第十一章「賢者」09


「ハァ、クゥ、んんッ、いッ……あああッ!……だ…めぇ………も…う………!」
 ギュッと目と瞑り、シーツを引き裂かんばかりにベッドへ指先を突きたてても、強張った身体が跳ね上がるのを抑えられない。もう全身の血液が煮えたぎる熱湯になってしまったのではないかと思うほどに全身が火照りきっているのに、とろけた秘所に顔をうずめた留美が舌先と指を蠢かせるたびに震えが込み上げ、あられもない喘ぎ声を淫臭溢れる室内に響かせてしまう。
「なにがダメなものか。両方ともこんなに大きく膨らませているくせに……」
「ひゃあン!」
 首が仰け反るほどの快感美に全身を引き絞られる。
 留美の唇が綾乃の股間からそそり立つペ○スの裏筋に吸い付き、亀頭の丸みを滑るように舐め上げる。それと同時に肉茎の根元を扱きながら、もう片方の手で秘唇を弄ぶと、留美はベッドの上で腰を上下に振りたて喘ぐ綾乃を見下ろしながらペ○スを吸い込むように飲み込んでいく。
「んっ、あァ…いッ、る…留美センセェ………!」
 綾乃の心地よく響く喘ぎ声で耳を喜ばせながら、男性のツボを心得た巧みな舌使いで綾乃の肉竿に濃厚な口淫奉仕を施していく。
 本来、月に一度だけ綾乃の股間に生えてくるペ○スだが、留美に流し込まれた魔力が膨大であったために半ば暴走状態で姿を現したソレは、普段の倍以上の太さに膨れ上がっていた。触れるだけで破裂しそうな風船のように膨張した男性器は、カリ首を包む包皮すら引き裂いてしまいそうだけれど、そうなる前にタップリと唾液を染み込まされてふやけている。時間をかけて仮性包茎を剥き上げる準備を整えた留美は、真っ赤に膨れ上がった亀頭と包皮の境目に丹念に舌を滑らせると、おもむろに舌先をねじ込み、綾乃が短い悲鳴を上げたのに気にも留めず、
「んァああああああああああッ!!!」
 肉茎を扱いていた手に力を込め、そのまま一気に包皮をずり下ろす。そして露わになったはち切れんばかりの亀頭をうっとりと舐めしゃぶると、しとどに濡れそぼった蜜壷の奥で息づくGスポットの膨らみを押し込みながらパクパクと開閉を繰り返している射精口を穿りながらジュルルルッとすすり上げた。
「る、留美、セン、セェ…! やァアァァァ……ま、また…ヒグゥ! やァ、ラめェえええ〜〜〜〜〜〜!!!」
 一時的にフタナリになっても、綾乃の基本的な性別は女性のまま。射精口すすりで肉棒がビクビクと小刻みに痙攣しながら一際漲り始めたのを察すると、留美は吸い付かせた唇を亀頭から肉茎、そして根元まで徐々に移動させ、その根元にピンッと膨れ上がっている小さなクリトリスに唇と舌とを絡みつかせる。
「また噴かせてやろう。大好きなのだろう、射精するのが……」
「そんなの……す、好きなんかじゃ……あうッ、あッ、イッ…イくの…イくのは、イ…イヤ、イヤァァァ!!!」
 オスとメス、両方の性別のウィークポイントを次々と責められ、綾乃はベッドの上で悲鳴を上げながら身悶える。左手には唾液まみれにされた亀頭をグチャグチャ音を鳴らして擦りたてられ、右手にはヴァギナを深く深く抉り抜かれると、先走りの液体が肉棒の先端からと目止めとなくあふれ出し、大量の愛液もまた膣口から後から後から湧き出てくる。
「そ…そこォ……! やっ…ら、らめぇ……で…出ちゃう…出ちゃうゥ……ま、またお漏らししちゃいますゥ〜〜〜!!!」
 歯をガチガチと鳴らしながら身を引き絞った綾乃が泣き叫ぶと、愛液が白く泡立つほどヴァギナを抉っていた留美の指がキツく食い締められる。そのしまり具合に嬉しそうに顔をゆがませた留美は恥骨の裏側を重点的に抉りたて、そのまま子宮口へと指先を突きたてる。同時に、肉棒を左手でキツく握り締めながら親指の腹で裏筋を擦り上げ、血流が止められそうなほど締め上げられた男性器とヌルヌルの女性器の境目で勃起しているクリトリスを強く強く吸い上げる。
