第2話その3
「こ、弘二、いい、そこぉ!! んんっ…イッ!…も…もっと…もっとそこぉ!!」
グチャグチャグチャグチャグチャ!!
スゴい音…こんなに濡れてる…あたし、弘二に犯されてるのを……
『先輩…こんなに感じてくれて嬉しいです。ほら、もっと激しく行きますよ。だから先輩ももっともっと感じて
ください』
「んあぁあっ!! だ、だめぇ…あたし…あたし……んっ! あ、あぅうん、あ…はぁああん!!」
あたしたちはお互いに服を着ていない…全裸…生まれたままの、恥ずかしい姿で激しいSEXを続けていた。
今までに何度イかされたのかも分からない……五回や六回はとうに通りすぎ、あたしの体の左右に手をつき、
二人の体が擦れあうように動く弘二の下腹がビンビンに充血したクリ○リスに擦れるたびにおマ○コから愛液が
溢れだし、先端が子宮口をツンツンと突つくたびにあたしのお尻は床から浮き上がり、小さなアナルの窄まりま
でビクンビクンと震わせながら何度もオルガズムに突入してしまう。
「だめ、また、またぁぁぁ!! 来る、イく、イくうぅぅぅ!!」
初めは抵抗し、徐々に歓喜の喘ぎを上げていたあたしの唇から今漏れているのは、あたしの愛液が絡みついた
肉棒を何度しゃぶらされても次々と溢れてくるイヤらしい唾液と、何度も達してしまった挙句に絶頂に達したま
まの快感を延々と味合わされ続け、耐えきれなくなったおマ○コから押し上げられたむせび泣きの声だった……
「もう許してぇ! これ以上されたら、あたし、エッチな事しかできなくなっちゃうぅぅぅ!!」
『いいじゃないですか。僕は先輩がどんなにスケベになったって構いません。大歓迎です! それにほら、先輩
のおマ○コ、僕のチ○ポをギュウギュウ締め付けてきてますよ』
「違うの、それは違うのぉぉ!!」
「何が違うんですか? 床にヌルヌルの愛液を撒き散らして腰を振ってるのに、まだ感じてないなんて言うんで
すか?」
「あああああっ!! こ、弘二の、そこ、当たってるぅ!! ああ、ああぁん、いぁぁあああああっ!!!」
また…激しくなるの? これ以上されたらホントに…あたし…あたし本当に狂っちゃうよぉ!!
弘二が正常位のまま腰をグイッと突き出すと、その先端はあたしのGスポットを直撃した。ザラザラした肉壁
を亀頭でグイッと押し上げられると、あたしの喉から声にならない叫びが迸り、仰向けになっていても張りまく
っているせいで形が全然崩れない乳房がブルブルと危険な震えを起こし始める。
「ほら、先輩が感じるのはここなんでしょう?」
「いっ……あぅ…んぐぅ……あ…はあぁぁぁ!!」
あたしの意識は完全に飛んでしまっていた。それなのに、あたしをイかせまくった弘二の突き上げは全然止ま
らない。
尿道側の肉壁を入念に前後に擦られるたびに強烈な快感がおマ○コどころかお尻や膀胱などの下半身全体に響
きまくる。締めつけるおマ○コを無理矢理押し開いて突き破りそうな勢いであたしの快感スポットを責めたて、
その一突き一突きごとにあたしのおマ○コは子宮に向かって切りきりと引き絞られていく。
「いっ! いい、いいいい、いいいいいいいいいいいっ!!」
叫び声は「い」の一言に統一される。少しでもこの快感に耐えよう、無限に続きそうな最上級に甘すぎる拷問を
乗りきろうと歯を食いしばりながら、それでもお腹の底から快感の声が迸ってしまう。
壊れる、壊れるぅ!! 気持ちいいの、だけどダメ、イっちゃうの、アソコが、アソコが壊れても、あたし、
イく、い………イくうううぅぅぅ!!!
