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もうひとりの私
れいな
第5話
長い夜だった。
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眠ることなど、出来るはず無かった。
秘所は一晩中、潤みが止まらず、ジュクジュクとしていた。
いくら、気持ちを平静にと思っても身体がいうことを聞かない。
火照りは収まらない・・・・・・
何度、イキたいと願ったことか・・・・・
秘所に手を伸ばそう・・・そう思ったことか。
結局、言いつけを守ることしか出来なかった。
見られているわけではない。わかっているけれど、彼の言葉を裏切る勇気が無かった。
勇気がなかっただけなのだろうか・・・・・・わからない。
出勤時刻が迫ってる。
汗をかいた・・・・シャワーを浴びたい・・・。
無性にシャワーを浴び、サッパリとした身体で気持ちを切り替えたかった。
しかし・・・・・
今の自分には、それすら許されない。
気持ち悪いと感じるパンティを身に着けたままでいるしかなかった。
重い気分だった。
休みたい・・・
そんなことはプライドが許さなかった。
何を言ってるのよ。
今日はミーティングがあるでしょ!
それにやることはいくらでもあるでしょ?
そんなのは貴方らしくない。
自分に言い聞かせる。
重い身体で、玄関の扉を開ける。
外には青空が広がっていた。
目の間に広がる青空。
私の心と違いすぎる・・・・・
両手で頬を叩く。
気合を入れるわよ!
自分に言い聞かせ、一歩を踏み出す。
落ち着かない一日だった。
いつもならば冒さないような些細なミスを冒してしまう。
仕事に集中できない。
ふとした瞬間に、昨夜のことが頭をよぎる。
身体は昨夜から敏感なままになっている。
ちょっとしたことで反応してしまう身体、押さえようがない。
秘部に接する部分がゴワついたパンティにすら反応してしまう。
昨夜、大量の愛液と歯磨き粉が混ざり合い、布地を濡らした。
濡れた布地はぴったりと恥部に貼りつき、なんとも言えず気持ち悪い。
濡らしているということを常に実感させられる。
濡れた部分が時間経過と共に乾燥し、ゴワつき、濃紺の布地に白い跡を残している。
ちょっとした動きからパンティのゴワついた布地が軟らかな大事な部分に刺激を与える。
そうなった原因を思い出し、再び秘部が濡れ始める。
そして濡れた布地は、やがて乾燥し、更にゴワつきを増す。
これの繰り返し。
たまらない・・・・・
なぜ、こんなにも私の身体は反応してしまうのだろう。
我が身が情けない。
「ちょっとぉ、玲奈ぁ!どうしたのよ。人の話しを聞いてる?」
「えっ?ゴメン葉子。今、何か言ってた?」
「もぉ、どうしたのよ。らしくないなぁ!」
「今日の帰り、軽く飲みに行こうかって話しをしてたじゃない。」
「どうする?」
「あっ、ゴメンネ。今日はちょっと・・・。疲れてるの。」
「そう?」
「なんだかだるくて・・・・・」
「まぁ、今日は朝からなにか変よね。人の話しをろくすっぽ聞いていないし。」
「玲奈にしては珍しいわね。早く帰ったほうがいいかも。」
「ごめんね。そうさせて。疲れてるの。」
「わかったわ。早く帰って寝てね。その代わり、明日はちゃんと出社してよぉ!」
「ガスクロの使い方を教えてもらわなくちゃ。」
「キャピラリーカラムを使うの始めてなんだからさぁ、来てくれないと困るのよ。」
「玲奈だけがたよりなんだからヨロシクね。」
相変わらずの調子で葉子は自分の言いたい事を告げると、立ち去る。
そっかぁ・・・明日、来なくちゃ。休んだり出来ないわね。
休んだりすると、後できっとグチグチ嫌味を言われそうだわ。絶対、来なくちゃ。
自分に言い聞かせる。でも、せめて、せめて今日だけは早く帰りたい。
このまま集中力を欠いた状態で仕事を続けても凡ミスが続きそうで恐い。
他人からミスを指摘されるような仕事はしたくない。
プライドが許さない。
悩んだ挙げ句、フレックスタイムを使って早めに帰宅しようと決めた。
上司にその旨を伝え、帰宅の途についた。
一刻も早く、独りきりになりたかった。只々、帰途を急ぐ。
帰り道を急ぐあまり、私はしなければいけない大事なことを忘れていた。
アパートの扉を開ける。
後ろ手に扉を閉め、鍵をかける。
カチャッ・・・・
緊張が走る。昨夜の彼の言葉が蘇る。
自宅に居る時は裸・・・・・・・
彼の言葉を思い出し、部屋にあがることも出来ず、踏み込みに佇み躊躇する。
彼が見ているわけではない。脱がなくても大丈夫。
言わなければ・・・・言わなければ嘘がバレることなどない。
内緒にしておけば・・・そう、自分さえ黙っていればいい。
でも・・・・心が揺れる・・・・・・
踏み込みに立ち止まったまま、バックを下駄箱の上に置いた。
指が胸元のボタンに。
深い溜め息をついた後、ゆっくりとブラウスのボタンを一つずつ外していく。
胸元を開け、袖口を引き、ピンクのブラウスを脱ぎ、バックの上に置く
ドキドキと鼓動が高鳴り、胸が苦しくなる。
タイトスカートのファスナーを下ろしていく。
スカート、ブラジャーと一つ一つ、身に纏っていたものを脱いでいく。
パンティに手を掛ける。
さすがに簡単には手が進まない。
ためらう。
誰も居ない部屋の中で、いったい自分は何をやっているのだろう?
