ToLOVEる二次創作小説「トラブル138の11Pあたりから」-中


「う……うぅん……」
 ―――まさか気絶とは。いきなラブホは刺激が強すぎだったかな?
 エレベーター前で気を失ったリコ――女性化したリト――を部屋まで運び入れた遊は、見た目どおり軽かった少女の身体をベッドに横たえる。
 ―――唯の友達の割に大胆すぎると思ったんだよな……誘われたと思ったのは俺の勘違いだったか。
 出会いは突然。見るからに変態な男に襲われていたので助けたのだが、男物の服に身を包んでいたのは飛び切りの美少女で、しかもセーターの胸元を押し上げる膨らみはどう見てもノーブラ。そのまま返してしまうのは惜しいので食事に誘ったらOKしてくれるし、恥じらいながら(メニューで顔を隠す仕草が遊にはそう見えた)自分ともう少し一緒にいたいと言うものだから、てっきり“そう言うこと”だと思い込んでしまっていた。
 ―――ヤベ。秋穂さんがそっけないから溜まってたのかな。そっちの方向でしか考えられなくなってたなんて。
 “そっち”とはもちろん“エッチ”の事だ。
 そもそも、遊は来るものは拒まない。それが美人からのお誘いならなおさらだし、目の前に美味しそうなお肉を食べて欲しいと言わんばかりにぶら下げられていてもかぶりつかないほどの紳士でもない。なかなか会ってくれない秋穂さんの代わりに楽しませてもらおうと思ってホテルに連れ込んだのも、リコも自分に脈ありと判断したからだ。
「見かけによらずかと思ったけど、こりゃ見かけどおり……さ〜て、どうすっかな?」
 迷っているような言葉を口にするけれど、ラブホテルにまで連れ込んだのに何もせずに返すほど甘くもない。むしろ気を失っているリコに唇を吊り上げてみせると、ジャケットを脱ぎ、シャツもズボンも次々と床に脱ぎ捨てて全裸になると、男根をそそり立たせてリコの身体の上へ覆いかぶさった。
「据え膳食わぬは武士の恥…ってね」
 今すぐにでもリコを犯したいと訴えているペ○スは、亀頭が大きくカリも張り出し、逞しい肉茎には血管がくっきりと浮き出ている。
 今まで何人もの女性を虜にしてきた逸品を目にしたら、リコがどんな顔をして驚くだろうか……そんな想像をしながら、眠っている間に悪戯されようとしているのに目を覚まさないリコに顔を近づけていく。
「んっ………」
 整った形のリコの唇に自分の唇を重ね合わせると、遊はその柔らかい感触に酔いしれそうになる。ファーストキスはイチゴの味と言うけれど、その言葉が本当ではないかと思いたくなるような衝撃的なほど蕩ける口当たりだ。あまりの心地よさに下腹部ではペ○スがビクンと跳ねるほど興奮が込み上げ、クラクラと眩暈さえ起こしながら唇を離すと、遊はリコの髪の毛をやさしく掻き揚げ、今度は舌を突き出して小さな唇をなぞり、口腔に舌先を押し込んでいく。
「んっ……んんゥ………」
 依然としてリコは眠ったままだけれど、絡み合う舌の動きにあわせて甘ったるく鼻を鳴らす。その吐息に興奮を煽られた遊はセーターの上から手の平に収まりきらないリコの胸に手を滑らせると、小さく体を震わせた眠れる美少女のノドの奥に自分の唾液を流し込む。
 ―――こりゃ結構なエロ乳だな。
 ノーブラでありながら仰向けに寝ていてもあまり形の崩れないリコの乳は、遊の指を押し返すほどの弾力だ。大きさもおそらくD……いや、Eカップはある。そんなボリュームも揉み心地も合格点の膨らみを刺激を与えすぎないようにこね回していると、無意識のうちに遊の鼻息が荒くなってしまう。
「ぅ…んッ………」
 擦れあうたび小さな水音をに響かせる二人の舌を伝い、遊に唾液がリコの唇へと流し込まれる。相手の唾液を飲む行為は精液同様に嫌がる相手も多いけれど、意識の無いリコはそれを自分のものと勘違いして、ノドを鳴らし、胸を震わせ、何度でもノドの奥へと飲み下していく。