「いアァ!!」
固い床に後頭部を擦りつけながら顎が跳ねあがる、細い喉を震わせながらあたしの全身の筋肉が収縮し、犯さ
れ続けるおマ○コが浮き上がっていく。
弓を限界まで引いた状態のように、あたしの体は最後の大波を迎えようとつま先から頭の天辺まで、乳首もク
リもアナルまでも痙攣させながらおマ○コを抉られる。全身が波打ち、ヴァギナからもたらされる快感で目の前
にまばゆい火花が飛びまくる。
「イッ…あっ…ダッめぇ…あ、くぅん! あっ! やっ…も、もう…ゆる…し……んっ…あはぁ!!」
『好きなんでしょう、こういうの? チ○ポをいれてもらって掻き回されるの。僕は先輩の事ならなんだって知
ってるんですから』
「う…うん……そ…そんなの……あ…うっ…ああっ、ああっ、あああっ、あああっ、いっ、イっちゃう、イっち
ゃう、イっちゃう、おね…がい…イかせ…て………お願いだからイかせてぇぇぇ!!」
『まだダメですよ。ちゃんと言ってくれないとイかせてあげません。先輩は…チ○ポが好きなんでしょう?』
「好きぃ! 大好きぃ! そう、チ○ポ、チ○ポ大好きぃ!! だからイかせて、イったんだからイかせてぇぇ
ぇ!! うんっ、ああんっ、そ…そこぉ!!」
あたしが普通なら絶対に口にしないような事を絶叫すると、それまで擦られるだけだったクリが左右から何か
に挟まれ、ねじきるように指の腹でグリグリされ始める。
体がまだまだ反りかえり、キツく閉じた目蓋の裏が火花のせいで真っ白に染め上げられる。肉付きのイいお尻
はブリッジの姿勢のままでプルプル痙攣にあわせて震えていて、もはやオシッコのように溢れ出している愛液が
アナルとヒップの谷間を伝うたびに直腸までもが跳ね上がってしまう。
あ…やだ、うそ…おしっこが…おしっこまで……
それまで徐々に高ぶりつつあった膣からの射精管。だけど、膣壁越しに尿道を刺激され続けたおかげで、もっ
と滑らかな液体が……弘二に犯され続けた時間中、溜めに溜まったオシッコが力の入らなくなった尿管へ一気に
殺到し、指先に伝わるほどの圧力で持って迸る先――膣の上で小さく息づくオシッコの穴へ向かい始める。
なのに弘二はGスポットを責めつづける。小さく鋭く子宮口と膣天井を突き上げられたあたしは体をよじらせ、
横向きに背を曲げながらおマ○コと尿道、二つの穴から同時に殺到する快感の奔流に意識を飲み込まれてしまう。
「ダメッ、ダメッ、ダメッダメッダメダメダメダメダメダッ……だめええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
尿道口がぷクッと膨れ上がる。それと同時におマ○コの中に溜まっていた快感が爆発したかのように、ネット
リとした愛液の塊が弘二のチ○ポと陰唇の隙間から宙に向けて迸った。
「あっ……!」
二種類の液体が同時に放たれた瞬間、あたしは絶頂の声を上げた姿勢のままで固まってしまう。その間も、開
ききった股間からは断続的に淫液が割れ目の向いている方向に放物線を描いて床へと落ちていく。
とまらない……
そんな言葉があたしの頭をよぎる。
そしてその通りに、あたしのヒクついたおマ○コは体中の全ての愛液を迸らせてしまったかのような大量の潮
とオシッコを放ってもまだ、鼻を突く濃厚な性の臭いにまみれたまま、次の肉棒をねだるかのようにパクパクと
その口を震わせていた……
汗と自分の愛液とでネットリと濡れている体をフローリングの床に横たえ、全身に充満している最後のアクメ
の余韻が引くのを待つと、ようやく一息をついた。
胸に広がるのはエアコンの冷気。それまでまともに呼吸できていなかっただけに、その一呼吸の冷たさは暑く
