stage1「フジエーダ攻防戦」14


「離して! こんな格好…見られちゃう、見られちゃうから……イヤァ!」
 あたしがいくら呼びかけても、佐野の支配下にあるオークたちは耳を貸そうとはしない。両手首を縄で縛られたあたしは、広場の中央に数本の丸太を組み合わせて作られた吊るし台に吊り上げられる。
 佐野の指先に散々イかされた直後にここへ連れて来られてしまっただけに、照り輝くたわわな胸の膨らみは普段よりも一回り大きく張り詰めている。身をよじり、両腕を掲げ上げられたまま体を揺すれば瑞々しい二つの果実は少し遅れて重そうに弾み、何事かと集まってきたゴブリンやオークたちの好機の視線にさらされて、さらに内側から膨張するような膨張感が拒みようの無い羞恥心と一緒に込み上げてきてしまう。
「んっ……やぁ………」
 視線を躱そうと身をよじればよじるほど、縄は手首へと食い込んで、じっとりと汗ばんだ乳房やオルガズムの痕跡がぐっしょりと肌を濡らす愛液として残っている股間や太股にモンスター達の視線が突き刺さる。
 あたし……もしかして、こいつらに犯されるの……?
 そんな想像は、すぐにでも現実になろうとしている。腰布さえ巻かれていないゴブリンやオークの股間は、隠す必要なんてないとでも言うように、あたしの恥らう姿を見て大きくなっていく。あたしがつるされた日r場の中央を遠巻きに見ているとは言え、風に乗った精液臭はあたしのいる場所にまで届き、そのあまりの生臭さに体ではなく精神の方が汚されていくような錯覚を覚え、顔を背けてしまう。
「や…やだ………こんなの…………」
 犯されちゃう……精神世界でのときみたいに、モンスターに…何回も……
 脳裏に、暗いダンジョンで時間を感じることも許されないほど休みなく犯された時の記憶が走り抜ける。穴と言う穴に捻れたペ○スを押し込まれ、内蔵を掻き回されているのかと思うほど荒々しく突き上げられたあの感触……現実ではない、仮想空間での出来事だったというのに、思い出すだけで何度も抉られ、精液をそそがれたヴァギナの奥がうねる様に疼いてしまう。
 オークのペ○スと性欲は、ゴブリンやコボルトなんかとは桁が違う。強力な固体になるにつれて捻じ曲がり、まるで女性の柔肉を責め立てる為に生えているとしか思えないような歪な肉棒と、ホットミルクのような熱さと膣口からあふれ出すほどの精液の量は、忘れたと思っていても思い出した途端に体に火をつける媚薬のような忌まわしい記憶だ。―――もしそれが現実に……こんな場所で犯されたりしたら、どうなるんだろう……
 考えただけで身の毛がよだち、徐々に佐野の指の余韻を忘れようとしている膣壁がグゥっとうねる。張り詰めた恥丘の割れ目から濃度のある愛液があふれ出してくると、あたしは自分の内側の強い浴場ぶりを自覚してしまい、たまらずモンスターたちから顔を背けてしまう。
「ご機嫌はいかがですかな、静香王女。私のもてなしはお気にめしましたか?」
「! こ…この………!」
 そんなあたしの目の前に黒衣の魔道師が……黒いフードを目深にかぶり、顔を分からなくした佐野が姿を現すと、羞恥心でなきそうになっていたあたしは涙のにじむ目で思いっきり睨みつけてしまう。
「あ…あんた…絶対に許さないから……!」
「声が震えていますよ。可哀想に……恨むならあなたを身代わりにした本物の王女を恨むんですね」
 あんたが勝手に間違えただけでしょうがぁ!―――と、吠え掛かりたかったけれど、余裕を見せる佐野の背後にいる人たちを見て、激情よりも恥ずかしさの方が一瞬にして上回ってしまう。
 そこにいたのは三人の老人だった。身なりもよく、かなり裕福な暮らしをしているそれなりの身分の人だろうとすぐに分かるけど、その顔は恐怖に引きつり、あたしが目の前に全裸で吊り上げられている姿も目に入っていないようだった。
「魔術師殿……本当に、本当にワシらの命と財産は保障されるのでしょうな?」
「ワシらが命じれば街の人間も戻ってきよるでしょう。その後のことは……」
「分かっています。心配なさらなくても結構ですよ。あなた方が私の言う事を聞き、忠実に守ってさえ下されば、これ以上手荒な事はしませんよ。―――そう、言う事をね」
