第十章「水賊」25


「舞子ちゃん……」
 感覚遮断目隠しで視覚と聴覚を防がれている舞子ちゃんにあたしの声は届かない。けれど感覚を制限されている分だけ敏感な反応を帰す小柄な体に愛おしさを込めて呼びかけると、後ろ向きに突き出された割れ目へ、しっかりと握り締めたペ○スを擦り付ける。
「やぁ……あぐぅ…! 助けッ……お姉様ァ………あうっ、ん…ああっ! あァ、んッ……あっ、あァ、かハァ!」
 形の整ったまだ未成熟な割れ目を肉棒の先端で筆のようになぞる。粘膜と粘膜が擦れると舞子ちゃんの唇からは苦悶と喘ぎとが混ざり合った声がとめどなく漏れこぼれる。
 ―――こんな声を聞かされて、正常でいろって方が無理なのよ……
 舞子ちゃんの顔と胸に大量に射精して時間もそれほど経っていないのに、擬似ペ○スには大量の魔力が蓄積されて完全に勢いを取り戻している。もしこれが自分の本当のモノだったらなら舞子ちゃんと結ばれる事にどれだけの喜びを感じていただろうかと、栓のない事を考えながら舞子ちゃんのお尻に手をかけると、グッと力を込めて左右に割り開く。
「はぁあんッ!」
 一旦腰を引いてお尻の谷間と一緒に引っ張られ、強制アクメの余韻でヒクヒクと蠢いている赤く腫れ上がった粘膜を覗きこむ。まだ一度も使われた事のない女性器……それなのに、収縮と視姦を淫らに繰り返している膣口からは蜜が滴り落ち、まるで今か今かとあたしがペ○スを押し込むのを待っているかのようだった。
「や、ぁ……そんなに広げちゃ……舞子の、お姉様だけの場所が……全部、見られちゃうぅ……!」
 感覚を取り戻している触覚で大切な場所を触られているのは分かってはいても、その相手があたしだという確証がもてないでいる舞子ちゃんが恥ずかしそうに大きくかぶりを振る。攣られて長い髪の毛が、括れた腰が、そしてお尻が順に揺れ、大きなうねりになって細身の身体をいやらしくくねらせる。まさに娼婦さながらの淫靡さに生唾を飲んだあたしは、蜜に誘われる虫のように舞子ちゃんへと覆いかぶさると、舞子ちゃんの背中を押さえつけながら擬似男根の先端をグチュリと湿った音を響かせて濡れそぼった膣口へとあてがった。
「舞子ちゃん……行くよ」
「は…あ、あああぁぁあぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
 ―――き…キツい……十分すぎるほどに濡れてるのに……それでもまだこんなに………!
 感覚遮断を利用した強制アクメで奥の奥まで蕩けきっているはずなのに、小さな膣口の窄まりに押し込んだ亀頭は押しつぶされそうな圧力に挿入を妨げられてしまっている。そんなに“男性”を迎え入れる事がいやなのかと思ってしまうけれど、肉棒の先端に舞子ちゃんの熱いぬめりを感じてしまうと、もうあたしは自分の意思では腰を押し込むのを止められなくなってしまっていた。
「はぁ、やめて、あ、あァ、んッ……お姉様、くぁ、ハァ、ハァ……ああああああああああっ!!!」
 これが舞子ちゃんの処女幕……痛みでさらに締め付けを増した膣の中、ペ○スの先にコンコンと当たる“壁”のような感触に一旦腰を止める。
「ハァ、うっ……ダメ……はぁうッ…舞子の……初めては………お、お姉様のものなのォ………!」
 可愛い事を言ってくれる……目と耳が封じられた事による困惑がまだ収まっていないのだろう、部屋にいるのが舞子ちゃんとあたしの二人だけなのに、これほど乱れながらも懸命に操を守ろうとする姿に、口元へ笑みを浮かべてしまう。
