隣人の妻 第3回
作 沼隆(ヌマ・タカシ) 登場人物 沼田 哲夫 沼田 ルミ 哲夫の妻 郷田 軍治 隣人 郷田 琴音 軍治の妻 (7) 金曜日 テツオもルミも、腰のあたりが、ウズウズしている。 昨夜の余韻が残っている。 「ね、テツオ」 「ん?」 「あのさ……」 「コトネちゃんが着ているような下着、着てみたいんだけど」 「……ああ」 テツオは、ルミがこんな提案をしてくるとは、思ってもみなかった。 「エッチな下着、着て欲しい?」 「ああ」 オレは、ずっとそういうことをして欲しかったんだよ、とテツオは思っている。 「ネットで、探してみる」 「ああ」 「テツオ、どんなのがいい?」 「ルミが気に入ったものにしろよ」 テツオは、コトネを駅に送るつもりでいた。 カーポートで待っているのだが、 コトネが出てこないので、 ゴウダの家のチャイムを押した。 コトネが出てきた。 透け透けのピンクのチャイナ服のしたは、 透け透けの黒いブラジャーとパンティで、 乳首と陰毛が、くっきりと見える。 「学校は?」 「あ、ごめんなさい、きのう、言わなかった?」 「うん」 「今日から、春休みなんだ」 昨日の出来事があって、テツオは大胆になっていた。 コトネの裸同然の姿を、じっくり眺める余裕があった。 「すけべ」 と、コトネが小声で言った。 コトネは、テツオの車が走り去るのを見送った。 ルミは、ゴウダに家に行って、 「エッチな下着、買おうと思うんだけど」 と、コトネに相談した。 「ほほう……いいねぇ」 とゴウダが言った。 「ルミさんの下着は、色気も何もないからねぇ」 「エッチな下着、着るなんて、恥ずかしくて…… 自分で買うなんて、考えなかった……」 ピンクや、ベージュや、白の地味な下着ばかり着けてきた。 「ルミさん、大変身、しそうだな……ふふふ」 とゴウダがにやにやしている。 コトネが、 「あ、そうだ」 と言って、真っ赤な下着の上下セットを持ってきた。 「これ、あたし、大人っぽ過ぎて……」 ゴウダが、 「そうだな、これ、ルミさんには似合いそうだ」 と言う。 「これ、ルミさんにあげんさい」 「ええっ、そんなぁ……」 「よかよか、持っていきんしゃい」 その夜は、テツオは、ルミと激しく交わった。 ルミはとびきりセクシーな下着を着けていた。 はいたまま、セックスできる、いやらしいパンティ。 町で買ってきた、とルミは嘘をついた。 ゴウダの家は、静かだった。 (8) 第二の土曜日 朝、ベットから出て、ルミは引き出しを開け、 普段の下着を着けようとした。 「ルミ、ゆうべのエッチな下着、着ろよ」 とテツオが言う。 「うん、そうする」 ルミは、真っ赤のブラジャーをつける。 乳首が透けて見える。 それから、いやらしいパンティに足を通す。 揃いの股割れパンティは、 淫裂が始まるあたりから、尻穴の後ろまで、 ぱっくり開いている。 ルミが前屈みになってスカートをはくとき、 性器が丸見えになった。 3月の下旬である。 初夏を思わせる陽気で、 窓を開けると、暖かい風が吹き込んでくる。 「ねぇ、お隣とした約束、どうする?」 ルミが訊いた。 今夜、ゴウダ夫婦を晩飯に招待していた。 この一週間に、お隣とのあいだに、いろんな出来事があった。 「もう、片はついたし、呼ぼうよ」 と言いながら、テツオは立ち上がり、 「隣に行って、今晩来るように言うよ」 ゴウダは、 「うちに来いよ」 と、誘う。 「ルミさん、準備、大変だろ? オレに任せろって」 「いいのかい?」 「遠慮する仲じゃ、なくなっただろ?」 と、ゴウダは言って、にやりとした。 5時の約束で、テツオとルミがゴウダの家に行くと、 ダイニングテーブルには、ゴウダ手作りの皿が並んでいた。 「すごいっ!」 ルミが、歓声を上げると、 ゴウダの顔がゆるんだ。 そんなゴウダの顔を、テツオもルミも、初めて見た。 酒と食事と暖かさで、4人は上気していた。 