肉欲の罠（修正版） ６

沼　隆

おことわり　この作品は、フィクションです。
　　　　　　登場する人名、地名、団体名は、
　　　　　　実在するものと一切関係がありません。

登場人物　　上原真樹夫　〈蘭香商事〉社員
　　　　　　上原　彩美　真樹夫の妻
　　　　　　小菅　一樹　真樹夫の上司
　　　　　　小菅　志穂　一樹の妻
　　　　　　深津　梨江　〈蘭香商事〉社員
　　　　　　小野寺郁恵　彩美の友人


（１）　誘い

上原真樹夫は、ベッドにもぐり込んだ。
今日は、朝から、いろんなことがあった。
午前中は、町田のラブホテルで、サオリとセックスをした。
明日にでも会いたいほど、キモチのいいセックスだった。
で、午後は、会社のビルの屋上で、
深津梨江と性交したのだが、
それを、課長の小菅一樹に見つかって、
嫁さんにばらすぞ、と脅されて、
ばらされたくなかったら･･･と、
とんでもない、提案をされたのだ。
スワッピングをしようというのだ。
おまえの嫁さんを抱かせろ、
おまえは、おれの嫁を抱け、と言うのだった。
サオリと、梨江のからだを味わった悦びと、
小菅課長の脅しがない交ぜになって、
どうしたものか、と、天井を見つめながら、たばこをくゆらしている。

「真樹夫さん」
「ん？」
「明かり、消していい？」
「ああ、おれも、たばこ、消すよ」
もう一服、深々と吸い込むと、灰皿でもみ消して、
明かりを消してベッドに近づく彩美のために、
掛け布団をめくってやる。
「ねえ」
彩美が、掛け布団で口もとをおおって、くぐもった声で言う。
なにか、言い出しかねていることでも、あるのだろうか。
「なんだ？」
「お昼過ぎにね」
「ああ」
「うん」
彩美は、言い出しかねている。
でも、真樹夫に相談しないわけには、いかないことのようだ。
「なんだ、言えよ」
「うん」
「面倒なことなのか？」
「あのさあ」
「ああ」
「あなたの会社の、小菅課長」
真樹夫は、どきりとする。
「ああ、課長が、なんて？」
「課長さん、直接じゃなくて」
「なんだよ」
「小菅課長の奥さんから電話があって」
「奥さん？」
「うん」
「志穂さん、なんて？」
「相談したいことがあるから、ふたりだけで会いたいって言うから」
「ああ」
真樹夫は、志穂が、彩美にいったい、なんの用･･･と思いかけて、
あのことに、さっき悩んでいた、スワッピングに思いが至った。
「スワッピングの、ことか？」
「知ってるの？」
「やっぱり、そうか」
「知ってたの？」
「ああ」
「あたし、いやだよ、ぜったい」
「ああ」
「真樹夫さんは？」
「ああ」
「ねえ、もしかして、男同士で･･････」
「ちがうよ、そんなこと、するもんか」
「ウン、そうだと、思うんだけど」
「疑うのかよぉ」
「ううん」

　　彩美は、志穂から呼び出された。
　　迎えに来た志穂の車で、もみじ谷公園の駐車場まで行って、
　　車の中で、話したのだという。
　　彩美と志穂は、同年代だ。
　　夫の仕事の関係で、知り合いになっていた。
　　「ね、彩美、気軽に、楽しみましょうよぉ」
　　と誘われて、彩美が断ると、
　　「小菅とのセックス、うまくいってないんだよぉ。助けると思ってさぁ」
　　とか、
　　「恥を忍んで、彩美に打ち明けて、頼んでいるんだからさぁ」
　　とか、言うので、彩美は、
　　「じゃあ、真樹夫さんに相談するから」
　　と、返事をしてしまったのだった。

真樹夫は、暗い天井を見つめながら、
（なんだ、こいつ、その気になってるのかよぉ）
と、むかついていた。
しかし、志穂を抱くことに、欲望が目覚め始めてもいた。
何度か会った、志穂の顔を思い出し、体つきを思い出す。
男を誘うような、ぽってりとした唇、
そして、潤んだ目、
胸のふくらみ･･････
闇の中で、志穂を描き出す。
「ねえ」
「ん？」
「どうする？」
「ああ」
彩美が、真樹夫に体を押しつけてきた。
抱き寄せた彩美の口から、真樹夫の胸に、熱い吐息がかかる。
抱き寄せた彩美の、パジャマの上着を脱がせ、
口を吸いながら、乳房をもんだ。
（久しぶりだな）
妻の乳房の感触を、真樹夫は確かめる。
数週間ぶりか。
スワッピングの話は、真樹夫を刺激していた。
明かりを消した、ほの暗い寝室で、
久しぶりに妻を抱きながら、
肉棒を、堅くしていく。
パジャマのパンツを脱がせる。
ビキニパンティのまた布が、ねっとりと濡れていた。
ぬめぬめとした淫裂が、ほてっていた。
「あうっ」

