肉欲の罠(修正版)

沼 隆

おことわり この作品は、フィクションです。
      登場する人名、地名、団体名は、
      実在するものと一切関係がありません。

登場人物  牟田 沙織 看護師
      牟田 拓也 沙織の義弟


(1) 〈男優〉

「わぁ、すごい・・・・・・」
女が、言った。
「でしょ? こちら・・・・・・男優さんです」
女を案内してきた男が、
「こちら、ひかるさん」
と、拓也に紹介した。
拓也は、一人目の〈女優〉を相手に、
本番を一つこなし、
二人目の〈女優〉ひかるさんが加わって、
これから3Pの撮影が始まるところだ。
ひかるさんは、スタジオに入ってくるなり、
ベッドから起き上がった拓也の股間を見て、
「わぁ、すごい・・・・・・」
と言ったのだ。
「かれの、おっきいでしょ?」
ひかるさんは、ウン、とうなずいた。
「かれと、エッチ、できますからね」
「ええっ」
「楽しんでくださいね」
アシとは名ばかり、撮影が始まると、
全裸になって〈男優〉の役もやる案内役の男が、言った。

「わぁ、すごい・・・・・・」
拓也は〈女優〉たちから何回言われたことだろう。
すぐに慣れてしまったし、
いまでは、すっかり自信をつけていた。
〈カイカン企画〉の仕事をするようになって、
つまり、〈AV男優〉の仕事をするようになって
ひと月かそこいらだというのに、
もう、10本を超える作品に出演しているのだった。
〈女優〉たちと比べると、〈男優〉のギャラが低いのがしゃくだったが、
おれのチンポを見たくてDVD借りるやつはいない、
と思ってもいた。
チンポは、マンコの添え物、とスタッフから教えられた。

拓也は、仕事が忙しくて、
先送りにしていることがあった。
この仕事は、始めたばかりで、
仕事がない日は、〈カイカン企画〉の社長、柿沼ルミ子に呼び出された。
ルミ子のセックスのお相手をしながら、女のいかせかたを仕込まれる。
と言うより、ルミ子は拓也を気に入っていたのだ。
その、先送りになっていること、というのは、
兄嫁、牟田沙織を強姦することだった。
兄貴が、沙織を満足させていないことが歯がゆかったが、
兄貴のヒトがよいのに乗じて、セックスフレンドと遊んでいる沙織に、
思い知らせてやる、と決意をしているのだった。
今夜、兄貴の家に晩飯を食いに行く。
そろそろ、決行するべきときが来ている、と拓也は思っているのだった。
ナマ撮り強姦ビデオを、研究していた。
その日を思うと、心の奥深いところに
どす黒い炎がめらめらと燃え上がって、
AV撮影にも気合いが入るのだった。
気合いが入りすぎると、〈女優〉を怖がらせる。
気をつけろよな、
と、〈監督〉から一度注意をされている。
さあ、ハメるか・・・・・・
だらんと垂れ下がったチンポは、
あの〈女優〉がおくちで勃起させてくれる。
拓也は、ベッドに向かう。

(2) 兄弟

牟田淳史、沙織夫婦が住んでいるアパート。
今夜は、淳史の弟、拓也が来ている。
兄弟で、テレビの野球中継を見ながら、
酒を飲み、一泊していく。
「兄貴は、浮気したこと、ないの?」
「ん? なんだ、いきなり?」
「だからさ、兄貴、浮気したことあるかって、訊いてるんだよ」
拓也が、繰り返したずねた。
淳史は、沙織をちらっと見て、
拓也に向かっていった。
「ないよ」
「そっか、兄貴、まじめだからなあ」
「なんで、そんなこと、訊くんだよ」
「いや、ちょっと、訊きたかったんだ」
今度は、拓也が沙織をじっと見つめた。
缶ビールを空けながら、
宅配寿司をかこむ、今夜の食卓。
拓也の視線に、皮肉の色がある。
沙織は、そのことに気がついている。
〈あのこと〉を、言い出すつもりなのか。
町田のホテル街のそばにあるコンビニで、
沙織は拓也と出くわした。
沙織は、草野修と待ち合わせをしていて、
拓也が立ち去ったあと、草野とラブホテルに入ったのだった。
そして、きょうも・・・・・・
淳史が出勤したあと、
宇梶隼人とラブホテルで半日過ごした。
宇梶は、沙織のからだを味わい尽くす。
コンドームを6個使ったのだった。
とろとろに溶けていきそうな、
セックスにのめり込んだ6時間。
その余韻が、沙織の乳房に、
そして、あの部分にまったりと残っていて、
はきかえたパンティのまた布に、
じっとりと淫水をしみこませている。
兄弟の話が、退屈で、ぼんやりと聞き流していたのだが、
拓也が、探るような視線を沙織に向けながら、
「兄貴は、浮気したことないの?」
と言ったとき、どきっとしたのだった。
拓也の視線を、しっかりと受け止めて、
はね返した。

