Xchanger-F 魔法設定 ver1.11
魔法の基礎理論
Xchanger-Fの世界で用いられる魔法は、「式」と呼ばれる魔力回路に魔力を流す事で、人間には不可能な
さまざまな超常現象を引き起こす事の総称となっている。
魔法使いは魔法を行使する際に呪文、魔道書、魔方陣などにより式を展開、然る後に必要量の魔力を流し
込む事で魔法は起動するのである。
・「式」
呪文や文字などで描き出す魔力回路。魔力を式に流す事で魔法が発動する。起動式、魔導式と呼ばれるの
が一般的。
魔法に用いられる式は、詠唱魔法など呪文により空間に展開される「無形式」、魔方陣や魔道書など物体に
式を描く「紋章式」、そしてそれら以外の三つに大別される。
1)「無形式」:詠唱魔法・神聖魔法など
もっとも用いられる事の多い魔法形式で、言葉に込められた「意思」や「音」により空間に魔導式を構築する。
熟練者になれば短い呪文で複雑な式を展開する事もできる。
魔法の発動には、ステータス的にMGI(魔力)に加え、INT(知性)やSPT(精神力)が重視される。
2)「紋章式」:結界・符術・マジックアイテムなど
スクロールや魔道書、魔方陣など、文字や文様を式とする魔法の総称。
呪文で描くには規模が大きすぎる大魔法の魔導式を展開する場合や、恒常的に効果を持続させる結界など
を構築する場合に紋章式魔方陣が描かれ用いられる。また複数人の魔道師によって一つの魔法を発動させる
場合にも用いられる。
もっとも魔法のレベルや規模が上がるほどに魔方陣は巨大で複雑なものになる。三次元的に魔導式を展開
する無形式と比較すると、平面でしか描けない紋章式は発動させる魔法のレベルが上がるほど乗数的に規模
が大きくなってしまうため、魔法発動のたびに魔方陣を描くのは非効率的と言える。そのため紋章式魔法は
限定された状況下でしかあまり用いられない。
ただし武具防具やアイテムに紋章が刻まれた「マジックアイテム」となると話は別である。火を噴く剣、光
の盾など、本来ならばありえない力を発揮するマジックアイテムの数々こそが、紋章式魔法の真骨頂と言え
るのかもしれない。またスクロールや魔道書も紋章式で描かれており、魔力さえあれば修練の必要な呪文詠
唱無しに魔法を発動させられるので重宝されている。
また、遺跡に描かれた古代の魔方陣には現代の魔法水準をはるかに超えたものも存在しており、過去の高
度魔法文明を知るための資料にもなっている。
3)その他:魔王スキル・GD召喚・絶対予言など
魔法に属する能力ではあるが、上記の二種には大別されないケースも少なからず存在する。
例えば生まれながらに特異な能力を持つ場合。呪文詠唱無しに手から火を出したり、遠くから物体を召喚
するなどの例がある。このケースは、体内に広がっている魔力の流れそのものが一個の魔導式になっている
ことが多く、限定的ではあるが意思だけで魔法と同等の効果を発動させる事ができる。
このような魔法は「降霊式」と呼ばれるが、世間一般ではあまり認知されていない。
人の持つ魔力の「属性」も厳密にはこのケースに該当し、大気に満ちている無色の魔力を取り込んで、個人
個人の特徴を持つ魔力へと変化させているのである。
けれど、そのような魔力回路の“異常”も無しに様々な能力を発現させるケースもある。今まだ研究段階
であり、いずれは原因が解明されるかもしれないが、現時点では人はその全てを知るに至ってはいない。
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・魔法一覧
1) 炎系――攻撃魔法としては一般的で威力も高い。またバリエーション豊富なのも特徴。
主な使用者――夏美、綾乃
ファイヤ(着火):難易度E
攻撃魔法の基本と言うべき魔法。
これで魔力の出力や練り方を覚えた上で、より高度なものへと進んで行くのが魔法習得の基本的な順序。
手の平に火を生み出すだけの魔法で、これに相手へ飛ばす式を加えるなどして多くのバリエーションが生
まれて行く。
また、炎系の魔法は対象に火傷を負わせ、燃え広がるという特性を持つため、他と比べて攻撃力は高い。
フレアアロー(炎の矢):難易度E〜
威力は低いが何本もの炎の矢を打ち出すポピュラーな攻撃魔法。
炎と言う属性から、低レベルながらその攻撃力は侮れない。
使用者のレベルにより同時に生み出す矢の本数を増やす事も出来る。
ファイヤーボール(火球):難易度C〜
ポピュラーな攻撃魔法。金属性の盾なら弾く事もできるが、直撃するととても熱い。
比較的出力の調整も容易で、高レベル魔法使いが使えばそれこそ必殺の火炎にもなりうる。
ヘルファイア(獄炎):難易度C
広範囲の地面から炎を噴き上げる魔法。
魔力量に応じて範囲の拡大、熱量の増大などを行えるのに加え、足元から吹き上がる炎は飛来するものに
比べて回避がしにくいと言う特徴を持つ。
ただ、範囲を広く、そして発動させるポイントを広くするほどに、その威力は下がっていく。
ブラスター(光熱波):難易度A
光熱波を一直線に放出する強力な魔法。着弾地点で熱と衝撃波が開放される。