 綺麗なものを汚し、身体の内側に自分のマーキングをするような行為に思わず没頭してしまった遊が我に返ってゆっくりと顔を上げると、名残惜しそうに遊の舌を追いかけてきたりこの舌先との間に透明な唾液の糸が伸びる。重力に従って細い糸が切れ落ち、リコの頬に垂れ落ちるのを見届けて一呼吸すると、前開きのリコのセーターのボタンを外しながら今度は耳からうなじへと唇を滑らせる。
「ふッ……んんァ………」
 初々しい反応を耳に届く。小さく反り返ったノド元に顔を押し込み、立ち上る甘い体臭を嗅ぎながら舌で舐め上げると、リコの反応は硬く、けれど敏感に返ってくる。そのままシャツの胸元まで顔を滑らせ鎖骨を吸い付きながら、同時にシャツの裾からも右手を侵入させると、きめ細かな肌を撫で上げながら豊かな乳房へと這い上がらせていく。
「〜〜〜…ッ!」
 胸の膨らみにじかに触れると、リコの身体に軽く震えが走り、わずかに背中が浮き上がった。
 あまりに強く愛撫して目を覚まさせるのも面白くない……眠っているリコを弄ぶ行為に没頭し始めていた遊は、割れやすい卵を扱うように双乳のふもとから脇へと指先を滑らせる。そしてリコが弱々しく洩らす喘ぎ声を楽しみながらシャツを胸の上にまでたくし上げると、目を覚まさない限界を探るように両手で乳房を揉みこみながら、ツンッと硬く尖った乳首をそっと口に含み、乳輪と突起の形をなぞるように舌先を滑らせる。
「は……ァ………ん……ハァ………ァ!」
 ―――唯の同級生なのに、いいオッパイしてるよな。反応もやけに艶かましいし……
 次第に理性の抑えが利かなくなってきたのか、指の間から柔乳を搾り出すように手に力を込めてしまう。乳房が腫れ上がって赤みを帯びだすと、遊の興奮はさらに抑えられなくなり、リコの乳房に鼻先をうずめんばかりに顔を押し付けて乳首を吸いたてると、腹筋にぶつかるほど反り返ったペ○スを持て余しながら、左手で起用にリコのベルトを外し、ズボンの中へと指先を滑り込ませる。
 が……そこに遊の期待していたショーツの感触は無かった。予想もしていなかった不思議な布地の感触に乳房への愛撫を中断すると、遊はリコのズボンを膝まで脱ぎ下ろしてみたのだが、
「……なんでトランクスなんだ?」
 遊は知らないことだが、リトは普段着のまま女性化してしまっていた。当然女性用の下着を身に着けているはずが無い。色気もへったくれも無い、雰囲気すら一撃で微塵に粉砕するほど女性の下腹部には似つかわしくない男性用下着が登場すると、遊は我が目を疑い、しばし言葉を失ってしまう。
「まさか本当は男でしたなんて落ちじゃないよな?」
 とりあえず確かめてみる。
 見た目は……モッコリもしていないし、股間は限りなくぺったんこだ。―――いや、よく見るとほんのりと盛り上がっているのだが、それがおチ○チンか恥丘かと問われると、予想もしないトランクスの登場で衝撃を受けたばかりの遊には判断が付かなかった。
「う〜……こんなに可愛い子についてるとは思えないんだけどな」
 しかし最近の“そっち”は、見た目では男か女かなんて分からない。むしろ女性よりも女性らしい場合すらある……そんなことを考えてしまうと、「男らしく一気にずり下ろして見慣れたモノとご対面」などという結果まで頭をよぎってしまい、トランクスを脱がそうとしていた手が躊躇ってしまう。
 そんな時、動きを止めた手の先にあるトランクスの前開き部の穴に目を留めてしまう。
「直接触れるのはイヤだしな……」
 と言いつつも、内心ドキドキしながら、遊の手が男性が用を足すための穴へと伸びる。手前の布を右手で摘み、奥の布を左手で摘み、一度深呼吸してからそっと左右に広げてみると……
「これは……なんかヤらしいな」
 優雅懸念していたモノの存在はなく、処女のようにぴったりと口を閉じ合わせた恥丘が穴の向こうから姿を現した。形よく盛り上がった恥丘で、見るからに具合のよさを確信させる形つきだが、それ以上に男性用下着の“社会の窓”から女性器をのぞき見るこの状況が、妙に犯罪の香りを立ち上らせている。
「女用にもこんなところに穴の開いてるパンツがあったらなァ……」
