第八話 石川奈々編
水上アスレチックも、生き残っている女の子はBコースで生
き残った女の子を合わせてもわずか18人。このCコースで
も、力尽き倒れていく女の子は出てくるのである。石川奈々
は、この大会に姉妹で参加していた。高校1年生の妹、奈美
とともに、参加を申し込み姉妹で奮闘していたが、奈美
は・・・
第二関門 水上サバイバル 斜め懸垂
奈美「お姉ちゃん・・あたし、もうダメ」
奈々「あと少し、がんばって。」
奈美「もう・・腕が動かないよう。アアアッ」
奈々「あと4回、しっかり!」
奈美「くっ、あたし、もう、ダメ。おねえちゃん、がんばっ
て・・・」
奈々「奈美!」
「残念!奈美ちゃん、ここで懸垂ストップです。」
ブチン
奈美「キャアアァァ!おねえちゃーーーん!」
奈々「奈美ー・・・・」
ザバーーーーーーァァァン!!!
そして、妹の辱められてぐったりとした姿を目の当たりにし
てしまう。
「絶対許さない・・最後まで残って、奈美の悔しさを晴らし
てみせる!」奈々は、黄色のビキニを身につけ、黒いオーバ
ーニーを膝上まで伸ばし、次のチャレンジへと進んだ。
「みなさん、ここは瞬発力を試す競技です。『水上アーチく
ぐり』です。このプールには、全部で10箇所に水のアーチ
があります。ここを潜り抜けてゴールをめざします。アーチ
に触れても失格にはなりませんが、水着に触れると溶けてし
まいますよ!気をつけてくださいね」水上には、放物線を描
いた水のアーチが作られていた。「このゲームでは、5つの
移動方法があります。うまく使って、向こう岸まで渡りきっ
てください。途中でプールに落ちてしまったら、もちろんゲ
ームオーバーです」そっか、どのコースで進むかによって、
アーチを潜り抜けられる難しさが変ってくるのか。
一人目の赤いビキニの佐々木真奈美がスタート地点へ登って
いった。
「それでは、一人目のチャレンジャー、まなみちゃんのチャ
レンジです。ゲームスタート!」彼女は、スタート地点でま
ず浮島渡りを選んで、渡っていった。「お、うまいですね。
難なくアーチを潜り抜けました。」そう、浮島は水面に近い
ところにあるため、アーチを十分に潜り抜けられる余裕があ
った。しかし、浮島を渡り終わると、3つの分岐が現れた。
「さあ、自転車と水上ターザンが出てきました。」ターザン
は高い位置を飛ぶ為、水に触れてしまう可能性が高い。彼女
は自転車を選んだ。この自転車は、高さ3mにある、幅わず
か15センチの平均台を渡り、中間地点を目指すものだっ
た。「さあ、慎重に渡っています。」ピシッ!「キャアッ」
あっと、肩に水が触れてしまいました!右肩のビキニの紐が
切れてしまった!」彼女の右胸がハラリと見えてしまう。まだ
ピンク色の乳首が、観客に丸見えになってしまった。その動
揺からか、バランスを崩してしまう。「あっ、あっ、キャア
アアアーーーーーーー!」ガシャーン!ドボオオオーーーー
ーン!「ざんねーん!まなみちゃん、ここでアウトです。」
自転車は難易度が高く、危険性が高い。「さあ、まなみちゃ
ん、ここまでがんばってきましたが、ついにサメにつかまっ
て、水上に吊るされてしまいました。」次のチャレンジャー
は、自転車を避け、ターザンを選んだ。このターザンは、ロ
ープの先端にリングがついており。吊り輪のようにして渡っ
ていくものであった。その為、比較的安定してわたることが
できた。「それでは、最後のコースですね。最後はホッピン
グです。」最後は、なんとホッピングで渡っていくのであ
る。しかも、くぐるだけでなく、アーチの上をジャンプしな
ければならない。この仕掛けだけは最後にあるため避けては
通れない難所となっていた。彼女は慣れない飛び方で最後の
一本橋を渡り始めた。はねるごとに、彼女の膨らみかけたビ
キニの胸が上下に揺れている。アーチは最後のゾーンに3つ
あり、一つ目はくぐるものであった為、簡単に通る事ができ
た。しかし、2つめはジャンプしなければならなかった。
「えいっ!」ビシッツ!彼女の膝の辺りに当たってしまい、
その飛沫が飛び散りビキニの下をぬらしてしまう。「イヤ
っ!」次第にその染みが広がっていき、透け始めていた。そ
してついにジャンプの衝撃に耐えられなくなり、ビキニのパ
ンツがハラリと落ちてしまった。「イヤアア!」恥部を丸見
えにしたままホッピングをしていたが、ついに耐え切れず倒
れてしまう。その瞬間、放水は一斉に彼女に向けられた。
「やめてぇー!キャアアッ!」あっという間に素っ裸にされ
てしまった彼女は、再びホッピングに乗り、ゴールを目指そ
うとしていたが、水圧に負け、今度は橋の側面からプールへ
とまっ逆さまに落ちてしまった。ドボォーーーン!2人目の
女の子が吊るされてしまう結果となった。
私は6人目のチャレンジャーだったが、いまだに成功者はな
く、5人の女の子が恥部を晒しながら吊るされていた。「そ
れでは、奈々ちゃんのスタートです!」私は、浮島を渡り、
ターザンをクリアして最後のホッピングへとたどり着いた。
さっきの女の子の参考で、ジャンプも大きめに垂直に飛ぶ事
で濡れることなく最後のアーチまでたどり着いた。このアー
チは、ランダムで大きくなったり縮んだりして、タイミング
を見てくぐる必要があった。私はホッピングを調整しなが
ら、広がった瞬間、一気に抜けようとした。しかし・・・
パシャッ!わずかに背中にかかってしまい、なんとブラが外
れてしまったのだ!全開に晒される私の胸・・・周りからは
大きな歓声が沸き起こる。私はここで諦めかかった。両胸が
見えてしまった以上、ここからはもう無理だと考えた。しか
し、その時吊るされた女の子が目に入ってきた。奈美・・・
そう、私は奈美の無念を晴らさなければ!私は両胸を晒した
ままゴールへとたどり着いた。「奈々ちゃん、ゴールです!
豊満なバストを揺らして、見事なスタイルでしたねー」周り
からは罵声にも似た辱める言葉が飛んできた。
結局、このコースでは他の女の子は途中でプールへと姿を消
し、私以外は全滅してしまった。吊るされた女の子たちはと
いうと、突然ロープが切られ、全員プールへと落ちてしま
う。下には男達の群れが!バシャバシャと一際大きな水しぶ
きと、女の子の悲鳴が聞こえてくる。私は振り向く事ができ
なかった。これ以上辱めを受ける姿を見たくない!そう誓っ
て、次のコースへと進んでいった。やがて、後ろのプールか
らは悲鳴が消え、静かになった・・・
Dコースでは、細川ちえみが次のゲームのスタート地点にい
た。いつも以上に緊張した面持ちでスタートの合図を待って
いた。
(続)
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