「タネが同じでも、畑がちがうと、
 兄弟でも、こんなに性格が違うんだなあ」
「こら、なに言うんだ、拓也」
「だって、兄貴、きまじめな性格だろ?」
「きまじめ、って、イヤミか?」
「そうじゃないけどさ。
 兄貴の性格だったら、
 沙織さんが浮気しても、
 気がつかないんだろうなあ」
「ばかっ、なに、言い出すんだ!」
「沙織さん、浮気してたら、兄貴、どうする?」
「うっ」
沙織は、ウニを口に運ぶ。
ねっとりとした、淫らな舌触り、
沙織は、舌をゆっくりとうごめかせて、
味わった。
「沙織、おまえ、浮気なんか、してないだろ?」
「バカなこと、言わないでよ」
沙織は、ビールをぐびっと飲んだ。
「沙織さんが、浮気してる、なんて、言ってないよ、兄貴」
拓也は、沙織を見つめたまま、そういって、にやっとした。
「くだらんこと、言うなっ」
「ごめん、兄貴、そんなつもりじゃ、ないんだ」
「はやく、食え、喰ってしまえ」

(3) 義姉

雨が、激しく降っている。
淳史が、出勤していき、
沙織も、出勤の支度をしなくてはならなかった。
けれど、拓也と決着をつけたいと思っていた。
拓也は、まだ布団の中にいた。
「拓也、起きて」
「呼び捨てかよ」
「そうだよ、起きてよ」
「なんだよ」
「あたしも、仕事に行くんだから」
「へえ、仕事ねぇ、ラブホでお仕事なんじゃないの?」
「なに、言ってんのっ!」
拓也は、のっそりと起き上がった。
全裸だった。
股間には、肉棒がそそり立っている。
沙織に見せつけるように、しごいて見せた。
「なに、やってんの、ばかっ!」
「バカ、はねぇだろ、沙織」
「服、着なさいよっ」
「チンポ好きのおまえが、これを嫌いなはずは、ねえだろうっ!」
拓也が、一歩足を踏み出したとき、
沙織は、部屋から逃げだそうとしたが、
拓也に背後から抱きしめられ、
畳に押し倒された。
「いたいっ、やめてっ」
拓也は、容赦しなかった。
沙織のシャツを引き裂き、ブラジャーをはぎ取り、
スカートをたくし上げる。
拓也の指が、パンティの腰をわしづかみにして、
一気に引き下ろした。
「いたいっ!」
沙織は、必死に抵抗した。
腕を振り回し、足をばたつかせる。
「やめな、沙織、無駄なことだよ」
沙織が、どんなにあらがっても、
拓也は、手加減をしなかった。
「けがするよ、沙織」
「やめてっ」
「バカだなぁ、おまえって女は」
「いやよっ」
畳に押しつけられた沙織の鼻に、
湿ったにおいが突き刺さる。
「けがさせたくねぇんだよ、沙織」
「ひどいこと、しないで」
「おまえが、おとなしくしてたらな」
「ね、やめて、拓也くん」
「ひひっ、今度は、クンづけかよ」
拓也は、沙織のからだに張り付いた衣服の残骸を、
びりびりとはぎ取っていった。
体のあちこちに、こすれた跡が、赤く残っている。
拓也は、沙織の両腕をねじ上げた。
「ああっ、いたいっ」
「沙織、おまえが、妙な動きをしたら、へし折ってしまうかもね」
「いやっ、そんなこと、しないでっ」
「おとなしくしてりゃあ、いいんだ、沙織」
「し、仕事が、仕事に、行かなくちゃ」
「休めよ」
「無理よ」
「バカ言ってんじゃねえよっ!
 おまえは、仕事休むしかねぇんだよっ」
「行かせてよ、ね、ね、おねがい」
「このバカ女!
 おまえがここから出られるのは、
 おれがやりたいことをやった、