火照りきった体の芯にまで急速に染み込んでいくような気がした。
はぁぁぁ……まさか…弘二相手であんなに感じちゃうなんて……あたしって、本当にあいつの事が嫌いなのか
不安になっちゃうわね……
あたしは体の横に投げ出されていた右手を持ち上げると、少し躊躇ってから、それでも口を開いて舌を突き出
し、おマ○コを散々えぐりぬいた人差し指と中指に絡みつかせ、そのまま唇の中に導き入れる。
んっ……物凄く濃厚…まるで精液を舐めてるみたい……
目を閉じ、何も見えない今のあたしには、その感触だけが全てだった。口の中のこれは指じゃなく、精液まみ
れのおチ○チンだと想像すると、まるで本物のように思えてしまう。あの独特の苦い味わいや鼻の奥にへばりつ
くような生臭さ、喉の壁に引っ付いて離れないような粘り気までもが頭の中に思い浮かんでしまう。
その想像を否定も肯定もしないまま、二本の指を綺麗に舐めしゃぶるとチュポンとわざと淫猥な音を立てて引
き抜く。そしてその手を頭の後ろに回し、あたしの目元を隠すタオルの結び目を解く。
んっ……ずいぶん暗くなったけど…あたしの家のリビング……よね。よかった……
一抹の不安……もしかしたらあたしは本当に化学室で弘二に犯されていたんじゃないかという思いが払拭され、
あたしは安堵の息をもう一度ついた。
昼前からはじめて、今はもう何時だろうか……首を傾けた向こうにある窓から差し込んで光は物凄く弱く、今
すぐにでも部屋の中は真っ暗になってしまうだろう。
これじゃ目隠ししなくてもいいかな? これ…物凄く興奮しちゃった……ははは……
タオルを手に持った右手をそのまま頭の横に投げ出し、あたしは自分のスケベっぷりに溜まらず苦笑を浮かべ
てしまう。
一体何時間オナニーをしていたのか……途中に休憩を入れたり、お風呂場に場所を変えてシャワーを浴びなが
らとか色々と思考錯誤しながら、あたし一人しかいない家の中で思う存分一人エッチを楽しんでいいるうちに、
もう夜の入り口に差し掛かる時間にまでなってしまった。昼過ぎからだったから……あうう…自分でも考えたく
ないような時間……
きっと、目隠ししていたせいで時間も忘れて自慰にふけってしまったに違いない。だって、視界を完全に塞が
れると、あたしの指が本当におチ○チンのように思えてきちゃうし……
最初の方は物足りなくても、締め付けが強いあたしのおマ○コはすぐに指でも満足してしまい始める。
何人も、何十人もの男性を思い浮かべ、その度に新たな興奮を味わっていたあたし。そう、あの乱交ビデオの
女の人のように男の人の思うが侭に蹂躙され、貫かれ、イかされるたびにあたしの体にはじめての快感が込み上
げる……自分から犯されているという……
一体何度達したのか……それまではビデオの男優さんみたいな筋肉ムキムキの人ばかりを想像していたのに、
ふと知り合いの顔を思い浮かべてしまったのである。
最初はあたしも目を見開いて――目隠しのおかげで見えなかったけど――驚いた。でも、動き出した指は止ま
らない……あたしを凌辱する相手の顔が大介や弘二、ナンパしてきた男や恭子さんのお父さん、果てには自分の
父親や犬なんていうのも…たはは…もう完璧に変態の域……
それでもあたしの体を知っている人に体を見られている、触られている、犯されている…父親でも大介でも誰
にだってあたしは感じてしまい、腰を振って体を震わせてしまった……
中でもお気に入りは弘二。なぜだろう……あいつに犯されるのが一番感じちゃうなんて……
「………もういい。それよりも……」
あんなに乱れていた呼吸も収まり、あたしはよっこらしょと体を起こす。ほとんど何も見えない室内……だけ
