第十一章「賢者」20
「は、ああァん、ん……んあァ♪」
身動きを取れないようにと脇と膝の裏とに手を回されて二匹のマーマンに持ち上げられている身体を揺さぶるたびに、あたしはアゴを突き出して甘い声を周囲に響かせてしまう。
カリ首もなく、全体がツルンとしているマーマンのおチ○チンは、10センチほどしかない大きさもあいまって、さしたる抵抗もなくヴァギナへと飲み込まれていく。むき出しの冷たい果実を思わせる白い肉棒は、不自由な体勢で腰を振らなければならないおかげで半分も咥え込めていないけれど、弾力のある肉茎は白濁液にまみれた膣に押し込まれると触手のようにうねり、愛液の海の中で跳ね回る。
「やっ……あああぁ……もっと…んんッ……はァ………!」
浅い場所に繰り返し、ペ○スが擦れていく。亀頭に押し開かれてカリ首に抉られるのではなく、狭い膣内にフィットする細短いマーマンの生殖器は膣壁に吸い付くようであり、純粋に心地よさだけを味わうことが出来る。けれど巨根の弘二にイヤと言うほど快感を引きずり出されてしまった直後のあたしには少し物足りない。膣口をまさぐられて濡れそぼったヴァギナの奥から快感を引きずり出されると、あたしは眉をしかめ、少しでも快感を貪ろうと下腹をキュッキュッと締め上げてしまう。
『キキキキキキキッ!?』
腰の動きを止め、力を込めてヴァギナをすぼめると、小さなペ○スであっても感じる太さは一回り大きくなる。このまま根元まで肉棒を押し込んでくれればもっと感じることも出来るけれど、一番大切な場所をぬめる膣壁に締め付けられてしまったマーマンは首を仰け反らせ、青空に向けて奇怪な叫びを迸らせるだけ。決して腰を振りたくるようなことはせず、あたしの為すがままにペ○スを咥え込まれているだけだった。
―――もう……滅茶苦茶にしてくれてもいいのに……
と言っても、相手は膣内SEXどころか、人間相手のエッチすら初めての童貞モンスターだ。あたしの膣とペ○スが擦れあうことが気持ちいいのかどうかすら断言出来ない。
だから……思わず口元に笑みを浮かべると、水着を履いたままペ○スを飲み込んでいるヴァギナをゆっくりと緩め、マーマンがゆっくりと息を吐いた瞬間を見計らって再びグッと締め上げる。
『ひゃキ!?』
腰の動きと絡め合わせて緩急をつけて膣を絞めると、立っているだけだったマーマンが爪先立ちになって全身を跳ねるように伸び上がらせる。その反応に味をしめると、ヒクヒクと切なげに震えだしたおチ○チンを、少し恥ずかしさを覚えながらネットリと肉ヒダで扱き上げる。
「は……あぁ……んっ………はぁぁぁ………」
『に、人間は……ハオっ!? 身体の中に……イ、イソギンチャクを飼っているキか!?』
イソギンチャクと言うのが何なのかは山育ちのあたしには今ひとつよく分からないけれど、娼館で何度か言われた事があり、褒め言葉だと言うことだけはわかる。それで何故か嬉しくなってしまい、腰を大きく動かしておチ○チンを陰唇に深く飲み込んでしまう。
「あ…はぁ……♪」
それはほんの1センチほどの違いかもしれないけれど、ずっと入り口の周囲ばかりを擦りたてられていたあたしには鮮烈な快感だった。溜まらず首を仰け反らせて喘ぎ、膣内に収めてしまったペ○スを押しつぶさんばかりにヴァギナを締め上げてしまうと、さらに甘ったるい声を上げて肉棒を擦り上げてしまう。
―――でも、まだなの! もっとあたしのおマ○コをグチャグチャにかき回して欲しいのォ!