 だから、あたしは優しくも、舞子ちゃんの目元を覆っている目隠しの止め具へと指を伸ばす。そこから魔力を流し込んで聴覚だけを回復させるとあたしはできるだけ優しく声を掛けてあげる。
「……舞子ちゃんの処女があたしのものなら、今すぐもらっても別にかまわないよね」
「えっ、お姉……、ッ――――――――――――――――――――――――!!!」
 音が聞こえるようになった直後のあたしの声に、舞子ちゃんの全身を支配していた緊張が一瞬ゆるむ。……その気を逃さず、あたしは腰に体重を掛けて強引に肉棒を捻じ込み、頑なに抵抗していた処女を遠慮も躊躇もせず、乱暴とも言える勢いと力強さで一気に押し貫いてしまう。
「ひッ……うぁ、あうぅ………」
 処女の蜜壷は狭く、キツい。けれど処女膜を破った途端、ペ○スは十分に濡れそぼった膣内の内側を掻き分けて進み、根元まで押し込んでしまうと舞子ちゃんの背中に震えが走り、次第に力が抜けてベッドへ沈み込んでいってしまう。
「………どんな…感じ?」
 あえて「大丈夫?」とは訊ねない。処女を無理やり破られる痛みはあたし自身もよく知っているからと言うのもあるけれど……そうやって無理やり破った本人が痛みを訊くほどデリカシーがないわけじゃないし、荒い呼吸に合わせて震えている胸の奥に込み上げる罪悪感が、それを許してはくれない。
 ―――だけど、胸が高鳴る感情も……舞子ちゃんみたいな未成熟の子を犯して悦に浸るなんて、あたしも十分スケベな“男”なのかな……
 そう自覚した途端に、股間に重く、狂おしいほどに疼きだす。このまま腰を引いて舞子ちゃんの膣内を荒々しく蹂躙したい衝動に駆られるのを必死に抑え、ペ○スの先端に触れるコリコリした場所にじっくりと圧力をかけながら堪えていると、それまで苦しげな呼吸の音しかしていなかった舞子ちゃんの唇から切れ切れになった答えの言葉があふれ出してくる。
「はいって……お姉様のがはいってるぅ……いたいけど……痛いけどぉ………でもぉ……」
 不意に、あたしの体の下で舞子ちゃんの背中がくねり、さらに一段と膣壁の締め付けが増してくる。処女を引き裂かれたばかりの痛みも硬さも残っている蜜壷が、それまで怯えて泣きじゃくるばかりだった態度を一片させて結合部から多量の愛液を溢れさせ始める。
「お姉様と……ひとつになれてスゴく嬉しい……舞子の中にお姉さまを感じて、痛いけどスゴく気持ちがよくて、見えないのに、お…お姉さまを一番感じて………!」
 もうそれ以上の言葉は必要ない……舞子ちゃんの言葉に救われたかのように胸が軽くなったあたしは締め付ける膣内からズルリとペ○スを引きずり出す。破瓜したばかりの肉壁をカリ首を擦り上げて舞子ちゃんが小さく悲鳴を漏らしても動きは止めず、舞子ちゃんが処女だったと言う赤い血の証を纏わり付かせた肉茎を膣口から抜け落ちる寸前まで引き抜き、そのまま容赦なく打ち込んだ。
「んゥあああぁぁぁ!!! うあ、うあァ、お姉様、そんなに、激しい、ひあぁ! ふあぁあああッ!!!」
 まだ声変わりも済んでなさそうな甲高い声を喉から押し出すように、肉の楔で処女の膣奥をかき回す。突けば突くほど、体の一番深い場所へ凌辱の印を刻み込まれているのに舞子ちゃんの腰には震えが走り、あたしを射精へ導こうと無数の肉ヒダが蠢動を繰り返す。
 一度射精しているからこそ耐えられる快感に歯を食いしばりながら腰を繰り出すと、視界をふさがれたままの舞子ちゃんの体は一突きごとに愛液を溢れさせるほど敏感に反応を示して悶え出してきた。最初は痛みまでも増幅して感じていたようだけれど、肉壁と肉茎とが摩擦を繰り返すうちに浅ましいまでの収縮でペ○スを搾りたて、丸見えのアナルをヒクヒクと震わせながらいやらしく発情した声を迸らせる。