「あひいいいいいいっ! いやぁァ、こ、壊れ…るうううううううううううっ!!!」
 もっとも敏感な場所三点に同時に刺激を受けた綾乃は腰を跳ね上げ、恥丘を突き上げながら異性の器官である男性器に精液を駆け巡らせる。
「で…出るゥ―――――――――――――――――――――ッッッ!!!」
 もう何度目になるか分からない……足を真っ直ぐに伸ばして身体を浮き上がらせると、秘所に吸い付いている留美の顔めがけて、力みきった尿道口から太い射精液を勢いよく噴き出してしまう。そしてそそり立つ肉棒からも天井に向けて真っ白い精液を大量に迸らせ、重力にしたがって放った本人である綾乃の体に次々と降り注いでくる。
 ペ○スで射精すればヴァギナでもアクメに達し、ヴァギナで潮を噴けば壊れた蛇口のようにペ○スからもおびただしい量のスペルマが噴出する……長く、そして強すぎる快感にいつまで持ち震えていた綾乃は、不意に糸が切れた操り人形のようにベッドに沈み込むと、他の人間では入り口すら体験出来ない濃厚な快感から開放され、呼吸を整えようと荒い呼吸を繰り返しながら……その口元には快感を反芻して陶酔しているかのような笑みを浮かべていた。
 ―――わたし……おかしくなっちゃった……
 自分の放った精液にまみれて真っ白になった身体に、震えが込み上げる。
 ………物足り…ない……
 綾乃は既に知ってしまっていた。今しがた留美にされたようなことを、もっと濃厚に、もっと時間をかけて体験させられ……気を失うことも許されないほどにイき狂うしかない、全身がバラバラになるような快感を教え込まれてしまっている。
 ―――あの時は……もう二度としないって約束してくれて……
 行為の後に自分でも訳もわからず泣きじゃくってしまい、綾乃の嫌がることは二度としないと誓ってくれた……だけど、一度知ってしまった禁断の果実の味を綾乃の身体は忘れられはしなかった。
 ―――思い…出しちゃう……先輩のおマ○コに、何度も…何度も何度も何度も何度も膣出ししたの……あの時、ひどい事をしたのは私なのに……!
 見ると、留美はミルクを舐める子猫のように綾乃の股間を嘗め回していた。綾乃とは比べ物にならないたわわな乳房をベッドに押し付け、腹ばいになって膣粘膜にクンニを繰り返している。
「ふふっ……次はアナルを穿ってやろうか……こんなにイヤらしい相手を肌を重ねるなんて初めてだからな。タップリと楽しませてもらうぞ」
 ―――楽し…む……? 楽しむって…何ですか……? 私は……私はもっと楽しみたいし………
 まだ自由の利かない体を何とか起こし、綾乃は留美の頭に手を乗せ、髪の毛に指を絡ませる。もう肉棒もすぐさま射精してしまえそうなほどに復活しており、秘書から顔を上げた留美の眼前でビクビクと力強く脈打っている。


 ―――私は……留美先生にももっと楽しんでもらいたい―――


「こ、こら、一体なにをするつもりだ!?」
 急に綾乃が肩を掴んだことで、留美が困惑の声を上げる。
 年上の美女をベッドに押し付けようとした綾乃だが、元々そんなに腕力は強くない。抵抗を受けながらも二人してもつれ合うようにベッドから転げ落ちると、仰向けになってしまった留美にそのまま覆いかぶさってしまう。
「留美…センセェ……♪」
「ん、んんゥ……何を…悪ふざけを……」
 黒のブラに包まれたたわわな膨らみ。いつもの綾乃であれば劣等感を抱いてしまいそうなほどのボリュームがあるけれど、その膨らみに手の平を這わせると、中心のカップを繋ぐ部分をプチッと引きちぎってしまう。そしてその事に留美が文句を言うよりも早く、乳房へと顔を寄せた綾乃はカップの下に指先を滑り込ませながら深い双乳の谷間へと鼻先をうずめてしまう。