攻撃力は言うに及ばず、速度もあるが、詠唱に時間がかかるため実戦向きではない。
魔道師単体で放てる魔法では特に威力があることから、通常は城砦戦などに用いられる。
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2) 水系――あまり攻撃力は高くないが、川や湖の傍では……活用次第。
主な使用者――恵子
アクアクリエイト(水の精製):難易度E
両手の平で器を作り、そこに空気中から水分を集める魔法。
湿気取り等にも用いられるが、旅の途中での飲料水確保に用いられることのほうが使用法としては多い。
コールドの魔法と組み合わせることで氷を作り出すことができる。
ウォーターボール(水の玉):難易度E
精製した水を球状に維持する魔法。
ただ、相手にぶつけてもたいしたダメージは期待できず、氷系の魔法へ繋げるステップでしかない。
アクアウォール(水の障壁):難易度D
水場であれば発生させられる水の壁。
攻撃魔法の代表格でもある炎系魔法には絶大な防御力を示すため、意外と利用する機会は多い。
レインブリッド(雨弾):難易度C
自分の周囲に降り注ぐ雨へ魔力を込め、軌道を変化させて対象にぶつける魔法。
魔力を含んだ水滴弾は攻撃力はあるけれど物凄く弱い……が、雨粒全てになると攻撃力も馬鹿にできない。
ただし発動には雨が降っていなければならない。
ウォーターバインド(水束縛):難易度B
大きな水の固まりを対象に叩きつけ、その中に対象を封じ込める魔法。
一度囚われたら最後、圧縮された水の質量に加えて呼吸すらままならなくなり、脱出は非常に困難。
ただし発動にはそれなりの水量が必要となる。
ウォータードラゴン(水竜):難易度B
大きな水の固まりを対象に叩きつけて攻撃する魔法。
束縛を目的としたウォーターバインドよりも速度があり、先端の顎は地面を抉り木々をなぎ倒す破壊力。
大量の水が発動には必要だが、魔法解除後の水はまた別の魔法に利用できるのが水系魔法の強みである。
ウォーターカッター(水の刃):難易度C
圧縮した水の刃で対象を切りつける魔法。
大量の水を圧縮するほど切れ味は凄まじいが、人の魔力では限界があるため普通はナイフ程度の水の刃。
ハイドロキャノン(水砲撃):難易度B
大量の水を正面に放出して攻撃する魔法。
水の質量で持って攻撃する魔法だが、消火活動にも使用される。
タイダルウェイブ(津波):難易度A
津波を起こす魔法。だが近くにある程度の大きさの河や湖が無いと使えない。
しかし津波と言っても人一人の魔力では大きさに限度があり、通常は魔方陣によって魔法を行使する。
使い様によっては船の転覆なども可能なので、使用、伝授が制限されている。
無断使用がばれると犯罪者扱いされるケースもあるので注意されたし。
また、森林火災など消化に用いられる事もある
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3)冷気系――他の魔法に比べて習得は難しく、扱いにも一癖ある。
コールド(冷却):難易度E
ファイヤと対極に位置する冷気系魔法の基本なのだが、その習得は難しい。
物を暖める事よりも冷やす事の方が人間にとって困難だからである。
同時に冷気系の魔法の多くは氷を生み出すために水の精製(アクアクリエイト)の魔法を併用せねばなら
ず、その分だけ式も複雑になり、精神力を必要とするからである。
フリーズアロー(冷気の矢):難易度E〜
威力は弱いながらも、当たった相手を氷付けにする冷気の矢を複数本放つ魔法。
使用者のレベルにより同時に生み出す矢の本数を増やす事も出来る。
アイスボール(氷球):難易度D〜
氷の玉を作り出す魔法。
氷は固体としてそれほど硬度ではない上に、一欠けらの氷を生み出すだけで一苦労。
けれどファイヤーボールと違って手で投げることもできるので、これはこれで便利。
魔力と術者次第で大きさは自由に変えられるのも特徴の一つ。
アイスソード(氷剣):難易度C
自分の手に氷をまとい、一本の氷の剣を生み出す魔法。
剣にこだわる必要はなく、斧や槍でも良いのだが、やはり美しいに越したことは無い。
魔導式には砕けないように、硬度増幅の魔法を組み込む必要もある。
ブリザードストーム(吹雪):難易度A
氷雪交じりの冷気の竜巻を対象へぶつける戦略級攻撃魔法。
全てを凍てつかせる冷気だけでなく、氷の刃や雪が冷気の風だけに比べて威力を高めている。
術者の周囲に発生するため、同時に防御用魔法も必要となるため、通常は魔方陣を併用する。
アブソリュートゼロ(絶対零度):レベルS
周囲の空間に絶対零度(マイナス273.15度)の冷気を生み出す超高度魔法。
絶対零度下ではあらゆる物質が意味を失い、分子崩壊を起こして塵へと砕け散る。
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4)雷系――威力は他と比較すればやや低めだが、素早い発動と高い命中率、感電麻痺が長所。
主な使用者――ジャスミン
ディグボルト(電撃):レベルE
雷系魔法の基本かつ最もポピュラーな魔法。その分、威力も低め。
