07「つながっていたい…」
「これは一体どういうことですの、詩雨!」
「どうしたもこうしたも、私は弥生様を神奈様と強い絆で結んで差し上げただけでございます」
「あなたの頭の中にある“絆”という言葉の意味は間違えていますわ、絶対に!」
物腰は低く丁寧な態度を保っているメイドの詩雨だが、主人の弥生が神奈と愛を確かめ合っているベッドの上に乱入すると、事もあろうに二人の手首を手錠で繋ぎ合わせてしまった。
肌に傷をつけないようにふわふわの布で覆われたソフトSM用の手錠だが、中身は金属製の本物だ。それを二つ使って弥生の右手と神奈の左手を、そして弥生の左手と神奈の右手をつなぎ、強制的に神奈と離れられなくしてしまったのだ。
(これでは神奈とずっと顔をあわせっぱなしではないですか……!)
目の前で昇りつめてしまうと言う痴態を晒したばかりの弥生にとっては、火照った瞳を向ける神奈の前にいるのはそれだけでハズかしい。噴いてしまった愛液でヌルヌルの内股を恥ずかしそうに擦り合わせて局部だけは視線から逃れようとするけれど、グチュ…ヌチュ…と湿った音を股間から響かせることになってしまい、逆に神奈にその音を意識させてしまう。
「ダメよ、神奈! 見ちゃダメ、聞いてもダメぇ!」
「は、はははははいィ!」
弥生の股間が濡れていることばかり考えていた神奈は、大きな声で怒鳴られると驚いて反射的に目を閉じ、耳に手をやる。けれど耳をふさいだ神奈の両手は手錠でつながれている弥生の手首まで引き寄せてしまい、惹かれるままに前へとバランスを崩した弥生は、そのまま神奈を巻き込んで倒れこんでしまう。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「あ……か、神奈……?」
手錠の性で思うように動かせない手錠に四苦八苦しながら体を起こすと、表情を強張らせた神奈がビクンと体を震わせる。不審に思う弥生だが、乳房の谷間に力強く脈動する存在の感触を感じると、自分が何の上に体を押し付けているのかにようやく気づく。
「これは……その………」
弥生への体に触れている間にいきり立っていた神奈のペ○スは今、弥生の胸の膨らみの間に挟まれていた。充血しすぎて真っ赤に腫れ上がている肉棒は蓬とのことを思い出したのか激しく痙攣を繰り返しており、やわらかい乳肉を押し広げるようにカリ首の傘を開き始めていた。
「んゥ……! や…弥生さん…やっ、ふうゥん!」
腰を震わせると、それだけでペ○スの敏感なところと弥生の乳房とが小さく擦れあう。そして無意識に腰をゆすり始めると、精液がこみ上げ始めて暴発寸前のペ○スを乳の谷間に抽送し、申し訳なさそうに表情をゆがめながら快感を求めてしまう。
(ああぁ……神奈のペ○スが、顔のこんな近くに………お、男の人って大きな胸が隙だって聞いてはいましたけど、でも、まさか、わ…わたくしにまでこんなことを求めてくるなんて………)
鼻腔をつく臭いに眩暈さえ起こしそうなほど困惑しながらも、それでも弥生は谷間から飛び出して先端を覗かせてくる神奈のペ○スから目が離せない。このまま神奈が腰を振り続けていれば、やがて蓬がされたように顔一面に真っ白い精液を浴びせかけられるのだろうけれど、神奈に汚されるのならそれを受け入れてしまえそうな自分に気づき、あわてて体を起こして神奈から離れてしまう。
(高菱家の当主であるわたくしがメイドたちの前で……はしたない姿をさらすわけには……!)
胸を内側から擦られる行為に甘い肉悦を感じ出してはいたけれど、その未練を無理やり振り払う。もしこの部屋に詩雨と蓬がいなければ、むしろ神奈を喜ばせ、自分も満たされるために愛する人の股間へ顔を寄せていたかもしれないけれど、それを見られることだけは弥生のプライドが許さなかったのだ。
「も…もういいから、何もしなくていいから手錠の鍵を置いて早くこの部屋から出て行きなさい!」
そして最後まで神奈と肌を擦り合わせていられなかった苛立ちを、ベッドを降りて侍女らしく直立姿勢で待機している詩雨たちへとぶつけるが、
「お嬢様……申し訳ございませんが、手錠の鍵は私の部屋ですので。たしかあの辺りに置いていたと思うのですが、ひょっとしたら別のあの辺りかも。いやいや、もしかすると購入した店舗で受け取り忘れているかもしれません。問い合わせてみますので一週間ほどそのままでお待ちを。え〜…電話番号は何番でしたでしょうか? 確かメモした紙をあの辺に置いておいたのですが」
「ふざけるのもいい加減になさい! これは命令です、言うことを聞かなければ……!」