朝食の食卓は、ぎこちなかった。
久しぶりにセックスをしたからではない。
彩美は、志穂の懇願を受け入れる形で、
真樹夫は、小菅課長の脅しに屈服することになるのか、
小菅は、秘密を守るだろうか、
この条件を受け入れたら、秘密を守るだろう、
真樹夫は、ほっとしてもいたのだった。

「彩美、きのう話したこと、真樹夫さん、どうって？」
志穂から、午前９時過ぎに電話がかかってきた。
「そう、うれしい、じゃあ、真樹夫さん、賛成してくれたんだね、よかったぁ」
志穂は、電話の向こうで、いかにもうれしそうな声を出した。
「ねぇ、じゃあぁ、今夜、どうかな？」
「ええっ！」
「善は、急げ、よっ」
志穂の声は、弾んでいる。
「今夜、都合、悪いの？」
彩美が返事を渋っていると、
「生理中？」
と訊いてきた。
「あたし、大丈夫だけど」
そう、彩美は、生理が先週、終わったところなのだ。
「真樹夫さんの都合･･･」
「それ、小菅に、確かめさせるから」
志穂は、一刻も早く決めたがっているようだった。
「あとで、知らせる」
と言って、電話を切ってしまった。
数分後に、電話が鳴って、
志穂だった。
「今夜、８時に、迎えに行くから」

「今夜って･･････」
いきなりだった。
ウムを言わせなかった。
昼前に、真樹夫が電話をしてきた。
「連絡、あっただろ？」
「ウン、志穂さん、知らせてきた」
「課長の車で、迎えに行くから」
「うん」

彩美は、落ち着かなかった。
　　スワッピング･･････
　　あたしが、小菅さんとして･･････
　　真樹夫さんが、志穂さんとする･･････）
真樹夫の電話で、コンドームを用意しておくように言われた。
　　新しいの、買ってこようか･･････
　　まだ、使ってないのがあるけど･･････
　　ヘアカット、行ってこようか･･････
　　ああ、どうしよう･･････
　　志穂に、相談しようか･･････
　　スワッピングの相手に相談するのも･･････
時々、真樹夫と見るエッチビデオを思い出す。
でも、そんなもの、役に立ちそうに、なかった。

（２）　小菅の企み

数日たって。
〈蘭香商事〉営業の部屋。
課長の小菅一樹は、朝から、思い出し笑いをしている。
深津梨江には、小菅のにやっとした笑いが、キモイ。
「課長、どうしたんですか、キモイですよ、そのスケベ笑い！」
「おいおい、梨江ちゃん、きついねぇ」
「朝からずっと、にたにたしてるんだもん、ブキミですっ！」
「えええっ！　おれの顔、ブキミだって！　ひどいよ、梨江ちゃん」
「鏡で、見てきたら！」
「えへへへっ」
小菅課長が、思い出し笑いをして、にたにたするのも無理のない話なのだ。
「あ、梨江ちゃん、きょうは上原のヤツが、いないから、イラついてるんだろ？」
「なに、言ってるんですかっ！」
「だってさぁ、梨江ちゃん、このあいだ、屋上で」
「もおっ！」
「へっへっへっ」
小菅は、先日、このビルの屋上で、
深津梨江と上原真樹夫がセックス中のところを、
目撃したのだった。
小菅は、梨江の尻がぷりぷりウゴメクのを、
乳房が揺れるところを思い出して、
また、ニヤッ、とした。
「すけべっ！」