自問自答する。
何故、私はここまで彼の命令を守ろうとするのだろう?
どうしてなのだろう・・・・わからない。
やはり、止めようか。。。。。。。。
玲子が囁く。
何をためらうの?アナタは彼の奴隷でしょ?
奴隷だからあんなに感じることが出来たんでしょ?。
彼の命令通りにしていれば、また、あんな思いが出来るのよ。
奴隷の自分を思い出してみなさいよ。
いいこと、奴隷は命令に絶対服従なのよ。
彼に組み敷かれた時の記憶が蘇り、身体が熱く疼き始める。
淫靡な悪魔の囁きが私の背中を押す。
胸の高まりは一層増していく。パンティを脱ぎ、裸になる。
バックと脱いだものを抱え、部屋にあがる。
熱くなりつつある身体が、空気を感じる。
空気を感じただけなのに、みるみるうちに乳首が硬く尖り始める。
裸でいる事が心許ない。
言い知れぬ不安が襲う。
不安を感じながらも別のどこかでは甘美な疼きを感じている。
秘唇から愛液が漏れでて、太股を濡らし始めている。
真っ先にシャワーを浴びに向かう。
昨夜から、何度シャワーを浴びたいと願った事か。
やっと浴びる事が許されることにホッとし、喜びを感じる。
シャワーコックを回す。
シャワーヘッドから勢いよく飛び出すお湯にすら、得体の知れぬ快感が湧きあがる。
快感に覆い尽くされ、無意識に行動していく。
スポンジにボディーソープを含ませ、十分泡立たせる。
スポンジからたっぷりと泡を絞り取り、左手に掬い取る。
泡を右の乳房に、左の乳房へと撫でつける。
両手で胸のラインに沿って円を描くように撫で、指先で硬くしこっている乳首を摘む。
くりくりと指で弄ぶ
あぁぁあぁっ・・・ん。 欲しい。感じたい・・・・
左手で激しく乳房を揉みしだく。ごく自然に右手は下半身へ。
指先は潤みきった秘唇を捉える。
あぁん!こんなになにグチャグチャになってる・・・
恥ずかしい・・・でも・・・・感じる。
掻き回したら・・・・掻き回したい。
やめて!駄目よ!そんなことをしたら駄目!理性が叫ぶ。
自分自身で慰めるなんて駄目よ!!
いつからそんな女に成り下がったの。
止めるのよ!はしたない。
我に帰る。自分はなんと恥ずかしい行為をしているのだろう。
わかってはいる。わかってはいるけれど・・・・
快感に身を任せたい。そう願わずにはいられなかった。
追い討ちを掛けるように玲子が囁く。
勝手なことをしては駄目よ!手を止めなさい。
アナタに自分を慰める権利はないの。
彼に言われたでしょ?彼の命令に背くつもり?
アナタは彼の奴隷よ。忘れたの。
勝手に悪戯したりしていけないわね。彼にお仕置きしてもらわなくちゃね?
でも、残念よね。せっかくイキたかったのに。
お生憎様。
でも、イキたいわよね?イキたいんでしょ?素直になるのよ。
彼に奴隷としてお願いするのよ。そう言われたでしょ?
いかせて下さい。ってお願いするの。
電話するの。
イキたかったら電話をして許可を貰うのよね?簡単でしょ?
アナタは彼の前では玲子なのよ。
玲奈ではなく、この私、玲子なの!
駄目よ!だめぇ!
アナタは玲子なんかじゃない。玲奈でしょ?
自分で慰めるなんて惨めな事をしないで。
玲奈は誇り高い女よ。
気高い女でいなくちゃ駄目なのよ。
自分の中で戦いが始まる。
玲子と玲奈。
いったいなんなの?自分の中で二人の人物が戦ってる。
何が起こり始めているの?
どうして・・・・どうしてこんな思いをしなくちゃならないの?
どうしいたらいいの???
