焦がれる制服 4
「それじゃあ課長、お先に失礼します」
終業時間を過ぎても残って仕事をしていた男性社員は椅子に座ったまま両腕を振り上げて凝り固まった全身の筋肉を伸ばすと、立ち上がりながら机の列の端に座ってパソコンにかじりついている課長に声を掛ける。
「あ…ああ、お疲れさん」
「課長もあまり無理しないでくださいよ。もうあまり若くないんだし」
「そう、だな。これが終わったら、切り上げるよ」
返事をする課長だが、その声は誰が聞いてもどこかおかしい。疲労がありありと見えている声色に加えて、なにか切羽詰った緊張感も感じられる。
この部署の中で、昼食時を過ぎてからの半日の間に課長が見せた態度の変化に気付かなかった人間はいない。トイレにも立たず、もくもくと机に向かう姿は普段のセクハラばかりに一生懸命な課長からは想像も出来ないものだ。顔に汗を浮かべてまで仕事をしている様子に何人も体調を気遣う言葉をかけたが一向に聞く耳を持たず、それどころか近づこうとするだけで睨み返される場面さえあった。
「………おい、もう出てきていいぞ。いつまでチ○ポを舐めてるんだ、お前は!」
最後の一人が帰り、何分かそのままで待って帰ってこないのを確かめると、課長は椅子ごと腰を引き、頭を押さえつけた薫の唇からふやけたペ○スをズルリと引き抜いた。
「ハァ……ンッ………ハァァ……」
もう時刻は七時を過ぎている。六時間以上も課長のペ○スをしゃぶり続けていた薫は疲れ果てたアゴを閉じる事も出来ないまま、その場――押し込められた机の下で荒い呼吸を繰り返していた。
けれど課長が生唾を飲むほどの色気を感じさせる蕩けた表情を浮かべ、自分から遠く離れてしまったペ○スを求め、薫は猫のように両手を突き、四つんばいで机の下から這い出してくると、椅子に座り込んだまま立てずにいる課長の足にすがりつき、滴るほど唾液にまみれている萎えたペ○スへと舌を突き出した。
「フェラはもういい」
「らって……お○ンヒン……もっと…おひゃぶり……ハァ……」
だらしなく開いたままの唇から舌を突き出した薫はゆっくりと顔を上げる。
思ったほど汚れていない……もし顔に精液を浴びれば周囲に臭いで気付かれるかもと恐れ、そして一滴も精液を無駄にしたくないという重いから、課長のペ○スから出てくる液体は全て薫が飲み干していた。けれどはだけたブラウスでは今の今まで滴らせていた大量の唾液が胸元を汚し、ホックをはずしてブラの締め付けから開放された乳房の膨らみを濡らしている。
「あ…ふぅ……」
ようやく唇を締めた薫は口の中にたまっていた涎をコクッと喉を鳴らして飲み下す。その中に幾ばくか含まれていた雄のエキスの風味に細身の体をブルリと震わせると、タップリと熱気と湿り気、そして欲情したメスのフェロモンを含ませた吐息を課長の力なくうなだれたペ○スへ吐きかけた。
「もう…人がいなくなったのなら……私を抱いてくださるんですか……?」
何時間も犯されたいと心の底から願いながら、拙い指戯でヴァギナをかき回していた薫は何度か軽い絶頂を迎えてはいたけれど、本当の意味で性欲は満たされていない。先日、初めて処女を失った時の身も心もバラバラになるようなオルガズムに比べれば、指でもたらされるアクメなど比べ物にならない。そう、理性と言う仮面をはがれた薫が望むものは、
「挿入て…ください……おチ○チン、おチ○チンくださいぃ……」
しなをつくってそう口にする薫は、もし課長に止められていなければ、何度でも歪な肉ペ○スを口に含んでしまいそうな表情を浮かべていた。とても処女を失ったばかりとは思えないような恍惚としたため息を漏らし、両手を課長のベルトへと伸ばしていた。
だが……命じられればどんな淫らな行為でさえしてしまいそうな薫だったが、その声にはまだわずかに怯えにも似た感情をにじませていた。
(恐い………)
自分の知らない自分がいる。……床に突いた膝へと滴り落ちていく蜜の量は、薫自身が経験した事も無いほどの量だ。もう愛液を押し止める役目を果たさなくなった下着からはほんのわずかな身動ぎにさえ反応して溜め込んでいた水分を搾り出し、引き裂かれたストッキングでも吸いきれないほどの淫汁を内股に沿って滴らせていく。
(このまま課長に抱かれたら……どうなるんだろう……)
体は休憩を求めていた。
アゴは疲れ果て、指を引き抜いたヴァギナは痙攣が一向に収まろうとしない。今の時間なら社内に人もそれほど残っておらず、気をつければ更衣室へも向かえると言うのに、むしろこの場で全裸になって誰も居ないオフィスで気が狂うまでオナニーにふけりたいとさえ思ってしまう。
(どうしてこんな事ばかり考えて……こんなの私じゃない…私じゃない……!)