対象一体に向けて指先から一直線に電撃を打ち出す。
サンダーアロー(雷の矢):レベルE〜
ディグボルトよりも威力を弱め、複数の雷の矢を打ち出す魔法。
使用者のレベルにより同時に生み出す矢の本数を増やす事も出来る。
ボルトウォール(雷壁):レベルD〜
雷の壁を発生させ、攻撃を防ぐ防御魔法。
大質量による物理攻撃を苦手としているが、対生物では感電効果もあり。
使用者のレベルにより効果範囲を広げる事も出来る。
ライトニングボルト(雷撃):レベルD
ディグボルトの強化版。
この辺りになってくると一撃で感電しなんていうのもありうる。
サンダーアックス(雷刃):レベルD
魔力を大量に乗せて三日月状の刃にして電撃を打ち出す魔法。
縦にして撃てば貫通力が高まり、横にして撃てば効果範囲がワイドになる。
レベルは低いが威力は高い。その反面、消費魔力が大きいので乱発は出来ない。
サンダーランス(雷槍):レベルC
電撃を集約させ、貫通力を高めた魔法。
効果範囲は狭いが威力は高く、飛距離は中距離。貫通効果もあり、多少の対電効果を打ち消す効果もある。
また速度もあるため対抗手段をとる時間を相手に与えないなどの利点もある。
スパークブリット(電弾):レベルC
サンダーアローに自動追尾機能や敵の数に合わせて分裂する効果を加えた魔法。
制御は難しいが高い命中精度を誇り、大多数の敵を一時的に行動不能にすることも出来る。
また制御次第では敵味方の識別も可能だがその場合は制御が格段に難しくなる。
ヴォルフレア(雷爆):レベルC
電撃の固まりを対象にぶつけ、そこを基点として全電撃を開放する高威力魔法。
ただ届く距離が短く、接近戦を苦手とする傾向にある魔法使いには取り扱いが難しい。
ヴォルテックス(雷嵐):レベルB
電撃の嵐を発生させ、効果範囲を根こそぎ破壊しつくす近〜中距離用の電撃魔法。
サンダーフォール(落雷):レベルB〜
天空から雷を落とす戦略級攻撃魔法。威力も高く、任意の場所に落とせるので遮蔽物の影響を受けにくい。
ただ落とすだけなので、それ以上のことは制御が困難。通常落とせるのは一本、多くて二・三本。
Stage1で使用された際に落とされたのは十二本。魔方陣のサポートがあったとは言え、それを数十秒制
御しきった事は、レベル的には最高難度Sを越えた神がかり的な制御と言える。
トールストライク(雷神の鉄槌):レベルS
電撃系攻撃魔法、最強の一つに数えられる魔法。
対象数は一体。頭上から最大級の電撃を落とす。その余波だけで家が数件吹き飛び地面が陥没する威力。
なお、命名は種放映より先なんで、念の為。本来の設定だと空中で符によるコイルを回して云々。
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6)力場系――壁や振動などを生み出す魔法。ほぼ無属性と言っていい。
主な使用者――佐野
ウエイブ(振動):難易度E
物を振動させる魔法。魔法を物を動かす力に変換するための基本。
戦闘用と言うには一般的ではないが、威力を高めて岩の破砕などに用いられる。
ウエイブブリット(振動弾):難易度D〜
何かに触れると強烈な振動を起こす魔法球を放つ魔法。
威力は術者次第。音を響かせはするが、最大の特徴は不可視である事。
見えない魔力の固まりを防ぐのは直感回避か常時展開の防御魔法に頼らざるを得ず、有用性は高い。
ウォール(障壁):難易度D
魔力で防御用の壁を作る魔法。
基本の修得は難しくないものの、その硬度や範囲は術者の魔力や注がれる魔力量、構築式による。
また、さまざまな効果を付与した派生タイプの多い魔法でもある。
ショックウェイブ(振動波):難易度D
手に触れた対象に強烈な振動を送り込む魔法。
出力は魔道師次第だが、接触していなければならないと言う欠点のため使用機会は限られる。主に拷問用。
ウェイブランス(振動槍):難易度C
振動波を収束させて撃ち放つ魔法。
貫通能力が強く、盾などで物理的に防御しても突き抜けてダメージを与える。
ウェイブカノン(振動砲):難易度B
ウェイブランスの強化版。
効果範囲と威力を重視して貫通能力は失われたが、石の壁でも吹き飛ばす破壊力を持つ。
マテリアルバスト(物質破壊):難易度C〜A
物質の固有振動にあわせた振動を送ることで、どのような「物」でもたちどころに崩壊させる魔法。
生物は対象外だが、金属や岩石などなら手の平に発動させた「破壊」の魔力球に触れた途端に砂になって砕
け散る。
制御が難しく、事前に分析(アナライズ)の魔法で対象物を調べておいた方が成功率は高い。ただし、ある
程度の破壊でよいならば――例えば、比較的破壊が容易な岩盤を粒子レベルではなく、ただ破壊するだけの
場合など――難易度を下げ、制御しやすくする事も出来る。
ディメンションズロスト(次元喪失):難易度S
結界で限定した一定空間を「抉る」超高度魔法。
理論上、防御は不可能。結界でも魔法でも、その空間にあるモノは少しずつ喰らうように抉っていく。
力場を生み出す魔法の究極であり、間逆に位置すると言っても過言ではない、抵抗を一切許さない問答無