頭からシャワーを浴びる。自然に涙が零れ落ちた。
何も考えたくない。
思わずその場に泣き崩れてしまった。
頭上から絶え間なく、お湯は降り注ぐ。
疲れた・・・
浴室から出て、ベットに身を投げ出す。
眠りたい・・・眠らせて・・・・・・・・・お願い・・・・
いつのまにか眠りについていた。
ふと、気がつくと21時を回っていた。
暑い。ぐっしょりと寝汗をかいていた。
帰宅してから食事も取らずに5時間近くも眠っていたことになる。
身体はけだるかった。
のろのろと起き上がり、冷蔵庫から冷えた赤ワインを取出す。
白よりも苦い赤を飲みたかった。
グラスに注がれた真紅の色を、見つめ、一気に飲み干した。
重苦しい心に、冷たい苦みが広がる。
食欲はなかった。
あるのは未だ火照った身体を静めたいという性欲だけだった。
眠りながら夢を見た。生々しい夢だった
夢の中の自分は、何度も彼に貫かれていた。
プライドなど微塵もなく、命令されるまま様々な姿態を繰り広げていた。
彼の足元に跪き、床に額を擦りつけ、貫いて欲しいと哀願していた。
薄ら笑いを浮べ、私を見下ろす彼がそこにいた。
「何をどうして欲しいのか言ってみろよ。」
「お願いです。イカせて下さい。」
「どうされてイキたいんだぁ?具体的に言えよ。」
「貴方の、貴方のもので目茶苦茶に突いて下さい。」
「突いて、突いて、私を壊して下さい。」
「アナタのものだぁ?なんだよ。それ。」
いきなり髪の毛を鷲づかみにされ、顔を引き上げられる。
「きゃぁあああ!!」
「いつまでもふざけたことを言ってんじゃねぇよ。」
「アナタのものだぁ?足の小指でいいのかよ?なんなのか具体的に言えよ!」
「ったく、頭、わりぃなぁ。」
「雌犬の分際で。いつまでも上品ぶってんじゃねぇよ。」
「ぁぁ・・・っ。すっ、すみません。」
「雌犬には雌犬に相応しい下品な言葉づかいがあんだろ?」
「ちゃんと下品で淫乱な形容詞を入れてしゃべろよ。」
「雌犬にプライドなんか必要無いんだよ。」
「ち○ぽ、欲しがってケツ振って吠えてりゃいいんだよ。」
髪を鷲づかみにしている手を前後に揺すりながら罵声を浴びせられる。
頭はガクガクと揺れ、思考は止まる。
捕まれた髪を解かれた瞬間、床に崩れ落ちる。
「・・すっ・・・すいませんでした。」
「どうか・・どうか淫乱な雌犬玲子のおま○こに、ち○ぽを与えて下さい。」
彼の足元に平伏す自分がいる。
恥も外聞もなく、心の底から懇願しているように見えた。
「突いて欲しい場所を、よく見えるように見せてみな。」
進んでベットに仰向けに横たわる自分がいた。
自ら足を広げる。
「見て下さいと、雌犬らしくお願いしな。」
「お願いです。どうか淫乱な雌犬玲子の。。おま○こを見て下さい。」
「それでいいんだよ。どれ、見てやるとするか。」
「あぁん?なんだよ。これ?グチャグチャじゃん。」
「あぁ〜あっ。溢れ出してるじゃん。すごいねぇ〜」
「あぁぁ・・・恥ずかしぃ・・でもぉ、でも見て下さい。みてぇ・・・」
「グチャグチャなんですぅ・・」
「まったく、こんな恥ずかしいものをよく人に見せるよなぁ?」
「物欲しそうにヒクヒクしてるぜ。おま○こが。みっともないねぇ〜。」
「犬だって自分からこんな格好しないぜ。お前は雌犬以下だよ。」
彼の言葉を聞きながら、玲子は嬉しそうに喘ぐ。
「あぁ・・ふぅぅ・・ん。そうなんです。玲子は雌犬以下なんですぅ。」
聞くに耐えないような言葉を自分から進んで口にしている。
「嵌めてほしいとお願いしな。」
「ぁあん!お願いです。嵌めてぇ!嵌めて下さい。」
「ほら、雌犬らしく四つん這いになれよ。後ろから嵌めてやるよ。」
「あっ、はい。下さい。お願いします。」
嬉々として四つん這いになる。
「雌犬の玲子に、ち○ぽを与えて下さい。お願いします。」
彼は怒張に手を添え、秘唇に軽くあてがう。
「自分で腰を動かして入れろ。欲しいなら自分で腰を振りながらイケよ。」
「はい。ありがとうございます。」
上気した顔で、玲子は自ら腰をふる。
喜びに満ち溢れた顔で喘ぎながら・・・・
夢の中の彼女は誰なの?玲子という名の私自身?
あれは私なの?恐い・・・・
このままいけば、あんなふうになってしまう・・・
そんな気がする。
恐い。目眩がしてくる。
でも・・・・
羨ましいほどの幸せそうな顔が目に焼きついている。
彼女の顔は充実感に満ちていた。
私はあんな顔で男性に抱かれた事があっただろうか?
恥も外聞もなく夢中に男性にすがりついたことがあった?
あんなに満足したことがあった?
きっとあんな表情を浮べた事、私には一度もない。
玲子の囁きが聞こえる。
玲子はアナタの願望なの。
アナタは封印している自分を開放して、楽になりたいのよ。
あれは自分の心の奥底に隠していた願望よ。
素直に認めて楽になりなさい。
つまらないプライドなんて捨てるのよ。
いつしか指は電話のプッシュボタンを押していた。
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