「ふぅ……んッ……こ、こら…イタズラはそれぐらいに……んんゥ………!」
 綾乃を弄んでいる間に興奮して火照りを帯びた肌。柔らかく、指先が吸い付くような感触に酔いしれながら、頭が隠れてしまいそうな巨乳に谷間に舌と唇を滑らせると、留美の声にわずかにではあるが震えが走る。
 舌先に触れるしょっぱい留美の味に陶酔していくかのように、綾乃の愛撫は次第に激しくなっていく。張りではたくやに分があるけれど、全体のボリュームでは勝る留美の乳房に大胆に指を食い込ませて揉みしだき、汗の溜まりやすい下乳の麓を舌先でなぞると、鼻にかかる甘い声が綾乃の耳をくすぐってしまい、
 ―――もっと……してあげたい………
 自分の愛撫で留美が感じているのだと知ると、もっと声を上げさせたくなってしまう……正気を失っている綾乃はかろうじてかぶさっているブラの下でコリコリとしている乳首をキュッと捻り上げると、絶頂潮が撒き散らされた床の上で色っぽく首を仰け反らせて快感を訴える留美にさらに大胆に愛撫を加えていく。
「ハァ……んッ………」
 豊満な乳房を締め付けていたブラを左右に払いのけると、パン生地を捏ねるように指先を乳肉にうずめながら、ランプの明かりだけの室内で白さを際立たせている乳房の曲面に唇を吸い付かせる。
「んッ………!」
 留美が恥ずかしそうに身をよじるけれど、脚の間に綾乃がいては膝を閉じることもままならない。しかもブラとお揃いの黒のショーツに包まれた秘所には、留美の魔力のせいで暴走状態にある男根が押し付けられていて、身悶えするほどに薄い布地越しに脈打つ肉茎と陰唇とが擦れてしまう。
「ま、待て……私は…その……ひ、久しぶりだから……乱暴にするのだけは……」
 すっかり熱を帯びて蒸れてしまった股間に漲った血液がドクドクと脈動しているペ○スを感じてしまうと、留美は抵抗を諦め、その代わりに綾乃に優しくして欲しいと囁きかける……が、肉棒と同様に意識が飛んで暴走状態にある綾乃は留美の言葉に耳を貸さずに乳房を荒々しく揉みこむと、乱暴されているのに硬くなってしまっている乳首に自分の乳房を擦りつけ、
「んんんッ!?」
 留美の不意を突くいきなりの口付け……唇に触れる熱い感触が何なのかと気付く前に、純情なはずだった少女の下は年上の美女の口内に深く差し込まれ、唇同士をクチュクチュと擦り合わされてしまう。
「やめ……んムぅ! んんッ…んハァ、離れ…んんんゥ……ん、あムゥ………!」
 首を振って濃厚なキスから逃れようとするけれど、綾乃の巧みな動きに舌をより深く挿入され、唇の隙間から溢れ出るほどに大量の唾液を流し込まれてしまう。
 けれどそれが留美の性感を呼び起こしてしまう……外見からは想像も出来ない口付けに慣れている綾乃に口内の隅々まで犯されていると、不思議なほどに興奮が昂ぶってしまう。年下の同性相手に良い様に唇を奪われていることが平静を保とうとする留美の心に小波を起こし、その間にも腰から脇へと撫で上げられてしまうと、まるで初心な少女のように体を震わせ、これから先への期待感に胸を打ち震わせてしまう。
「ハ……アァ………」
 おそらくはたくやに仕込まれたのだろう……予想外の“口”撃から開放された留美が床の上で四肢を震わせる。発情しきった乳房は綾乃の指を押し返すほどに張り詰めてしまい、白肌には艶かましくほんのり紅が差している。
 清純な乙女のようでありながら成熟しきった色気を纏った裸体を綾乃の前に投げ出し、とろけた視線を向ける留美。その彼女の下半身を覆う小さなショーツをグイッと脇へ押しのけ、肉の懇望のような異形と化したペ○スを秘唇に押し付けた綾乃は、留美のような年上の美女を犯す快感に涎が滴る唇を嘗め回しながら、グイッと腰を押し込んでいく。
「や、やめろ、そんなに太いものが入るわけ、やめっ……ひッ! んんッ…イっ―――!」