「おっ、真樹夫ちゃん、待ってたよぉっ！」
上原真樹夫が、出社してくると、
小菅は、うれしそうに大きな声を出した。
「課長ったら、朝から、変なんだよ」
梨江が、真樹夫に言った。
「すっごく、キモイんだから」
「へいへい、梨江ちゃん、キモくって、ごめんなさいね」
それから、小菅は、梨江を使いに出した。
梨江が、出て行く後ろ姿を見送ると、
小菅は、真樹夫を見て、にやりとした。
「梨江ちゃん、ほんと、ナイスバディだよねぇ」
「で、なんですか、課長」
「真樹夫ちゃん･･････」
へへっ、と笑いながら、デスクの引き出しから
小さな紙袋を取り出して、
「これ、このあいだの」
「ＤＶＤ？」
「そう」
「はやいなあ」

「真樹夫ちゃんに、見せたくてね」
スワッピングの夜、
ラブホテルのベッドの上で、
小菅夫婦と、真樹夫夫婦、
２組の夫婦が、絡み合った映像。
ふたりの妻たちも、カメラの前で、次第に羞恥心を失っていって、
「素人ナマ撮りビデオ」
が１本できあがったというわけだ。
「見る？」

「真樹夫ちゃん、また、やろうよ」
「また、ですか？」
「ウン、うちのヤツも、楽しかったって、言ってるんだよ」
「ああ」
「なんか、俺たち夫婦のエッチも、よくなったりなんかしちゃってさ」
「ああ」
「おまえんとこも、だろ？」
小菅は、真樹夫の顔をのぞき込む。
「まあ･･････」
「で、いつか、さぁ･･････」
小菅は、声を潜めた。
「できれば、夫婦じゃないヤツでさ･･････」
「はあ？」
「いいじゃん、真樹夫ちゃん、やろうよ」
「ああ･･････なるほどね･･････梨江と、やりたいって？」
「おいおい」
「なんでしょ？」
「へへ」
「で、課長は、誰を連れてくるんですか？」
「ふふふ」
「なんですか、その、ふふふ、ってのは」

（３）　梨江

深津梨江は、郵便局に行く途中である。
小菅課長に言いつけられて、局留め小包を受け取りに行くのだ。
さっき、小菅課長にからかわれたのだけれど、
会社のビルの屋上で、上原真樹夫としたセックスは、
梨江の体の奥に眠っていた性癖を呼び覚ましていた。
パンティを引き裂かれるときの、あの快感、
無理矢理ねじ込まれるときの、あの快感、
強姦されたワケじゃないけど、
あの、
無理矢理、
って感じが、たまらなかったのだ。
そして、小菅課長に見られてしまったし･･････
エッチしているところを、人に見られて、
すっごく、どきどきしたし、
その、どきどきする感じが、
梨江を、燃え上がらせたのだった。
イクッ！
って、おもいっきり叫びたかったけれど、
それは･･････できなかった。
カレシの部屋でするエッチよりも
ずっと、ずっと、すごかった。
また、したいよ、
と、梨江は思っているのだ。
信号待ちをしながら、梨江は、あそこが濡れている。
きゅん
って、しめたら、
くちゅっ
って、おつゆがあふれ出したみたい。

男たちふたりで、なんか、企んでるんやろか･･････
梨江は、思った。
真樹夫が出社してきたときの、小菅課長のうれしそうな顔、
真樹夫ちゃんが出社してくるまでの、小菅課長のスケベ笑い、
そして、小菅課長は、梨江を追い出すように使いに出した。
郵便局へ、局留め小包を取りに行く、
自宅に配達されたら困るものなのだろうか。
郵便局の駐車場に車をいれて、
窓口に向かっていると、
携帯にメールが届いた。
真樹夫だった。
「今夜、食事、どう？」
食事。
真樹夫と晩ご飯を食べる、ということは、
そのあと、エッチする、という意味だ。
カレシに、今夜、残業、とメールした。

梨江は、郵便局から、ショッピングモールに向かった。
ランジェリーショップ〈ぷち・ふぁっく〉で、
エロいパンティを買う。
真樹夫ちゃんのお誘いに、
地味なパンツで行きたくなかった。
真樹夫ちゃんの趣味は、知ってる。
真樹夫ちゃんのデスクの引き出しに、
《週刊エロギャル》とか
《週刊濡れ濡れ芸能》とか、
《週刊濡れ穴情報》とか
《週刊ワレメ投稿写真》とか、
《週刊ナマハメ》とか、
《週刊エロランジェリー》とか、
が、入っているのだ。
グラビアをおかずにして、
オナニーしてるのかな、
と思ったこともあるけれど、
エッチな写真を見るのが大好きなだけかもしれない。
こんな雑誌、ため込まないで、
ナマの女のほうが、いいだろうと思うけれど、
エロ系の雑誌が、大好きなみたいなのだ。
男の子は、いろんなおもちゃを集めるのが楽しいみたいだけれど、
真樹夫ちゃんのコレクションは、エロ週刊誌なのだろうか。
真樹夫ちゃんが、お堅い雑誌を読むところなんか、想像できないのだった。