 そのあとなんだよっ」
「なに、したいの?」
「強姦」
「えっ」
「おまえを、犯すんだよ」
「ま、まってよ」
「おまえのマンコに、おれのチンポをぶち込む」
「い、いやよっ」
「そう、そうだよ、沙織、そうやって、抵抗するんだ」
「な、なに?」
「無理矢理、おマンコしてやるから」
「や、やめて」
「そう、そう、そう・・・・・・そうやって、もがけ」
「い、いたいっ」
「ほら、ほら、ほら、もっと抵抗しろ」
「い、いたいっ」
「泣け、叫べ、わめけ」
「ああっ」
はち切れそうにふくれあがった拓也の肉棒が、
沙織の背中に、腰に、尻に当たる。
「わ、わかった・・・・・・わかったから・・・・・・」
「ふふ」
「言うこと、聞くから・・・・・・ひどいこと、しないで」
「よせよ、沙織、それじゃあ、だめだ」
「えっ」
「やらせますってか?」
「うっ」
「うれしくないんだよなあ、沙織」
「・・・・・・」
「おれは、おまえを強姦したいんだ」
「・・・・・・」
「必死で、抵抗するおまえのマンコに、ぶち込みたいんだよ」
「・・・・・・そ、そんなっ」
「やらせてくれって、頼んじゃいねぇんだよ、沙織」
「でも・・・・・・じゃあ、どうすれば・・・・・・いいの?」
「必死で、抵抗しなよ」
「そ、そんな・・・・・・」
「兄貴の嫁さん、強姦してぇんだよっ」
「いやっ」
「間抜けな兄貴の、インランな嫁さんを」
「お願い・・・・・・やめてっ」
「そうだ、そうだ、そうだよ、沙織」
沙織の体から力が抜けていく。
「どうした、沙織」
「か、からだが」
「どうした?」
「からだが、いたい」
「痛いから、抵抗、やめるってか?」
「お願い、拓也くん、許して・・・・・・」
拓也が油断した隙に、沙織は拓也の手をふりほどき、
体を起こそうとした。
ばしっ!
拓也の平手打ちが、沙織のほほに飛ぶ。
「ひゃっ」
悲鳴を上げて、沙織は畳にうつぶせた。
容赦のない、平手打ちが、
沙織のほほを、みるみる朱に染めていく。
「この、バカがっ」
うつぶせになった沙織の背後に、拓也はのしかかっていく。
肉棒を、沙織の淫裂にあてがう。
「いやっ!」
「じゃかましいっ!」
沙織は、尻を激しく振って、肉棒から逃れようとする。
しかし、肉棒は、ぴったりと淫裂を追いかけていき、
亀頭が埋め込まれた。
「やっ、やめてっ!」
肉棒が、めりめりと埋め込まれていって、
「いやああああああああああああっ」
子宮を突き上げたとき、
沙織の悲鳴が小さくなった。
「いやぁ・・・いやぁ・・・いやぁ・・・抜いて・・・・・・抜いて・・・・・・抜いて・・・・・・」
肉棒が刺し貫いた沙織の尻を、
拓也は腰でしっかりと押さえつけながら、
沙織の上半身を両腕で羽交い締めにした。
沙織の肉鞘は、肉棒を押し返そうとうごめいていたが、
ふっ、と力が抜けた。
拓也に押さえつけられた沙織の上半身が、
荒い息づかいに、上下している。
拓也は、少し腰を引き、それから、ぐいっと埋め込む。
「ううっ」
もう一度・・・・・・
もう一度・・・・・・
拓也は、ゆっくりと、じらすように、抜き差しを繰り返す。
「ああっ」
根もとまで埋め込み、退き、
埋め込んでは、退く。
ぬちゅっ
ぬちゅっ
ぬちゅっ
ぬちゅっ
「お、お願い・・・・・・拓也くん・・・・・・やめて・・・・・・お願い・・・・・・」