用の荒業だが、効果範囲が狭く、対象が結界の外へ移動するとまったく意味を成さないなどの問題点がある。
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7)風系魔法――切断力が目を引く魔法。サポート系が多く、大気を利用するので発動までの時間も短い。
ウインディプレッシャー(風圧):難易度E
対象の空気の固まりをぶつける魔法。
難易度が低いので、戦闘中に使用して吹っ飛ばしたり動きを止めたりすると便利。
エアセイバー(風の刃):難易度D
風の刃で対象を切り刻む魔法。
攻撃力はそれほど高くないが、不可視の空気の刃は速度もあって回避が難しい。
エンチャント・スラッシュ(切断力付与):難易度D
圧縮した風の刃を剣にまとわせ、切断力を高める魔法。
軽量級の細身の剣でもこの魔法一つで、重さそのままで名刀に勝るとも劣らない切れ味に。
魔法剣士が使用すると非常に厄介……と言うか恐い。
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付加魔法――術者もしくは対象者の身体能力を高める魔法。常時展開型の魔法も多い。
ウェイトコントロール(重量制御):難易度E〜
付加魔法の基本。物の重さを軽減、増加させる魔法。
魔力次第では重量をマイナスにして浮き上がらせる事も出来るが、効果は当然魔力や精神力に比例するの
で、そこまで強く魔法をかければ継続時間も短くなる
戦闘では、自分の体重や装備品の重量を軽減させることで敏捷性を高めると言った用途に用いられている。
たまに高位魔法使いが常時展開させて、体重を偽ったりしているのは秘密です。
ジャンプ(跳躍):難易度E〜
足の裏に反発の魔力を付加し、脚の動きに反応して効果を発動させる事で跳躍力を高める魔法。
着地の際にも反発の魔力が働くので足への負担は少ないが、頭から落ちた場合は大怪我するのでご注意を。
エンチャント(付加):難易度D
武器や鎧に炎や冷気を一時的に付加する魔法。
エンチャントフレイムなら炎が、エンチャントコールドなら冷気がと、各属性を付加する事が出来る。
しかしながら通常の魔法使いなら補助的な魔法を使うより攻撃魔法を使ったほうが早いので、使用の用途
は魔法剣士などに限られてくる。
ハイムーブ(高速移動):難易度C
ハイスピードと違い、脚力関係の強化と障害の自動回避を設定するだけなので意外と簡単。
狭い路地でも壁と一定距離を保とうとするため安心して全力で走り抜けることができる。
ただ、どうしても肩がぶつかるような狭すぎる道では入ることさえ出来ない。
ハイスピード(高速化):難易度A
ハイムーブと似ているようだが、こちらは移動用ではなく戦闘用。
一口に高速化と言うが、魔法でこれを実現しようとするとかなり複雑。
自分を基点とした魔導式、筋力の増強とそれに耐えうる肉体強度と反射神経と視力と……など、複数の付
加魔法の組み合わせで、持続展開させようと思えば常時破損して行く無形式を随時補修して行く必要がある。
誰かに掛けるにしても、他人の体では負荷の調整も難しく、一歩間違えば大惨事。扱い注意。
また掛けられた状態に慣れる為の鍛錬が被術者にも必要で、魔法使い向きではなく使う人も数少ない。
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非戦闘魔法
サテライト(星の瞳):難易度A
自分の視覚だけを遠くへ飛ばす魔法。
視覚は自由に移動させる事が可能であり、距離による像の乱れもほとんど無い。またはるか上方から見下
ろす、と言った通常ならば不可能な視点から広範囲を見る事もできる。
だが魔法の起動には高いMGI、INTが不可欠であり、起動式もスカイアイとは比べ物にならないほど
複雑である。また魔力制御と共に遠く離れた視覚から送られる大量の情報を受信、処理しなければならない
が、その作業は脳に多大な負荷をかけるためSPTが低ければ一気に廃人になりかねない。
そのため、軍に正式に採用されている魔法でありながらも使用者は一部の高レベル魔法使いに限られ、脳
内処理のサポートの為に魔方陣を併用、複数人で実行する起動方法が用いられる。
シェイド(影):難易度D
光の反射を利用して影を作り出す魔法。黒い固まりのような姿で現れる。
それほど難しくはないが有用性は低い。目くらましとしても中途半端で、形を変えられるといても黒一色
なので面白くない。あくまで光を応用した魔法の基礎の一種である。
スカイアイ(空の目):難易度D
空気のレンズを作り、光の屈折を利用して離れた場所の風景を空間に映し出す、もしくは瞳に直接投影す
る魔法。
だが見れる距離は比較的短く、遠くの場所ほど見える像は不鮮明になる。また天気の悪い日は使えない。
上位魔法はサテライト(星の瞳)。
ディスペル(解呪):難易度C
魔法で生み出された「効果」を無効にする魔法。
一口に効果と言っても該当する物は数多い。
対象者にマイナスステータスをつける「呪い」、防御力を高める「障壁」、世界に隔たりを作る「結界」、その
他、細かなヴァリエーションを含めればそれこそ無限にあるといっても過言ではない。