志向の片隅に辛うじて残った理性が話しかけられるだけでおぞましさを感じる課長へ抱いてくれとねだる自分を否定していた。股間をヌルヌルになるほど濡らし、淫蕩な笑みを浮かべる表情の下で、薫は必死になって本当の自分を取り戻そうと葛藤を繰り返す。だが性欲に支配された薫の体は、性欲に忠実に反応し、ブラウスを肩からすべり落として眩しいばかりに白い両肩を露わにし、中途半端にブラに覆われた乳房のふくらみを課長の膝へと押し付けた。
「あァ…ん……」
ズボンの軽く毛羽立つ表面に乳首が擦れ、膨らみの曲面が擦られる。そのくすぐったさに鼻を鳴らすと、固い膝が胸の膨らみへめり込むほど課長へと体を摺り寄せ、鼻を鳴らして甘ったるく声を上げてしまう。
だが、
「何を言ってる。今日は終わりだ、さっさと帰れ!」
これから課長に身も心も委ねるのだとばかり思っていた薫は、逆に突き飛ばされて固い床へと倒れこむ。
「この淫乱が。チ○ポと見れば見境なしか。チッ、回りにばれるんじゃないかと冷や冷やしておったら調子に乗りおって……男が欲しければその格好のままで街中を歩いて来い。俺は知らん、分かったな!」
「そ…そんな……だって…課長がしゃぶれっていうから私は……」
「拒まなかったのはお前がチ○ポをしゃぶりたかっただけだろうが」
「私……そんな……」
反論が出来ない。何度も拒もうと薫自身も考えていただけに、課長の指摘の正しさにただ俯く事しか出来ず、どんなにヴァギナがわなないても求める事が出来ず、視線を俯かせて快感を堪えるように唇を噛み締めるしかなかった。
「おら、終わりだといっただろうが。さっさと離れろ」
荒々しく薫を突き飛ばして立ち上がった課長だが、その股間のモノはあれだけ熱心に舐めしゃぶられていたのに、だらんと頭を垂れたままだった。一日の限界以上に射精を繰り返し、射精を伴わない絶頂の何度も味わわされたペ○スは既に使い物にならないぐらいに性器を抜かれている。一時は根元から取れるんじゃないかと思うほどに痛みが走り、とてもではないが女性の膣内へ挿入できるような状態ではなくなってしまっていた。
(女一人にいい様にされて……クソ、このままじゃオレの気が収まらんな……)
ハンカチで股間を拭った課長はまだ床に座り込んでいる薫に目をやる。
(……弱みを見せたままと言うのも癪だな)
うな垂れたままの薫を見下ろしていると、もう今日は限界を迎えているはずの股間にヒクッと脈打ち血が巡る。まくれ上がったスカートから覗いている汁まみれの下着や淡い膨らみの胸元をまだ十分嬲り尽くしていない事を思い出すと、このまま黙って帰らせることが惜しいように感じられてきた。
(だったら、今ここで弱みを握っておくか?)
