「真夜中の図書室」作品
パラダイス・ハネムーン 第4回(完結)
(4) イレマラ・リゾート、3度目の夜。 イタリア料理の夕食だ。 ナスのソースのパスタ、 モッツアレッラチーズとハムの包みあげ、 豚もも肉のオーブン焼き。 大部分の食材は、マラネシアからいちばん近いオーストラリア経由で入ってくる。 何でもそろっている、というわけにはいかないが、イタリアンも、フレンチも供される。 欧米からのリゾート客を迎えるだけあって、料理は一流である。 和食はない。 味噌、醤油がないと生きていけない人には、マラネシアの滞在はつらいものになるかもしれない。 インスタント食品を持っていくという手もあるが… デザートは、ジェラートのヌレマンゴ添え、 ティラミスもオーダーできるが、壮太も紗里奈もおなかがいっぱいである。 今夜は、今日到着した人々の歓迎パーティがある。 ブティックで買った黒のビキニを着る。 紗里奈のは、三角デルタの上の端の幅が5cmほどの超ビキニである。 ヘアのトリミングをしなければならなかった。 割れ目に沿ってわずかに残してある程度だ。 不器用な筆者が壮太の代わりにトリミングをしたら、剃刀の刃が割れ目に滑り落ちて、紗里奈のあそこは血だ らけになっているかもしれないなあ…余計なことだが。 ウェイトレスの話では、日本人のカップルが到着したということだ。 日本人は、年に10組あるかないかなので、2組重なるなんて珍しい、ということだった。 「レディーズ アンド ジェントルマン、ウェルカム ツー サウスパシフィック・イレマラ・リゾート!」 全員が盛大な拍手をする。 司会者が、今日到着した4人を歓迎する、というあいさつをした。 「うっな、で〜す」 「美川です、よろしく」 「壮ちゃん、神田うなと美川変一じゃない?」 「ほんとだ」 「アノヒトタチ、シッテマスカ?」 シモーネに尋ねられた。 美川がシンガーで、うなが…ン? テレビタレントだと教えてあげる。 シモーネが、ジョアンに、ジョアンがエイミーに、エイミーがジャックに、ジャックがトレーシーに…瞬く間 にラウンジにいた一全員に美川とうなの素性が伝わる。 一昨晩と同じように、お酒が出され、ダンスが始まった。 「ねぇ、あんたたち、日本人?」 美川が、からだをくねくねさせながら近づいてきて、紗里奈に尋ねる。 うなちゃんはデザイナーブランドのビキニを着ているが、美川さんはこのクソ暑い中ピンクのスーツを着てい る。場違いだが、やたら目立つ。(す、すごい!) 「はい、そうです」 「わたしたち、今日ついたとこなの。いろいろ、教えてね」 「ええ、いいですよ。美川さん」 「ここじゃぁ、おたがい、名前で呼ぶんでしょ? うな、とか」 「そうです」 「あんたたち、なんての?」 「壮太と紗里奈です」 「ホテルのボーイたちったら、あたしのこと、ヘニチって呼ぶのよ。いやぁねぇ。なんとかならないのかしら。 頭にきちゃう」 「へんいち、って言いにくいんだと思います」 「へんちゃん、って呼ばせようかしら、ねぇ、どう思う、あんたたち?」 「…」 アンドレがうなをダンスに誘う。 「ええぇ! やだぁ! あたし、こんなダサいの おどりたくなあい! へんちゃん、おことわりしてぇ?」 壮太は、紗里奈の腰に手を回して、ダンスフロアに出た。 「やぁねぇ、あのふたり、まだ聞きたいことがあったのに」 美川が聞こえよがしに言った。 珍しく風が凪いでいて、ラウンジに涼風が吹いてこない。 暑いなあ、と言いながら、みんな羽織っていたシャツブラウスやTシャツなどを脱いで、水着だけになってい る。 ビキニや、超ビキニばかりで、はだか同然である。 「ねぇ、あんた、そのビキニ、すごいじゃなぁい!」 くねくね美川さんが、話し掛けてくる。 「あそこの毛、剃ってんの?」 超やらしい目つきで、紗里奈の三角ビキニをじろりとにらみつける。 「たぁいへんねぇ」 美川さんこそ大変だろうと思う。 相変わらずピンクのスーツを着ているので、額にじっとり汗をかいている。 