中途半端に挿入された男根を射精させようとあたしの膣内が蠢動すると、マーマンの膝がガクガクと震え、方を上下させて忙(せわ)しない呼吸を繰り返す。
この様子ではペ○スがあたしの子宮に達する前に終わってしまう……せっかくモンスターに犯される興奮を味わえるかと思っていたのに、入り口で一人目が終わられたら興醒めしてしまいそうだ。
必死に腰を前後に揺さぶり、大きく波打つ膣内でマーマンのモノを刺激して少しでも奥に迎え入れるのが、むしろ逆効果になっている。背筋が震えるほどの恍惚の時間を瞬く間に終わろうとしているのを感じてしまうと、あたしはもう夢中で涎を滴らせている唇を突き出し、涙を流して懇願してしまっていた。
「ね、ねぇ……キス、してよォ……おねがい…こんなの……ヤァ………!」
『けど……オ、オレ、マーマンだキ……怖くないのか……キ?』
そんなこと……自信なさげにそう言うマーマンの顔は、魚そっくりだからハッキリとは分からないけど、少し悲しそうに見えた。だからあたしは、熱く濡れ火照った唇を開くと、タップリと唾液にまみれた舌を突き出してみせる。
「ちゃんと背中に手を回して……やさしくギュッとしてよね……?」
微笑み、そして語りかける。
もう相手がマーマンだからとか、そんなことで抵抗を覚えていられるほど、あたしはまともじゃなくなってしまっている。だから相手を傷つけてしまう鉤爪に気をつけながらもマーマンがあたしの背中に手を回し、恐る恐る不気味な顔を近づけてきても……昂ぶる気持ちは押さえられず、自分から首を伸ばして熱い唇を重ね合わせた。
「はあァ…んんっ………ねえ…あたしとのエッチは気持ちよくない?」
『そ、そんなことは全然ないキ! まるで、天女様を抱きしめているみたいだキ……』
「じゃあ、もっといっぱいエッチしよ? おチ○チンを根元まで挿れて、あたしの―――」
言葉を区切り、あたしは恥ずかしさに耐え切れず、少しだけ視線を逸らしてしまう。
「あたしの……卵。ずっと待ってるんだよ? あなたが来てくれるの……んっ!? んんんっ、はあっ、んむゥ、んうゥうううッ!!!」
ヒクッ…ヒクッ…とわななき震え、突き上げられるのを待っている子宮の気持ちを代弁すると、マーマンは突然あたしの口を塞ぐかのように激しく唇を吸い付かせてきて、今まで決して押し込もうとしなかったペ○スの根元まで、あたしの恥丘に腰を叩きつけながら淫裂へとねじ込んできた。
「んんっ、んぁあァァァ、ああ、はあァァァん!!!」
完全に攻守交替。マーマンと人間と言う種族の壁をあたし以上に感じてしまっていたマーマンは、そのくびきが外れた途端に荒々しく腰を振り始めた。短いペ○スの先端がズンズンと子宮口に突き当たり、先端がツンッと尖った乳房が見た目のボリュームに反しない重たげな弾みを見せると、仲間のマーマンからあたしを奪い取るように力強く抱きしめてくる。
「ああ、こんな、ああっ、はあァ、ふ…深いィ……!!!」
立ったまま抱きしめられると、あたしの体重が子宮とペ○スとの密着している場所に全てかかってしまう。それを和らげるために自由になった腕をマーマンの首に、そして両脚をマーマンの腰に絡めあわせるけれど、人間よりも力のあるマーマンの両腕があたしの膝を抱え、無理やり脚を開かせてしまう。
『チ、チンポ、ギュウギュウ締め付けてくるキ! ウキ、ウキィィィ!!!』
「猿…みたいな…声……んんッ、キツ…んんうゥ!!!」
マーマンが腕に力を込め、腰を突き出すと、マーマンのペ○スが濡れそぼった膣内を押し開く。あたしの腰を着き壊しそうな勢いで荒々しいピストンが開始されると、ズップリと根元まで挿入された短めの肉棒は祖自分から挿入するのを堪えていた分だけ蜜壷を激しく掻き回し、グネグネと先端を暴れさせる。
決してマーマンのペ○スが柔らかいわけじゃない。力任せの抽送にあわせて上下左右にペ○スの先端が踊り狂うと、単調なはずのストロークが予測不能の摩擦を生み、まるで一つの別の生き物のように膣内を這いずり回る。
「んあ、こ…こんな格好で……ひっ、んゥ、お…おチ○チン、暴れ…ひ、イあ―――――――――ッ!!!」
恥丘に腰を叩きつけられた勢いで身体が浮き、実をくねらせたペ○スがズリュリと膣壁を擦り上げながら子宮口にかぶりついてくる。さながら卵を丸呑みにせんと襲い掛かってくる蛇のようにあたしの子宮を狙ってくるペ○スに身体を引き攣らせて痙攣させ、背後から取り残された二体のマーマンに淫裂を突き上げられている姿を見られながらよがり泣いてしまう。
「いっ…いい、あっ、と…届いて……! おチ○チンが、一番奥に、ああ、あああああァ!!!」
『ウキ、ウキキキキキィィィ!!!』
肌が焼け焦げそうな日差しの下で、まるで伸び縮みするかのように肉棒でヴァギナを貫かれ、喘ぎ狂う。
不意にマーマンが腰と恥丘を密着させて身体を左右にくねらせると、ビクビクと跳ねるペ○スが一際深い場所で頭を振り、何人もの男に抱かれて開発されてしまった膣奥の性感帯を抉るように掻き毟られてしまう。
「そこはっ! ひッ、んんッ、あっ…ああっ……こ、擦っちゃらメェ! ひッ、あッ、あああ―――――――――ァ!!!」
マーマンの力強い腰使いにあたしの体重が乗った突き込みが、容赦なく膣奥のボルチオを責め立てる。マーマンもそこがあたしの弱い場所だと知ると、ヴァギナがひしゃげそうなほど短いペ○スを徹底的に突き立ててきて、あたしはここが野外であることも忘れ、岩場に白く濁った愛液を撒き散らしてよがってしまう。
………し…信じられない……イかされちゃってる……おマ○コに挿れることも知らなかった童貞のおチ○チンで……あ、あんなに細くて指と変わんないぐらいのおチ○…チン……………え? ふ、太くなってない? それに、長さだって―――!