今の香るなら命令に逆らう気力は無い……そう判断した課長は背広から動画も取れる携帯を取り出すと、薫の前にしゃがみこんで弱々しく手で抑えられているだけのブラウスの前を乱暴に割り開いた。
「きゃあッ! な、今日はもうしないって……!」
「うるさい、気が変わったんだ。―――逆らうのか? お前の写真をばら撒いて欲しいのか、ん?」
最初に犯された時の画像が入った携帯をちらつかされては、薫は口をつぐまざるを得ない。そのままカオルを床へ押し倒し、ブラをたくし上げて乳房を握り締めた課長は、精根尽き果てているはずなのに荒く鼻息を噴出しながら白い肌へとむしゃぶりついた。
「やめっ……そんなに吸われたら……んっ……んゥ!」
張りのある肌へ強く吸い付き、チュポンと音を立てて唇が離れていくと、口付けの痕が赤く残る。そうして薫の体へマーキングを繰り返しながら手指を食い込ませた膨らみを大きくこね回した課長は、指と指の間から飛び出ている乳首へ突然歯を立て、浅く噛み締める。
「〜〜〜――――――ッ!!!」
長時間満たされていなかった薫の体が心から震え上がる。そのまま上下に歯に挟まれた状態で右へ左へと乳首をよじられるたびに鋭い刺激が快感の中心である乳首から全身へと駆け巡っていく。
「チ○ポをしゃぶりながらこうやってオナっていたよな……クックック、スケベな女だなぁ…普段はそ知らぬ顔をしているくせに……」
「ハァ、ンンッ、か、かじっちゃ……ああっ、あっ…んあぁぁぁ!!!」
人よりも小ぶりなのがコンプレックスであり、それだけに意識しすぎて些細な刺激にも敏感に反応してしまう膨らみを、座れ、噛まれ、揉みしだかれ、スケベ課長に為すがままにされてしまう薫。課長に覆いかぶさられたまま腰が浮き上がるほどに全身を引きつらせて、固く冷たい床の上で何も考えられなくなるほど痙攣を繰り返す。
「もう、ああ、あァン、もう…ラめ……そんなに、おっぱいを…されたら……あ…あああッ!?」
課長の指が薫の股間へ差し入れられる。ゴツゴツとした指先は下着の上から濡れそぼった恥丘の膨らみを撫で回したかと思うと、いきなり圧迫を加え、布ごと指先を膣口へ押し込んでくる。そのまま浅く激しいタッチでヴァギナの入り口をこね回して薫を泣き喘がせると、チ○ポが欲しくてヒクヒクと震えている膣内へ指を三本、強引に捻じ込んだ。
「ダメ、ダメ、ダメェェェ!! 抜いて、壊れる、壊れる、おマ○コが、壊れちゃぅ!! ひあ、いや、こんな意地悪、いやぁぁぁ〜〜〜!!!」
涙を流し、頭を振って懇願する薫だが、入り口から子宮まで十分すぎるほど濡れほぐれているヴァギナは辛うじて三本の指を飲み込んでしまう。さすがに根元までは無理だったが、拡張された膣道の中でざらざらした指先が膣天井を擦りあげ、うねる肉ヒダを掻き毟る。
「いい表情だ。ほら、その顔を撮ってやる。お前がメス犬になった記念にな」
「やッ、イヤぁぁぁ! とらないで、こんなとこ、許し……ひゃァんんんっ!!!」
腕で顔を覆おうとした瞬間を見計らい、課長の指がグイッと膣壁を抉り擦る。その激しい衝撃に細身の全身を反り返らせて指と膣口の隙間から愛液の飛沫を飛び散らせてしまう。
―――パシャ
「―――!?」
阿多万傍にあった机の脚を握り締め、万歳するような格好で開脚していた薫の目の前で課長の携帯がシャッターを切る音を響かせた。
「ゆ…許して……おねがい…なんでもしますから……あ、あぅンンンゥ〜〜〜!!!」
オナニーでは満たされきれなかったヴァギナを三本指でこじ開け、瞬間ごとに変わっていく薫の表情を携帯で撮影していく。快感を貪るような艶のある顔を見せたかと思えば、すぐに恥らい喘ごうとする唇を噛み締め、膣内の敏感なポイントを押し込まれればたまらず口を大きく開いて強制を迸らせる。乾いた唇をなめまわし、片手で薫の震える膣肉をまさぐりながら片手で夢中になって撮影していると、瞬く間に携帯の容量がなくなってしまう。