 異質な興奮に一度は萎えかけた性欲が勢いを増して昂ぶってくると、遊の悪戯心までムクムクと頭をもたげてくる。本来は男性器だけをペロンと引っ張り出すためだけの穴なので、見えているリコの割れ目も上側のほんの一部だけ。開口部から指を差し入れた遊は温もりと湿り気を帯びている縦筋に指先を滑らせると、進入を拒むかのように口を閉じている割れ目を下から上へと撫で上げた。
「んッ……んゥ……ハぁぁ………!」
 見るからに経験の少なそうな秘所のわりに、感度は申し分ない。トランクスの中で遊の指が蠢くと、ベッドのシーツにシワを作るようにリコの腰が小さくよじれる。くすぐったいのか、それとも物足りなくて焦れているのか……遊の指が丁寧に何度も割れ目を撫でていると、眠っているリコは苦悶に似た表情に眉を歪めて甘さの混じった声を洩らし、膝を擦り合わせるが、
「そんな顔されたらやめられないよな、やっぱ」
 トランクスの穴から指を引き抜くと、うっすらと蜜が纏わり付いていた。刺激から一時的に開放され、荒く息をつきながらベッドに身を沈めるリコを見下ろしながら秘所を撫で上げた指を舐め上げると、秘所を守ろうと内側に寄せ上げられた膝を横へ向け、男性用下着に包まれていたヒップをむき出しにする。
 ―――楽しませてもらう前に、タップリと濡らしとかなきゃな……味見ついでに。
 身体を横向きにすると、何かに怯えるように身体を丸めるリコ。そんな彼女の下腹部に舌なめずりしながら遊が顔を近づけると、太股と腰とを手で押さえて茂みなどほとんどない花弁に唇を押し付けた。
「は…あァん!」
 リコの頭が今まで出一番大きく跳ねるけれど、遊ももう欲望を抑えきれない。まるで剃ってツルツルにしたかのように恥毛の薄い秘所はそれだけで遊を興奮させ、顔を横に振ってスリットに舌先を滑らせるほどに甘くも爽やかな体臭が立ち上ってくる。
「アッ……は…んゥ〜〜〜!」
 遊のクンニにリコもたまらず下腹部に力を込め、意識はまだ戻っていないはずなのに手で頭を押し返そうとする。けれど遊はリコの秘唇との口付けをやめず、未開発のリコの肉体に快感を刻み込もうといっそう激しく秘所を舐め立て、溢れてくる愛液を吸いたてた。
「あンゥ……ンンゥ! な…に……やァ……!」
 起きかけているらしいけれど、その口調からも完全に目を覚ましたわけではないらしい。その隙を突き、リコの恥丘を口いっぱいに頬張って唾液を塗りたくりながら、硬く細く尖らせた舌先を水分をタップリと吸ったスリットへと強引に押し込んでいく。
「は…あ…んァあああッ!?」
 セーターに隠されたままの背中が反り返り、次の瞬間には頭を抱え込みそうなほど身体を折り曲げる。遊の濃厚な吸い付きクンニにリコの唇からは艶かましさと困惑とが入り混じった吐息が収まらず、それに呼応するかのように震える腰の奥から快感に押し出されてきた淫蜜が割れ目から滴りだしてきた。それをはしたなく音を響かせて一滴も残さずに吸い上げると、激しい吸引にリコの身体が耐え切れずに腰を前後に揺り躍らせ、奥に入り込もうとする舌先を陰唇で締め付けてしまう。
「ひッ……! はァ、あァ、あッ――…!」
 もういつ目覚めてもおかしくないほど体をガクガクと震わせるリコの膝を、裏から遊の手が押し上げてズボンとトランクスから片足を引き抜かせる。覚醒しようとしている意識が快感に翻弄されて夢と現実の狭間に陥ってしまっているリコはされるがままに濡れそぼった秘所をさらけ出すように開脚させられると、遊は女の身体を知り尽くした舌技で、処女の初々しい割れ目を嘗め回す。
 リコの背中が跳ね、ベッドが軋む。舌先を秘所へと押し込みながら視線を上に向ければ、たくし上げられたシャツの下から露わにされた白い乳房がほんのりと桜色に染まり、重たげに揺れていた。
 ―――マジでスゲーな。こんな娘の処女をもらえるなんて……もてるってのも困りもんだね。
 バージンの相手をすると責任だ何だとわずらわしい事も多いけれど、リコほどの美少女ならそれすらも大歓迎だ。遊には秋穂という思い人がいる以上、体だけの関係になってしまわざるを得ないが、
 ―――それならそれで、思う存分可愛がってやろーじゃないの!