その声が、次第に弱まっていき、
沙織のほほが、耳たぶが、朱色に染まっていく。
ぬちゅっ
ぬちゅっ
ぬちゅっ
ぬちゅっ
肉棒が埋め込まれたワギナの粘膜が、
潤いを増してきて、
しゅぶっ
しゅぶっ
しゅぶっ
しゅぶっ
肉棒と膣粘膜のこすれる音が
もっとずっと水気を帯びたものに変わっていく。
いつしか、沙織の肉鞘は、
肉棒を味わうかのように、
うごめいているのだった。
じゅぷぅ、じゅぷぅ、じゅぷぅ
拓也は、にんまりしていた。
沙織を羽交い締めにして、
脇の下にもぐり込ませた腕を抜いた。
肉棒は、沙織の中に、ぶっすり埋め込まれている。
つながったまま、拓也は沙織の腰を抱き上げて、
〈鵯越え・ひよどりごえ〉の体位に移っていく。
結合が深くなり、
肉棒が、膣の後壁をこすりあげる。
拓也は、沙織の腰をしっかりとつかむと、
沙織の尻を、ぐいっ、と引き寄せながら、
自分の腰は、ぐいっ、と突きだすのだった。
「あうううううううううううっ」
ぐいっ
ぐいっ
ぐいっ
ぐいっ
根もとまで埋め込み、引き出し、
埋め込み、引き出す。
弾むように、
小気味よいリズムで、
抜いては、埋め込み、抜いては、埋め込む。
しゅぼっ
しゅぼっ
しゅぼっ
しゅぼっ
「ああっ・・・・・・ああっ・・・・・・ああっ・・・・・・ああっ・・・・・・」
ひと突きするたびに、沙織はうめく。
あふれる淫水を、肉棒が掻きだして、
沙織の淫裂をたどってふとももへ、たれていく。
淫水は、拓也の肉棒を、流れ落ち、
玉袋をぐっしょり濡らしているのだった。
拓也は、突き続ける。
そのときだった。
「いやあああああああっ」
沙織が、悲鳴を上げた。
そして、尻をわなわなと震わせて、
べったりと畳に崩れ落ちたのだ。
(イキやがった・・・・・・)
拓也は、ほくそ笑む。
肉棒をくわえ込んだ毛むくじゃらの唇が、
ひくひくひくひく
うごめいている。
(おれは、まだ、イッてないぜ)
沙織の背中が、あらい息に、波打っている。
「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」
拓也は、つながったまま、沙織のからだを表替えした。
沙織と目があった。
目は潤み、ほほは紅潮している。
拓也は、肉棒を退き、それから一気に埋め込んだ。
「ああっ・・・・・・や、やめてっ・・・・・・も、もう、やめてっ・・・・・・」
「ふん」
拓也は、沙織に覆い被さっていく。
唇を重ねようと、顔を近づけると、沙織は、顔を背けた。
拓也は、沙織のあごをつかむと、強引に引き寄せ、唇を吸った。
閉じた唇に、こじ開けるように舌を差し込んでいく。
「んんんん」
舌をねっとりとからませていく。
「んぐぅ」
沙織の吐息が、拓也の口に流れ込んでくる。
生臭いメスのにおい。
そうやって、沙織と舌をからませながら、腰を動かしていく。
「あうっ」
沙織の乳房がぶるりとふるえ、腰がひくつく。
拓也は、胸を沙織の乳房に押しつけた。
「んぐっ」
拓也は、腰の動きを、少しずつ、早めていく。
じゅるっ
沙織は、拓也のだ液をすすり込んだ。
ずちゅっ
ずちゅっ
ずちゅっ
ずちゅっ
ずちゅ
ずちゅ
ずちゅ
ずちゅ・・・・・・
「ああっ、ああっ、ああっ、ああっ」
拓也は、上半身を起こした。
両脇に、沙織の足を抱え込む。
それから、いっそう激しく突いていく。