「いえ、いたって大真面目です、はい。なにしろ……弥生様は愛し合う男女の仲というものを誤解しておられます。ですから私と蓬がお手伝いしなければならないのです」
「し、知らないって……」
詩雨に指摘されて、思わず言葉に窮する弥生。実際、男性と正式にお付き合いした経験など一度もなく、神奈とだって一目惚れの勢いに流されるままに肌を重ね始めたのだ。どれほど男女の間柄を知っているかと聞かれれば、せいぜい恋愛文学を読んだ程度で、実体験においては才色兼備の弥生も小学生にさえ劣ると言えた。
そんな現実を突きつけられて反論できない主人に「いいですか?」と詩雨は前置きすると、
「世間ではこう申します……いやよいやよで男は釣れず、臭い仲ほど深い仲―――つまり、貞淑でいようとするあまりに好きな殿方に愛想をつかされるよりも、むしろお互いの秘所をさらけ出し、舐め合えるほど関係でいるほうが周囲は愛し合っていると見るのです!」
「そ…そうなの?」
「ええ、覆しようのない事実です。ですが弥生様ときたら、自分から積極的に求めるわけでもなく、神奈様のおチ○チンを前にしても逃げ出す始末。これでは神奈様のお気持ちが弥生様から離れてしまう危険性さえも、ほらすぐそこに!」
詩雨の言ったことはほとんど嘘八百なのだが、勢いのある言葉には色事に疎い弥生では反論どころか疑いを持つこともできない。そして詩雨がビシッと指差すほうに目を向けると、弥生の前で仰向けに倒れている神奈に添い寝するように蓬がメイド服に包まれた胸のふくらみを擦り付けているところだった。
「………よ、蓬、あ…あなたって人は! 離れなさい、すぐに神奈から離れなさい!」
「え〜、いいじゃないですか〜。私、広間では神奈様にいろいろと失礼を働いちゃいましたから、お詫びをしようとしているだけですよ? その証拠にほら、神奈様ってば……もう物凄くなっちゃってるんですよ♪」
高菱家の敷地内の警備を担当する第四メイド隊、その体長とは思えない甘い声で怒り心頭の弥生を押しとどめると、放り出されて興奮の行き場を失っていた神奈のペ○スを上下に扱きたてていた。
「ッく……ぁ……んんぅ……やめ……蓬さん……弥生さんが……見てるぅ………!」
神奈にとっても、弥生になら全裸を見られても恥ずかしいと思うけれど嫌がることはしない。むしろその恥ずかしさが甘い心地よさに結びつくほどだ。けれど弥生とは別の年上のお姉さんにそそり立つペ○スを弄ばれ、ギンギンに精力をみなぎらせている所を見られるのは恥辱以外の何物でもない。弥生とは合わせられない視線を蓬のいる方とは逆に向けて唇を噛み締めるけれど、指先に刺激されて興奮しきったペ○スは嬉々として脈を打ち、感じてしまっていることを誇示してしまう。
「違うのォ……これは…さ、触られ…んゥ! あああ…ダメ、そこォ!」
手錠で弥生とつながれた両手では、鎖が短くて視線から股間を隠すこともできない。手が往復するほどに肉竿の先から透明な液体がにじみ出てくるけれど、どこか乙女めいた細身の神奈の裸身にポタ…ポタ…と雫が垂れる様は妙に弥生の心を平静でいられなくしてしまう。
「いやぁ……見ないで…弥生さん、み…見ないでよォ………」
「神奈……気持ちがいいの?」
「そんな……い、言わせないでェ!」
恥辱に震えながら神奈が声を迸らせると、その声音こそが何よりの答えだ。それでも弥生に遠慮して言葉を濁してくれた神奈の気持ちに複雑な感情を抱きながら、今にも精液を噴き出しそうなペ○スに視線を向ける。
(他の誰にも渡したくない……けど、わたくしよりも蓬のほうが彼を喜ばせているのなら……)
他の男性の股間を見たことがない弥生の目にも逞しく映る神奈のペ○ス。その弱い場所へ絡みつき、快感の高みへと昇りつめさせようとしている蓬の手技を嫉妬に駆られて中断させるのも、自分では神奈を満足させられないと負けを認めるようだ。
(なにを変なプライドに縛られているのよ……効している間にも神奈がわたくし以外の相手にまた……)
広間で蓬を神奈にけしかけさせた時とは違う。あの時よりももっと強い狂おしい感情が胸の内で渦巻いているのに、そして神奈とともに裸で手錠でつながれているのに、それでも何かしようと思うたびに高菱家の当主としてのプライドが弥生の行動を妨げる。
「あ、あ…ああぁ! だめェ、だめェェェ! やめて、お…お願い、弥生さんの前で、もう、こんな、はあぁ!」
「気持ちよくありませんか…? 広間でお別れしてから、急いで勉強してきたんですよ? 神奈様をご満足させるために……お望みでしたら、また私の胸でしてさしあげますよ?」