「ひうゥ! ひィ、アあああッ!」
 遊の舌先が膣口を捉える頃には、あれほどかたくなに口を閉じていたりこの割れ目も唾液と愛液で十二分に蕩けていた。容赦なく責め立てる遊の舌から腰を揺さぶって逃れようとするリコの割れ目を右手で押さえ、中指を押し込むと、プチュリと小さな音が鳴り、愛液が糸を引く。
「く…うぅぅぅ……いッ、いあァ…んッ! あッ…はぁあぁぁぁ……!」
 もう挿入してもいいぐらいにリコの身体の準備も整ったけれど、遊はまだクンニをやめようとはしない。むしろこれからだと言わんばかりに、割れ目を指で摩擦しながらクリトリスに吸い付くと、充血してもまだ半分ほどかぶさったままの包皮をやさしく丁寧に舌と唇とで剥き上げる。そうして身を守るもののなくなった小さな小さな赤い果実を上下の唇でついばみ、左右によじり合わせながら、ビリビリと脈打つその突起の先端をチロチロと舐め転がした。
「ひィ、んんッ、やあ、んあああああああああッ!!!」
 遊はクリトリスと秘所、そして垂れ落ちてきた愛液で湿り気を帯びた肛門とに、交互にキスの雨を降らせ、膣口を圧迫した親指の腹を上へと滑らせて淫核を擦り上げる。本気を出した遊の三点同時責めに首を振り、涙を浮かべてよがるリコだったが、女の快感の未体験ゾーンに抗う術など知りもしないし持ち合わせてもいない。室内の隅々にまで響き渡るほどの音を股間から鳴り響かせるクンニリングスに、電撃に打たれたように全身を打ち震わせると、爪先を跳ね上げ、両手でシーツを掻き毟りながら二度…三度…四度と膣を痙攣させ、オルガズムのスロープを一気に駆け上がっていく。
「あ、あああッ! ダメ、ああ…あああッ、ひッ…あッ……んッ、はァあああああああああッ!!!」
 男に唇を奪われ、男に服を脱がされ、男に乳房を揉みしだかれ、男に秘所を嘗め回され、そして男にイかされる……もし意識があればどれ一つとして受け容れられないものばかりだったけれど、朦朧としたままの意識はその全ての快感を受け入れてしまい、リコはまだ半日しか慣れていない女体を幾度となく痙攣させ、ついにオルガズムを迎えてしまい、遊の顔に淫水を撒き散らしながら昇天してしまっていた―――



 初めてのオルガズムで再び気をやってしまったリコの唇に、遊の巨根が抜き差しされる。
 ノドの奥を軽く疲れる苦しさのせいで完全に意識は失っておらず、リコの瞳はうっすらと開いているものの、男性器を頬張らされていても抵抗する素振りをまったく見せない。それどころか遊の言うがままに唾液の溜まった唇を開き、涎が滴るのにも構わずに肉棒を嘗め回していた。
「んッ…ううゥ……んゥ〜……」
「さって……もう十分かな?」
 頭を手で押さえて緩やかに腰を振っていた遊は、股間から背筋へと駆け上ってくる射精欲求に表情をしかめながら、唾液まみれのペ○スをリコの唇から引き抜いた。―――意識の無いリコにフェラさせるのは確かにクるものがあったけれど、出来れば意識のある時の方が様々な角度から色々な表情を楽しめる。だから尻の穴に力を込めて尿管へと込み上げてきている精液を押しとどめると、遊はリコのお腹の上に馬乗りになり、タップリと湿らせて潤滑液にまぶしたペ○スを乳房の谷間へと押し当てた。
「コレばっかりは、胸のある娘じゃないと楽しめないからな」
 意識を失っているリコにフェラをさせるよりも遊が望むこと……それは汚すことだ。いっそ眠っている間に処女を奪ってしまいたいと言う気持ちもあるけれど、今もぼんやりと視線で遊を追いかけるリコの表情とほんのり汗ばんだ乳房を見ていると、意味もなく“ぶっかけて”しまいたい衝動に駆られたのだ。
 ―――結構巨乳だしな。後でしてくれって頼むよりは今のうちに……!