「動かないで……暴れられたら…上手く…は…はいんない……やァ…挿れたいの…留美先生のおマ○コをかき回したいのぉ………」
 留美が暴れて腰をくねらせると、膣口に挿入するには太すぎる綾乃のペ○スは狙いを外し、クリトリスの先端を摩擦するように割れ目をなぞり上げてしまう。けれど綾乃は外した分だけ焦り、夢中になって肉棒を留美の恥丘へとグリグリと押し付け、ペ○スの根元でビクビク痙攣している自分のクリトリスまで留美のヌルヌルに濡れた膣粘膜に突きつけてしまうほど腰を大きく振りたくってしまう。
「あ…ああァ………!」
 まるで初めて四対を前に下少年のように情熱的に腰を擦り付けてくる綾乃に、つい留美の唇からも必死に押し殺していた声がこぼれてしまう。腰を振ることに夢中になっている綾乃は気付いていないけれど、ペ○スの根元を恥丘に叩きつけるたびに元の位置へ戻ろうとするショーツの股布を押さえているのは留美の右手だ。謎めいた女魔道師はその美貌に浮かんでいた困惑の表情を微笑へと変化させると、卑猥な音を響かせて綾乃の男根と擦れ合っている秘所の位置を、身体をずらして破裂せんばかりに充血している亀頭の先へと移動させる。
「もう少し力ずくで犯される興奮を味わいたかったのだが……仕方がないな。このまま放って置いたら暴発されそうだから」
 その代わりに……ブラを剥ぎ取られた留美の裸体の上に汗の雫をぽたぽたと滴らせる綾乃には、自分が留美の手の平の上で踊らされていることに気付いてもいないだろう。そして気付かぬままに、少年のようにも見える幼い肉付きの体を荒々しく留美の秘所に叩きつけ、締りのよい蜜壷へ剣の柄よりもなお太い凶悪な一物を根元まで一気にねじ込んでしまった。
「んォおおおおおッ!!!……ふ…太…いィ……! もっと…丁重に……んあッ!? ああッ、そ…そんな、激し……んはァあああッ!!!」
 留美の膝に両手を置き、綾乃は開脚させた太股の根元めがけてリズミカルに暴走させられた肉棒を抽送する。
 一突きごとに内臓を押し上げるかのような圧迫感が留美の子宮口に打ち付けられ、押し広げられたヴァギナは隙間すら出来ないほどに綾乃のペ○スと密着する。押し広げれば押し広げるほどに膣道の締め付けが強烈になって猛る男根を締め上げるけれど、摩擦が強まることで快感が増すのは留美も同じだ。子供の握り拳ほどもありそうな亀頭の破壊力はあまりにも抜群で、蜜壷を内側から破壊するかのような抽送に唇を大きく開き、泣きじゃくるように喘ぎ声を迸らせながらたわわな乳房を重たげに揺らし弾ませてしまっていた。
「うっ……ああァ……こ、これほどなんて……久しぶり、だから……うあッ、あ、あ、あァあァァァ……!」
 押し込まれるたびに膣が引き裂かれそうな痛みを伴ってしまう逞しい肉棒も、身体が受け入れてしまえば、次第に強烈な快感へと摩り替わっていく。けれど、硬い床板が軋むほどの激しい突き上げに子宮口を抉られるのに耐え切れずに身を右によじると、もう思考力の欠片も残っていないはずの綾乃は本能のままに留美の左ひざの下に手を入れ、互いに足を絡めるようにしてより深い挿入感を得られる松葉崩しへと体位を移行してしまう。
「うぁあああァ…♪ 留美先生の…スゴく気持ちいい……♪ ヌルヌルのおマ○コが…奥の方がコリコリしてて……わ、わたし……たまらないんですゥ………!」
「あ…綾乃……中は……まだ避妊の魔法を……んァ! だ、ダメだと……んあッ、アッ、よせ、やめ…本当に……こんな…奥に…うッ、んんんゥ〜〜〜!!!」