カリ首のような括れがないせいで、あたしはマーマンのペ○スに起こった異変に気付けないでいた。
いつの間にか、余裕のあったはずの膣内は一回りも二回りも膨らんだマーマンのペ○スに押し広げられている。苦しげに喘ぎながら下へと向けた視界には、弘二のモノよりもさらに太い肉茎の根元が映り、それがゆがみ、たわみ、狭い膣口の輪を悶えるように潜り抜けながら膣の奥を突き上げてくる。
「あ…ああああッ! スゴい…こんなに太くなって……んはァ…! おマ○コの中で……おチ○チンがぷるぷるしてェ……♪」
もし、マーマンのペ○スに人間や他のモンスターと同じぐらいの硬さがあったら、あたしの秘所は引き裂かれていたかもしれない……けれど引っ掛かりが少なく、性器の形をしている肉風船のような肉棒は、ヴァギナに収まってしまうと締め付けに屈して形を変え、完全に膣壁にフィットしてしまう。抜かれ、押し込まれるたびに膣の隅々まで犯しつくされ、ギチギチと膣道を拡張させるような圧迫感に呼吸することすら忘れてアクメへと押し上げられてしまう。
「ひッ、あハァ! ふあッ、あアッん、あうッ、あンゥ! あ…ついのォ、お腹、熱いの、チ○ポが、ああッ、ク、クる、クるゥうううッ!!!」
マーマンの首の後ろで左右の指を絡め合わせ、逞しい胸板に押し付けていた乳房を跳ね上げるように上体を反り返らせる。抱え込まれている両膝を空に向かって伸ばし、首を仰け反らせて背後に視線を泳がせると、股間を押さえてモジモジしているマーマンたちを見つめながら、風船のように膨らみきった半魚人のペ○スへ淫欲が沸騰している肉壷を“食い込ませる”ように揉み絞る。
『ハウ、ホウ、ヒウゥ! 止まらないキ、止まらないキ、腰が、腰が、腰がカクカクして、ハウ、ハウハウハウハウハウゥゥゥ!!!』
「イヤ、イヤあッ!!! 壊れ、そんな、激し…あんんんウゥ! ア、暴れてる、お腹の中で、グニグニってェェェ!!!」
『人間との子作りは、ヒハッ、サ…最高だキィイイイイイ!!!』
突き出した唇を大きく空に向けて叫んだマーマンは、腰を大きく引いてあたしの膣から抜け落ちるぎりぎりまでペ○スを抜くと、歯を食いしばりながらペ○スをあたしの胎内めがけて高々と突き上げる。その瞬間、波のように揺さぶられていた身体を硬直させ、硬く尖った乳首を乳房ごとプルンと震わせて仰け反ったあたしは、子宮へと浴びせかけられた熱い熱い精液の感触に続けざまに達し、マーマンとの結合部から噴水のように白い体液を迸らせてしまっていた。
―――こ、この量って……ウソ、まだ出るの!? ダメ……ダメダメダメェ!!! これ以上中に出されたら、あ…ああああああああああッ!!!
「卵はお腹の奥にある」とウソをついてSEXを始めてしまった手前、いまさら外だしして欲しいと言えるはずもない。けれど、マーマンの精液は人間のように濃厚ではないものの、その射精量が凄まじく、十回、二十回と脈動を繰り返しても一向に収まる気配を見せない。今度はあたしの子宮が精液で風船のように膨らみ、下腹部をぽっこりと突き出しながら、それでもまだ注ぎ込まれるマーマンの精液ミルクを丸く押し広げられた膣口から逆流噴射してしまう。
『まだまだ出るキィ!!! 人間のおマ○コ、締め付けが最高に気持ちいいキィィィ!!!』
―――も…許してぇ……! ま…まだ出てるぅ……あっ、ああぁ、射精しながら…おチ○チンが暴れる…ゥ! そんなに動かれたら…抉られたら……あ…あたし、あたし、うアッ! イくゥうううゥゥゥ……!!!
『おおおおおおッ!? もっと、もっともっともっと出すキィィィ!!!』
「あっ……ひっ………アッ……イッ……くゥ〜……………!!!」
まるで一時間以上続けて射精されていたかのような錯覚……おマ○コからあふれ出したトロトロの精液がヒクヒクと緊縮を繰り返すアナルのすぼまりを通って地面へと滴る。そんな感触にさえアクメを感じ、長い長い絶頂に身体を奮わせ続けたあたしは、マーマンに求められるがままに唇を合わせ、無言のまま舌を絡め合わせる。
そうしている内に、あたしの膣内を精液で満たしつくしたマーマンのペ○スが元の大きさに縮まって膣外に押し出されると、肉棒の“栓”を失った子宮口から、膨らみきった胎内を満たしていた精液が放出し始める。一度堰を切った精液は失禁と同じで、もうあたしの意志では止められない。マーマンの首にぶら下がる身体を戦慄かせながら白い雫を迸らせていたあたしは、待ちきれなくなった二体のマーマンに襲い掛かられるまで、放心したまま割れ目から精液をドクドクと溢れさせ続けていた………
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