第1話「竹下玲子の場合1、2」


竹下玲子の場合1

ターゲットは決まった。竹下玲子26歳。ある会社の課長を勤めている。武志は威張っている女が嫌いだった。しかもプロポーションは抜群。調べたところによると、スリーサイズが88―56―86である。Dカップだ。髪を肩までセミロングに伸ばし、今日も水色の上品なスーツに見を包んでいる。スカートは男に挑戦するがごとく、ひざ上の10センチほどのミニである。すらりと伸びた脚は、自らの脚で大地に立ち生きていくキャリアウーマンらしく、たくましくもあり、美しくもあった。

くくく、あいつを陥れてやる。武志は思った。材料もそろっていた。手元のファイルに目を通す。そこにはあらゆる技術で調べた、玲子の秘密が乗っていた。それは彼女が大学時代風俗でアルバイトしていたという秘密であった。家庭が貧しく、学費にも困っていた玲子は風俗でバイトし、自らの体で金を稼いでいたのである。そこには彼女の男にこびるような笑顔の写真、裸体でポーズをとる写真、男のものを加えている写真などなどあられもない姿の写真がそこに載っていた。彼はそのうちの一枚、笑顔の写真をとり、そこに「Rei」とかかれた名刺を一枚そえ、手紙とともに封筒に入れ封をした。「Rei」は彼女の源氏名である。手紙には19:00に○○という喫茶店でと書いてあった。

19:00。武志は喫茶店にいた。彼女を待っていたのである。そこへ玲子は落ち着かない様子で、小走りで入ってきた。さりげなく武志は手を上げて彼女をこちらに呼び寄せる。
「どうも」武志は挨拶をする。
「あ、貴方なのあの手紙をよこしたのは?
 あの写真をどこで・・・? すべて処分したはずなのに・・・・。」
「まぁ、いろいろとルートがありまして。まさかあの大会社の課長さんが、あんな店でねぇ・・・。驚きましたよ。」
「くっ、な、何が望みなの? お金? いくらほしいの?」
「いえいえ、お金なんかいりません。それなりに不自由はしてませんので。ただ、あの写真を貴方の部下が見たら、喜ぶかなぁと思いまして・・・。インターネットで公開などもできますし」
「や、やめて!」玲子は叫んだ。周りがにわかに注目する。
「ほらほら、あんまり大きな声を出すと、周りが驚きますよ。何なら、ココで全部の写真をばら撒きましょうか。ほら、こんなにありますよ。」
そこには、彼女の風俗嬢時代のさまざまな写真があった。裸の写真はもちろん、責められてもだえている写真、男を責めている写真などなど。
「い、いや! やめて! おねがい・・・。」
すぐさま写真を自らの手で隠す玲子。
「おねがい。何が望みなの? 何でもするから写真だけは返して。」
「ほぉ。なんでもしてくれますか。それはそれは。じゃぁ、ひとつだけお願いします。」
「な、なに?」
「この写真みたいな姿を私に見せてもらえますか?」
「え、どういうこと?」
「ヌードをみせてほしいのですよ」
「え、え、そんな・・・・・」
「嫌なら良いですよ。ただ、そうするとこの写真がねぇ。明日にはインターネットで名前月で公開されてしまっているかもしれませんが。」
そういいながら、席を立とうとする武志。
「ちょ、ちょっと待って!やる!やるわよ。その代わり見せるだけよ!触ったりしないでね。終わったら写真も全部返して。それで良いわね?」
多少課長らしく、まるで部下に接するように高圧的に言ってくる玲子。
「はいはい。それでいいですよ。貴方のような美しい方の裸が見れればそれで十分ですから。じゃぁいきましょうか。」
そういって、玲子をホテルへと連れて行く武志。
完全に罠にはまったな。武志は思った。