「あっあっあああァ……気持ち…いいのぉ……お姉様のおチ○チン、舞子…初めてなのに、いい、いいィ! もっとォ…もっとお姉様のおチ○チンでェ……舞子をもっといじめてェ〜〜〜!!!」
 細身で華奢とは言え、十分すぎるほど魅力的な美少女にそんなおねだりをされては応えないわけにはいかない。あたしは舞子ちゃんの内股に手を差し入れると右足を抱きかかえ、舞子ちゃんの体を湿ったベッドの上で180度回転させると、自分の体を前へと倒しながら肉棒を舞子ちゃんの秘所へ突き立てた。
「くッ…アアアァ……舞子…舞子ぉ……深すぎて…ああ、もう…ンウウウッ!!!」
 動かしやすい体位で、あたしの腰のグラインドは動きを大きくして舞子ちゃんの膣内をかき回す。擬似男根を呑み咥えたあたしの秘唇と舞子ちゃんの大きく割り開かれた秘唇とが触れ合うほどに滑りを増してきたヴァギナをかき回し、がつがつと亀頭を叩きつける様に子宮を突き揺さぶる。ザーメンを吸ったネグリジェがぴったりと吸い付いている舞子ちゃんの乳房が突き上げのリズムに合わせて上下に揺れ、その動きに目を奪われたあたしは手を伸ばして張りのある膨らみに指を食い込ませ、乳首を押し込んで指先を乳内にうずめてフックのように引っ掛けたまま、盛んに締め付けてくる肉壁をカリ首で前後に擦りたてた。
「はぁうッ!!! 感じてるぅ……舞子、男の人は初めてなのにィ……い、いやらしい子になっちゃってるぅ〜……!」
「だけど嬉しいんでしょう? 乱暴に犯されて、ほら、舞子ちゃんの大嫌いなおチ○チンでしょ、もっと抵抗してみせなさい!」
「いやぁ〜〜〜!!! い、意地悪しないでぇ…舞子、お姉様だから、お姉様だけだからぁ〜〜〜!!!」
 叫びながら、細かい肉のヒダが奥までびっしり並んでいる舞子ちゃんの膣内がうねり、絡みついてくる。今にも動きを止めそうになる締め付けを強引に引き剥がし、室内に響き渡る淫らな粘液音を押し戻すように舞子ちゃんの膣内へペ○スを抽送し続ける。
「んふぅうぅぅぅぅ!!!」
 初めてとは思えないような鼻にかかる甘く蕩けた息……視界を封じられた暗闇の中でペ○スだけを感じながら、舞子ちゃんの雌としての素質が開花していくのを感じ取りながら、それに呼応してあたしの中で暴力的な衝動が昂ぶっていく。
 ―――もっと犯したい。
 ―――もっといじめたい。
 ―――乱暴に、何度でも、この年下の少女を心行くまで汚し尽くしたい……!
 そんな心の声に、理性が快感に溺れてしまったあたしは逆らいきれなかった。抱えていた舞子ちゃんの右足を放り出し、両手をネグリジェの胸元へと伸ばすと、自分でも信じられないような力で薄く肌を透かせて見せていたピンク色の布地を引き裂いてしまう。そうしてプルルンと揺れながら露わになった二つの膨らみを両手で鷲掴みにすると、根元から精液が込み上げてきて一層太く昂ぶっていく肉棒を子宮口へ突き立てるように捻じ込んでしまう。
「ああ、い、いやぁ! 乱暴なの、い…イヤ…なのにィ……お姉様の、太くなって、舞子の、舞子のおマ○コが、広がっちゃうぅ〜〜〜!!!」
 上から押し付けた手指の間からきめ細かく滑らかな質感を持った乳肉が搾り出される。どれだけ揉みしだいても飽きの来ない弾力の乳房を激しいストロークの動きにあわせてこね回し、白い肌を赤く腫れ上がらせると、あたしは舞子ちゃんの目元を完全に覆っている目隠しに手を伸ばす。
 ―――はずしてあげたい……けど!