(4) 義弟

「た、体調が、悪いので、
 す、すみません、
 き、きょうは、
 や、休み、ます」
「ええっ、なによっ、そんな、牟田さん、あなた、急に、何よっ」
電話の向こうで、婦長が怒っている。
「す、すみません」
「あんた、なに、考えてんのよっ」
「すみません」
「あんた、責任感ってもの、あるのっ?」
「どうしても、むりなんです」
「なんてひとなの、あんたって!」

沙織の携帯が、何度も、何度も鳴り続けて、
沙織は自分の携帯をとりに、夫婦の寝室に来た。
長々と、わびを言い続ける沙織の声に、
拓也も、夫婦の寝室に入ってきた。
そのとき、電話は、向こうから切れた。
「終わったの?」
「うん」
「だれ?」
「クリニックの・・・・・・」
「セックスの最中に電話してくるなんてよぉ、
 礼儀知らずってもんだろうが・・・・・・ふん」
「もう、出勤時間、過ぎてるから」
拓也の右手は、肉棒をしごいている。
回復していた。

再び携帯が鳴る。
夫の淳史だ。
「仕事中に、すまん」
「ううん・・・・・・どうしたの?」
「昨日は、すまん、拓也のやつ・・・・・・」
「・・・・・・」
「怒ってるのか?」
「ううん・・・・・・だいじょうぶ」
「そか・・・・・・すまん」
拓也が、沙織を背後から抱きしめた。
肉棒が、沙織の腰に触れた。
硬くなっている。
拓也は、沙織の乳房を、揉む。
「んっ」
「どうした?」
電話の向こうで、淳史が行った。
「ううん、何でも・・・ない・・・んっ」
「そか、今夜、はやく、帰るから」
「んっ・・・ウン・・・・・・
 あっ、たしも、うっ、
 はや・・・くっ・・・
 か、えるっ、から、あっ」
「ああ・・・・・・じゃあ」
「・・・・・・んっ」
ふたりは、拓也のふとんに倒れ込む。
下半身をからませる。
携帯が、鳴る。
宇梶医師だ。
「どうしたの?」
「いえ・・・ちょっと・・・・・・」
「なにか、あったの?」
宇梶は、声を潜めている。
「昨日の今日で、とつぜん欠勤だって言うからさ」
「はい、すみません」
「だいじょうぶ?」
「はい、ちょっと、体調が・・・・・・」
「そうか・・・・・・心配だなあ」
「だいじょうぶです」
「そか・・・なら、いいけど・・・・・・昨日、楽しかったよ」
そのとき、拓也が、挿入して、ぐぐぐぐぐっ、と突き上げた。
「あああああっ」
「どうした?」
「な、なんでも、ないっ」
「なんか、昨日のこと、思い出したよ」
「え」
「ベッドの沙織、あんなに、すごいなんて、想像以上だったから」
「んっ・・・・・・やめてっ・・・・・・」
「はは、すまん、すまん」
「んっ」
「また、したいよ」
「あうっ」
「ん?」
「はぁっ」
「沙織、だいじょうぶ?」
「んっ」
「おい」
「だ、だいじょうぶ・・・・・・ですっ・・・うううっ」
そのときだった。
沙織は、目の前が、真っ白になった。
「あううううううううううううううううううううううっ」
「お、おい、沙織っ、だいじょうぶかっ」
拓也が、電話を切った。
「あああああああああああっ、いいいいいいっ!」
ぱしゅうううっ
沙織の淫裂から、液体が噴き出す音がして、
沙織の全身が激しくけいれんした。
拓也が股間をのぞき込むと、
肉棒をくわえ込んだ肉穴の隙間から、
おびただしい液体が噴き出していた。
「あああああっ、見ないでっ!」
拓也は、指を液体に浸した。
さらさらした、無臭の液体。
「いやっ、見ないでっ!」
「沙織、潮吹き、初めてなの?」
「え?」
「すげぇ・・・・・・潮吹き、しちゃったよ」

昼食もとらないで、ふたりは交わり続けた。
午後5時。
空腹に、腹をぐうぐう言わせながら、拓也は起き上がり、
「兄貴が、帰ってくる前に、消えなくちゃね」
と言って、出て行った。
沙織は、疲れ切った体を引きずるようにして起き上がる。
下半身が、どんよりと、重かった。
枕元に、おびただしい紙くずが散らかっていて、
部屋中に、ふたりの汗と、
精液と、沙織の淫水のにおいが充満している。
拓也に犯されて・・・・・・
夫の弟に・・・・・・
ああ・・・・・・
なんてこと・・・・・・
何度も、何度も、イッて・・・・・
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