プログラム99「心を蝕む淫らな生物(後編)」
プログラム99 淫らな生き物達(後編)
「いやぁ・・・いやぁぁ・・・取ってぇ・・・取ってぇぇぇ・・・」
ナメクジが身体を徘徊する感触に、背筋からゾクゾクとした感覚が走る。気持ちよ
く感じた時と同じように・・・
「いやぁぁ・・・お願いだから取ってぇぇ・・・いやぁぁぁ・・・」
じわじわとゆっくりと確実にある場所へと向かうナメクジ達。その感触はただおぞ
ましいだけだった。
「いやぁ・・・お願いだから・・・許してぇぇ・・・これ以上乗せないでぇぇ・・
・」
一匹、また一匹と私の身体にナメクジが置かれていく。その度に私は身体を震わせ
て懇願するが、まったく聞き入れてくれる様子はなかった。
「くくく、そのうち良くなってくるさ。それまで我慢することだな」
「ひぁぁ・・・そんなぁ・・・」
下萄の言葉に項垂れてしまう。そして、そんな私にお構い無しに這い回るナメクジ
達。すでに数匹は私の陰毛の付近まで来ていた。
「さぁ、もうじきそいつらの凄さが解るぞ。油断してると一気に堕ちちまうから覚悟
しておけよ?」
「あぁ・・・そんなぁ・・・」
絶望的な言葉を聞かされ、さらに気落ちしてしまう。だが、下萄のその言葉に、甘
いトキメキを覚える自分が、確かにそこにいた・・・
「あ・・・あぁぁ・・・くる・・・きちゃうぅぅぅ・・・」
ジワジワと私の恥部に接近するナメクジに、私のあそこからは、一旦枯れた愛液が
昏々と溢れ出てきていた。
「いやぁ・・・こないでぇぇ・・・はぁぁ・・・ひぁぁぁぁぁぁ!?」
そしてついに奴らは私の恥部に触れた。その瞬間、切ない快感が私の身体を突き抜
けていった。
「イヤァァァァ!! 何かしてる!! 何かしてるよぉぉぉぉ!?」
ジワジワと徘徊しながら、ナメクジは何かの行動を起していた。その感覚は舐めら
れている状態とさほど変わらない。いや、ひょっとするとそれ以上の快感だ。
「やぁぁぁん!! んぁ・・・ひゃぁぁぁん!!」
甘露な快感に、甘い嬌声を放ってしまう。一気に嫌悪感が飛んでしまうほどの快感
だった。
「どうだ? 中々気持ち良いだろう? そいつらは啄ばむように愛液を啜るから焦
れったい快感を与えてくれる。まぁ、それだけでもないがな」
また下萄が意味深な言葉を発する。うぅ、今度は一体何だ? 何があるというん
だ?
「ふぁぁ・・・んぁ・・・ひぁぁ・・・あひ!?」
切ない快感に身体中の力が抜けてくる。だが次の瞬間、クリトリスが複数のナメ
クジに弄ばれだした。敏感な突起はその刺激を嬉々として受けとめているかのよう
に、充血し、硬くしこり始める。
「ひぃぃ・・・ダメェ・・・そこはぁぁ・・・感じ過ぎちゃうぅぅ・・・」
クリトリスを舐るようにネットリと責めるナメクジ達。しかし、ナメクジ達はそれ
以上の快感を与えてこなかった。
「はぁぁ・・・んぁぁ・・・やぁぁん・・・焦れったい・・・焦れったいの・・・」
もどかしく、儚い刺激が身体を痺れさせていく。ナメクジ達はいつの間にか私の身
体中を徘徊し、私の身体を切ない情感へと追い立てていた。
「んはぁ・・・ひぁぁ・・・んぁぁ・・・ダメェェ・・・こんなのってぇぇ・・・」
「くくく、どうだ? 凄いだろう? そいつらのもう一つの役目は女に対する拷問で
な、このまま数時間放置されれば確実に精神崩壊を起こさせてしまう。まぁ、ソレま
でに堕ちてしまうのが普通だがな」
「はぅん・・・そんな・・・このままだなんて・・・辛い・・・はぁぁ・・・耐えれ
る・・・んはぁ・・・ワケがないじゃない・・・」
切ない情感はどんどん私を蝕んでいく。確かにこれは一種の拷問だろう。しかも、
女にとって耐性が極度に低い拷問だ。
「くくく、まぁ、こいつらの量からいって1時間と少しで終わるだろうからそれまで
精々楽しむんだな」
「ひぁぁ・・・そんなぁぁ・・・」
「しかし悪いな、こいつらのエサになってくれて」
「ひぁぁ・・・それは・・・んふぅ・・・お前が勝手にしている・・・くぅぅ・・・
だけだぁ・・・」
悶えながら、下萄の言葉に抗議する。だが、ヤツには馬の耳に念仏だった。
「まだ他にもいるから頑張ってくれよ?」
「ひぁぁ・・・どういう・・・んふぅ・・・意味だ・・・?・・・ひぃぃ・・・そこ
ダメェ・・・」
「なんだ? こんな簡単なことも解らんくらい色ボケし始めたか? まぁ、いい傾向
だがな」
「んぁぁ・・・ひぁ・・・別に色ボケなんて・・・ひぅぅ・・・そんなにしないでぇ
・・・乳首・・・変になっちゃう・・・」
色ボケ・・・しているのか? しかし、ナメクジ達の乳首を丹念に啄ばむ行為に拒
絶するあたり、まだ大丈夫だと思うが・・・?
「なってるよ。思考がかなり低下しているからな。まぁ、それはこいつらの出す媚薬
の影響もあるがな」
「んひぁぁ・・・媚薬ぅぅ・・・?」
「そうだ。だから身体が異常に燃え上がっているだろう?」
言われてみればそうだ。たかがこの程度の刺激でここまで快感を得ることが出来る
だろうか? 否、出来るわけが無い。そう考えると辻褄が合う。
「まぁ、これからの事を考えればこいつらの媚薬に感謝しないとな。それがこいつら
のもう一つの力だしな」
「ひぁぁ・・・そんなぁ・・・んふぁぁ・・・感じちゃぅぅ・・・」
「だから今のお前は色ボケ状態なんだよ。解ったか?」
「ひぁぁぁ・・・そんなぁ・・・」
ナメクジは、着実に私の思考を痺れさせていた・・・
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