腰を震わせながらも必死に射精をこらえる神奈に、蓬が逆らいがたいほどに魅惑的な提案をささやき、胸元からいくつかボタンをはずし、弥生よりももっと深い乳房の谷間を覗かせる。けれどその誘惑に決して流されず、手錠につながれ、弥生のほうへと向けざるを得ない両手をギュッと握り締めているのを見て、
(あ………)
弥生は不意に、胸を締め付けられるような気持ちになってしまう。
神奈が欲しい―――今日、偶然出会うまで何度もお互いに相手の事を想像し続けてきたのだ。弥生が神奈になら身も心も全てさらけ出してもいいと思っているのと同様に、神奈もまた弥生のことを欲しいと思ってくれているはずだ。相思相愛、一度は神奈の愛撫に恥じらいも捨てて達してしまったほど体の相性だっていい。そんな人、この世に二人といるはずなんてないのだ。
だからもう一度、確かめた。神奈に見られるのなら、全てをさらけ出すのも……恥ずかしいけれど、それでも見せてあげられると。
「神…奈………♪」
スイッチが入った……と言うべきだろうか。もう周りに誰がいようが関係ない。ただ己の望むままに愛する相手の名前を呼んだ弥生は、神奈の両手を引っ張るようにベッドの上で立ち上がると、蓬の手淫の邪魔をしないように二歩前へ進む。そこは……神奈の顔の、真上だった。
「見えますか、私の……大切な場所……」
神奈から返事はないけれど、もっとも敏感な場所には神奈の熱い視線がまっすぐに突き刺さっている。初めて目にする女性器に興奮を隠し切れず、目をそむけることもできない。そんなまなざしで弥生の形よく盛り上がった花びらを見つめているのかと思うと、びっしょりと濡れた内股に新たな愛液が伝い落ちるほどに膣口から熱いしたたりがこぼれ出してしまう。その雫を顔でいくつも受け止め、学園一の美女のネットリと濡れ輝く淫猥な割れ目に神奈がゴクリとノドを鳴らして唾を飲んでいると、弥生の右の指先が神奈の手首とつながった手錠の鎖から硬く小さな音を響かせながら初々しい外見をした恥丘へと滑り、割り開く。
「見えますか……わたくしの……こんな風に他人に見せるのは…初めてですよ………」
「は…い……見えます……スゴく……艶かましい粘膜が………」
「ああぁ……恥ずかしいのに……か、神奈、は…あぁぁぁ〜……♪」
気づくと、弥生の腰は恥ずかしげに右に左にと揺れよじれていた。その中心で茹で上がったように真っ赤な色合いをさらしている膣の入り口の粘膜から目が離せないでいると、なぜか急に間近に近づいたかのような錯覚に陥り、それが凝視しすぎたことによる見間違いではないことに気づいた次の瞬間には興奮の火照りで蕩けきった割れ目が神奈の顔に擦り付けられていた。
「んああぁあああああっ! 神奈、な…舐めて……私のここを…あ、あなたの好きにしてェ!」
膝を突いて股間を神奈の顔に押し付けた弥生は、やわらかい髪質の神奈の頭に両手をあてがい、鼻先でいやらしく照り光るクレヴァスを前後に揺すりたてる。おかげで手錠をはめられた両手は弥生に引かれて万歳するように頭上に行ってしまったけれど、そんなことさえ忘れてしまうようなスリットのアップに、思わず舌を伸ばして粘膜を舐め上げていた。
「はあああっ!? ん…んはァ! ちょ…んゥ、あ…ああァ、はァあああッ…い、いや、ま、またァ……!」
最初は恐る恐る口をつけていた神奈だけれど、次第に舌の動きを早め、左右に小刻みに舐めくすぐりながら垂れてくる愛液を口へと含んでいく。今まで膣口に触れるほど深く人に舐めさせたことのない弥生には腫れ上がった粘膜をざらつく舌に擦りあげられただけで腰が抜けるほどの快感がこみ上げ、その上で一滴残らず吸い取られてしまいそうな勢いで愛液をすすられては我慢の仕様もない。今までプライドにこだわって神奈に任せ切れなかった肉欲をいざ委ねてみれば、蓬に神奈の精液を搾り取られようとしていることなど吹き飛ぶほどの恍惚が全身を駆け巡り、ついには長い金色の髪を跳ね上げるように背中を反り返らせて、皮から飛び出し始めたクリトリスにまで及ぶ意外なほどに巧みな舌使いに愛液をしぶかせる。
「ああっ、ダメ、やっぱりダメェ! 神奈の舌で、ハァ、アアァ、んあァアアアアアアアアアアッ!!!」
「弥生…さァん! 僕も、出ちゃう、んんッ、ンムぅ、んッ、ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
まるで弥生の絶頂に呼応するように、神奈が引きつった声を上げ、愛液を降り注ぐ割れ目へ唇を押し付ける。その様子にうらやましそうな表情を見せた蓬はピンッと伸ばされた神奈の片足をヒョイッと持ち上げると、濃厚なマグマが噴火寸前の肉棒の射精口を人差し指でグリグリと刺激しながら、詩雨の指で処女を奪われたアナルに舌を伸ばし、舐めくすぐった。