「ねぇ、ねぇ、そのビキニ、どこで買ったの? あたしもほしい!」 明かりが落とされて、ムードたっぷりの音楽に変わる。 壮太は紗里奈とダンスフロアに出た。 素肌が密着する。汗ばんだからだがぴったりとくっつく。 汗に混じったヌレマンゴのほのかな甘い香りが、ムードを掻きたてる。 ほとんど暗闇に近い中で、いつしか互いのからだをまさぐっている。 今夜こそ… ドタ 何かが倒れる音がする。 明かりがつけられる。 美川さんが、床に倒れていた。 うなちゃんがおろおろとしてただ大騒ぎばかりしているのを脇にどけて、壮太やピーターや裸同然の男たちが 美川さんをロビーに運び出す。 スーツを脱がせると、美川さんは意識を取り戻した。 美川さんは、フリルがいっぱいついたピンクのパンティをはいていた。 「かえろうか?」 「うん」 壮太と紗里奈は自分たちのコテージに戻った。 紗里奈のそこはやはり狭かった。 潤ってはいるが、亀頭を挿し込むと痛がる。 壮太は、ためらった。紗里奈のあいらしい顔が苦痛に歪むのをみるに忍びなかった。 なんとかこらえようとする紗里奈の表情が痛々しい。 しかし、乗り越えなければならない。 挿し込み、押し開き、突き進み、立ちふさがる膜を引き裂いて、征服するしかない。 それは、今夜、ここでなのだ。 このまま日本に帰ったら、はるばるやって来た甲斐がない、というものだ。 紗里奈も、痛みに堪えよう、歯をくいしばって我慢して、壮ちゃんを受け入れよう、と思っている。 ひとつになりたい… 壮ちゃん、痛くても我慢するから、して… 母も、叔母の美恵子も、どんなに痛くても、モックンがしたがるとおりにさせてあげるんだよ、と言われてき ているのである。 そこは、相変わらず潤っている。泉からは滾々と蜜が湧きだしているのである。 紗里奈はいれてほしいのである。ただ、狭くて、硬いだけなのだ。 壮太はそのことを確認すると、もう一度亀頭を入り口にあてがった。 「…んんんぐぐっ…」 紗里奈は、本当に歯を食いしばって絶えようとしている。 「力を抜いて」 「…あああんっ…」 目に涙が溢れ、泣き顔になって耐えている。 両手で、シーツをしっかり掴んでいる。 ググッ 「あはぁ、あはぁ、あっ、あっ、んんんっ…」 「らくにして」 「…んぐ…んぐ…んぐ…」 壮ちゃん、抜いて! と言いたくなるのを紗里奈は必死でこらえている。 「腰の力を抜いて…そう…そんなふうに」 壮太は、亀頭が納まったところで、動きを止める。 「はいった?」 「ああ、はいってるよ」 壮太は、紗里奈の恐怖心が薄れるようにうそをつく。 「いたい?」 「うん…すこし…」 壮太は、紗里奈に熱い口づけをする。紗里奈もそれに答える。 「壮ちゃん、愛してる…」 「おれもだよ、紗里奈…」 「ずっと、愛してね」 「ああ、ずっと…」 愛のよろこびが紗里奈の胸を満たし、蜜が流れ出す。 「うごくよ」 「うん」 壮太は、紗里奈の上体の下に挿し込んだ両腕で紗里奈のからだをしっかり固定すると、処女膜よ、裂けよ、と いわんばかりに、腰に力をいれてグググイーッ、と挿し込んだ。 ギャッ、という悲鳴があがる。 紗里奈の閉ざされていた肉の鞘が、壮太の肉棒にきり裂かれ押し広げられた。 「んぐっ…んぐっ…あは…あは…」 根元まで挿し込んで壮太が動きを止めたとき、紗里奈はほっとしたように全身のちからを抜き、それでもハァ、 ハァ、とあらい息をしている。 「おわったの?」 「いや、入れただけだよ」 「…」 「いたいかい?」 「…すこし…」 本当は、初めて太いものを挿し込まれて痛みと異物感とで、苦しい。 突き上げられて、口から飛び出しそう。 壮太も、肉棒が周囲の肉襞に締め付けられているのである。 紗里奈は、壮太が侵入している場所から流れ出した液体が、肛門からさらに尾てい骨のほうへくだっていくの を感じていた。 壮太はコンドームを装着しようと、肉棒を抜き出す。 破瓜の出血がペニスを染め、シーツを染めていた。 ロビーの案内板にポスターが貼りだしてあった。 