（４）　郁恵

上原真樹夫が、妻、彩美と暮らす家は、
相模栗原、常盤台にある。
県住宅公社の２ＬＤＫで、家賃４万５千円。
その狭い団地の部屋に、
お客がいる。
小野寺郁恵。
彩美の高校時代からの友だちだ。
そのころ、互いの家が、近かったことも、
友だちづきあいが続いている理由かもしれない。
郁恵は、３年前に離婚して、幼い娘を連れて、
両親が住む千葉に住んでいる。
けれど、彩美と郁恵のつきあいは続いている。
携帯でおしゃべりしたり、
彩美の仕事が休みの日に、渋谷で遊んだりしていた。
その、郁恵が、一泊二日の九州旅行の帰り道に、
彩美の家に寄り道したのだった。
今夜は、泊まっていく。
夜遅くまで、おしゃべりすることだろう。
で、郁恵が泊まりがけでくることは、
真樹夫に知らせた。
真樹夫は、
「おまえたちの、じゃまするの、いやだからさ」
と言って、
「夕食、いらないから」
と知らせてきたのだった。
彩美は郁恵と、ゆっくりおしゃべりができるというものだ。

「で、どうだった？」
彩美が、郁恵にたずねた。
郁恵は、熊本に行ったのだが、
観光ではない。
「うふふ」
郁恵は、彩美をじらすように、笑った。
「なんだよぉ、郁恵ったら、じらさないでよぉ」
「写メ、見せよっか？」
「見せてよ、見せてよ」
郁恵が見せたのは、幼さを残した男の子の写真だった。
「かわいいじゃん」
「でしょ？でしょ？」
「うんうん」
「だよねぇ」

「えええっ」
「そうなんだよ、いきなり、お家におじゃましちゃったんだ」
「家の人は？」
「お母さんは、お仕事」
「だいじょうぶ？」
「だって、ヒロくんが、いいって言うんだもん」
「ヒロくん、ね」
「だって、かわいいんだもん」
「はいはい、で、ヒロくんは、郁恵のこと、なんて呼んでるの？」
「ふふふ」
「なによ」
「ふふふ」
「郁恵おばさん、とか？」
「ひどおおおい、彩美ったら」
「だって、ヒロくん高校生で、郁恵は、３０過ぎのおばさんじゃん」
「もおお、彩美、ヤキモチ焼いてるんだね！」
「ちがいますぅ」
「ま、ホントのところは、ヒロくんのお母さんと、あんまり違わないけどね」
「でしょ？」
「３つしか、違わないんだよ」
「あははははは」
「もう、彩美のばかっ！」
「で、ヒロくん、郁恵をなんて呼んでるの？」
「郁恵ねえさん」
「ねえさん･･････きゃはははは」

「見る？」
「ん？」
「ヒロくんの･･････」
「ん？」
郁恵は、携帯の画面を見せた。
「へええ」
ヒロくんの写真。
勃起したペニスの根もとをにぎり、
カメラに向かって、見せつけるようにしている。
握り拳から突きだしたペニスは、
さらに、握り拳一つ分あった。
「ヒロくん、威張ってるって顔だね」
「そうなんだよ、なんか、自信持っちゃってさ」
「ふうん、そうなんだ」
「こうしろ、ああしろ、って言いだしてさ」
「ふふふ、郁恵が、自信つけさせちゃったんだね？」
「でもさ、最初のときは、イキそうになったら」
「うん」
「抜くんだよ」
「ん？」
「なに、するのかって、思ったらさ」
「なんなの？」
「わたしの顔に向けて、射精するの」
「ええっ！」
「ガンシャ、だって」
「あははは、ガンシャ、ね」
「キモチ、いいんだろ？だって」
「かわいいなあ」
「ビデオのせいで、つまんないこと、したがるんだから」
「じゃあ、郁恵ねえさんをお相手に、いろんなこと、したんだ」
「そうなんだよ」
郁恵は、ヒロくんとしたセックスを、話したくてたまらないのだった。
「フェラで、精液、飲まされちゃったし」
「おえっ」
「でしょ、でしょ！」
「ミミちゃん、腐ったグレープフルーツの味、って、言ってたね」
ミミちゃんというのは、彩美と郁恵のチャット仲間である。
福岡で、ウェイトレスをしている。