「いやらしいおマ○コだな、肉ヒダが指で絡み付いてくる。それにこの濡れよう、どうだ、もっといじめて欲しいか!?」
「や…ァ……ひどいの…イヤ…ぁ……ああッ、だめ、激しくされたら、イっちゃう、ああッ、あハあぁぁぁ――――――ッッッ!!!」
三本の指をグイッと強引に捻じ込まれ、薫の意識が真っ白に弾け飛ぶ。そのまま指を飲み込もうとするかのように内側へ向けて収縮し始めたヴァギナから課長が指を乱雑に引き抜くと、床の上で跳ね上がった薫の淫裂から愛液とは別の熱い液体がチョロチョロと迸り始めた。
「ハッ……アッ……おしっこが…とまん…ない………ん…んぅぅぅ………!」
ヴァギナを拡張していた指が引き抜かれ、その直後に絶頂が緩やかな下降線を描いて収まりだしていく……その流れで膣どころか尿道を収縮させる括約筋まで緩んでしまった薫の下半身からは、何時間も溜め込んで下腹部にあふれかえっていた小水がゆっくりと、そして次第に勢いを増しながら、普段仕事をしているオフィスの床へと撒き散らされていく。
「いや…こんなの…いや……あぁぁぁ………!!!」
どんなに涙を流しても、どんなに力を込めても、一度堰を切ってあふれ出した放尿は液体がなくなるまで止まる事はなかった。
太い尿が狭い尿管を押し広げる圧迫感とその直後の開放感とを交互に押し寄せる。激しい痙攣の中で恥じらいと陶酔に感極まった薫は虚ろに見開いた瞳で天井を見つめたまま、人前での放尿がもたらす望まぬ快感に唇をわななかせては悶えなく嗚咽の声を漏らしていた。
「………まさかこんなものまで見せてくれるとはな」
課長は薫の股間へ手を伸ばすと、指を下着の股布へ引っ掛け、横へずらす。するとむき出しになった淫裂から甘美な刺激を伴った尿が音を立てて吹き上がり、放物線を描く放水に課長は口元を歪め、カオルは熱を帯びた頬を両手で覆い隠していた。
何時間も溜めていた薫の尿が全て放出され終わると、オフィスの窓際には大きな水たまりが出来ていた。だが全て出しつくしてもまだ、薫は放尿の姿勢のままフルフルと儚く震える恥丘を突き出していた。
「ん……あっ……ぁ………」
熱湯のような憔悴を放ったばかりの股間には、空調の効いた室内の温度はそれでも冷たすぎた。溜めに溜めた小便の最後の一滴まで放出し終えた薫は顔を覆ったまま嗚咽を漏らし、固い床に仰向けに倒れたままヒクッヒクッと尿道口を震わせていた。
そんな薫の姿を興奮の高ぶりでギラギラと輝く目で課長は見下ろしていた。携帯の容量を使い果たしていた事を後悔しながら濡らしてもすぐに乾いてしまう唇を何度も何度も舐め回し、今日はもう勃たないと思っていたペ○スが亀頭をもたげて大きく膨らむと手で扱き、準備を整えてしまっていた。
「犯してやるぞ、水無月。お前がほしがってたモノを、今くれてやるからな……!」
立たなかった事は、むしろ焦らされていた状況に近い。その分わずかな休憩の間に逞しさを取り戻した肉棒は激しい脈動を繰り返し、先端に透明な液体をタップリと滲み出させていた。
もう背広もズボンも必要ない。亀頭を突き出したまま慌しく脱ぎ捨て、ネクタイを緩めた課長は細身の薫の体を抱え上げる。そしてぐったりしている薫をどこで犯すかと他に誰もいないオフィスを見回すと、ブラインドが半ばまで下りた窓に目を止めた。
「おい、そこに立て。胸も何も隠すんじゃないぞ」
足を床へ降ろされると、窓際へ突き飛ばされる。ちょうど顔だけ隠して肩から下はブラインドからはみ出して窓の外から見える体勢だ。
「あ、あの、こんなところで……」
「口答えするな! お前は黙って犯されていればいいんだ……グフ、グフフフフッ……」
贅肉でたるんだ腕はそれでも薫が逃れられない力で冷たい窓へと押し付ける。汗と涎で湿り気を帯び、心から込み上げる快感の火照りで熱を帯びた乳房は、その中心の乳首を中心にして固く平らな窓ガラスに押しつぶされる。そして――