モロハメ島でネーチャリスト (naturist) の1日を! イレマラの沖合いのモロハメ島で1日をナチュラルに過ごしましょう、という誘いだ。 イレマラの海岸よりももっときれいだ、という。 申し込みをする。 「さんたんろーしょん、オワスレナク! こんどーむモネ!」 コンドーム? なんでかなあ? 10時にイレマラの桟橋を出たボートは40分後にモロハメ島に到着。 6組12人の参加者と昼食などのサービスをする従業員を下ろして、イレマラに引き返す。 食材などの購入のため、コメオラへの連絡村まで行くのだそうだ。 壮太と紗里奈がコメオラからイレマラにやってくる途中、ミニバスからボートに乗り換えた村だ。 リゾート施設には、ボートはこれ1艘なのである。 確かに、イレマラの海と比べてもさらにきれいな海に囲まれた、周囲わずか1kmほどの小島で、リゾート会 社の掘っ立て小屋ガ建っているだけである。 四方の壁がない、屋根だけの小屋の周囲に、数本大きな木が植わっているほかは、日光を遮るものは何もない。 従業員たちが枝を利用して日よけのテントを張る。 島は中央部が小高くなっていて、そこに上ると、島の反対側が見れる。 そこには、はるか以前、この島に上陸した人たちが築いた石積みの施設の跡があるそうだ。 現在は、従業員たちの休憩所に使っているという。 昼食は、同行している従業員たちが、バーベキューを用意してくれる。 食材になる魚を採るから、希望のひとは参加してください、という案内がある。 小屋に到着すると、全員が着ているものを脱ぎだして、あっという間に全裸になった。 壮太と紗里奈はうろたえる。 従業員まで全裸になったのである。 ジャックもエイミーも、ピーターもトレーシーも、ジョアンもシモーネも、ナントカも、カントカも、あいつ もこいつも、どいつもみんなすっぽんぽんになったのである。 「えっ? なんで?」 紗里奈が驚いて壮太に小声で尋ねる。 「おい、脱げよ」 シャツを脱いで、ビキニも脱いだ。 「はやく!」 紗里奈も慌てて全裸になる。 「ここって…」 「ヌーディスト・ビーチだよ」 なんてこった。 壮太は、ポスターを読み違えたのだ。 ネーチャリストというのは、ヌーディストのことなのだった。覚えといてね。 みんながサンタンオイルを塗っている。 カップルがパートナーに塗ってあげている。 マットが配られて、めいめい思い思いの木陰に陣取る。 中には、ジャックとエイミーのように、強い日差しの中で寝転ぶものもいる。 大丈夫かな?他人事ながら気になる。 紗里奈は、海に入るのは、生まれて初めてだ。 学校のプールだと泳げるのだけれど、海は怖い。 腰のあたりまで入ったら、少し大きな波が来ただけで、壮太にしがみつく。 壮太は、全裸で泳ぐことがこんなに楽しいとは思ってもいなかった。 さっきまでは、ほんのおしるし程度のビキニを着けていただけだから、はだか同然の気持ちでいたのだが、じ っさいに素っ裸になってみると、束縛するものが何もない解放感に包まれた。 紗里奈も、同様である。 みんなが裸でいると、だれも他人を気にすることはないのである。 ひとしきり、水遊びをして木陰に戻る。 空が澄み切っているから、紫外線の量もきっと半端じゃない。 白人の肌は、もう赤くなっている。 壮太はそれほど目立たないが、油断は禁物だ。 周りの人が一人残らず、従業員も含めて、全裸だと、恥ずかしい気持ちはなくなっている。 もちろん、ペニスも割れ目も視界に入る。 それとなく品定めをしているのだけれど。 色もサイズも、いろいろだ。 そう思ってみていると、なかなか面白い。 ひょっとした弾みに、女性器の中の赤みを帯びた粘膜が目に入ることもあって、そんなときは、ドキッとする。 昼食の準備が進んでいる。 男性客の中には魚を採る手伝いをするものもいる。 壮太も参加したが、うまくいかなかった。 女性客は、小屋の周囲に生えているモロハメ草を摘む。 香辛料として使うのだという。 ニューマラネシアでは、この草が大切な香辛料だ。 