けど頭の中では別の女――それが自分のもう一つの姿だからややこしい――を思い描いている。もしこれが明日香相手の時ならば罪悪感を感じるところだが、夏美の時はそんなこと関係ない……むしろ、興奮が増して肉棒に限界以上に血液が流れ込むと、夏美の声は一段とは値上がり、テレビから聞こえてくる女の声と重なり合って、俺の意識を耳から犯してくる。―――最悪なまでに、自分と姉の声は肉棒を脈打たせた。
「拓也、いい、いいよお前。うちの旦那より、上手いじゃないか、あ…あたしが……拓也…なんかに……ぁうううううウッ!!!」
―――ここか、夏美が弱いのは。
男として義姉と肌を重ねたのは初めてだけに、その場所を見つけるのに時間が掛かった。けれど肉壁のその一点を押し込んだ直後、まだ余裕を感じさせていた夏美の体が跳ね、ビクビクと痙攣し出したヴァギナが急激に締め付けを増した。
「はふぅうううっ……! んはッ、ぁ……あたし、このまま……」
『い……イっちゃうぅぅぅ……もう…やぁ………あ…あたひ…ヒグゥ!! も…もう…もう…あ…あああぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!!!』
―――なんかもう……どっちとエッチしてるのかわからなくなってきた。
自分の想像力の豊かさに錯乱しながら、もう二人一緒に犯してやれとばかりに、腰を深い場所にまで打ち付ける。
「ふっ、あっ、あっ、拓…也……あんた…んアッ、アッ、ア――――――ッッッ!!!」
『あたま、おかしくなるぅ、気が、狂っちゃうぅぅぅ!! ア、アヒィ!! ハッ、あ、イくッ、あああ、イく、イくイくイく、あたし、イ…ッッッ……、―――――――――――ッッウ!!!』
画面の中で、女の体をした自分が首を仰け反らせて股間から蜜汁を噴き上げる。乳首を激しく勃起させるその姿と、夏美の体から立ち上る濃厚な牝の香りと震え続ける膣の締め付けに、わずかに送れて姉の子宮の一番深い場所へ容赦なく精液を注ぎいれた。
「――――――――――――っっっ!!!」
………明日香のとは違い、まるで吸い上げるような膣の動きに、義姉で、他人の妻になった夏美の膣内で射精を繰り返してしまう。それがいけない事だと分かっているはずなのに、頭の中が女の自分でいっぱいのままで、何度も何度もペ○スを脈打たせて、想像の中の『たくや』へ射精し続けてしまう。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!……………、はぁぁ………」
キツい穴の奥に精液を迸らせたまま、あまりの心地よさと興奮の余韻で体が動かなくなる。指一本でさえも動かすのが億劫なほどの脱力感と満足感にため息を一つ突く。
―――ビデオの方は……終わったのか。
テレビの画面には安っぽいエンディングのテロップが流れ、すぐに砂嵐のような黒い画面へ切り替わる。最後に一目、自分の女の姿を見て終えたかったけれど……ま、終わったものはしょうがない。あのテープを夏美から取り返せるんだし、見ようと思えば毎晩だって……
「んっ……それじゃ第二ラウンド、いってみようか」
「――――――――――は?」
夏美と共に満足し終えてぼうっとしていると、不意に義姉はベッドから降りてしまう。そしてタンクトップと短パンをサッサと脱ぎ捨てると、モデルよろしく、テレビへ向かう俺の視線をさえぎるようにモデル立ちする。当然、俺の視線は隠そうともしない夏美の股間の茂りへ突き刺さり、今しがた自分が出したばかりの白濁が垂れる淫靡な光景を至近距離で見せつけられてしまう。
「お前もたった一回であのビデオを返してもらえるなんて思ってないだろ? そうだね……最低でも二十回ってとこかな」
「待て待て待て! そんな話聞いてないぞ。それにこれ、どう見たって不倫で―――」
「へぇ……あんたに拒否権があると思ってんのかい? 後の二本がどうなってもいいって言うんだ」
「………二本?」
「よっぽど金に困ってたんだろ? 街中編と旅行編と……三本一緒に差し押さえられてたみたいだったんだけど?」
「――――――ゲッ!」
「いいんだね? 裏モノが流出ってのは結構儲かるし、あたしとしてはどっちを選んでくれたって構わないんだけど?」
―――言われるまで忘れていたけど、確か撮影は何回か……しかも一回、一泊旅行で山奥の温泉宿で………ど、どうやって手に入れたんだ、自分自身ですら忘れてたそんなビデオをどうやって!?
「でもま、拓也にだって悪い話ばかりじゃないとは思うけどね。美人で人妻のお姉様がやらせてやるっていっんだからさ……」
そう言ってベッドに上がっていた夏美は、自分の膣壁と擦れあい、愛液を十分に擦り付けられた俺のペ○スに顔を寄せ、躊躇うことなく口の中へ咥え込んだ。
「だから待てって。話はまだ終わってな―――」
このまま流されたら、せっかく握りかけた主導権を再び奪われかねない。………だが体を起こして夏美を拒もうとしたその時、最後尾に到達して再生を終えたビデオテープが音を立てて巻き戻されていく。
―――あのビデオが手に入るんなら……
男に戻った今、あのビデオテープの映像は忌まわしい記憶であり、思い出であり、……言い様のない興奮を与えてくれるアダルトビデオだ。女である自分がもういないのだから、その姿だけでも……と考えるに至り、それがなんとなく自慰に近いんじゃないかと変な事を考えてしまう。
―――ま、浮気するよりは……
自分で自分に浮気など出来ない。夏美の場合は義理の弟と不倫と言う事になるけど……どうせ旦那に証拠なんて掴ませないだろう。
だったら……と手を伸ばして夏美の下半身へ指を滑らせると、大量の混合液をたたえた砒素とキュッと窄まったアナルを指先でくすぐり、その感度を確かめる。
「あッ……変なとこをくすぐるんじゃないよ……んっ! んんッ……!!」
この感度なら十分。これなら……脳裏にビデオの中でされていた犯され方がいくつも思い浮かび、その全てを味わいたいと思う自分がいる。
義姉の体と画面の中の『たくや』……もしこれが明日香に対する浮気だというのなら、
―――相手は夏美とオレの、どっちになるのかな……?
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