「んッ……んムゥウううううううううううッ!!!」
弥生が同じベッドで看病するということで、失神中に全裸に剥かれた神奈の体は隅々まで殺菌消毒済みだ。例えそうでなくても神奈のアナルになら嫌な顔一つ見せずに口をつけてもいいとさえ思っている蓬の意表をついた舌責めに腰を震わせた神奈は、ついに情けない声を上げてペ○スを高々と突き上げてしまう。
「待って、出すなら私の胸に!」
くぐもった悲鳴が神奈の唇からこぼれた瞬間、蓬は股間の上に上半身を覆いかぶせると、ボタンをはずしておいたブラウスの隙間に白い体液をビュクッと一噴きしたペ○スを迎え入れる。胸もペ○スも唾液などで濡らしていない、互いに汗ばんで吸い付くような質感の肌。わずかに迸った精液だけを潤滑液にして1メートルを超える爆乳に包み込まれたペ○スは、肉をこそぎとられるかと思うほどの乳への挿入に火傷したのかと打ち震えながら、弥生のために溜め込んでいた精液を巨乳メイドの胸の中で撒き散らしてしまう。
「あはぁ…♪ 脈打ってる、あったかいのが流れ込んできてるぅ……♪」
「くッ…うううゥ……神奈の……馬鹿ァ―――――――――!!!」
脈打つ巨根を左右から絞り上げ、ゼリー状の精液も混じるほどに濃厚な射精を胸いっぱいに受け止めた蓬に胸をかきむしりたくなるような気持ちを抱きながらも、その胸の締め付けが狂おしい快感となってクンニされている割れ目の刺激が混ざり合い、弥生は泣きじゃくるように叫び声を上げながら神奈の顔の上でビュクッビュクッとメスの射精を迸らせてしまう。
「神奈、神奈ぁぁぁ、ああああああああああッ!!!」
手錠でつながった両手で神奈の頭を押さえつけると、割れ目を押し付けながら噴水のような絶頂潮を執拗なほどに際限なく撃ち放つ。それが後で思い返せばどれだけ恥ずかしい行為なのかはわかっているのに、それでも弥生は息苦しさをこらえて舌を突き出す神奈の上で、脳天にまで突き抜ける喜悦の波に休むことなく豊満な乳房を思う存分震わせた。
「あ、はッ、は…ァ………ん……かん…なァ………んんゥ………」
プルリと背中を震わせてがっくりうなだれた弥生。脱力した体で押しつぶさないようにと神奈を案じると、肩を上下させながらも気だるい体を後ろへずらす。そして精液を搾り終えて場所を譲った蓬に代わって白濁まみれでヌルヌルに汚れたペ○スに下半身を押し付ける。
(あっ……ビクビクしてるのが伝わって……男の人って射精したら柔らかくなるって、それなのに、硬く手厚くて、それにドクドク脈を打って……ああぁ…神奈、そんなに……)
二度のアクメを迎えた弥生の割れ目はトロトロに濡れそぼっている。左右の形が見事なまでに整った花弁を、まるでヴァギナよりもアナルと言わんばかりに反り返って弥生の股間に密着しているペ○スへと擦りつけ、一度は下降線をたどり始めた興奮を再び高みへと押し上げていく。神奈の胸へたわわな乳房を甘えるようにギュ…ッと押し付け、顔中に愛液を浴びた神奈の頬に唇を滑らせながら熱いため息をこぼす。
「神奈……あぁ、わたくしの…神奈ぁ………♪」
体を密着させているうちにたまらなくなってきた弥生は、詩雨や蓬に神奈は「自分のものだ」と耳たぶを舐め上げ、唇にむしゃぶりつく。荒く呼吸している神奈も、手錠で繋がれた両手の指を弥生の指と絡め合わせると、自ら舌を伸ばして唾液をすすり、小刻みに痙攣する肉感的な弥生の肢体の柔らかさに切なそうに声を漏らす。
(唇が……んんゥ…神奈の唇が……もう何度もキスはしているのに……落ち着いてなんかいられない、わたくしは……)
いつまでも年下の恋人と甘い口付けを交わしていたいと思うけれど、それ以上に、今は神奈が欲しくて全身の血液がグラグラと煮えたぎっている。
もう一秒だって待てはしない。名残惜しそうに唇を離した弥生は瑞々しい乳房のふくらみをニュルン…と神奈の胸の上で滑らせるほどに背中を反り返らせると、表情を蕩かせながらヌチュ…ヌチュ…と肉棒と花弁を擦り合わせている腰を大きく突き上げる。
「あ……ヤァ………滑るぅ……神奈のおチ○チンが…滑って逃げるぅ………」
神奈と離れることなく挿入を成し遂げようと懸命に腰を振るが、いかんせん体勢が悪すぎる。タラタラと愛液を滴らせている蜜壷の入り口とパンパンに張り詰めた気筒とは幾度も触れ合い擦れ合うのに、さすがに挿入にまでは至れない。これが初体験の神奈にペ○スの角度を変えて…と言った事を要求できるはずもなく、弥生は今にも泣き出しそうなほど瞳を潤ませながら、腰を振って神奈の胸の上で乳房を何度もひしゃげさせる。
(神奈のおチ○チンがすぐそこにあるのに……あ…あああァ! 先っぽが…は、入っ……んハァああああああっ!!!)