「ひゃあん!」
 聴覚を再び遮断……目も見えず耳も聞こえない更なる暗闇に囚われた舞子ちゃんが感じ取れるのは、これであたしのペ○スだけ……自分をどれだけ責め苛もうとも罪悪感だけはぬぐい切れない。そのはずなのに、一層敏感になって締め付けを増し、ペ○スを感じ取ろうとする舞子ちゃんのヴァギナを内側からひしゃげさせるほどに荒々しくかき回す。
「ああ、いい、お姉様のおチ○チンがぁ……舞子、感じてます、お姉様のおチ○チン、ちゃんと感じて……ひあああぁぁぁ!!!」
 舞子ちゃんが感じているのは膣内だけじゃない。あたしはペ○スを深々と突き立てると胸をこねていた指を先端の突起へと集中させ、ピンク色した乳首をひねり上げる。
「取れちゃうぅ〜〜〜! 舞子の、おっぱいが、そんなに引っ張られたらぁ〜〜〜〜〜〜!!!」
 精液を纏わり突かせて白く彩られた下に揉みしだかれた跡が赤く見える乳房の色合いは、ピンクのネグリジェのそれよりも生々しくいやらしい。引っ張り上げられて円錐のように伸び上がった乳房を弄んでいると、結合部からグジュグジュと音が鳴るほど舞子ちゃんの膣内が収縮を繰り返し、ペ○スを吸い上げる。
 本当に先ほどまで処女だったのかと疑いたくなるほど淫らに蠢くヴァギナに、動きを止めていても快感を収める事も出来ず、さらにドロドロの愛液がにじみ出てくる感触に耐え切れなくなり、汗とザーメンにまみれた舞子ちゃんの体に覆いかぶさって抱きしめながら腰を叩き付けた。
「はあああぁぁぁん! う…嬉しい……お姉さまを、体中で感じて、舞子、こんなにうれしいこと……はぁんッ、あっ、ああああああっ!!!」
 もうあたしも堪えきれない。まるで精液をねだるように舞子ちゃんの発情しきった肉ヒダがペ○スや亀頭を搾り立てる。無数の細かい肉ヒダが肉棒の敏感な場所へ絡み付いて一斉にざわめき蠢く感触に歯を食いしばって射精しそうになるのを堪えながら、突くほどに愛液を噴き出してビショビショに濡れた膣口に何度も何度も何度も何度も脈動するペ○スを無我夢中になって押し込んだ。
「お、男の、人ォ、まだ…恐いけど、お姉様なら、いいっ、からァ、舞子、好きにされて、でも、いい、いいの、いいのォ、いいのォォォ〜〜〜〜〜〜!!!」
 凶悪なまでに膨れ上がったペ○スで乱暴に犯されながらも、舞子ちゃんはあたしの全てを受け止めてくれる……その事に感動すら覚えながらも、精液を搾り取ろうとする膣内からペ○スを引き抜こうとする。
「んっ、んんゥ! もっと、もっと深くゥ〜〜〜♪」
 ペ○スが膣口から抜け落ちる直前……知ってか知らずか、目が見えていないはずの舞子ちゃんの両足があたしの腰へと絡みつき、グイッと引き寄せる。……それで覚悟を決めた。擬似精液では妊娠しない事実を知らない舞子ちゃんに中出しする。それを関係を断ち切る最後の行為だと決めたあたしは、お互いの乳房が重なり合って押し潰れあうほど腕に力を込めて抱きしめながら、叩き付けた膣の奥で濃厚な白濁液を容赦なく撒き散らした。
「ふぁあぁああぁぁああぁあぁあぁぁ!!! お姉、様ァ、イくゥ、イくゥゥゥ――――――――――!!!」
 腕を回した腰が大きく反り、あたしの身体を乗せたまま舞子ちゃんの体がベッドの上で腰を大きく跳ね上げた。
 あたしの下腹からペ○スの内側をビュクッビュクッと精液が駆け抜けていくたびに、ギチギチと締め付ける舞子ちゃんの膣内の一番深い場所である胎内へと注ぎ込まれていく。見た目からは信じられないいやらしさで放たれる精液を受け止める舞子ちゃんの子宮口に、あたしもコリコリと射精口をこすりつけると、既にペ○スとヴァギナの隙間から精液が逆流しているのにも構わずに魔力で生み出される精液を流し込んだ。
「うあっ…んぁああぁぁぁ……!!! 出…てぇ……ぉ…これ…ぇ………♪」
 感極まった声を上げ、舞子ちゃんが全身を絞り上げる。処女を失った直後にオルガズムと膣内射精の快感に全身は打ち震える濃厚な初体験に次第に声は勢いを失い、繰り返し繰り返し、白く汚された膣肉と子宮とを痙攣させ……
 ―――ま、マズっ……射精が止まんない、収まんない!