バーベキューなどみんなで集まって楽しく食事をするときには欠かせないという。 ただ、子供たちには食べさせない。 調味料に使うのは、塩、胡椒、モロハメ草、くらいのものである。 シンプルな味付けだ。 魚の鱗をとり、内臓を出し、モロハメ草を詰め、塩胡椒をして、火で炙る。 美味しそうな匂いが漂う。 椅子とテーブルが並べられ、食事が始まる。 壮太と紗里奈は、ジョアンとシモーネ、サムとジェニファと相席する。 モロハメ草のかすかな苦味が、食欲を刺激する。 冷やした白ワインがとてもよくあう。 壮太や紗里奈には、オーストラリア産の大味なビーフよりも、魚のほうがずっと美味しい。 醤油があったらもっといいね、などと言っている。 むこうのテーブルで、オーッ、ホッホッホッ、という、まるで喪黒福造のような男の声があがる。 ピーターが、両手を広げ、自分の股間を見つめながら、驚き、呆れた様子をしている。 両側に座っているトレーシーとエイミーも、ピーターの股間を見つめながら楽しそうに声を出して笑っている。 男たちのペニスが、さっきから勃起しているのである。 だれも言い出さなかったし、テーブルの下で人目につかなかったのであるが、壮太のもジョアンのもサムのも びんびんに立ち上がっている。 男たちは手をたたいて大笑いし、女たちも驚いたり呆れたりしながら笑っている。 紗里奈も、何だか可笑しくて、クスクス笑っている。 最年長のジョアンが立ち上がり、左手でペニスを2,3度扱いてみせ、 「ワレラノ、健康ノ、タメニ!」 と言ってワイングラスを掲げると、みんなが「健康ノ タメニ!」と唱和する。 モロハメ草の効用がこれである。 男の性欲を亢進させる。 マラネシアの人たちが集まって楽しむときに欠かせないことがわかってもらえるだろう。 子供に使わせないわけも。 デザートは、ヌレマンゴなどの果物である。 消化を助けるのでたっぷり食事をとったあとには欠かせない。 食事の後片付けを終えた従業員たちが、島の反対側に姿を消した。 木陰のマットに横たわって食後のくつろぎを楽しんでいたカップルの中に、性交をはじめるものが現れる。 気分はリラックスしているし、ワインの酔いで大胆になっている。 ペニスが屹立し、おマンコが濡れている、という状況でしたがらないものがいるとしたら、病院に行ったほう がいい。 愛しあうふたりが交わることが、ナチュラルというものだ。 紗里奈の目は、ピーターとトレーシーにくぎ付けになった。 すごい、トレーシー、ピーターのアレ、舐めてる… あ、咥えた… ねもとまで… あんなに、大きいのに… 壮ちゃんも見てる… 壮太が、紗里奈に覆い被さるようにして唇を重ねてきた。 そして、片方の手で乳房を愛撫し始める。 紗里奈は、ひと目が気になった。 恥ずかしい… だれに対して恥ずかしいというのだろう。 みんな自分のことだけに夢中… 周りのひとのことなんか気にしてない… …して、壮ちゃん、して… 紗里奈は、口に出して言えない。 けれども、紗里奈のからだははっきり示している。 して! 紗里奈の淫裂からは蜜が溢れ出し、滴ってマットにしみをつくっている。 壮太は、熱く昂ぶった分身を紗里奈の秘穴に挿入する。 するりと収まる。 紗里奈の性欲が高まり、膣口が充血して広がり、壮太を受け入れようと、パックリと口を開いて待っていたの である。 今朝、夜明け前に3度目の性交をしたときにも、まだ硬さが残っていた。 紗里奈には、痛みはあっても、気持ちがいい、というものではなかった。 壮太は気持ちよさそうだった。 (わたしも、いつか、気持ちがよくなるのかなあ…) なんて思いながら、壮太のするに任せていたのである。 いま、紗里奈は自分から求めている。 南太平洋に浮かぶ小さな島で、 太陽光が降り注ぐ自然の中で、 紗里奈は解放感に身も心も包まれていた。 壮太の肉棒が膣壁と擦れるにつれて、そこから快感が広がり始める。 膣から腰へ、そして、全身へ… (あ、いい…きもち…いい…) 紗里奈の耳には、吹き抜ける風の音が聞こえている。 