その10


  アタシは恐る恐る下腹部に手を伸ばした。  まさか初一人エッチを人前でやる羽目になろうとは……。幸いというべきか、アタシのいる所はヒカリゴケ  の量が少なく、薄暗いので、あまり細部までは見られない、と思う。  それになんだか凄くうずうずしていて、お腹の奥の方が熱い感じで、触らずに入られない気分になっているのだ。 「ほれ、どうしたのじゃ? 早く慰めぬか!」  キノコ仙人が焦れたように催促してくる。 「ううっ、そう言われたって、いきなり……」 「ええいっ、仕方のない娘じゃ! これ、シェリナとリアン、こっちに来て見本を見せてやれ!」  偉そうな口調でジジイは命じていた。てっきりリアンあたりが蹴りを入れるかと思ったら、彼女は普段の颯爽と  した動作からは想像もできないけだるげな動作で身を起こし、濡れ光る股間を隠そうともせずにアタシの方に  歩み寄って来た。 「姫様……剣と同じく、色道もご教授させていただきます」  物凄く色っぽいかすれ声でそう言ったリアンはあたしの目の前に両膝を折り立てるようにして座り込んだ。  始めて見る他人の性器が、二メートル足らずの距離で妖しく濡れそぼった姿を見せている。 「姫様……最初はここをこうやって優しく擦ってあげるんです……」  リアンはそう言って、秘裂全体をそっと手のひらで覆うようにした。その手が微妙に上下し始めると、彼女  の表情に押えきれない快楽の表情が浮かぶ。 「んっ。こうやって……あんっ……擦っていると、腰の奥が熱くなってくるんです」  物凄く色っぽい表情で喘ぎながら、リアンは手のひらで自分の秘裂をソフトに擦り続けていた。 「むほほほっ! その調子じゃ! た〜っぷりと淫らの技巧を教えてやるのじゃ! これ、シェリナ、何をして  おるか、早く来なさい」  キノコ仙人がなかなかやってこないシェリナを呼ぶ。 「あんっ! 歩くと中で擦れて……んひいぃぃぃっ!」  ものすごい内股でよたよたと歩きながら、岩陰からシェリナがあらわれた。いつの間にか全裸になっている。  汗にぬめ光る豊かなおっぱいが凄くエロチックだった。 「少しの辛抱じゃ、キノコが子宮に定着すれば疼きは治まる」  キノコ仙人はなんだか聞き捨てならない事を言う。  「んぁ……んふぅぅ……はぁぁ……姫様も早くキノコ挿れちゃいましょうよぉ。凄く気持ちいいですよぉ」  思いっきり蕩けた表情でシェリナはけしかけてきた。 「その前に一度果てて、受け入れ態勢を作るのが先じゃ! さあ、おぬしも見本を見せてやるのじゃ、はぁはぁ……」  いつの間にかアタシの背後に回ったジジイがいやらしい喘ぎ混じりに命じる。  この位置からだとあたしの痴態は見えないが、シェリナとリアンの股間は丸見えになってしまう。  それでも二人はわずかな恥じらいの表情を浮かべながら、自分の股間を弄り始めた。 「姫様ぁ……シェリナのここ、もうトロトロなんですぅ。ほおら」  リアンの脇にM次開脚して座ったシェリナは、そう言って己の秘裂を、くちゅっ、と音を立てて開いてみせる。  閃光色に色付いた粘膜組織が淫蜜でぬめ光り、先ほどキノコを飲み込んだ膣口からは、白濁した粘液がトロトロ  と垂れ落ちていた。  アタシの喉が思わずゴクリと鳴ってしまう。 「ここの……女の子の入り口の所を指の先でコチョコチョってするのが好きなんですぅ。お腹の奥がジュワッって  熱くなって、いやらしいお汁がトロトロって出てくるんですぅ」 シェリナは物凄くいやらしいセリフを口に  しながら細い指先でひくつく膣口を弄り回している。 「あはあんっ、シェリナ、姫様にはまだそれは早いわ。姫様……私のやるのと同じようにしてくださいまし」  そう言ったリアンは性器全体を手のひらで包んで揉み擦っている。クチュクチュと言う淫らな粘液音がそこから  聞こえてきた。 「……こっ、こう、かな? ……あひっ!」  手のひらをあてがって軽く動かしただけなのに、ビリッと痺れるような刺激が身体を貫き、アタシは思わず声  を上げて身を強張らせていた。 「さっ、最初は熱く痺れるんです。しばらく続けてると……どんどん切なくなってきて、お腹の奥がプルプルして  くるんです。それが気持ち良くって……」  股間を擦る手の動きを早めながらリアンはかすれた声で教えてくれる。 「んっ、うううんっ……」  アタシはその感覚を一秒でも早く味わいたくて、夢中になって股間に当てた手を蠢かせた。そこは熱く湿って  いて、自分の身体とは思えないほど柔らかだった。  既にお腹の奥は熱く痺れている。なんだか少し切なくなってきたような気もする。祖疾呼が出る瞬間のあの感じ  をもっと濃く煮詰めたような……これが、自慰っていうものの快感なのかな?  頭の中が白熱していて、背後で見ているジジイのことも気にならなくなっていた。存在は認識しているのだが、  どうでもいいものとして考えてしまっているのだ。 「うぁ! あ……これっ! お腹の……あああんっ!」  その感触はいきなりやってきた。お腹の奥底がプルプルと小刻みに震えている。その震動が甘美な波となって  全身に伝わってきた。  股間がさらに熱を帯び、指先に熱いぬめりが感じられる。アタシは生まれて初めて自分の指で性器をいじって  濡れていた。  続く


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