 引き攣るように唇を開いたまま徐々に弱くなっていく舞子ちゃんの反応に、やっとの事であたしはシャレにならない事態になっている事を悟る。
 濡れそぼった秘所から精液が逆流していると言っても、太すぎるペ○スと収縮しすぎているヴァギナの隙間なんて無いに等しい。どうやったって指先すら差し込めないぐらいに密着している性器の隙間から濃縮された精液が噴き出ていると言っても、その何倍もの量が脈動し続ける肉茎から胎内へと流し込まれている。
「ま、舞子ちゃん!?」
 “底なし”と言われたあたしの魔力で生み出されただけあって、身体が男だった時と比べ物にならない量を射精しても一向に収まる気配が見られなかった。慌てて舞子ちゃんへ呼びかけてみるけれど、感覚遮断目隠しで視覚と聴覚を遮断していて、あたしの声は全然届きはしなかった。
「ちょっと待ってて。今すぐ抜くから!」
 圧迫が強すぎて声も出せないほどに、舞子ちゃんの下腹は注ぎこまれた精液でポッコリと膨れ上がっていた。
 だけどぬめる膣壁はペ○スに絡みついたままで、足もあたしの腰へ回されたまま。腰を引こうとしても気を失いかけている舞子ちゃんが身体を硬直させて離してくれず、強引にペ○スを引き抜こうとすればカリ首が緊縮している肉壁を抉るように擦ってしまう。
「―――――――――、ッ〜〜〜――――――………!!!」
 涎を溢れさせている舞子ちゃんの唇から、声にならない悲鳴が迸る。
 精液で風船のように満たされたヴァギナが震え、抜けようとするペ○スを引きとめるような収縮が亀頭を食い締めて来る。あたしの唇からもたまらず快感に震える声が漏れ、それでも舞子ちゃんの子宮を破裂させかねない恐怖からペ○スを力任せに引き抜くいてしまう。
「んぁああああぁああぁぁぁぁああああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜………ッ!!!」
 最後までペ○スを離さなかった膣口がチュポンと名残惜しそうに音を立てて亀頭から離れた瞬間、跳ね上がったペ○スの先端と、肉栓を失った舞子ちゃんのヴァギナから、射精感と膣道にあふれかえっていた精液が勢いよく噴き出した。白い糸を空中に引き伸ばすように放たれた精液の残滓は、それでもまだ普通以上の量を舞子ちゃんのお腹から赤くはれている乳房へかけて撒き散らし、その一方で舞子ちゃんの淫肉内で愛液と混ざり合っていた精液は舞子ちゃんの大きな悲鳴と共にベッドの上へ撒き散らされた。
「ひウッ……! あ……あッ………出…てぇ………あ…あああぁ……ぁ………」
 子宮を圧迫させていた精液が次々と噴き出て行くと、浮き上がっていた身体をシーツの上へ崩れ落とした舞子ちゃんの瞳を覆う目隠しの下から涙が溢れ落ちてくる。
 視線を落とせば、あたしの股間から伸びたペ○スには粘液に混じって赤いものがにじんでいる。それを見るべきではなかったと思いながらも、事を終えて一気に膨らんでいく舞子ちゃんへの罪悪感に胸が締め付けられてしまう。
「………ごめん」
 ペ○スの痙攣が収まると、あたしは呼吸すらままならない舞子ちゃんの頭の後ろへ手を伸ばし、顔の半分近くを覆っていた黒皮の目隠しの止め具をはずす。その下から焦点の合っていない瞳が現れた瞬間、これで舞子ちゃんをあたしの旅に連れて行かずにすむと言う安堵と共に―――深い後悔に襲われてしまう。
「………ぁ……お…ねぇ……さまぁ………」
「ごめん…ごめんね、舞子ちゃん………」
 舞子ちゃんの顔があたしのほうへ向けられるけれど、ボンヤリした瞳ではあたしの顔は見えてはいまい。だけど舞子ちゃんの両手は見えないままあたしの首へと巻きつき、思いもかけない力でグイッとあたしの身体を引き寄せてしまう。
「ねぇ……も〜いっかぁ〜い……♪」
「………はい?」