グチュリと一際大きな音を響かせて、ついに神奈のペ○スの先端が弥生の膣口へと突き刺さる……が、それは偶然によるものではない。ベッドのすぐそばで控えていた詩雨が肉棒へ手をあてがって弥生の膣に埋め込まれたのだ。快感に焦れていたヴァギナはたちまち亀頭を喰い締めると、大きすぎる肉塊へと震えるヒップを押し付けていく。解き放たれた性衝動は恥じらいというブレーキを放棄したことで止まるどころかさらに加速し、詩雨や蓬への嫉妬も吹き飛ぶほどの圧迫感を一気に膣内へと迎え入れてしまう。
「うあぁ……あ、あ、あァ……うっ、クゥううううぅぅぅ〜〜〜〜………!!!」
「え……や、弥生さん、まさか!?」
歯が皮膚を突き破りそうなほど唇を噛み締め、膣内をメリメリと押し広げられる痛みに弥生は大きく息をつく。涙を流すほどの痛がり用に、まさかと言う思いに駆られて神奈が声を上げるけれど、弥生は答えぬまま、愛しい人と今一度口付けを交わしてから、今度は体を起こし、天に向かって真っ直ぐそそり立ったペ○スへ打ち付けるように腰を下ろしていく。
「んああああああッ! 弥生さん…僕は……はあァん!」
ズブズブとペ○スが膣口の内側へと飲み込まれていくと、とたんに窮屈な肉壁が自己主張の激しい形をしている神奈のペ○スを余すことなく包み込み、締め付けてくる。女性の中がこんなにも気持ちがいいものかと股間から脳天にひっきりなしに快感信号を送り続けながら、痛みをこらえて腰を下ろしてくる弥生の手を強く握る。
「わ…わたくしは……あなたを好きになれて…よかった……」
「僕もだよ、弥生さん……だから…最後は二人一緒に……」
ペ○スの八割ほどを咥えこんだ弥生。その彼女の左右に開かれた太ももに神奈の、そして手錠で繋がれた弥生自身の手が添えられると、二人は一緒に熱い息をゆっくりと吐き出し、そして同時に手に力を込め、狭い膣内へ太い肉棒を強引にねじ込んだ。
「あはあああああああッ! ああッ、んはァあああああああああああああッッッ!!!」
限界を超えて勃起したペ○スが丸く筒状に押し開かれたヴァギナの最奥を突き上げると、金髪の美女の股間からは赤い血液が滲み出してきた。けれど弥生にとっては、神奈とひとつに結ばれた喜びと興奮の方が破瓜の痛みよりも上回っていて、逞しい肉の塊が押し込まれてパンパンに広がってしまっている肉の穴を緩やかに脈動させると、今はまだ宿っていない赤子の代わりに慈しむように下腹部を手の平で撫で回す。
「ごめんね、弥生さん。一人だけ痛い思いをさせて……」
「ふふっ……いいのよ、神奈。この痛みは一度だけだし……好きな人と一緒になれた思い出ですもの、むしろ……」
さすがに処女を失ったことが快感とまでは恥ずかしくて言えなかったけれど、メイドに奉仕させているだけでは味わえなかった充足感に口元がほころぶ。“神奈”という人間を想像しながら淡く抱いていた甘い夢想……それが現実になった喜びに胸を震わせ心行くまで噛み締めると、仰向けの神奈をじっと見つめながら弥生は腰を蠢かせ始める。
「あっ…はっ…はぁ…あァ……! ひ…いゥ……お…奥に……あっ、あっ、こ…怖い……初めてなのに……こんな…あァあああ…ッ!」
「し、締め付けられて……弥生さんの中、スゴく暑いよ、熱すぎて……おチ○チンがとろけそうだよォ……!」
幾重にも折り重なる膣壁をペ○スのカリ首に擦りつけながら張りのあるヒップが浮き上がる。もどかしいほどゆっくりとした動きだけれど、弥生と神奈は絡めた指を強く握りしめ、歓喜にノドを震わせながら互いに腰をぶつけ合う。タイミングを計っているわけでもなく、求め合う本能のままに腰の動きを重ね合わせて膣奥を突き上げられ、ヴァギナを押し広げられると、身を焼くほどの快感に弥生は濃厚な愛液を溢れさせながら神奈の上で汗をまとった裸体を悶えさせてしまう。
何度も何度も荒い息をつき、白く濁った本気汁をこぼしながらも、動きは次第に加速されていく。けれどやっと一つになれた神奈との初体験を簡単に終わらせたくなかった弥生は、女の子と見まごうような体格の神奈には不釣合いな逞しすぎる肉棒を奥へ奥へと飲み咥え、もう押さえきれない三度目のアクメに向けて快感に蕩けた身体を激しく躍動させる。
「は、あっ、はひ、いッ、か…神奈ァ! あァ、あ、はァん、あひ、ひはァ、わ、わたくし、好きィ…あなたが好きィ!!!」
腰をぶつけるたびに赤い色の混じった愛液を膣口から押し出されながら、それでも神奈への想いが天井知らずに高ぶり続けて弥生の腰を上下に跳ね上げさせる。もうすっかり勘案のペ○スの形に拡張されてしまったヴァギナ、その一番深い場所で蠢動している子宮口にグイッと亀頭が擦り付けられると、弥生は長い金色の髪を振り乱して悶絶し、神奈の太さに、長さに、たくましさに隙間なく埋め尽くされた蜜壷を緊縮させ、一際強くなった破瓜の痛みの名残にアゴを突き出して涙を流しながら喜びの悲鳴を迸らせる。
「僕も、弥生さんが大好きです、だから、だからァ!」
神奈の声は思っていたよりも近い場所から聞こえてきた。見れば、上半身を起こした神奈の頭は弥生の胸のすぐ目の前にあった。そしてそのまま弥生を仰向けに押し倒すと、乳房の先端に鼻先を押し込むように吸い付きながらバシンバシンと太い肉棒を弥生の膣口へと連続して打ち込みだした。