「課長……い…いや……」
日は落ち、オフィスがあるのは地面よりも高い場所とは言え、それでも窓の下には大勢の人が歩いている。そして向かいのビルの窓にもいくつも明かりが灯っていて、まるで薫の乳房を見てくださいと言わんばかりの格好だ。本当にこんな場所で、こんな姿勢で犯されたりしたら、薫の痴態を目にする人は必ず出てくるはずだ。
「だめ……こんなの…やだ……課長…お願い、します……ゆ、許して……」
課長の恐さと弛緩される恥ずかしさが、薫の体をこわばらせ、声を震わせる。……けれど、押さえつけられた体を小さく揺さぶる薫には、自分の体の反応が、まだ信じられないでいた。
(犯される……こんなところで、他の人に見られながら課長に………)
考えれば考えるほど、快感の味を奥深くにまで刻み込まれた蜜壷からは痺れるような疼きが広がり、腰が小刻みに左右へ揺れ出してしまう。
犯されたがっている……何時間も待って、ようやくおマ○コへペ○スを捻じ込まれるのだと意識すると、馬頭の本能に支配された体は勝手に課長を誘惑し、より激しく、より荒々しく犯される為に憔悴で濡れ汚れたヒップを後ろへ軽く突き出してしまう。
そんな薫のスカートの中へ手を入れた課長は、張りのあるヒップをタップリと揉みしだき、薫の鼻から甘ったるいと息が漏れる音を耳にしてから、邪魔な布地を一気に引き下ろした。そして濡れそぼった蜜壷の入り口に亀頭を押し当てて照準を定めると、薫の腰に腕を回し、ゆっくりと腰を押し付けていく。
「あ…あぁ……はいって…くる……」
ミシッ…ミシッ…と軋みそうなほど収縮している薫の膣肉を、ゴムのような弾力のペ○スが押し広げる。幾重にも折り重なった肉ヒダを掻き分け、隙間無く締め付けてくる柔肉の奥目掛けて矢尻のようにエラばった亀頭を進めるたび、大きさだけで半勃起状態だったペ○スは固さまでをも取り戻していく。
「は…はぁぁ………!」
どんなに締め付けてみても、何度もアクメを迎えて溢れんばかりに蜜を湛えたヴァギナはぺにすをこばみきることができない。むしろ、どこか奥へといざなうような脈動に繰り返しながら、太い怒張をクチュ…ズチュ…と卑猥な音を響かせ飲み込んでいく。
―――体の震えが止まらない。
中途半端に下りたブラインドで顔を隠せているのは幸いだった。後ろから犯されているのも幸いだった。
一欠けらも好意を持ち合わせていない課長に犯されているというのに、薫の腰は微妙にうねり、快楽を貪ってしまっていた。膣道がうねり、吸い付くように密着した肉棒に薫の快感が伝わると、長い髪の毛の隙間からうなじへと生暖かい息を吐きかけられてしまう。
「いい……いいぞっ、水無月……そら…ご褒美、だッ!」
「――――――!!!」
(あそこに……先っぽがァ……!)
肉棒が根元まで薫の膣内に埋もれる直前、課長は体を前へ倒すと、緩やかな曲線を描いて沿っている薫の背中を這い上がるように体を伸ばし、強烈な一突きを子宮の入り口へと叩き付けた。緩から急へ、少しずつ挿入される快感に酔いしれていた薫には最後の勢いはあまりに強烈過ぎて、ガラスに乳房どころかお腹まで押し付け、窓の外からの視線を意識しながらも堪えきれずに、透明な液体を股間から迸らせていた。
「ああっ! ああっ! ああああああああああっ!!!」
首を仰け反らせて喘ぐ薫に気を良くし、課長は肉棒の抽送を繰り返す。今にも精液を迸らせそうになるのを歯を食いしばって堪え、薫の細い腰を離すまいと抱きしめて、若々しい張りのある美尻へ連続して腰を叩きつける。
「ひィ! クあっ、ああッ、あッ、んアあァァァ!!!」
突然始まったピストン運動に為すすべもなくよがり狂う薫。心の底から待ち望んだペ○スに犯され、貫かれるたびに窓へ押し付けた膨らみが平らに潰れた面を上下に滑らせる。
(滅茶苦茶に……犯されてる……それなのに私、喜んで…悦んで……こんな…こんなのって……!)