「暑いな」 と言いながら、ゴウダは立ち上がり、 上半身裸になり、ズボンも脱いで、 パンツ一つになった。 「おまえたちも、さあ脱げよ」 ゴウダにせかされて、 テツオも、ルミも、コトネも、下着姿になった。 「ルミさん、エッチな下着、つけてるねぇ」 ゴウダが、からかうように言った。 「テッちゃんの、趣味かい?」 「ええ、まあ」 とルミは、曖昧に応えるしかない。 真っ赤なスケベ下着は、ゴウダがくれたものだ。 そのことを、テツオは知らない。 「コトネさんの下着も、そうとうエッチじゃないですか」 とテツオがいうと、 「オレの趣味だよ」 と、ゴウダが答えた。 エプロンを着けても、 ルミもコトネも、 後ろ姿は、裸同然だ。 そのふたりが、洗い物をしているあいだに、 ゴウダがトイレに行った。 テツオは、リビングのテーブルに置いてある きわどい雑誌を、手にした。 《風俗ガイド》《泡姫情報》 女の子たちが、濃いメイク、きわどいコスチュームで読者を誘う。 コトネがしているエロい格好は、これがお手本なのだと、テツオは納得した。 コトネの普段着は、風俗嬢そのままだ。 《泡姫情報》に載っている女の子たちのデータを見ると、 年齢が書いてあるけれど、本当かどうか、怪しい。 ルミと同じ年頃のソープ嬢が結構いることが分かった。 ゴウダが戻ってきた。 「テッちゃん」 ゴウダが、切り出した。 「テッちゃん、ソープの経験、あるの?」 「い、いや」 「そかそか……」 ゴウダは、にやにやしている。 女たちが、洗い物が終わって、男たちのところに来た。 「ご苦労さん」 ゴウダが、女たちをねぎらう。 「じゃあ、準備ができたから、あっちに行こう」 と、ゴウダが立ち上がる。 「テッちゃん、ルミちゃん、おいで」 ゴウダは、脱衣場にはいり、浴室の扉を開けた。 バスタブには湯が張ってあり、 そして、洗い場の床には、あの銀色のマットが敷いてある。 「テッちゃん、どうね?」 テツオは、そう聞かれても、答えようがない。 「テッちゃん、今夜は、あんたにマットプレイを楽しんでもらうよ」 「えええっ!」 「おいおい、そんなに喜んでもらえるなんてねぇ……」 「そ、そういうわけじゃぁ……」 「コトネが、お相手するから、文句、ねぇだろ……ン?」 「こ、コトネちゃんが?」 「おいおい、冗談じゃねぇよ。オレに、ソープ嬢やれってか?」 「いや、それは……キショク悪い、っていうか……」 「オレも、キショク悪いぜ」 コトネは、下着姿のまま、マットに湯をかけて、 それから、ローションを、マットに降り注ぎ、 両手でマット全体に広げた。 「うつぶせに、寝て」 と、コトネが言うので、テツオが浴室に入ると、 「テッちゃん、パンツ、脱がなくちゃ」 と、ゴウダが言う。 テツオと一緒に、コトネも下着を脱いだ。 「滑るから、気をつけて」 と、コトネが言った。 テツオは、マットにうつぶせに寝る。 塩化ビニルのにおいがする。 マットは、コトネが言ったとおり、 つるつる滑って、 うつぶせになったテツオの体は、 ほんのちょっと動いただけで、するっと滑っていく。 テツオが、顔を上げると、傍らに中腰のコトネがいた。 コトネは、テツオの背中にローションを塗りつけて、 テツオの両腕、それから両足、 そして、腕を差し入れながら、テツオの肉棒とタマブクロを ローションまみれにした。 コトネは、ヌルヌルした手のひらで、 タマブクロを揉み、肉棒をしごく。 テツオは、経験したことがない快感で、ボッキしている。 それから、コトネは、自身の体にも、ローションを塗りつける。 首筋に塗り、乳房にも、腹にも、 両腕、両足に塗りつけると、 股間にも塗り込んだ。 陰毛が、濡れてからだにぺったり張り付き、つやつやしている。 コトネは、テツオの背中に覆い被さっていき、 乳房を押しつけると、ぐりぐり、こすりつけた。 コトネは、下腹部をテツオに密着させる。 コトネは、テツオの背中から、尻、両足にかけて、 からだを滑らせる。 スライダーのように滑っていく。 