第1話「あれ? 僕・・・女の子になっちゃった?」
僕の名前は須藤裕紀。今年この中学校に入学した1年生。この学校に入学してから
の僕の人生は不幸の連続なんだ・・・
「おい、裕紀。ジュース買ってこい!!」
・・・いつもこうやって不良の連中にパシリにされてる。
「あの・・・お金は?」
「そんなのお前が出すに決まってるだろ?」
「そんな・・・」
・・・いつもこうやって自分のお金でモノを買わされてる。
「あ〜・・・くそ体育教師が!! マジでムカツク!! お? 裕紀ぃ、いい所にいる
じゃねぇか。今、スゲェムカついてんだよ。ちょっとソコに立ちな」
「え? どうして?」
「いいから早くソコに立てって言ってんだよ!!」
「ひぃ!?」
言われるままに指定された場所に立つ。と同時に・・・
「あぁ・・・ムカツク!!」
ドカッ!!
「痛い!!」
いきなり思い切りお腹を蹴られる。息苦しさに悶えてしまう。
「うぅ・・・痛いよぉ・・・」
「おら!! とっとと立ちな!!」
ドスッ!!
「ひぐ!!」
姿勢を整える暇なくまた思いきり蹴られてしまう。
「ふぅ・・・すっきりしたぜ。また蹴らせろよ?」
「うぅ・・・」
・・・いつも不良達のサンドバック扱いされてしまう。
「裕紀く〜ん」
「な、何?」
「今日用事があってさ? 代わりに掃除しといてくれない?」
「え? でもこの間も・・・」
「何? 何か文句があるわけ?」
「う、うぅん。別に・・・」
「じゃ、頼んだわよ?」
「・・・はい」
・・・女の子達にもこうやって面倒な事を押し付けられてしまう。
「何でこんな目に遇うんだろう・・・」
いい加減、こんな生活が嫌になってくる。一体どうしてこんな目に僕が遇わなきゃ
ならないの?
「はぁ・・・」
黙々と箒を刷く。ホントは理由なんて解ってる。
「何でこんな姿で生まれてきたんだろう?」
身長は背の低い女子と同じぐらいしかない。ようはチビ。加えて顔つきにだって問
題がある。
「・・・いくらお母さんにだからってこんなに女の子みたいな顔じゃなくてもいいの
に・・・」
そう、僕の顔は誰がどう見ても女の子の顔つき・・・というより女の子の顔。しか
も、自分で言うのも何だけど飛び切りの美少女の顔をしてる。故に、普段良く女の子
に間違われたりするのも屡だったりする。
「オマケに体力も無いしなぁ・・・」
僕は昔病弱だった事もあって、その影響か治った今でも凄くひ弱な身体をしてる。
女の子と腕相撲しても負けるくらい、体力が無い。
「挙句に気も弱いからなぁ・・・」
1番の理由ってこれかも。嫌といえない性格だし、ちょっと怒鳴られるとビクビク
しちゃう。
「・・・はぁ」
ホント、一体どうすれば良いのかなぁ?
「・・・とりあえずさっさと掃除を済ませよう」
いつまでも学校にいるとまた不良達に苛められちゃうし・・・
「クソ!! 毎度毎度しつこい野郎だぜ!!」
・・・苛められちゃうし。
「ん? 何だ裕紀。まだいたのか?」
苛められちゃうのに・・・
「う、うん・・・」
うぅ・・・ヤダよぉ・・・また・・・
「丁度良いや。今スゲェムカツイてんだ」
「そ、そうなんだ・・・」
「ま、そういうわけだから覚悟しな」
「そ、そんな・・・」
・・・そこで僕の意識は途絶えた・・・
「ん? う・・・ん・・・あれ・・・?」
気が付くと、ベットに寝かされてた。
「あら? 目が覚めた?」
「ふぇ?」
声のした方を見ると、ソコにはとっても綺麗な女性がいた。
「大丈夫だった? 不良達にまた苛められてたんでしょう?」
「え? は、はぁ・・・」
僕にそう語りかけてくる女性。僕の通う中学校の保険医である、小林綾香先生だ。
「ん? あれ?」
そこで少し違和感を覚える。
「どうしたの?」
何だか意味深な笑みを浮かべながら僕にそう尋ねてくる綾香先生。そういえばこの
先生、何だか凄く如何わしい噂が多かったような・・・
「え? いえ、何でもないです・・・」
ホントは何でもないことないけど・・・何だか僕の声が少し変わってるような?