「ヒロくんの家、出るとき、お向かいの人に見られちゃって」
「ええっ！　やばいじゃん」
「ＳＣだって、言うことにしてあるの」
｛ＳＣ？｝
「スクール・カウンセラー」
「ぷっ」
「なによぉ」
「セックス・カウンセラー、じゃないの？」
「う･･････ふふふ」
「じゃあ、昨日、何時間か、一緒にいただけなの？」
「ううん、夜、ラブホにお泊まり」
「あああ」
「で、朝マックして、別れて」
「ふうん」
「くたくただよ」
「一晩中？」
「みたいなもんね、若い子って、そうでしょ？」
「いくらしても、したりない、ってわけね」
「そうなんだよ」

（５）　レポート

「へえ、すげえ！」
「だろ？」
「おばさん、キモチ、良さそうじゃん」
「ああ」
「何発、やったんだよ」
「覚えて、ねえよ」
「すっげえ」
「おばさん、やりたがってさ」
「へええ」
「ヒロくんの、おチンポ、ちょうだい、とか」
「くっそぉぉぉ」
「わたしの、おマンコに、ヒロくんの、おチンポ、いれて、とか」
「ぐぐぐっ」
昼休み、校庭の片隅で、
ヒロくんと、ふたりの同級生がにやにやしながら、
話している。
ヒロくんは、細木種弘、と言うのだが、
たねひろ、なんて、なかなか意味深な名前だ。
「おばさん、テク、すごかった？」
「うん」
「へえ、そっかぁ」
ヒロくんは、別の写真を呼び出した。
「げげっ！　おばさんの、マンコ、黒ずんでるじゃん」
「使いこんでるんだよ」
「ああ、そっか、そっか」
「びらびら、すごいなあ」
「満里奈のあそこと、違うなあ」
「がはは」
ヒロくんが、ふたりに説明を始めた。
「俺が、いれるだろ？」
「うん」
「きゅんきゅん、しめつけてくるんだ」
「きゅんきゅん、ってか」
「ああ、きゅんきゅん」
「げげげげげ、おれ、チンポ、たってきたよ」
「フェラも、すっごく、うまくてさ」
「おいおい」
「いかされたのかよ？」
「ああ、舌で、ぺろぺろなめられて、じゅぼじゅぼ吸われたら」
「うきーーーっ」
「ヒロくんの、ねっとり濃くって、おいしい、って」
「信じられねえよ」
「満里奈、おまえのザーメン、吐きだしたんだろ」
「･･････チョー、まずいって」
「おばさん、飲みなれてるのかなあ」
「飲みなれてるかもな」
「それか、おまえのは、チョー、まずかったりなんかして」
「バカヤロー！」
「ははは」
ヒロくんは、ポケットから小さな布きれを取り出して、同級生に見せた。
「おおっ！」
「おばさんの、パンツ、かよ！」
「記念に、もらったんだ」
「記念に！！」
「ちっちぇええ」
「Ｔバックじゃねえか」
「エロいっ！」
「なんか、ぬれてるじゃん」
「おい、まさか」
「ふふ、おばさんの、マンコ汁だよ」
「お、おい、ケンっ！」
「ううん、これが、おばさんの、マンコの匂いか･･････」
ケンは、握り込んだ小さなパンティを、
鼻先にぴったり押しつけて、
おもいっきり、深呼吸をしたのだった。
「な、なんか、いやらしい、匂い」
「くくくっ」
ちょうどそのときだった。
「こらっ、おまえたち、何してるんだっ！」
「いけねぇ、満里奈だ」
「なんでもねえよ」
「口出し、すんじゃねえよ！」
満里奈は、口をとんがらせて、
「いやらしい笑い方して！　ヘンタイ！」
と、３人の男子に向かって、言った。
ヒロくんが郁恵ねえさんからもらったパンティは、
満里奈が突然現れたせいで、
ケンのポケットに押し込まれた。
ケンは、そのまま男子トイレに行き、
おばさんのパンティを嗅ぎながら、
マスを掻いた。
噴き出した精液は、トイレのドアにべったりと張り付いた。

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