「そん、なぁぁぁ! ダメ、ダメよ神奈ァ! く…組み伏せるなんて、そんなこと、ゆ…ゆるさないんだからァァァ!!!」
プライドの高さが神奈に見下ろされる正常位での結合を拒むけれど、それも言葉だけ。むしろアクメを目前にしてしきりに痙攣を繰り返すヴァギナを短く早く小刻みに貫かれ、連続して子宮の入り口を荒々しくノックされると、全身を駆け巡る血液が赤いマグマに置き換えられたかのように興奮が暴走し、アナルを濡らすほどに大量の愛液を掻き出されてしまう。
愛しい人に与えられる快楽を前にして、弥生の心が恥も外聞も捨てて屈服しようとしている……むしろそれを心地よいとさえ感じながら、手錠のせいで首にも背中にも回すことのできない腕の代わりに長い両脚を神奈の腰へ絡みつかせる。
「あ、あ…あああァ! こ…こんなの……許さ…ない……わ、わたくしは、神奈にしか、許さないんだか…らァあああああッ! だから突いて、神奈のすべてを受け入れるからぁ!!!」
「弥生さん、一緒に、一緒にィ〜〜〜!!!」
弥生の言葉に、仕草に、表情に、そして神奈の小柄な身体を包み込むかのような艶かましい肉体の心地よさに快感を倍増されると、神奈の頭の中は真っ白になり、ただ弥生の膣内を掻き回すことしか考えられなくなっていく。股間で脈打つ肉の筆で弥生の膣の一番奥に思う存分思うがままに書きなぐると、卑猥なリズムで愛液を打ち鳴らし、乱暴に、激しく、容赦なく、精液がカリ首にまでこみ上げてきたペ○スで子宮口を穿り返す。
「すご…過ぎるゥ……! あッ…そんな…こ、こんなの……ああ、ああああああああああッ!!!」
もうどちらが迸らせた悲鳴かわからない。ベッドのシーツがぐっしょりと濡れ締めるほど愛液が掻き出し、噴き出し、手錠と性器で繋がりあった神奈と弥生はお互いの名前を連呼しながら子宮口と射精口を快感が荒れ狂うどろどろの蜜壷の奥でぶつけ合う。
「弥生さん、出る、出ちゃう、僕、や…弥生さんに出しちゃうぅぅぅ!!!」
「イ…イッチャウぅ〜〜〜! 神奈ゆ…許して、イヤらしいわたくしを、スケベなわたくしを、弥生は、弥生は神奈にイかされちゃうぅ―――――――――!!!」
神奈が腰を突き出して猛り狂うペ○スで子宮口を抉り、弥生が手錠で繋がれた手で神奈の頭を張り詰めた乳房に抱き寄せた次の瞬間、蓬の胸の谷間に放った量に倍するほどの精液が音を立てて潮を噴出した弥生の胎内へと注ぎ込まれた。
「か…神奈ああああああああああっ! うあ、い…やぁ……動か…ない…でぇ……! いいけど、良過ぎて、ダメ、ひっ、ん、ん〜〜〜〜〜〜ゥ!!!」
二人同時にアクメを迎えたというのに、神奈はビクビク精液を撃ち放っているペ○スを容赦なく抽送し、オルガズム直後の痙攣している弥生のヴァギナをグチャグチャと撹拌する。膣粘膜と肉棒との間で泡立てられて生クリームと化した白濁液は、快感を生み出す大きなストロークで膣外に掻き出されてしまうけれど、それと同じ量の精液が歯止めを失いイきっ放しになった弥生の子宮へ流し込まれる。一突きごとにオルガズムからさらに上の絶頂へと突き上げられ、ベッドの上で金色の挑発を振り乱しながらイき悶える弥生。それでも神奈は射精が終わるまで壊れた機械のように恥丘へ腰を叩きつけ続け、最後にドクンと精液の塊を射精感から搾り出し、暴力的な絶頂ストロークで掻き回された膣口から柔らかくなったペ○スをズルリと引き抜いた。
「あ……ァ………」
だらしなく開いた唇から舌を浅く突き出して硬直していた神奈は、ふいに糸が切れた人形のように脱力すると、弥生の柔らかい乳房へ顔をうずめるように倒れこむ。そんな神奈の体温を身体すべてを使って感じていた弥生は深呼吸を繰り返して息を整えると、
「イひゃあっ!?」
射精後の気だるさに身を委ねていた神奈の左右のほっぺたをギュッとつねり上げた。
「あ・な・た・と・言・う・ひ・と・はぁ〜〜〜!!!」
「いひゃい、いひゃいィィィ!」
「わ、私たちは初めてでしたのよ!? それなのに、あ、あんな………」
整った形の眉を吊り上げて怒った弥生の表情は、美人なだけにかなり怖い。―――が、怖かったのも最初だけ。顔を上げた神奈と視線が絡み合うってしまうと、それ以上乱暴に扱われたことへの非難を口にすることができず、そんな自分の気持ちをごまかすかのように、
「………もし癖になったら、せ、責任…とっていただきますから」
いや、むしろ自分の本心をさらけ出していた。初めての性交なのに涙もよだれも垂れ流すかのような痴態を晒してしまったことも、それだけ神奈と二人で気持ちよくなれた証拠。しかも弥生にはメイドへのご褒美やお仕置きで多少性感が発達していたけれど、初めてで絶頂を迎えたとなれば肉体的な相性は最高と言ってもいい。
(………なんだか詩雨の言葉どおりになってしまった気もしますけど)
だけど……これから何度も神奈の前で恥ずかしい姿を見せていくのだ。その初めての今は、この幸せな気分にずっと浸っていたかった。
チャラッと手錠の鎖を鳴らしながら、弥生の両手が赤く腫れた神奈の頬に、それに遅れて恐る恐る神奈の手が弥生の頬に触れる。
「神奈……わたくしは、あなたが好きになれてよかった」
そして唇を重ねる……もう手錠なんて必要ない。神奈と何物にも変えがたい絆を結び合った弥生は濡れた身体を擦り付けるように思い出に残る口付けを交わした………
ジャキペターン!