指でオナるだけでは決して味わえない快感。太いもので引き裂かれんばかりの勢いで狭い膣穴をかき回される快感。――次第に薫の肉体はその快感に馴染み、子宮口を突き上げられる快感にさえ強制を迸らせながら、笑みとも苦しみともつかない表情を浮かべる。
「ひゃう、ひゃう、あっ…あぁあぁぁぁ……! おマ○コが…裂けちゃう……こんなのって……!」
贅肉の多い課長の体と透明な窓ガラスとに挟まれながらも、既に恥ずかしさを忘れ――いや、恥ずかしさを感じることで快感を増幅させ、膣壁をペ○スに抉られ、擦られる火照りと快感に半ば意識を飛ばしたままヴァギナを締め付ける。真っ白になった頭の中にさらに強烈なフラッシュが明滅し、全ての思考が肉欲に支配されていく。
「ダメ…ダメ、ダメ、もう、子宮が、おマ○コが、ドロドロに蕩けて、私、もうぅぅぅ!!!」
「イくのか? イくのか? だったらこのままおマ○コに、オレの精液をくれてやるァ!」
根元まで突きこまれたペ○スが子宮口に密着し、射精を迎える為に口を開いたその場所をゴリゴリ押し上げながら射精口を突きつける。
「ほら、ほらァ! お前の大好きなザーメンだ、たっぷり飲めェ!!!」
「イくゥ、イくゥ、イっちゃう、わたし、あ……うぁああああああああああああああっ!!!」
もう鳴き声かあえぎ声かも分からない絶叫を迸らせ、ガラスに爪を立てながらオルガズムへと登りつめる。直後、課長の最後の精液が子宮内へと注ぎこまれ、薫のヴァギナはそれを飲み干すかのように痙攣を繰り返した。
「熱い、おマ○コが、熱…いィィィ……! いっぱい…いっぱい流れて……あ…はァァァ……♪」
薫の下腹部にゆっくりと広がっていく満足感……それが会館の味を覚えたメスの肉体の隅々に行き渡るまで、薫は何度となく絶頂を繰り返しては股間から淫液を噴き続けた。
「は…ぅ……ンゥ………」
より深い位置で射精をしようと腰を押し付けていた課長の肉棒は、射精を終えると急速にしぼんでいった。限界を越えていただけに今度こそ打ち止めのようで、薫の膣内からペ○スを引き抜くと、フラフラよろめいて自分の机にもたれかかってしまう。
「ハァ……ハァ……ハァ……」
(中に……出された……膣内に………)
勢いと快感に任せて子宮で受け止めてしまった精液の感触に、事を終えて冷静さを取り戻した薫は唇を噛み締めた。
「クックック……いい声上げて鳴いたなァ、水無月」
「課…長……おマ○コに…おマ○コに…私……」
「チ○ポをはめるだけでどれだけ淫乱になるんだか……そら、認めるんだな。自分がマゾ雌だって。わかるだろう?」
「あぁ……言わないでください。私は………」
否定しようとしても、薫の唇から続く言葉は紡がれない。犯された興奮の余韻が薄れ、腕に力を込めて窓ガラスから体を引き剥がすと、薫の膨らみの先端で乳首がピンッと突き上がっていた。人目に晒される危険があったというのに、小さな突起からは身を揺すりたてたくなるほどの疼きが広がり、股間の割れ目からそそがれたばかりの白濁液を溢れさせたまま太股をよじり合わせてしまう。
「さあ、どうする? これからも抱いて欲しいんじゃないのか、水無月?」
「………………」
窓際から離れ、肩から滑り落ちていたブラウスを元の位置へと戻した薫は、課長の問いには答えず、無言のままオフィスの扉へと足を向けた。
「認めたくないか? だが忘れるなよ。俺の手にはお前を破滅させるのに十分な写真があるってな。明日は気合を入れた下着をつけてくるんだな、クヒャヒャヒャヒャ!」
