その6


 「……失神、してるよね?」  アタシは再度、す巻きにして転がしておいたキノコ仙人が完全に失神しているのを確認し、ゆっくりとショーツ  を脱いでいた。  軽く火照って、そしてわずかに湿り気をおびた女の子の部分に洞窟内の冷えた空気が妙にはっきりと感じられた。  いつもお風呂に入るときに脱いでる筈なのに、こういう場で脱ぐと妙な背徳感がある。いや、実際にこれから  しようとしている行為は、かなり背徳的なものなのだろう。  何せ、得体の知れないキノコにお口でご奉仕したあげくに処女までささげちゃおうというのだから……。 「あんっ! ふあぁぁぁんっ! やっ! やはあぁぁぁんっ!」  一人で妄想の世界にぶっ飛んでよがりまくっているシェリナの声が洞窟内に木霊している。シェリナったら、  涎まで垂らして汗びっしょりで、物凄く気持ち良さそうな表情をしている。  その股間には、魔法のキノコが出し挿れされ、クチュクチュと淫らな音を立てていた。 剣の柄よりもはるか  に太いキノコが彼女の身体の中に飲み込まれ、淫らなお汁に濡れ光りながら再び姿をあらわす様は、いやらしい  というよりも神秘的でさえあった。  アタシとリアンはその様子を横目で見ながら、目星をつけておいたキノコのもとへと歩み寄っていく。 「最初はお口でするんですよね?」  数メートル離れたキノコの傍にしゃがみ込んだリアンが声をかけてきた。 「……うん。…これも父様を救うため…やるしかないっ! んっ・・・ちゅっ・・・…うぷ…げぇぇぇぇっ!」  吐きそうになっちゃいました。だって、魔法のキノコって、以前にちょっと興味本位で見たエロオーブの映像に  出てきた男の子のモノにそっくりなんだもん! 「姫様! 大丈夫ですか?」  リアンが心配してやってきた。 「うぅぅ……大丈夫…これってお口でしないとダメなのかなぁ? アタシ、シェリナほどはおっぱい大きくないから  挟んでゴシゴシもできないし…」  さっきえずいたせいで、ちょっと涙目になりながらアタシは言う。 「……あの、このキノコが男のモノと同じ性質を持っているのなら、指で優しく弄ってやればいいはずです」  ちょっと恥ずかしげにうつむきながら言うリアンである。 「指で? 具体的にどうやるのかわかる?」 「えっ! ま、まぁ・・・少しだけなら……」  耳まで真っ赤になりながら、わが国最強の美少女剣士が恥らう様はなかなかの見ものだった。 「じゃあ、やって見せて。これは父様を救うための崇高な行為なのよ!」  とか何とか、必死になって自己弁護…。 「そうですね…お館様を救うためですものね、この程度の恥ずかしさなんて!」  よし! リアンも吹っ切れてくれたぞ。 「あはぁぁぁぁんっ! いっ! いいよぉ! お師匠様ぁ! もっとグリグリしてぇ!」 既に恥じらいのかけらも  なく快楽を貪っている幸せ者が約一名……。   「最初はこうやって……」  リアンは魔法のキノコの茎の部分を白くたおやかな指で優しく包み込むようにして握り、下から上に扱き上げ始めた。  アタシも見様見真似でやってみる。なんだか生暖かいのがちょっと気持ち悪かったが、手触りはすべすべしていて、  思っていたほど不快感はなかった。 何度か手を上下させていると、キノコの先端部に開いた切れ込みの部分に、  透明な粘液の雫が盛り上がってきた。  確かシェリナがおっぱいで挟んでゴシゴシやったときにもこの粘液が出ていたな…。 「姫様・・・」  リアンが扱いているキノコの先端部にも同じ変化が起きているらしい。 「うん……何とかなりそうだね。頑張ろう」  なんだか少しだけ楽しくなってきた。まあ、アタシは昔からポジティブなのがとりえだから。 「はい。今度はもう片方の手で、こうやって……」  やっぱり恥ずかしげな表情を浮かべながらも、リアンはキノコの先端部の切れ込みに湧き出した粘液を、先端部全体  に塗り広げるように円を描きながら指先を這わせ始めた。  触れるか触れないかという羽毛のようなタッチで、切れ込みから粘液をすくい取り、くるくると先端部の曲面に塗り  つけながらマッサージしていく。  その手付きは妙に慣れているようにも見えた。リアンは騎士の子弟の少年たちに剣術を教えているのだが、まさかね……。  いささかの疑念を抱きつつも、あたしは彼女を見習って粘液を指先で塗り広げ始めた。 うむぅ……このヌルヌル感  は結構いい感じかも……。  しばらくくるくると撫で回していると、粘液の分泌量がかなり増加してきた。 「…そして、最後はこうやって親指で切れ込みを少し強く擦ってあげるんです」  かすれた声で言ったリアンは、親指の腹で切れ込みの部分をクチュクチュと擦り上げ始めた。その速度は次第に速く  なり、彼女の表情もなんだか夢見るようなものになってくる。 「あんっ! やあああんっ! いっ! イっちゃうっ! イっちゃいますううううっ!」 絶頂を告げるシェリナの  声が洞窟内に響き渡った。  さっきからヒイヒイという苦しげな息遣いしか聞こえないと思ったら、かなり追い詰められていたらしい。  根元まで深々とキノコを胎内に呑みこんだシェリナの身体がのけぞって硬直し、そのまましばらく動かなくなった。  全身に汗の粒をきらめかせたまろやかなラインを持った裸身が美しいアーチを描いてのけぞり、細かく痙攣している。  見事に突き出したバストの頂点でツンと尖った乳首が可愛い。全ての部分が曲線だけで構成された極上の芸術作品の  ように硬直して、シェリナは絶頂を迎えていた。  アタシとリアンは、その裸身の美しさに見とれている。 (アタシもシェリナみたいにイきたい……)  心の中で、その思いが一気に強まっていた。  続く


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