「………あ、あの、神奈? 私のお腹に固いものが……って、な、なななにをなさってるの!?」
「え〜ん、ごめんなさい、弥生さん、ごめんなさいぃ〜〜〜!」
なぜか急に復活した神奈のペ○ス。白く濁った粘液に覆われたそれは、弥生と結ばれる前となんら変わらない逞しさを瞬く間に取り戻すと、膝の裏に手を回して無理やり開かされた弥生の股間の中心へとあてがわれてしまう。
「んッ! うああああッ! そんな…す、少し…休ませ……んはぁああああッ!!! そ…んな…すぐに、また、い…イくの、イく、イくゥ! ゆ…ゆるして……くゥ、あッ、は…激しく動かれ…んはァん! ダメだと…言ってるの…にィィィ!!!」
まだヴァギナの脈動も収まっていないのに、精液で満たされた神奈の巨根で子宮を突き上げられては一溜まりもない。お互いの手首同士で繋いでいる手錠のせいで、広間で神奈が取らされたM字開脚と言う羞恥心をいやおうなしに刺激する姿勢をとらされた弥生はガクッと首をのけぞらせてたやすく四度目のオルガズムを迎えると、意識も膣内も白濁職に染め上げられながら半ば意識を吹き飛ばしてしまう。
「ダ…メ……弥生さん、ごめんなさい……僕…止まらない、止められないィ〜〜〜!!!」
ほとんど反応をなくし、ヴァギナを不規則に痙攣させる弥生の手を引いて、それでも神奈はドクンドクンと力強く脈動するペ○スを弥生のヴァギナへとねじ込む。このままでは弥生を壊してしまうかもしれないと頭ではわかっているのに、興奮とは別の、下腹の奥底からこみ上げてくるどす黒い性欲に身体を支配された神奈は、M時開脚の中心めがけてピストンを叩きつけてしまう。
「あ、あぁ……気持ち…いいィ……ごめんなさい…でも…いいの、気持ちよすぎるのォ〜〜〜!!!」
泣いて謝りながら、動きを止めれば死んでしまいそうな勢いでペ○スを根元まで押し込んでしまう神奈。初性交の猛りは衰えるどころかますます昂ぶり、ヌルヌルの膣壁に執拗にがちがちのペ○スを擦り付けて射精衝動を声にならない悲鳴を上げ続けている弥生の膣奥へ解き放とうとする。
「あ…ああぁ……弥生さんの中…き、気持ちよすぎます……出しちゃう、弥生さんのおマ○コに、ぼ…僕、責任でも何でも取るから、だからァ!!!」
完全に肉欲に溺れてしまった神奈は痙攣緊縮しているヴァギナを磨り潰すように腰の動きを加速させる。シワの一つ一つにまでペ○スを擦りつける様に腰を蠢かせ、好きな女性を壊しかねない突き上げで子宮口を串刺しにする。
「ああァ……出る、また……あ、弥生さん、ああ、んはァ―――――――――!!!」
「はい、そこまでぇ♪ ご主人様は気を失ってますよォ」
射精する……その予感に神奈が身体を硬くした瞬間、いきなり背後から身体へ腕を回され、強引に弥生の膣内からペ○スを引き抜かれてしまう。射精直前でストロークを中断され、呼吸すら間々ならないほどに神経を焼け焦がされながら背後を振り返ると、弥生以上の巨乳を持つメイドの蓬が熱を帯びた瞳で神奈のことを見つめていた。
「ダメですよ、女の子にはやさしくするのが神様がお作りになった世界のお約束なんですから……だから、ね♪」
片目を瞑ってかわいくウインクみせた蓬は、ポケットから取り出した鍵で弥生と神奈をつないでいた二つの手錠をはずしてしまう。そしてブラウスの胸元を大きくはだけると、ベッドにぐったり横たわった弥生の上へ覆いかぶさり、広間で披露した純白の下着とは正反対の黒いブラに包まれた乳房を主人の口元へ寄せる。
「神奈様のザーメン……私のおっぱいにタップリと染み込んじゃってますよ。よろしければお味見してみませんか?」
「よも…ぎ………ダメ……神奈に……手を出しちゃ………」
「違いますよォ。私が手を出すんじゃなくて……主人をかばった私に神奈様が手を出されるんですよぅ♪」
それを意図的に行えば蓬が手を出したのも同然なのだが……弥生が連続絶頂で息も絶え絶えで、強く命令できないのを良い事に、神奈へと突き出したお知りから紺色のスカートをたくし上げた蓬は、レースをふんだんに使ったブラとおそろいのデザインの黒い紐パンを年下の少年の眼前に披露した。
「舐めても良いし、吸っても良いし……弥生様の代わりに、私の身体なら自由になさってかまいませんから」
言って、お預けを食らった神奈が目をギンギンに見開いて黒い下着に包まれた股間を凝視しているのを確かめながら、蓬の左手はショーツのサイドの紐をつまみ、ストリッパーよろしくゆっくりと、じっくりと、神奈の興奮をあおるように結び目を解いてしまう。
「よ、蓬さん……」