 右足を跨がれ、左足を抱えられては逃げようがない。左の乳房を伸びてきた綾乃の手の平に揉みしだかれながら子宮を押しつぶすかのような突きこみを受け止めてしまうと熟れた女体を淫らにくねらせ、伸ばしきられた膣粘膜を掻き毟るように野太いペ○スをズルリと引き抜かれるとあまりの虚脱感に言葉を失い、呼吸すらままならなくなってしまう。そんな留美の股間から掻き出された淫蜜がアナルにまで滴り、綾乃の絶頂潮にまみれた床の上へさらに撒き散らされると、最初は余裕のあった美貌の女魔道師も感極まった声を迸らせ、獰猛な獣のように女陰を抉る綾乃のペ○スをキツくキツく絞り上げてしまう。
「あァ……留美、センセェ………」
「んッ!?」
 次第に綾乃の腰の動きの幅が狭く、そして速くなる。膣の奥深くから亀頭と子宮口の間で愛液が攪拌される音が鳴り響く中、不意に綾乃が身体を前に倒し輝美の豊満な乳房に顔をうずめ、先端を甘噛みしながら舐め吸い上げる。そんな綾乃の頭を抱きしめて左に流れた脚を背中へと絡みつかせると、自分の噴いた潮でぬめる乳の谷間に鼻先をうずめた綾乃は全身を擦りつける様に痙攣している留美のヴァギナに肉棒を深々と突き立てた。
「で…出ちゃう……イっちゃう、イっちゃいます、留美センセェ〜〜〜〜〜〜!!!」
「ああ、綾乃、綾乃ォ!!! 私は、ああァ!!! あはァあああぁぁあああぁぁぁぁぁ!!!」
 留美の乳房に顔を挟まれるぐらいしっかりと魔法使いの美女にしがみついた綾乃は、お互いに名前を呼び合いながら割れ目から愛液を噴き出し、留美の胎内にも煮えたぎった精液を思いっきり迸らせた。
 オーガにも引けをとらないような巨根に押し広げられたヴァギナには、注ぎ込まれた精液が逆流する隙間などありはしない。しかも暴走している綾乃の男根から噴き出る精液の量は半端ではなく、少女の背中に爪を食い込ませて全身の血液が沸騰するかのようなオルガズムに達してしまった留美は、その直後に精液で満たされ、膨らまされていく胎内からの圧迫感に、脈動を繰り返す綾乃の肉棒を締め付けながら艶かましい吐息をこぼすことになってしまう。
「くっ……ふゥ………私を……こんな目に合わせたのは……お前が初めてだよ……」
 未だ妊娠出産の経験はないけれど、下腹に込み上げる苦しさは綾乃と結ばれた証なのだ……ふとそんなことを考えて、旅先で出会った少女との一時の幸せに浸っていた留美だが、その幸福の時間は部屋の扉を吹き飛ばされる突然の騒音で終わりを迎えてしまった。
「なっ………!?」
『いたたァ……う〜、やっぱりプレートアーマーは重い……って、あれ?』
 首をねじって扉へと目を向けると、室内に向けて押し開かれた入り口に、鎧兜を着込んだ見るからに怪しい人間が乗っていた。
 フルフェイスの兜で顔は分からない……が、床の上で絡み合っている留美と綾乃を兜の下の瞳が目にした瞬間、二人は同時に叫んでいた。
「貴様、一体何者だ!?」
『ななな、なにやってんですか綾乃ちゃんにぃ―――!!!』
 言って、二人とも立ち上がろうとするけれど、まだ射精の余韻から脱していない綾乃は事態に気付かず留美にしがみついたままで、鎧兜を着込んだ人間――声からしておそらくは女性――も、腕にはめた鉄製のガントレットの重みで手のつく位置を誤って、その場でガシャンと盛大にひっくり返ってしまう。
『あーもーメンドい! この、くのォ!』
 まるでひっくり返された亀のようにジタバタもがいていた女性だが、しばらくして起き上がるのを諦めたのか、仰向けのまま鉄製のガントレットを外し、自由になったその手で鉄兜を頭から脱ぎ捨てた。
「ちょっと留美さん! 綾乃ちゃんになに手ェ出してるんですか!?」
「………たくやだったのか?」
 兜の下から現れたショートヘアの美少女の顔を見て、留美はぽかんと口を開く。
 そして、
「なんでまた、そんな怪しげで重そうな鎧を着てるんだ?」
「こ、これは……やむにやまれぬ事情がありまして。てかそれよりも! 一体どうしてこう言う事態になってるのか、きちんと説明してください!」
 頭と手が軽くなって、ようやく身体を起こせたたくやはバシバシ叩いて留美に追求し始める。