それから、テツオの首元まで滑ってきて、 それを繰り返す。 こうして、テツオの背中と尻も、ローションまみれになる。 「仰向けに、なって」 コトネに言われて、仰向けになると、 浴室の入り口に、ルミとゴウダが立っている。 黙って、見ていたのだ。 ゴウダは、ルミを背後から抱くようにして、 ルミの下腹部と乳房をまさぐっている。 ゴウダの股間は、ルミの腰に押しつけられて、 ルミをじらすように、肉棒の感触を味わわせている。 「テッちゃん、キモチ、よかろうが」 ゴウダが言う。 テツオは、目で、うん、とうなずいた。 「オレたち、ベットに行くけん」 「ああ」 テツオは、返事をした。 コトネは、テツオの胸から腹へ、 両腕、両足、 それから、肉棒とタマブクロに、ローションを塗りつける。 コトネは、テツオの胸から、腹へ、股間へ、カラダを滑らせる。 肉棒が、コトネの陰毛、腹、乳房でこすられる。 ボッキした肉棒は、ローションまみれのコトネのからだが、 もてあそんでいるみたいだ。 それからコトネは、テツオの左足を股間に挟み込むと、 陰毛と、割れ目を使って、こすりあげていく。 太ももから足先まで。 テツオの左足が、ローションにまみれると、 コトネはテツオの右側にカラダを移して、 テツオの右足を、太ももから足先まで、ローションまみれにしていく。 右足の親指が、淫裂に潜り込むと、テツオは、思わず 親指を肉穴に潜り込ませようとした。 コトネは、テツオのいたずらをするりとかわす。 コトネは、ローションまみれの肉棒をくわえこむと、 じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぽっ 音を立てて、しゃぶる。 「うっ」 テツオはうめく。 ずじゅっ、ずじゅっ コトネは、タマブクロをしゃぶる。 右手は、肉棒をしごき続ける。 「ぐおっ」 コトネの舌が、タマブクロから、茎の裏側を鬼頭までなめあげる。 それから、鈴口を舌先でちろちろなめる。 「ぐふつ」 テツオは、味わったことがない快感で、何度もうめく。 「こ、コトネちゃん、イキそうだよ」 「だす?」 「う……」 「だしても、いいよ」 と、言いながら、コトネはテツオの腰をまたぎ、 上体を起こした。 指先で肉棒をつかみ、 方向を定めると、腰を沈めていく。 テツオは、コトネの股間を見つめている。 肉棒の先端が、肉の裂け目に触れ、 裂け目の粘膜にこすりつけられる。テツオの腰に、快感が走る。 コトネは、テツオが見つめる視線を意識しながら、 じらしながら腰を沈めていく。 コトネの肉穴に、鬼頭が潜り込む。 さおが、じわじわと、コトネの肉壺に潜り込んでいく。 根元まで潜り込んだところで、 コトネは、テツオの脇腹に両手を添えて、 腰をぐりぐりさせた。 くちゅくちゅくちゅくちゅ 粘膜がこすれる音がする。 コトネは、騎乗位の姿勢で、腰を上下し始める。 じゅつっ、じゅつっ、じゅつっ 「くうっ」 テツオがうめく。 肉壺は、コトネの淫水とローションで、 ヌルヌルに濡れていて、 テツオは、たまらない。 「うおっ」 射精をこらえる。 (まだ、まだ……いかんぞ!) テツオは、腰を突き上げた。 「あはあっ!」 コトネが叫ぶ。 いやらしいヨガリ声が、テツオを駆り立てる。 ずん……ずん……ずん…… 突き上げる。 「あはあっ! あはあっ! あはあっ!」 「こうか!」 「うん、うん……突いてぇ!」 「おお……」 ずん……ずん……ずん…… 「ああっ! いいっ! いいっ! もっと……もっと、突いてぇ!」 テツオは、コトネの腰を両手でつかみ、 するする滑るマットの上で、 腰を突きあげる。 「すごいっ! すごいっ!」 コトネも、腰をつかっている。 乳房が、ぷるぷる揺れる。 テツオが、 「こいつは、どうだっ!」 と叫びながら、思いっきり突き上げる。 「あああああああああああああああああああっ!」 コトネの長い悲鳴が浴室に響き、 テツオは射精した。進む