カオルを自由にできるようになった課長が上機嫌で笑うのを聞きながら、薫はそのまま廊下へ出、薫以外誰もいない廊下を更衣室へ向けて歩き出した。最初はフラフラとおぼつかなかった足取りも、扉から離れるに連れて確かなものになり、角を曲がるとカオルはそのまま駆け出して女子トイレへと駆け込んだ。
「ハァ……うっ………んんっ…あ…あぁぁ………!」
洗面台に手を突いてお尻を誰もいない後ろへ突き出すと、痙攣する淫裂から注ぎこまれた精液が一気に溢れ出して来る。大きく蠢く膣道から精液が逆流してくるたびに子宮を打ち震わせ、アゴを突き出しながら涎を唇から溢れさせた。
「はああぁ……イくの…どうして…こんな事で……ン…ふぅ…精液が…垂れて……あ…あ…あはぁあぁぁぁ……♪」
誰もいないトイレで体を伸び上がらせた薫は、膣内にたまっていた白濁液を搾り出すようにヴァギナを締め付けながらアクメを一人で迎えていた。思い返すだけで全身は犯されてるかのような錯覚に包まれてしまい、とても平静でなどいられなくなってしまっていた。
「………明日も…また課長に………あ…あァん……♪」
いけない事とは分かっている。
拒まなければいけない事も分かっている。
そして、心のどこかで何かを裏切ったような罪悪感さえ感じているのに……明日の事を考えるだけで、薫の秘所からは蜜がとめどなく滲み出してきてしまっていた……
そして二日後―――
「課長は本日より、サイハテ支店へ転勤されることとなりました」
オフィス街のビルの窓際であんな事をして誰の目にも付かないはずがない……それは薫も分かっていた事だ。その日オフィスに最後まで残っていて、その時間にも残っていたのが課長「一人」だけと言う事もあり、いともあっさりと“責任”を取らされることとなった。
当然のように、夜のオフィスで行われていた事の噂は薫のいるオフィスにも伝わってきているが、さすがにそれが薫自身である事までは知られていないようだった。今回の件は課長一人が責任を負う形となってしまい、少なからず薫の胸にも課長への罪悪感が芽生えてしまっていた。
(けど、あの課長ならば責任逃れの為に私の名前も出していいはずなのに……)
一昨日の晩の様子では、一生所有物扱いされそうな態度だった……それなのに薫になんのお咎めも無いことを不思議に思いながら、それでも仕事は待ってはくれない。たまった仕事を片付けるべく薫がデスクに向かうと、見覚えのある携帯が他の人目に触れない様パソコンのディスプレイの影に置かれているのに気が付いた。
(もしかしてこれって、課長のじゃ……)
そう思うと確かめずにはいられなかった。携帯を手に取り、もし画像が残っているなら削除しておこうとボタン操作をしてみるが……携帯は壊れていた。まるで水の中へ落としたみたいにボタンの隙間には何かの液体が詰まっていて、どれだけいじっても何の反応も返ってこなかった。
(じゃあ……課長が何を言ってきても聞かなくていい訳か)
薫の痴態を記録した携帯が壊れている。思い当たる原因が自分のおしっこかもしれないと言うのが少し複雑ではあるが、薫は回りで仕事をしている同僚たちに気付かれないように安堵のため息をついた。
―――だが、制服と言う服を一枚覆っているだけの体は、既に本性をさらけ出されてしまっている。
今もまた、椅子に乗せた下腹部からヌチャ…ヌチャ…と粘膜の擦れあう音が響いていた。課長に呼ばれると思って、汚れる前にトイレで下着を脱いでいた薫には、いつもの日常に戻ったはずの職場は以前よりも刺激に満ちた場所へと変わってしまっていた。
次話へ続く