第11話
どんっ!
私は大きな音を立てて、チビザルと言われる彼の体にぶつかりました。
その瞬間、彼は大きくよろけました。
よしっ!
やはり私の方が身長がある分、彼はその勢いに負けているようです。
私の身長は167センチ。
しかし彼は中学生にしても小さく、140センチほどの高さでした。
女としては、すごく複雑ではあったのですが、そうも言っていられません。
私はその機を逃さず、全力でぶつかっていきます。
でも、です。
彼は体を立て直して、私の体をつかみました。
それこそ相撲でいう、組合の形になったのです。
「うーん…」
私は彼の腰を持って、必死に倒そうとしました。
しかし。
彼はそのまま、顔を前につきだしてきました。
えっ。
あわてる私。彼の気持ちの悪いニヤニヤ顔が、私の方に近づいてきます。
「やっ!」
私は少しだけ顔を背けます。
その瞬間です。
彼は私の胸に、飛びついてきました。
「…や、やだぁっ!」
その身長差。
彼はそのまま、私の前面に、コアラのようにしがみついてきたのです。
私はバスタオルを巻いているだけの状態です。
彼はそのまま、私のバストに顔を押しつけました。
息をハァハァと吐きながら、ぐりぐりと胸の感触を味わいます。
「イ、イヤぁーっ!」
タオル越しに感じる、彼のザラザラの肌が、ますます私の気持ちを凍らせまし
た。
そして同時に、私のお尻に足を回して、股間をこすりつけてきます。
「ちくしょう、うらやましいぜー!」
「俺もかわりてぇー!」
周りから歓声が響きます。
ぐりぐり、ぐりぐりと彼の顔がこすりつけられます。
「やだぁ〜!」
私はすぐに手で彼の顔をつかみ、押しのけようとします。
しかしそれは少しずつ私のタオルをこすりあげ、それにつられてタオルは少し
ずつずれていきます。
「いけー!」
「そのまま、ポロリいけー!」
学生たちの歓声が響きます。
ずるり。
そんな音を立て、私のタオルがはだけました。
私の胸が、外に晒されます。
「キャーッ!」
「おおーっ!」
また観衆たちの声があがりました。
「おっぱい、丸出し!」
「ポロリ最高ーー!」
「乳首かわいー!」
チビザルは私の胸を間近で見るとさらに鼻息を荒くしました。
先ほどは後ろからでしたが、前から見る私の胸に、さらに興奮したのでしょう。
彼はすぐに私の胸に顔をはさみこみ、左右から胸をぐいぐいと揉み始めました。
「やだぁ…。やだぁ…!」
そして幸せそうな顔をして、左右の手で私の乳首をつまみます。
「いたーっ!」
私はより力強く、彼の顔をおしのけます。
今、私のバスタオルは、腰のところでかろうじて止まっています。
しかしそれが、少しずつ少しずつ下に落ちそうになりました。
「やだっ!」
タオルを押さえることは出来ません。
そうしたら、彼にされ放題になってしまいます。
そんなとき、女性たちが目に入りました。
「タオルが…。タオルが取れそうなんです…。直して、いいですか…?」
すると彼女たちはニコニコと笑いながら言いました。
「もちろん、いいわよ」
「私が直してあげるわね」
そして一人が、私の後ろに回り込みました。
私はチビザルの顔を必死に押さえながら、直してくれるのをただ待っていまし
た。
「はやく…。はやく、お願いします…」
すると女性は、私のタオルの結び目に手を掛けると…。
「えいっ♪」
そのまま結び目をほどいてしまいました。
「おーーー!」
その瞬間、男たちの大歓声が響きました。
(つづく)
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