「舞子ぉ……こんなに気持ちいいの初めてでぇ………もうバラバラになるかと思っちゃったぁ……だからぁ、おね〜さまとぉ〜…も〜いっかい♪」
 ………ウソだ。
 部屋に入っていきなり襲われて、
 あたしを嫌いなはずの男性だと思わせて、
 初体験なのに目隠しして乱暴にエッチして、
 その上、最後は膣内射精で締めたはずなのに、
「な…なんでど〜してぇえええええええええっ!!?」
「あんなに激しく愛されて……舞子、幸せモノですぅ………これからず〜っと舞子はお姉様と一緒に……♪」
「いや、ちょっとあの、困る、困るから、話を勝手に進めないでぇえええ!」
「舞子はおイヤですか? そんなに……“女”としてお姉さまに満足していただけませんでしたぁ…?」
「そ、そんな事は…ないけど……」
「じゃあ……身も心もお姉さまに捧げちゃいますぅ……―――んっ、んふぅ……お姉様ったらぁ……もうそんなに立派になされて………♪」
 あたしの巨乳を覆いかぶさる舞子ちゃんの美乳に押し付け卑猥にひしゃげさせてる状態で、頭のパニックは収まるどころか唸りを上げてますます加速していく。しかも抱きしめられて素肌を擦り合わせる気持ちよさに、多少勢いを失っていたはずの擬似ペ○スがすっかり元の逞しさを取り戻してしまい、舞子ちゃんの股間の入り口に先っぽをあてがってしまっている。
 ―――ば…馬鹿ばかバカァアアアッ! 何であたしの股間はこんなに見境無しなのよぉ!!!
 脳髄では収まりかけた興奮がすぐさまグツグツと煮えたぎり、全身に駆け巡っていた魔力までもが股間に集中して流れ込んで新たな擬似精液へと変わっていく。完全に臨戦態勢が整ってしまい、鼻先が触れ合うような距離で少なからず思っている相手が甘い声でねだってきて………そんな状態で、一体あたしにどうしろと言うのだ!?
「ああぁん! あうんっ、んっ、くぅぅぅ……! お姉様のおチ○チンが、やだ、舞子、あぁ、はぁああぁぁぁ〜〜〜〜〜〜!!!」
 ベッドに手を突いて身体を起こし、窮屈な膣内へと肉竿を突き立ててイヤらしく音を響かせ抜き差しする。
 ―――もうやけくそだ。こうなったら舞子ちゃんが泣いて許してって言うまで犯して犯して犯し抜いて上げるんだからぁ!!!
 結局はあたしが優柔不断で舞子ちゃんに対して責めきれなかったのが原因なんだろうけれど……嫌われて旅へ連れて行かないと言う計画を実行に移すには、残された手段はそれしかない。血管にまで精液が流れていそうなほど昂ぶったペ○スで痙攣する肉ヒダを擦りたて、たっぷりと精液が残ったままの膣道と子宮へと突き立てる。
 突き立てて、
 突き立てて、
 さらに動きを加速させてヒクヒクと蠢く熱いヴァギナを突き立てて……いるって言うのに、
「くっ、うぁ、ぁあぁぁぁ……! 痛い…けど……お姉様の、当たって、男の人の、当たって、当たって、当たって……んぁああああぁぁぁ〜〜〜〜〜〜ッ!!!」
 ………ダメだこりゃ。
 全身汗まみれになるほどピストンを繰り返し、舞子ちゃんの顔や胸、お尻に背中に髪の毛にまで精液を浴びせかけて、狂ったようにイき続けて痙攣しっぱなしの膣内の奥に精液を撒き散らす。けれど舞子ちゃんの唇からは艶のある声は漏れこぼれても拒絶の言葉は一度として放たれる事はなかった。
「ああああああぁ! お姉様が、男性でよかった、舞子…こんなに愛されて、し、幸せですゥ〜〜〜〜〜〜………!!!」
 そうして舞子ちゃんは明け方近くまで快感に声を震わせ、笑みを浮かべて噴き出る精液を全身を使って受け止め続け、オルガズムの中で眠るように気を失ってベッドに横たわる。


 ―――でもって、部屋からあたしが逃げ出したのはそのすぐ後の事だった。


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