閉じたまぶたの裏側は、南国の青空で、光り輝いている。 (壮ちゃん、して…もっと、して…) 次第に高まっていく女性の善がり声ガ聞こえる。 それがきっかけになって、それまで羞恥心からこらえていた女性たちが堰をきったように、競うように、喜悦 の声をあげ始める。 「Oh…Oh…Ah…Ah…」 「Aha…Aha…」 「Ωλτ!…Φηψ…Σδρζ!…Δξσ!」 「Аи…Шбл、Дёж…」 「Nha…Aha!…Ngg!」 「いい…いい…」 紗里奈も、声を漏らしていた。 「ああ…いい…いい…」 壮太はポーチからコンドームを取り出すと手早く装着する。 女性たちが奏でる喜悦のコーラスにあわせて高まっていき、激しく尻の筋肉を痙攣させながら射精した。 テーブルの周りに、行為を終えたカップルが集まってきた。 保冷箱からワインやミネラルウォーターを取り出して喉を潤す。 みんな幸福な時間を過ごした満足感に笑みを浮かべている。 昼食のとき相席したジョアンとシモーネ、サムとジェニファが何か楽しそうに相談をしていた。 どうやら話がついたと思ったら、ジョアンはジェニファと、サムはシモーネとキスをする。 それから、パートナーを交換した2組のカップルが、それぞれ反対の方向へ去っていく。 壮太と紗里奈は顔を見合わせる。 ピーターがエイミーと、ジャックがトレーシーと木陰に消えた。 フランス人のマルクとシュザーヌが近づいてきた。 紗里奈がどうしたらいいの、と壮太を見つめる。 「いいだろ?」 「…」 「おれたちだけ、ことわれないよ」 「…」 「こんどーむ ツカウカイ?」 「そうしてくれ」 壮太は、紗里奈に口づけをした。 マルクが紗里奈の腰に腕を回して去るのを見送る。 こうして6組12人はパートナーを交換しながら交わりつづけた。 マルクは心をこめて紗里奈と交わった。 ピーターはバックから紗里奈をついた。 仰向けに寝たサムは、紗里奈を自分の腰にまたがるように座らせて、下から突き上げた。 紗里奈は、なんども子宮を突き上げられた。 ジャックは、とし若い紗里奈をいたわるようにファックした。 ジョアンは、娘をかわいがるように交わった。 壮太は、トレーシーからコントロールの仕方を教わった。 シモーネから女と一緒にイクことを教わった。 最後のエイミーをなんどもイカせ、すすり泣かせた。 午後4時を回ったころ、従業員たちが姿をあらわす。 キスマークをつけているものもいる。 彼らも仲間同士でセックスを楽しんだのだ。 飲み物の空き瓶や、ごみなど、参加者たちがすごした愉悦の時間の後片付けを始める。 出発は5時である。 参加者たちは、島の反対側に行くことにした。 従業員たちが休憩所として使っている、2,3百年前につくられた石の建造物まで歩いた。 そこには、インブー寺院で見たと同じ男女の交合を示すレリーフがまるで神棚のように飾ってある。 従業員たちマラネシアのひとたちは、神々に見守られながら愛の交歓をしたのだろうか。 ジャックが海に向かって走り出し、サムが続き、それからみんながあとを追って海に入った。 全裸の12人の男女が、水を掛け合い、抱き合い、キスをした。 壮太のペニスが勃起する。 「ソータ、キミハ ゲンキダ。モウ 1回 デキルネ」 ジョアンが言う。 「ダレカ 希望者 イマセンカ?」 女性たちがきゃぁきゃぁとはしゃぎながら壮太に飛びついた。 壮太は、足をとられて転び、女性たちに抱き起こされる。 紗里奈は少し離れたところからそれをみていた。涙が浮かんでいた。 「オウ、ゴメンナサイ」 シュザーヌが、当惑した表情でわびる。 みんないちばん若い紗里奈を気遣っていた。 「みなさん、ありがとう…わたし、とっても、うれしい…」 だれもが、ひとりひとり紗里奈を抱きしめ、キスをした。 みんな優しい人たちだ。 紗里奈は、大粒の涙をこぼしながら、ありがとう、と繰り返した。 明日は、朝食を済ませたら、コメオラに向けて出発だ。日本に帰る日だ。 壮太と紗里奈の新しい生活が始まる。 FIN戻る