B・A・I・B・U 最終話


この頃は夜が近づくと無性にラリー君が欲しくなる。 夜遅くまで遊んでいると、下半身がラリー君を要求してくる。 まるで発情した猫のように急いで家に帰る私。 もう夜はラリー君以外のことを考えられない..ラリー君があれば遊びにいく必要もない。 だってラリー君はいつでも私を気持ちよくしてくれるから。 そんな私に親友が忠告してきた。  あなたは依存症になってるって.. 依存症?そんなはずはない..単なる自慰行為じゃない? 毎日やってるから依存症なんて言わないで.. けど、依存症と思うと怖くなる。怖くなってしかたなくなる。 そんなことはない。思いすぎよ、思いすぎよ。 おそらく、友人は私のことを羨ましくて言ってきたと思う。 ああ、ラリー君のことを想うだけで愛液が止まらない。 淫乱?あぶない女、そう想われたくないけれど... 下半身が欲しがっているのだからしかたがない。 もう1つの穴だけでは物足りなくなった。 ちょうどいいところに穴がもう1つあるではないか。 2つのラリー君を一度に味わうと気持ちいい。 もう、何時でもラリー君を離したくない。 ラリー君を仕事場に連れて行こう。 そういうものも売っていたはずだ。 ラリー君と離れるなんてもう出来ない。 いつも自分の身につけていたくなってしまった。 けど、仕事が上手くいくなんて思ってないけど、どうでもいい。 ラリー君がいないと下半身が愛液の涙を流して喚くから。 欲しくて欲しくてたまらない。 欲しいって喚いて、それしか考えられなくなってしまう。 私が仕事をしてる時も、電車に乗ってるときもラリー君が一生懸命、動いてくれる。 周りにいる人がいなくなってきてるけど、もう構わない。 もっとラリー君に頑張ってほしい。 いつ壊れても、もう心配する必要なんてない。 昨日も、今日も、明日も、新しいラリー君がずっと届くのだから... <完> 短い短編でしたが、最後まで読了いただき、ありがとうございました...るみんより