それらの魔法効果を一種類の魔法だけで処理するのはどんな大魔術師でも不可能であり、通常は対象の式
を把握分析した上で打ち消すような魔道式を構築するのが解呪と呼ばれる魔法である。
だがこのような解呪は神殿や魔法医の専門と言ってもいい。
冒険者など旅をするものが時間をかけて式を把握することなど出来る筈もなく、そのような彼らはただ一
つの魔法を用いて解呪を行う。
要は力押し。自分の魔力を直接相手の魔法に干渉させ、打ち消すという単純な物である。
上位魔法はキャンセル(無効化)。
フロート(浮遊):難易度D
空中に浮く魔法。
鳥のように自在に空を飛べるわけではなく、高くてせいぜい5メートルほど。
これを応用して水面歩行や高所作業時の安全対策用の魔法が構築されている。
ライティング(明かり):難易度E
最も簡単といわれる明かりの魔法。
魔法使いでなくても練習すれば使えるようにもなるし、応用した魔法のランプも市販されている。
ログ(遠話):難易度E
離れた相手と自分を魔力で編んだ糸でつなぎ、意思だけで会話する魔法。
修得自体は簡単なのだが、拡散しやすい魔力の性質のために距離は5メートルが限度。
城や砦、神殿や各ギルドは増幅用の水晶などを用い、個人では到底無し得ない長距離の連絡手段を構築し
ている。
ワープ(転送):難易度A
物質を現在位置とは離れた場所へ壁や障害などに一切影響することなく一瞬で移動させる魔法。
起動、制御、共に困難で魔力量も膨大。そのためかなり大きく精緻な魔方陣を必要とする高レベル魔法
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神聖魔法――神官や僧侶が使う神の力を借りた癒しの奇跡。
主な使用者――めぐみ、神官長、ミッちゃん
ターンアンデット(退魔):難易度D
聖なる光でゴースト系、ゾンビ系のモンスターにダメージを与える魔法。
肉体ではなく精神にダメージを与えるので実体を持たないモンスターなどにも有効。
主に神の祝福を受けた僧侶や神官が悪霊退治に用いる。
上位魔法はホーリーライト(聖なる光)
ヒーリング(治癒):難易度D
対象の体力を回復させ、怪我もある程度までなら治してしまう神聖魔法の基本。
上位魔法はレザレクション(復活)、リバイバル(蘇生)
レザレクション(復活):難易度B
ヒーリングの上位に位置する回復魔法。
多量の魔力を消費するものの、回復力を魔力で後押しする事で大怪我でも瞬く間に塞いでしまう。
魔法を掛けられるものの魔力にも効果は比例する。
上位魔法はリバイバル(復活)
リバイバル(復活):難易度S
呪文と魔方陣を組み合わせ、複数の高位神官が揃わなければ行えない最上級神聖魔法。
まだ魂と繋がっている状態の死者ならば生き返らせることが可能。
似ているが異なるものとして、暗黒の力を用いたネクロマンス(反魂)がある。
ホーリーライト(聖なる光):難易度A
一握りの最高位神官しか行使できない浄化の光。
あらゆる魔を滅し、浴びたもの全ての穢れをはらう聖光をもって、モンスターを打ち払う。
「魔」に属する者には絶大な威力を発揮するが、魔獣や妖魔にも高い効果を示す。
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エッチ魔法――エッチの際に用いられるエロエロ魔法。近年生み出され、分類はよく分かってない。
主な使用者――高級娼館。
ヴァイブレーション(微振動):難易度?
あらゆるモノを小刻みに震わせる魔法。
指でも、剣でも、木でも、椅子でも、ベッドでも、紐でも、固体のモノなら何でも震わせる。
一度かけたら使用者が望むまで効果は持続(制限時間はある)。
愛撫の際に使う他にも、体に縄や布を巻きつけての自慰や、街中で下着を震わせてちょっとした野外プレ
イなどにお使いください。肩こり解消にもどうぞ。
センシティブ(敏感化):難易度?
かけられた人がエッチにスゴく敏感になる魔法。
意識的、体質的な変化両方で、男女が腕を組んでいるのを見るだけで興奮したり、うなじをひと撫でされ
ただけで身を震わせたり、乳首をつままれただけで悶絶したり。ちょっとした催淫作用も含まれている。
不感症の治療にも用いられるが、かけられて数日は敏感の余韻が残ってしまうケースも……
センスオブテンタクル(敏感化・触手):難易度?
センシティブの魔法の一種。
かけられた人は何かに触れられるたびに無数の触手になでられているような錯覚を覚える。
強い刺激(胸鷲掴みとか)に対してはその効力を発揮しない。が、着衣と接している面からも魔法の効力は
発生してしまうので、服を着ているだけで触手責めをされている気分になる。
センスオブスライム(敏感化・スライム):難易度?
センシティブの魔法の一種。
かけられた人は何かに触れられるたびにスライムに這い回られるような錯覚を覚える。
強い刺激(胸鷲掴みとか)に対してはその効力を発揮しない。が、着衣と接している面からも魔法の効力は
発生してしまうので、服を着ているだけでスライム責めをされている気分になる。
ジョイントセンス(感覚共有):難易度?
