1000万ヒット祝賀小説「ブラック・エルフ」-3・前


 ―――ひゃあああァん! ん、もう…クロム、や…やめ……あ…はハァ……! そんな、乳首ばっかり、ダメ、いヒッ、ひくゥ、ラめぇエエエエエエエエエ!!!
 ベッドの上に身を横たえた“彼女”は涙を流しながら歯を食いしばり、覆い被さるボクの身体を跳ね上げるように全身を緊縮させる。
 それが“イく”って言う生理現象で、男と女では異なるらしいけど物凄く気持ちが良いものだとは教えてもらった。そして「イヤ」とか「やめて」とか言われて思わず手を止めたボクに、本当はオッパイを吸われたり揉まれたりすると気持ちいいんだって事も教えてくれた。気持ちよすぎるから、思わず「イヤ」って言っちゃうんだって恥ずかしそうに。
 だからボクはもう手を止めない。おチ○チンの付いていない“彼女”の股間からあふれ出すオシッコとはちょっと違う汁でボクの下半身やベッドがビショビショになってしまったけれど、身をよじって肌が擦れあうたびに粘つく音が鳴り響くと胸に言いようのない興奮が沸き起こってくる。
 ―――ふぁあああッ……!
 もう衝動が抑えられない……とても手の平に納まりきらない“彼女”の胸を鷲掴みにすると、粘土遊びをするように弾力のある膨らみをこね回す。そして指の間から搾り出された乳輪の先端の割れ目を舌でなぞり、こじ開け、乳肉の中に埋もれた乳首の先端をチロチロと舐め上げる。
 ―――あんぅ…! 胸ばかり…舐めないで……クロムくん…あ、赤ちゃんみたいに……ふあっ、やんぅぅぅ!!!
 子供のようだと、“彼女”に釣り合わないと思われたっていい。
 ボクと“彼女”はエルフと人間……いつかきっと離れ離れになる、そう考えると頭の中がカッとなって、彼女のオッパイの先端にかぶりついてしまっていた。
 ―――ク、クロムゥ……! も…いいから……私のオッパイでよかったら……ううん、私のこと…全部君にあげるから……
 乳輪をほじることに夢中になっていたボクは“彼女”のその言葉をぼんやりと聞き、そしてその言葉の意味を難病もかかって理解すると、勢いよく頭を跳ね上げていた。
 ボクの見つめる先で“彼女”は涙と涎とで濡れた顔を恥ずかしそうに微笑ませている。そしてボクの頭を引き寄せて舌をお互いの口の奥にまで差し込みあう濃厚な口付けを交わすと、それでもボクは信じられない気持ちでいっぱいで、彼女の瞳をまっすぐに見つめながら本当なのかと問い返してしまっていた。
 ―――本当だよ……私のことを欲してくれるなら、ずっと君のそばにいてあげる。……でも、キミも私のもの。だからね……だから、ちゃんと………
 「ボクが彼女のモノになる」と言う言葉の意味が解りづらくて、でも続こうとする彼女の言葉を聞き逃すまいと固唾を呑んでいると、


