第5話
女性は、すぐにタオルから手をはなしてくれました。
私は急いでそのタオルを前に当てると、すぐに2段目の真ん中に座りました。
席はせまいので、左右はほとんど彼らが密着しています。
左右の二人の顔が、みるみる真っ赤になってきました。
後ろは、もちろん丸出しです。すぐ座っている男性が、私の方をじっと見つめ
ています。
お尻に視線が痛いほど当たっているのを感じます。
「あっついわねぇ」
女性の一人が言いました。
それは、合図の言葉でした。
私は入り口から入る前に、彼女から合図を聞かされていました。
「そんな…」
「守らなかったら、あんた彼と一緒に裸で路上に捨てるよ?」
「ひんむいた写真取って、家に送ってもいいんだよ?」
そうです。私のサイフも免許も、すべて取り上げられていたのです。
そう言われいては、守らないわけにはいきませんでした。
「あっついわよねぇ…!」
女性は重ねて同じ言葉を言いました。少しイラついているようでした。
私は考えている時間がありません。
「あ………あつぅ………」
私は覚悟を決めると、胸に当てているタオルをはだけました。
もちろん、私のバストがそのままこぼれ出ます。
「あ、あつーい…」
そしてそのタオルで、はたはたと胸をあおぎました。
もちろんその瞬間、全員の中学生の目がそこに集中しました。
お母さん以外では、ほぼ全員がはじめて見た女の胸なのでしょう。
私の弟も中学生ですが、それと同じ年代の子供たちに見られるのは、心から屈
辱でした。
「すごくあっついなぁ…」
ヤクザの女性が言いました。
また合図です。
私は思い切って、腕を上にあげ、のびをしました。
「ハァァ…。疲れたぁ…」
もちろん疲れているわけではありません。
私のDカップの胸は、何も隠すものがなく、はきれんばかりに彼らに向かって
さらされました。
私自身も、彼らと同じように、小さなハンドタオルをあそこの上に置いてある
だけの状態。
それこそ男性がサウナに入っているのと、まったく変わらない姿です。
まだ合図は続いています。
その手を下ろすのは許されませんでした。
「こ…こんにちは」
私は恥ずかしさに必死に耐え、そのまま両手を左右の子の肩に回しました。
私の意図とはまったく関係なく、左右の子の間にそれこそ誇らしげに、私の胸
が並びました。
もちろん、隠したくても隠すことはできません。
今までは必死に目をそらしていた彼らも、これにはさすがに凝視し始めました。
彼らの肩が、私の胸を左右からぎゅっと押します。
「あっ…」
私は少しだけ声を出してしまいました。
ふと彼らのあそこを見ると、右側の子は、タオルの上からでも、痛いほどに固
くなっているのが分かりました。
左の子は緊張しているのでしょうか。
小さくこんもりと、おそらく普段のままの大きさでした。
女性の合図は続きます。
そのときです。
ドアが開くと、バスタオル巻きのもう二人の女性が、一人の男性を連れてはいっ
てきました。
男性は体中キズだらけで、タオル一枚つけていませんでした。
そしてその…。
あそこの毛は、完全に剃られていました。
その男性は…。
私の彼でした。
おそらく他の場所で暴行を受けて、さらに毛まで剃られたのでしょう。
周囲に所々そりキズがありました。
彼の目は、完全に精気をなくしていました。
それでも何とか、手を股間に添えて、アレを隠していました。
「隠すんじゃないよ!」
すると彼はビクっとふるえると、おずおずと手を頭の後ろで組みました。
おそらく先ほどから、さんざんそんなことを言われてきたのでしょう。
そして彼のアレは、もちろん完全にしぼみきって、力をなくしていました。
それを見て私の気持ちは、完全に打ちのめされました。
もちろん中学生たちも驚きます。
「あらあらあら、心配しないで!」
すぐに女性たちが言います。
「この人たちはね、悪いことしてたから、お仕置きしてるのよ」
「みんなはいい子だよね? だったら大丈夫だからね」
しばらくしてざわめきが収まると、女性が彼に言いました。
「ほら、みなよ」
そして私の方を指し示しました。
私はもちろん、胸を思い切りさらしたまま、左右の学生さんの肩に手を回して
います。
彼の目に一瞬だけ生気が満ち、顔が怒りに震えました。
しかしその瞬間、後ろからアレを蹴られました。
「何怒ってるの?」
彼はそのままうずくまります。
女性たちはまだ合図を送ります。
「ほら…。ねぇ。続きは?」
私は、その言葉に、声を絞り出すように言いました。
「ねぇ…。おっぱいに汗かいちゃった…。そこのタオルで、ふ………ふいてく
れない?」
左右の子はビクッとなります。
私の目線は、彼らのハンドタオルに注がれています。
彼らも考えたことでしょう。
おそらくタオルで拭きながらでも触りたいはずです。
しかしタオルを外すことは、もちろんたくさんの友人たちや3人の女たちの前
で、自分のアレをさらすことになります。
しかし右の子はやはり前者の気持ちが勝ったのか、おずおずとタオルを持ち上
げました。
中から、勃起した男性器があらわれます。
それは立派に大人のそれでした。
私が思わず見いっていると、そのまま彼はタオルで私の胸をさわさわとふき始
めました。
「あっ…」
少しだけ感じてしまいます。
でも、この状況が信じられません。
私は、はじめてあったたくさんの子供たちの前で、おっぱいを露わにして、さ
らに一人に触らせているのです。
恥ずかしさと情けなさで、涙が出てきました。
「ほら。この子、まだ汗があるよ。思い切りふいてあげれば?」
女性はそう言いました。
すると彼は気持ちが弾けたのでしょうか。
痛いほどに思い切り胸をこすりはじめました。
「いたたたたたたたた! いたーい!」
私は驚いて叫びます。
しかしその子の耳には入っていないようです。
彼は荒々しく私の胸をつかみ、もみしだきました。
彼氏は、私の方を見て、嗚咽をあげました。
「うう…。うう…」
私はそのとき、これ以上悲惨な事態はないと思いました。
でも…。その考えは甘かったのです。
(つづく)
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