他者が感じる性的感覚を自分も感じる魔法。ただし、両者は手をつなぐか、紐や布などで繋がっていなく
てはならない。
愛撫や挿入によって感じる感覚は同じだが、それでどこまで感じるかは当人の敏感さ次第。同じように胸
をもまれても感じ方は違うし、膣の締まりも異なるので。また、異性間ではこの魔法は効力を発動しない。
主に使われるのは多人数プレイの際。男、もしくは女が一人の時にこの魔法を使えば皆で一緒に感じられ
るが、やはりどこかで繋がっていなくてはならないというのが難点。
娼館ではこの魔法を用い、仕事を始めたばかりの女性にどんな事をされるのかを擬似的に教える事に使っ
ている。
ディルドー(張り型):難易度?
魔法で擬似男根を発生させる魔法。
手荷物ことも股間につけることも可能で、その大きさは比較的自由に変更する事が出来る。
ただ、残念な事に男性の感覚を味わう事は出来ない。男性器に被せるように魔法を発動させたら、一時的
に巨根になれますが、何にも感じなくなるので注意。薄くてもダメです。一種の拷問?
また、複数本同時に発動させる事も出来て、しかも透明。口やヴァギナやアナルに同時に挿入させること
も可能だし、奥の奥まで見えるようになるので、色々と……
ニードル(針):難易度?
指先で触れた場所から任意の方向に針で突き刺したような鋭い痛みだけを与える魔法。
痛みも小さく、一瞬後には既に消えてしまっているけれど、体に傷が残らないので、ちょっと冒険のつも
りでSMプレイに使っても、周囲からばれる事はありません。
なお、同時に何本も生み出そうとすると痛みに細さが無くなり、結局何にも感じなくなるので、せいぜい
三本まで。
ブラインド(目隠し):難易度?
相手の目に魔力を送り、一時的に視界を真っ暗にする魔法。
単に目隠しを用いればいいのだけれど、いきなり視界を奪えるし、かけられた人の顔を隠さないですむの
で、他人に見せるストリップ、多人数プレイなどに用いられる事がある。
これを応用し、好きな人に抱かれている、抱いていると錯覚させる事も可能と言えば可能。難しいけど。
ローション(粘液化):難易度?
少量の水、またはぬるま湯をねっとりしたローションへ変化させる魔法。
そそぐ魔力次第で粘度を変化させることも出来るので、お好みのドロドロ具合が楽しめる。またゲル上に
する事も可能で、ちょっとしたスライムプレイやヴァイブレーション・センシティブの魔法と組み合わせる
ことも出来るようになる。
浴槽いっぱいぐらいなら余裕でOK。ちょっとしたアブノーマルを味わいたい方に。
コントラセプション(避妊):難易度?
どれだけ膣内射精されても受精しないようにする魔法。
まず最初に覚えなければいけない性魔法。各娼館にはこの魔法の紋章を刻み込んだメダルが必ず一枚は置
いてある。けれど生理不順などを引き起こすので女性の体にいいとは言えない。そのため娼館では基本的に
排卵日・安全日を把握してスケジュールを組んである。
この魔法が本当に必要なのは危険日にしてしまった場合。緊急避妊の手段として用いられる。
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マジックアイテム(登場順)
魔王の書パンデモニウム:エロ本(?)
登場:序章
「万魔殿」の名を持つ「自動情報更新付携帯式積層型魔方陣」の魔道書。
通常、魔導式は人間の意識では平面になることは多く、立体であったとしても球や立方体の表面を魔導式
として扱ってしまい、その内部空間を最大限有用に活用しているとは言いがたい。
人間の精神力では構築できる魔導式に限界がある―――そこで、魔王戦争以前の時代に「積層型」と呼ばれ
る魔導式の研究が行われ始めた。
その研究の末、ついに一冊の魔道書が生み出された。
魔道書の内部のページには各ページとリンクするように魔導式が描かれおり、本を閉じることで平面状の
魔導式がいくつも重なりあう。そうして極小サイズの三次元式魔法陣理論が完成したのである。
しかし、いかに高度な魔法を駆使できる魔道書でも、それ一冊に一つの魔法しか記述できないのであれば、
利点は持ち運びができるだけとなって有用性は下がってしまう。そこで黒表紙や表紙のメダルには、破損時
における自己修復だけでなく、魔力の蓄積、当時研究中だった霊的機関の付与、自動追記など、その魔道書
を万能の書とするための、あらゆる機能が付加された。
最終的に、もはや狂気に取り付かれた研究者達が望んだように、その魔道書はまさに万能にして究極と言
える能力を備えたマジックアイテムとしての完成を見た。
人とは違う霊的な感覚を有し、人が手を加えずとも見聞きした事を自己判断で自動的に知識として蓄えて
内部情報を更新して行く魔方陣。語りかけるだけで魔道書自体の魔力で望む魔法を行使できるアイテム。
それは人にとって夢と希望の象徴だったのかもしれない。――だが、その想いを踏みにじるように、ある
いは人が高みに到達しようとするのを妨げるべく下された神罰のように、黒い魔道書には誰もが予想し得な