ど、あたしの足にはビショビショに濡れている床が触れていたり……
あうう……何回イきながら潮噴いたんだろう……ソファーだってビチョビチョ…テーブルの角にもおマ○コ擦
りつけちゃったし……
これから掃除をしなきゃいけないと思うと少し気が重い……オナニーした後にたいてい訪れる自己嫌悪や罪悪
感も、ここまでやっちゃうとかなりキツい……ヌラヌラしたおマ○コだってまだ後始末をしていないし、できる
事なら何もかも忘れて逃げ出したいぐらいだった。
でも、そんなわけにもいかないもんね……はぁぁ…憂鬱……
とりあえず手に持ったままのタオルを床に投げ出し、最後に迸っちゃったオシッコを拭き取っていく。けれど
一面に広がっている上にろくに見えない暗闇の中であちこち拭いているうちに、一枚のタオルは絞れば淫液が滴
りそうなほど水分を吸ってしまい、早々に次の雑巾やタオルを取ってこなければならなかった。
あ〜あ……これがなかったら気持ちのいいままで終われたのに…男の時ならティッシュ数枚で事足りたのに…
…とにかく洗面所へ――
と、腰を浮かした直後、
プルルルルルル…プルルルルルル…
「ひっ!?」
それはリビングの入り口に置かれた電話のデジタル音だった。あまりに唐突に、しかもタイミングよくなり出
したその音に、あたしの心臓は驚いてバクバクと脈打ち、さっきまで泣き叫んでいた唇からも短く鋭い悲鳴が漏
れ出てしまう。
プルルルルルル…プルルルルルル…
ど…どうしよう……やっぱり出なくちゃ…ダメだよねぇ……
考えてみれば両親が出発してからもう十時間以上たってるわけだし、その到着の電話かもしれない。他にも電
話をかけてくる会社なんかたくさんある訳だし…別に恐くなんか……
でも、今のあたしはそれが普通の電話には思えない。一日中淫らにオナニーにふけり、部屋中を濡れ汚してし
まった直後……これで平然としていられるわけがない。
電話の相手が、もし、あたしのしているところを見ていたとしたら……
「う…うそ……」
漏れる呟き……誰もいない、誰も見ていないはずの空間に、やけに大きく反響する。
もし仮に見られていたとしても、あたしの身に危害が加えられるかどうか……それは相手の出方次第だけど、
それでも恐い……誰とも知らない人に肌を見られ、自分の最も恥ずかしい姿をさらけ出していたんだから……
両手が、立ったまま動けなくなったあたしの体を抱き締める。肌同士溢れ合う時にネットリと汗が絡み合って
柔らかい膨らみと腕が密着するけれど、それを気持ちいいとか悪いとかを感じる余裕さえない……
あんなに火照り、自分で触っても火傷しそうなほど熱かった体は急速に冷めていく。少しずつ…少しずつ足の
先から震えが起こり、瞬くうちに全身が細かい脅えの震えに侵食されてしまう。
ピュル……
やぁ……おしっこ…漏れちゃった……
緊張のあまり、尿道に残っていたわずかばかりの小水が足元に迸ってしまう。
太股を生暖かい液体が伝う……空調のせいで冷えた肌に温度のある液体……その温度差と漏らしてしまったと
言う事実が恐怖に拍車をかけてしまう
プルルルルルル…プルルルルルル…
電話の音は鳴り止まない……二十回は鳴っているのに、あたしが出るまで止まらないんじゃないか……
「……………」
あたしは足を踏み出すと電話の側に近づき、受話器に手を伸ばす……
恐い……でも、今はこうするしかない……
唾を飲みこんで喉を鳴らす。散々自分の愛液を舐めてきた喉に唾液が流れ落ちる感触と共に決心を決めたあた
しは、遂に受話器を手にとって耳に当てる。
「はい……もしもし…?」
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