弥生の膣内から引き抜かれた勃起ペ○スは、お腹を打たんばかりに反り返り、目の前にある蓬のヒップを品定めしている。だから蓬はじっくり見ていただこうと、弥生のGカップの膨らみに自分のJカップの乳房を重ね合わせて体重をかけ、自由になった両手で健康的な引き締まったラインを描いているヒップを鷲掴みにして左右にぱっくり割り開いてしまう。
「み…見えますか? 私のお尻もおマ○コも、弥生様と一緒で未使用なんです……恥ずかしいけど……神奈様の専用になさっても構わないんですよ? ここに……」
右手を尻タブから離すと、太ももの間を通して花弁の指を這わせ、処女という言葉が本当であると主張する鮮やかな色をした粘膜を見せるように割り開く。
「ここに……弥生様にしたのと同じようなことをしてもいいんですよ? 膣内射精でおマ○コの中を精液でどろどろにされたって構いません。こっちの―――」
今度は左手の指がきゅっとすぼまったアナルに触れ、シワを引き伸ばすように小さな穴を引っ張ってみせる。
「こちらの穴を使うときは、や…やさしくお願いします……入るなんて思えなくて、ちょっぴり怖いから………だけど、尻の穴も神奈様になら許しちゃいます。濃厚なザーメンの臭い、私の身体中にたっぷり染み込ませてくれるのなら……」
肩越しに振り返って神奈に興奮したまなざしを向ける蓬だが、その声は小さく震えている。自分の主人と身体を重ねて、その主人の想い人に処女を捧げようと言うのだから、緊張するのも当然といえた。しかも、もともと弥生以上に色事には初心な蓬は、詩雨に「男を誘惑する方法」を短時間でレクチャーされただけで、神奈と弥生の行為の一部始終を間近で見ていたので頭の中が完璧に茹で上がっていた。
だけど胸の谷間から漂ってくる濃厚な精液の臭いが蓬を非現実の世界へと導いていく。何度も神奈のペ○スを唇に頬張ってノドの奥にまで咥え込み、熱い精液を何度も繰り返し口内に注ぎ込まれたせいで……完全に精液臭に酔いしれてしまっていた。神奈の精液を全身に浴び、神奈の精液の臭いに包まれればどれほどの恍惚か想いもよらない。想像しただけで膣奥から愛液がにじみ出るような性癖を短時間で刷り込まれたせいで歯止めが利かなくなっているのだ。
もっとも性癖の裏に隠された蓬の本心にはもう一つの想いがあるのだが……それを知ってか知らずか、神奈は右側に黒いショーツを結びつけたままのヒップに手をかけると、充血しきった亀頭をグチュリと割れ目へと押し入れる。
「んッ…♪」
今まで処女だったのは、守っていたからじゃなくて捧げてもいいと思える男性がいなかったから……けれど今まで処女でいられたおかげで神奈という相手とロストバージンできることに喜び震えていると、下からいきなり、弥生が蓬の乳房に指を荒々しく食い込ませてきた。
「ふふッ……蓬、主人に馬乗りになって、こんなに重たいものを乗せるなんて……少し教育的お仕置きが必要なようね」
「ごごごごごご主人様ァ!?」
「いいわよ、そんなに怯えなくても……ねえ神奈、蓬の初めては後ろの穴から奪ってあげましょう。きっと思い出深い初体験になると思うわよ」
「そ…そんな、あんまり―――!?」
自分が期待していたロストバージンとは違うものになりそうな流れに蓬が腕力に任せて強引に弥生を押さえつけようとするけれど、その前に、目標を変えた神奈のペ○スがメリ…ッと蓬のアナルを押し広げ、膨れ上がった亀頭を直腸へと押し込んだ。
「んんんんんゥ〜〜〜!!! や…やさしくしてって…言ったのにィ……それなのに…あ、あァ……入って…おチ○チンがお知りの穴にィ〜〜〜………!!!」
弥生の愛液と神奈の精液をタップリとまとわりつかせたペ○スは、強烈なアナルの抵抗に会いながらも、ゆっくりと太い肉茎を直腸内へと押し込んでいく。ともすればペ○スの血液が止まってしまうのではないかと思うほどの締め付けに神奈は表情を歪めるけれど、肉棒のほうはむしろ嬉々として肛門を押し広げ、括約筋が締め付けてくる腸壁に駆り首を引っ掛け、擦りたてる。
「ああっ! んああああああああああっ!!!」
「蓬……あなたも神奈のペ○スの虜にしてあげる………♪」
それは神奈が一番愛してくれているのが自分だという自信ゆえの余裕なのだろう。蓬がアナルを貫通される痛みと苦しみに悶え喜んでいるのを楽しそうに見つめながら、弥生は勘案の精液が染み込んだJカップの乳房をつきたての餅のようにこね回し、顔うずめて舌先を這わせる。
もう一人、ベッドのすぐそばに詩雨がメイドの鏡のように直立不動の姿勢で控えているのも、三人には目に入らない。そんな客間の隅々にまで、まずはメイドの悲痛とも歓喜とも取れる喘ぎ声が響き渡っていく………
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