かった「モノ」が芽生え出した。
―――「意識」である。
この世のあらゆる知識を吸収し、内包する無機質の人格――それこそが後の世に「魔王」の名を関する人格
だった。
「魔王」となった魔道書はまず最初に、自分の肉体を手に入れるための魔法を生み出した。
「支配」……生命の肉体を奪い、その意思のみを消失させる禁断の魔法である。
そして自分に与えられていた能力では手に入れられなかった「力」を少しずつ手に入れ、世界の誰しもが認
める「魔王」として世界にさえも認証されてしまったのである――
―――だがしかし、現在の魔王の書は完全にエロ本ならぬスケベ本…あれ、意味一緒? 隙あれば女性の
胸に飛び込んでパフパフされたがる巨乳スキーであることが現在確認されている。
どこが魔王だ、そんな突っ込みは聞けません。
魔力があれば色々出来そうだけど、現在魔力は空っぽです。
弱点は火や水などたくさん。生身(?)では基本的に本なので濡れるのも燃えるのもまずい。あと、「石の
代わりに投げられるのはもういやだし、出番をもっと増やせよぉぉぉ〜〜〜!」とか言っているけど、とり
あえず無視してくださって結構です、はい。
魔法のランタン:アイテム
登場:第一章
大気中の魔力を光に変えるランプ。
高価だが油の供給もしなくてもいいし便利。
ライトブーツ:武具
登場:第二章
甲の部分に小さな紋章式の宝珠が付いた靴。
これを履いて歩けば疲労度も少なく、長旅にはお役立ちのアイテム。
遠話の水晶:アイテム
登場:第三章
一つのクリスタルを二つにわけ、両方に残っているひとつの結晶としての繋がりを利用して離れた相手と
話すアイテム。
使用後、なるべく早くくっつけておかないと、ただの割れた水晶になるので注意。
マジックワンド:武具
登場:第四章
ワンドとは短い杖の事。
軽量で取り扱いやすく、魔法の媒体に使われることが多い。
まじかるバイブ「匠の一品」:Hアイテム
登場:第五章
女性の性器に差し入れることによって、性行為でもたらされる男性の快感を体験できるマジックアイテム。
かなりの貴重品でフジエーダの街にも一本しかない。それどころか、製造場所も製造年月日も不明。
男性のエッチを楽しめはするけれど、生殖機能はない。あくまで楽しむための便利謎アイテムである。
通常のバイブとして扱うモード1、男性器の感覚を得られるモード2、そして自分に挿入して男女両方を
一度に体感できるモード3の3つのモードが存在している。
使いすぎると普通のエッチじゃ満足できなくなるかも……
奇妙な薬:Hアイテム
登場:第五章
いわゆる惚れ薬。―――と言うか、自分に素直になる薬。
アルコール分も無く、口当たりもすっきりしたおいしいジュースっぽいけど、飲めば飲むほど身体が昂ぶ
り、心の奥底で想っている人への感情が抑えられなくなる。
依存性はほとんどなく、翌日にはけろっとしちゃう。けど、好きな人とエッチできたのならともかくとし
て、心に想い人を強く思い浮かべて寂しい夜を過ごし、自分の想いにも気付かされてしまったまだ未経験の
純粋な女の子は……後はご想像におまかせします。
空間歪曲:馬車
登場:stage1
アイテムと言うよりは魔術の類の空間歪曲。
部屋や馬車など、四方を壁によって世界と区切られた空間を何倍もの広さにしてしまう古代魔法技術。
一見便利そうだけど、維持には膨大な魔力が必要な事と、馬車が壊された際、内部の品々が亜空間に飛ん
で行ったり物質崩壊したりするのが難点といえば難点。
ちなみに作ったのは佐野ではなく、同じギルドに所属する錬金術師。他にも魔蟲やキメラの製造施設も作
ってもらっている。
浄化の水晶:装置
登場:stage1
フジエーダの街の地下にある遺跡、その中に残されていた巨大な水晶。
古代のマジックアイテムにつけられる階級としては上から二つ目の「遺産」級に該当する高度なマジック
アイテム。フジエーダの街から出される汚水を浄化し、清らかな水にしてしまう。
大気中の魔力で動いているので補給は不要。斜め上に向けて水を流せるなど、その他多くの機能を有した
遺跡全体が、巨大な浄水場といえる。
雷避けの盾:武具
登場:stage1
木製の盾に雷避けの紋章を掘り込んだもの。簡素な作りで簡単に量産できる。
盾としての防御力は低く、繰り返し強力な電撃を受けると壊れてしまう。だが、持たされているのは死を
恐れない洗脳オーク。フジエーダ側の最大攻撃能力者・ジャスミンの電撃魔法をはじき、魔力を消耗させる
事で、戦局を有利に進めるアイテムとなった。
古代魔導杖「ウォーム」:武具
登場:stage1
佐野が所有する古代マジックアイテム。「遺産」クラス。
主な能力は三つ。杖内部に取り込んだ空気を震わせることで無数の振動弾を連続して放つ攻撃能力と、呪
文詠唱の補佐。そして音波による範囲内にいる全ての魔蟲の制御。三つ目の能力は通常の魔道師には不要な
能力であるが、魔蟲創造能力を持つ佐野が手にすることにより、その真価をいかんなく発揮した。
魔法の箒「轟天丸」:武具?