 ずっとリコの身体を弄んでばかりの遊の股間では、反り返った肉棒がカッ…と熱い熱が充満している。もう一秒ですら待つのが惜しくなっていた遊はリコの乳房に手を伸ばすと、手の平に広がる弾力を粘土を捏ねるような手つきで思う存分堪能してから、左右から中央に向けて寄せ上げて、作り出した深い乳肉の谷間からペ○スを抜き、そして腰を叩きつけるように押し込んだ。
「あ……あァ………♪」
 男が楽しむためだけの乳奉仕行為だが、遊のペ○スの張り出したカリ首に乳肌を擦られて、張り詰めてしまっていた乳房は敏感に感じてしまっていた。腰を振るほどに肉茎と柔乳とが擦れあう部分からお互いにえもいわれぬ快感が広がっていくと、遊は寄せ上げた乳房をさらに圧迫し、締め付けるような乳肉の谷間でペ○スを扱き上げ、限界にまで貼り付けた亀頭をリコの眼前に何度も何度も突きつける。
「ハァ、ハァ、ハァ…ッ、ウゥ……!」
「ん…んゥ……え…な、なん…だ……これ………?」
 弾力のある膨らみに左右から挟まれる感触に息を荒げて腰を振る遊は、リコの異変にすぐには気付かなかった。
 焦点の合っていなかった瞳は目の前に繰り返し突き出されるものを捕らえてはいるものの、記憶の欠落からホテルに到着した前後の記憶が曖昧になっている頭では、赤黒い“それ”が何なのかは判断できなかった。けれど自分の身体の上で全裸の遊が息を弾ませ腰を振り、そこに自分が女の体になってしまっているという事実を思い出し、掛け合わせ、ようやくリコは自分のおかれた状況を理解したのだが……その時にはもう、事態は既に手遅れになっていた。
「おうッ! っう…! り、リコちゃん…出るッ!!!」
「ま、待っ―――――――――!!?」
 口を開いたその瞬間を狙い済ましたかのように、乳房の谷間から飛び出した亀頭はリコの唇めがけて真っ白い精液を撒き散らした……いや、それは“液”というよりも白いゼリーと言っていい。リコ自身の胸でリコの顔に真っ直ぐ狙いをつけられたペ○スは、妹と同じ歳の美少女の顔に繰り返し精液を噴出し、そのたびにスライムのような感触が顔中に広がって、頬や唇を撫でるように垂れ落ちていく。
 ―――ううう……どうしてこんなことに……!
 今、リコの口の中は最初に迸った精液でいっぱいだ。吐き出そうにも、口を開けば顔射中のペ○スからさらに口内へと流し込まれそうだし、飲み込んでしまうことはリコの男としての自覚が受け入れてくれない。けれど時間がたつほどに口の中には舌に絡みつくような汚汁の熱と臭いが充満していく。
 このままだと、口に精液を含んだまま窒息する……もう目もあけられないほど顔を精液まみれにされてしまったリコの脳裏にそんな恐怖がよぎるけれど、不意に、ズクンと大きな震えが込み上げてきてしまう。
「んっ……んんゥ………!」
 リコが苦悶に顔を歪めながらも、口内で唾液と混ぜ合わせた精液を大きくノドを蠢かせて飲み下す。時間がたつほどに思考が麻痺し、震える身体が求めるままにコクン…コクン…とノドを鳴らしてしまう。
 ―――んっ……!
 股間から伝わってくるヌメる様な感触……その意味に気付かぬまま、ゆっくりと息を吐き出してベッドに小刻みに震える身を沈めるリコ……だったが、そこが限界だった。精液を流し込んだノドの奥から込み上げる生臭さに自分の過ちを気付かされてしまうと、
「う…うわぁあああぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!」
 身体の上にまたがる遊を強引に押しのけてベッドから飛び降り、初めて目にするラブホテルの部屋の中を右往左往。それでもようやくバスルームを見つけると、肌蹴た胸を手で隠しながら遊を振り返ることなく駆け込んでしまっていた―――


後へ