竹下玲子の場合2

ホテルの一室。
「さっさとすませて」玲子はそういった。
「まぁ、慌てずに・・・ワインでも一杯どうですか?」武志は持ってきたワインをグラスに注ぎ、彼女に差し出した。自分のグラスにもワインを入れ、乾杯し飲み干した。
「さぁ、一杯飲んでください。」
玲子もそういわれてしぶしぶ飲んだ。完全にはまったなと武志は勝利を確信した。なぜなら、彼女のグラスにはネットで購入した媚薬が含まれていた。かなり強力なものである。ものの10分で誰もが発情する、そんな代物であった。
「じゃぁ、そこで服を脱いで下着になってください。:
「わ、わかったわ」
恥ずかしそうに後ろを向き、服を脱ぐ。彼女のピンク色の下着が目に入ってくる。
「ほぉ。かわいい下着ですね。」
彼がそういうと、うつむいて恥ずかしそうにする。
「こ、これでいいでしょ。」
彼女の下着姿が目に入る。美しい。なんとも美しいプロポーション。そして、恥ずかしげに見を小さくする彼女の美しさといやらしさ。
「ここからが本番ですよ。じゃぁ、下着を取ってください。」武志が言った。
「くっ・・・」
彼女がうつむきながら、ブラに手をかける。後ろをむき、ホックをはずし、ブラをはずした。白く美しい背中。
「さぁ前を向いてください」武志が言う。
恥ずかしそうに、胸を両手で隠し、玲子は前を向いた。
「これで良いでしょ。もう写真を返して。」
「何をいっているんですか? 手を離さなければ見えないでしょう。」
「ゆるして・・・。」
「じゃぁ、このはなしはなかったことに・・・」席を立とうとする武志。
「ま、まって! みせる!みせればいいんでしょ!」なきそうになる玲子。
「そんな言い方ですか? 私は別に見なくても良いですよ。写真をばら撒けば良いことですし。」ドアに手をかけ出て行こうとする。
「い、いや! ま、まって! おねがい! み、見てください。私の胸を見てください。おねがいします・・・・。」
屈辱である。玲子にとってこのようなことをお願いするのはまさに屈辱。居間までどんなに男に体を見せても、心は許していなかった玲子が、自分から胸を見てくれとお願いしているのである。
「しょうがないですね。じゃぁ、てをはなしなさい。」
「は、はい。」
手を離し、気を付けの姿勢をとる玲子。豊満なバストをなめるように見る武志。
「いやぁ、美しいですねぇ」
「そ、そんなにみないで・・・・はずかしい・・・・」
「も、もういいでしょ。これで許して・・・。これだけ辱めれば気が済んだでしょ・・・。」
涙声になっている玲子。屈辱で体が震えている。
「なに言っているのですか? まだ一枚残っていますよ。」
「そ、そんな・・・。もうゆるして・・・。」
「早く脱ぎなさい。」
有無を言わさぬ武志の態度に観念して、玲子は最後の一枚残ったパンツに手をかける。また後ろを向き、パンツを下ろす。
「これでいいでしょ。おねがいゆるして・・・・。」
後ろ向きのまま哀願する玲子。
「それでは見えませんね。何回同じ事を言われるのですか。もう良いです。この話は無かったことにしましょう。もう帰ります。」本気で席を立つ武志。
「ま、まって! おねがいします! すいません! いうとおりにしますから・・・」
「もういいです。帰ってこの写真を公開します」
「お、おねがい! ゆるして! おねがい! 写真の公開だけは許して! なんでもしますから!」
「しょうがないですね。じゃぁ、一個ペナルティですよ。」
「前を向いて隠さずにたちなさい」
「は、はい」
彼女の生まれたままの姿が、目に入る。
「いい体ですね。毛もしっかり手入れしてますね。」
「い、いや。はずかしい・・・。みないでぇ・・・。」
体を震わせ、赤くなり恥ずかしがる。
「じゃぁ、ペナルティですよ。そこのベットに座って、脚を開いておまんこを見せなさい。」
「えぇ、そんなぁ・・・そんなことできません・・・ゆるして・・・。」
「さっき貴方が言うことを聞かなかったペナルティです。はやくしなさい。」
「いやぁ・・・はずかしい・・・・」
彼女には従うしか選択肢が無かった。
そのころより彼女の体に異変が起きていた。
最初の媚薬が聞き始めたのである。

続く。


続く