「そう? おかしいわねぇ?」
「え? 何がですか?」
ううん、何でもないのよ」
「そうですか・・・」
「ねぇ、ホントに何もないの?」
「え、えと・・・一応、何だか声が少し高くなったような気がするんですけど」
「そう・・・良かった」
「・・・? 何が良かったんですか?」
「ん? 何でも無いわ。で、以上があるのは声だけかしら?」
「へ? どういう事なんですか?」
「身体が痛いとか、そんな事ない?」
「え? あ、そういえば・・・」
僕が保健室にいるってことは、不良達に暴力を振るわれたからだから、何処かに怪
我があるのかもしれない。ひょっとして先生が心配してることってそのことなのか
なぁ?
「ちょっと待ってくださいね? 今調べてみます」
そう言ってカッターのボタンを外す。
「・・・シャツの上からじゃ解んないや」
というわけでシャツも脱ぐ・・・おや?
「・・・あれ? 何だか胸が膨らんでるような・・・?」
錯覚かな? そう思って目を擦ってみる。
「・・・腫れちゃってるのかな?」
その割りには妙にお母さんの胸に似てるような・・・
「ふふふ、どうやらちゃんと成功してるみたいね?」
そんな僕の様子をみて、先生が嬉しそうに笑う。
「え? どういうことですか?」
「ふふふ、そういえば下半身の方は大丈夫?」
「え? どうなんだろ? そういえば思いきり蹴られてた様な気が・・・」
そう言われて今度はズボンを脱いで確認・・・
「うぅ、流石に恥かしいので向こうを向いて貰えますか?」
いくらなんでも恥かしいよね? ズボンを脱ぐ所みられるなんて・・・
「あら? 見ない事には悪くなってる所が解らないでしょう?」
それはそうですけど・・・
「は、恥かしいです・・・」
「私は気にしてないわよ?」
僕が気にするんですけど・・・
「わ、解りました・・・」
うぅ、押しの弱い自分が嫌だ・・・
「じゃ、早く脱いでちょうだい」
「・・・何だか嬉しそうですね?」
「そんな事ないわよ?」
・・・何だかさっきから先生の反応が凄く怪しい。
「そうですか?」
「そうよ。だから早く・・・ね?」
「・・・解りました」
頷き、ゆっくりとズボンを脱ぐ。何だかいつもより股の部分が変な気がする・・・
「・・・綺麗な肌してるわねぇ? まるで女の子みたいね?」
「・・・あの、それ凄く気にしてるんであまり言わないで頂けますか?」
「あら? 今後はまるでなんて言い方しないから安心していいわよ?」
・・・どういう事? 言ってる意味が解んない・・・
「どういう事なんですか?」
「ふふふ、解らない?」
そう言いながら僕に近付いてくる先生。・・・一体何?
「は、はい・・・で、先生。どうして近付いてくるの?」
「ふふふ、解らないんでしょう? だ・か・ら、教えてあげる」
「え? え?」
一瞬、わけが解らなくなる。と、同時に・・・
「ひゃう!?」
何だか不思議な快感が僕を襲った・・・
「な、何・・・?」
快感の発生源に視線を向ける・・・そこには・・・
「ふふふ、1年生にしては結構大き目ね。先が楽しみだわ」
そう言いながら僕の腫れた胸を揉んでいる先生の手があった。
「な、何? どういう事!?」
「あら? まだ気付かないの?」
「な・・・にが・・・? ひゃぅぅ!!」
全く理解出来ていない僕に、更に大きな快感が襲ってきた。
「ふふふ、ココも理想通りの出来ね」
「ひ・・・ぁぁ・・・」
その大きな快感にぼやけた意識の中で、その発生源を見る・・・
「何? 先生・・・何・・・してるの・・・?」
先生の手は、僕の股間部を弄っていた。そう、僕の性器を。でも・・・
「あ・・・うぁ・・・何? 違う・・・これ・・・知ってるのと・・・違うよぉ・・
・」
中学1年とはいえ、丁度思春期。自分を慰める行為を知らないわけじゃない。そし
て、その行為によって得られる快感も。でも、今僕が味わっている快感は、それとは
まったく異質のものだった。
「ふふふ、どう? 気持ちいい? 今、あなたの新しい性器を可愛がってるのよ?」
「ひ・・・ぁぁ・・・新しい・・・性器・・・?」
一体・・・どういうこと?
「そうよ。女にあって男に無いものよ」
「え? それって・・・」
まさか・・・この腫れた胸ってひょっとして・・・
「僕・・・まさか・・・」
「ふふふ、ようやく気付いたわね? そうよ。あなたは女の子になったのよ」
「そ、そんな・・・」
こ、こんなことって・・・僕が・・・女の子になったなんて・・・
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