登場:stage1
七つの特殊お掃除能力を秘めた古代マジックアイテム。本来は戦闘用ではないが、その能力に目をつけた
某密偵が娼館に保管。フジエーダ攻防戦の最中にたくやの手に渡る事になる。
秘めた能力は、どんなものでも掃き飛ばせる、柄に濡れ雑巾が収納されている、柄尻が実はハタキ、水に
一晩つけると十分間放水できる、十得ナイフ内臓、望遠鏡になる、集めたゴミを燃やすと焼き芋が上手に焼
ける、の七つ。……役に立つのか本当なのかは別の話。
メインの掃き飛ばす能力は本来であれば自分の二倍の重さまでしか飛ばせない。だが桁外れの魔力量を誇
るたくやが振ると、本当に何でも掃き飛ばす。
物語終盤、青白い火花が箒から飛び散るが、あれは許容範囲以上の魔力に耐え切れずに壊れかけている。
放出された魔力が青白いのはたくやの魔力の色?
火炎瓶:消耗品
登場:stage1
マジックアイテムじゃないんだけど……
救出された衛兵長たちだが手持ちの武器が余りに少ない。そこで民家の台所から油をかき集め、火炎瓶を
作成した。
キメラゴブリンが耐性をつけるまではそれなりに効いたが、ミストスパイダーへの効果はかなり大きかっ
た。これは気体状の体が炎の生む熱と気流に弱かったからである。
魔晶石:アイテム
登場:stage1
使い捨ての魔力回復アイテム。
封呪筒:アイテム
登場:stage1
前もって吹き込んでおいた呪文を高速で詠唱し、発動させる筒。使い捨て。
転移珠:アイテム
発動させると周囲に力場を発生させ、内部を別の場所へ転移させる古代マジックアイテム。
数が少ない上に使い捨てであるため、物凄く貴重。
転移の最中に力場を傷つけられれば転移先にズレが生じ、最悪の場合、異次元に吹き飛ばされることも…
魔王の書のメダル:アイテム
登場:stage1
魔王の書パンデモニウムの表紙にはめ込まれていた金色のメダル。
大気中の魔力を集積する力を有しており、魔王の書は魔道書でありながらこのメダルによって魔力を蓄え
ていた。外れた以上、ただの喋る本である。
また、簡易魔法陣として様々な紋章魔導式を描くことができる。だがしかし、この能力を使いこなすには
当然魔法陣の専門知識が必要であり、たくやでは使いこなせない。
裏には紐を通す箇所もあり、はずす事を前提に作られていた。これは本来ならばメダルが魔王の書の「鍵」
に相当する役目を持っていたからであり、外れた今では魔王の書がどう足掻こうと中を見ることは出来ない。
つまり魔王の書は本当にただうるさく喋る本だと(以下略)。
竜玉・竜鱗:武具・防具
登場:第十章
舞子に意思に応じて攻撃・防御を行う八玉と無数の金属片。
竜玉は障壁貫通能力を有する打撃武器。竜鱗は組み合わさる事であらゆる攻撃を弾く防御アイテム。
そもそもは竜族の秘法だったのだが、魔王に輿入れする舞子に身を守らせるために与えられた。
ノーストの大錨:武具
そもそもは古代の海神の船に付けられていた錨。よって所有者を次代の“海王”と見ることも出来る。
先端の錨部分は巨大化し、鎖部分も伸縮自在。本来の用途ではないが、投擲武器としては非常に強力。
古代マジックアイテムではなく、神代の秘宝である。今はダゴンから希代香が取り上げてしまっている。
プレスアックス:武具
登場:第十一章
寺田が振り回す、不可視の圧力を放つハルバード。千里が魔王の書から得た知識を活用して製作。
中・遠距離攻撃もこなせる強力な武器だが、巨大で重量もあって扱いにくい。
フォトンシールド発生器内蔵ショルダーアーマー:防具
登場:第十一章
寺田が装備していた巨大な肩当。千里が魔王の書から得た知識を活用して製作。
その内部には絶大な防御力を誇る光子盾(フォトンシールド)発生器が組み込まれている。
連続しよう時間は短く、重量もある。筋力のある寺田だからこそ装備していられる防具である。
忘奪の竪琴:楽器
登場:第十一章
その音色を聞いた者の記憶を徐々に吸い上げる呪われた竪琴。古代マジックアイテム。
奪われる記憶は無差別。竪琴の音色を近くで聞くほどに記憶を奪われる速度が上がっていく。
また、演奏を改良してマーメイドたちからは歌声と共に“因子”を奪い取っている。
記憶を奪われないためには、耳を塞いで演奏を聴かないか、一度でも竪琴の弦に血を吸わせておけばいい。
自動演奏人形:楽器
登場:第十一章
忘奪の竪琴を自動で演奏するための青銅製の人形。その姿は人の上半身そのもの。千里謹製。
本来なら稼動時間には限度があるのだが、“聖域”に満ちる魔力を吸収し、延々と竪琴を奏で続けていた。
そもそもは上流階級向けの楽器演奏人形だったのだが、演奏はお世辞にも上手とは言えない。
内部には忘奪の竪琴が吸い上げた記憶から“因子”を抽出して蓄えるための“魔封晶”が増設されている。