「綾乃ちゃんの部屋にランプがついてるから起きて待っててくれてるのかと思って来てみれば、いくらノックしても出てこないし、帰ろうかと思ったらうっかりずっこけて……そりゃ間の悪い事をしたなって思いますよ。あたしだって綾乃ちゃんを束縛するようなことはしたくありませんよ。でもですね、今日初めて会ったはずの綾乃ちゃんの部屋で何してるんですか、あなたはァ! 常識というものがないんですか、常識がァ!」
「これはその……こちらも色々と事情があったんだ、色々と」
 裸で抱き合っているのに「二重属性で悩む綾乃に魔力の使い方を教えていた」と本当の事を言っても話が通じるわけがない。加えて、「魔道師は冷静沈着を旨とするべし」と綾乃に教えた留美も、さすがに膣出しオルガズムを迎えた直後を狙い打つかのように室内へ乱入されて事情説明を求められると困惑してしまい、上手く切り返す言葉にすら窮してしまう有様だ。
 それに―――
「んっ……んんんゥ!」
 勢いを失っていない綾乃の肉棒は、まだ留美の膣内に深々と突き刺さったままだった。
「まだ…おチ○チンが疼くんです……留美先生…もう一回…もう一回だけでいいんです…だから……」
「やめ、あっ……ば、馬鹿モノォ! そんな……んっ…ふ…ァ………! まだ…イってるのに…ん、んんんゥ〜……!!!」
 粘つく精液と愛液のミックスジュースがグチャングチャンと卑猥な音を響かせ、緊縮しっぱなしの留美の膣口から綾乃の股間に付いているにしては逞しすぎる肉棒が引き抜かれ、押し込まれる。ペ○スの根元の陰唇から愛液を滴らせながら脈打つペ○スを押し込んでくる綾乃を止めようとしても、旅のパートナーであるたくやが見ている事にすら気付いていないのだ。子宮口から噴出した白濁液を掻き出しては押し込み、亀頭やカリ首を膣の肉ヒダに締め上げられる“男性”の快感に陶酔しながらも、綾乃は決して腰を振るのをやめず、留美の美貌に苦しんでいるとも取れそうな表情のゆがみを浮かべさせるほどに膣肉を掻き回してしまう。
「な…なんで綾乃ちゃんにおチ○チンが? だってまだ一週間ぐらい……」
 たくやの困惑した声も耳に届くけれど、今の留美には詳しく聞き返すこともままならない。ビクビクと電撃を全身に流されているかのように黒い下着を纏わり付かせた裸体を痙攣させると、綾乃が射精するよりも早く二度目のアクメに達してしまい、限界以上に大きく押し広げられてしまっている結合部から悲鳴と共に熱湯のように熱い液体を迸らせてしまう。
「えっと……すみません、あたし、今夜は晩御飯も食べてないし、綾乃ちゃんに付き合えるほどの体力が残っていませんので―――」
 というわけで……そう言うとたくやはシュタッと右手を上げてきびすを返し、
「んじゃ、後よろしく」
「ま…待て……待ってェ! あ…ァあん……あァあああッ! お願い…待ってェ、ああああああァ!!!」
「すみません、本当にすみません―――けどまあ、責任を取ると思って今夜は綾乃ちゃんに付き合ってあげてください。明け方ぐらいには落ち着くと思いますから」
「そんな事、い…言われたって……んあッ! ハァ、あ…あぁ……また……んァあああああああああッ!!!」
 鍵の壊れた扉を閉めて出て行こうとするたくやに手を伸ばすけれど、次々と迫り来るアクメの大波にノドを喘がせると、伸ばした手で床を掻き毟りながら四肢がバラバラになりそうな快楽に飲み込まれてしまう。
 そして部屋に綾乃と二人だけ残されると、馬並みのペ○スを押し込まれるたびに声は激しくなり、明け方まで続くと言われた快楽を前に、細くくびれたウエストを艶かましくくねらせてしまっていた……


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