 ―――愛して…欲しいの……


 ああ、好きだよ。ボクは“彼女”のことが大好きだ。
 出会ってまだ一日なんて、ボクの気持ちを否定する理由にならない。エルフと人間だからってのも関係ない。
 何度だって言える。ボクは“彼女”のことが大好きで、心の底から愛してるって。この感情が愛なんだって。ボクの全てを彼女にささげてしまっても良いと思えるこの気持ちが愛なんだって!!!
「あっ、ぅ……クロ、ムゥ……はっ、はぁ、はあああァん……!!!」
 ヌルヌルになったおなかを擦り合わせながら、ボクは“彼女”のオッパイを“愛する”ことに没頭した。
 里のエルフの誰よりも大きくて、いやらしい形をしているオッパイを中央に寄せ上げると、その間に顔を埋め、唾液にまみれた乳輪の先端に人差し指を捻じ込んだ。
 ―――あふうゥゥゥん!!!
  “彼女”の胸の谷間に充満した甘い香りを胸いっぱいに吸い込んで堪能しながら、指先はコリコリと硬くなった乳首を捉え、こね回していた。
 ―――んッ、あふゥ…いや、で…出ちゃう、私の、先っぽがぁぁぁ!!!
 もちろん出す。引っ張り出す。搾り出す。掻き出し、そして吸い出す!
 他の四本の指を一段と張りを増した“彼女”の乳房に食い込ませ、左よりも少しだけ大きく乳頭を覗かせている乳輪にボクは吸い付いていた。
 ―――や……やめ………ああ、クロム……好きに、して……私のイヤラシい乳首、お…思う存分こねくり回してェ!!!
 もう我慢できなくなったボクは、人差し指と親指で強引に乳輪を割り開く。“彼女”が恥ずかしいのを堪えて恥ずかしい言葉を放ったことに背中を押されながら、乳輪を押さえつけ、乳頭に軽く歯を食い込ませて強引に恥ずかしがり屋の乳首を引っ張り出していた。
 ―――くあァ! あああああッ! アアアアアアアアアアァ――――――――――ッ!!!
 信じられない……彼女の乳首はボクの想像していたのよりもずっと大きい。ボクの唾液をたっぷりと流し込んだ割れ目の奥から飛び出してきたのは、指先ほどの大きさもある乳首だった。
 ―――やっぱり……おかしいよね。胸だけじゃなくて、乳首までこんなに大きいなんて……ふふふ、嫌いになった? 構わないよ、それが普通だもん。こんな気味の悪いおっぱい、愛してくれる人なんて…んんんゥ! や、いきなり吸っちゃ、ラメェエェェェ〜〜〜!!!
 何を言ってるのか聞いていなかったけど……“彼女”の乳首をジッと見つめてゴクッと喉を鳴らしたボクは、まだ半分ほどしか出ていないもう片方の乳房を指先で潰さんばかりにこねくり回しながら、たわわな胸の頂でそそり立った乳頭を口の中いっぱいに頬張っていた。
 ―――やめ、はあァ……吸、われて……スゴく嬉しいのって、クロムくんだから、こんなに感じるの、クロムくんが初めてなんだからぁぁぁ!!!
 唇で絞り上げ、歯先を食い込ませ、舌を絡みつかせて指をキツく食い込ませる。突き動かされる衝動のままに“彼女”の乳房と乳首とを、くびれたウエストがベッドから浮かび上がり、頭とつま先とでボクの体重まで支えながら、全身の筋肉を軋ませるように反り返らせていく。
 またイっちゃうんだ……まだ彼女がどうして“イく”のかも良くわかっていないボクは、ただ無我夢中になってミルクの出ないおっぱいにむしゃぶりついていたんだけれど、ふと……まるでボクに吸い付かれるのを待ちわびるように、親指の先と人差し指の腹の間でビリビリと震えている乳首を、呆けたようにジッと見つめた後、おもむろに引っ張り上げてしまっていた。
 ――――――――――――――――――ッッッ!!!
 仰向けになってもつぶれない“彼女”の乳房がボクの手によって引き伸ばされる。さらにボクは指に力を込めて乳首をねじり、オッパイをブルブルと左右に揺さぶると、“彼女”は唇をわななかせ、整ったアゴをクンッと突き上げて声にならない喘ぎ声を喉の奥から迸らせる。
 でも“彼女”の乳首は強情だ。これだけ強く引っ張ってもなかなか姿を現そうとしない……けど、揺さぶられる衝撃と重さはボクの指に挟まれた乳首に全てかかっている。びっしりと汗の浮いた裸体が艶かましく悶え、そのおなかの上でおチ○チンを擦られてゾクッと背筋を震わせるボクの目の前で、重みに耐え切れなくなった突端が遂にズルッと引きずり出され、先に吸い出した方と同じように姿を表すのと同時に、
 ―――ンぁあああアアアアアアアアアアアアアァァァ! イク、イクゥ―――――――――!!!
 “彼女”はまたしても“イって”しまい、目に涙を浮かべて悲鳴を迸らせて断続的に股間から熱いお汁を噴き出した―――


 −*−


 ―――クロ…ムぅ……私の先っぽ……び、敏感だから………次は…もっと優し…くぅ……
 普段はおっぱいの中に隠れているから刺激に弱いと言う“彼女”の乳首を、いたわるように舐めまわし、唾液をこすりつける。
 それがスゴく気持ち良いのか、表情を蕩かせてボクの頭を撫でてくれる。“お母さん”とか“お姉さん”がいたらこんな感じなのかなって、ボクは生まれて初めて感じる安らぎに身を委ねていると、不意に“彼女”の手がボクの股間で痛いぐらいに張り詰めているおチ○チンに伸ばされてきた。
 驚いて僕がビクッと身を竦ませると、
 ―――今度は私の番だよ……私が……クロム君を気持ちよくしてあげる番なんだから………
 それは、ボクがさっきの“彼女”みたいにオシッコを漏らすぐらいに感じてしまうようなことなのかな?
 恐くもあるけど……だけど、ボクはまだまだ“彼女”と愛し合いたい。おチ○チンは興奮して硬く、熱くなっていて、“彼女”のしてくれることなら何だって受け入れてみたい欲求が今こうしている間にも高まっていた。
 ―――愛してるわ……クロム………
 重ねあわされる、ボクと“彼女”の唇。
 何度も何度も舌を絡めあわせ、お互いの唾液を交換してから唇を離すと、“彼女”はボクを仰向けにして、ボクの顔の上を跨ぐように身体の向きを入れ替え始めた―――


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