 ………もしかして、この人たちって街の長老とか町長とか? そんな感じに見えるけど……もしかして――
「あんたたち……まさか街の人たちを見捨てた…ううん、売り渡そうって言うんじゃないでしょうね!?」
 命と財の保障、そして街の人たちを佐野がいるこの街へ呼び戻そうという会話から察しがついた。その事を我を忘れて大声で問いかけると、三人の老人は体をビクッと大きく震わせ、初めてあたしがいることに気がついたようにこちらへ目を向けた。
「し、静香王女!? な…なんで、どうしてここに……」
 最初はあたし――どうせ静香さんと勘違いしているんだろうけど――に見られ、聞かれた事への驚きと畏怖で身をすくませた老人たちだが、あたしが肌をさらして拘束されていることに気づくと、その顔には余裕が戻り、それどころか好色そうな目であたしの裸体を眺め始める。
「これはこれは。クラウド王国の姫君様にあらせましては、ご機嫌麗しゅう……クックック……」
「なんとも美しいお姿ですなぁ。この老いぼれにはまぶしすぎますぞ」
「よもや、一番に逃げ出そうとされたお方とこのような場所でお会いするとは……のう?」
「―――――っ!」
 仇に老人たちの視線を感じた途端、頭の中が恥ずかしさで真っ白に染まり、アソコの奥でトクンと、小さいけれど確かな脈動が子宮を震わせる。
 老人たちの視線に遠慮はなかった。あたしが太股をよじり合わせ、少しでも視線から逃れようとしても、老人たちの視線は編めるようにあたしの瑞々しい肌と膨らみに絡み付いてくる。
「や…やぁ………」
「おや、ずいぶんとアソコを濡らしておいでのようですな。早速魔道師殿と楽しまれたのですかな?」
「違うっ! あたしは楽しんでなんか――」
「それではそのおみ足を濡らしているのはなんなんでしょうな。恐怖のあまりにお漏らしでもされたのですか。大国の王女様も年端も行かぬただの少女と変わりませんな」
「いやいや違うだろう。あの粘りよう、そしてこの匂い……間違いなく感じておりましょう。たまりませんなぁ……」
「うっ……ううう………」
 やり場の無い悔しさと恥ずかしさに身をよじるたびに、圧迫された膣内から新しい愛液があふれ出し、密着しあった太股の間でグチュッと雫が潰れ、内股を濡れ汚させてしまう。
 全身に熱くぬめる汗がにじんでいた。神経を焼き尽くしそうなほどの羞恥に何も考えられず、ただただ幼子のように震える肌には南部の暑さとは別の理由で赤みが差し、肌がじりじりと焼かれるような感覚に、濡れた唇から湿り気を帯びた吐息が零れ落ちてしまう。
「この女を犯せ」
 ―――え? 今……なんて………
 突然響いた魔道師の声に、俯いていた顔を上げる。すると、黒いローブからわずかに見える唇が、なんとも楽しそうに攣りあがっているのだけがはっきりと見えた。
「これから私に忠誠を近い、共に栄華を極めようとするならば、クラウド王国も敵のひとつであることに違いは無い。―――この場で犯せ。我が手足となるモンスターたちが見つめ、隠すものなど何も無いこの場にて敵国の姫君を犯し、汚し、そして腹に子種を流し込むことで、私の決意と忠誠を示せ。この場にいる人間でそれが出来ない者は」
 首に手を当て、
「―――殺しますよ」
 氷のような冷たい言葉を放つと同時に、横へと引いた。
「…………………」
 あたしが聞いても、火照った体が一瞬凍ったかのように錯覚するほどだ。言われた三人にもそれが本気で、目の前の男が何の感慨もなく実行する事は十分すぎるほど伝わったはずだ。―――となれば、
「…………この場で犯せばよろしいのですかな?」
 三人のうちの一人、身に着けているものが最もお金の掛かっている豊かなあごひげの男がそう聞き返す。
「ああ、そうとも」
 答える魔道師。
「クラウド王国の王女は、この街と共にあなたが要求なされたもの。それを我らが汚してもよいと?」
「構わない。命を奪わず、五体を損なわせなければ、どう扱おうとも自由さ。これは最も最初に私に恭順の意を示した君達への褒美の意味合いもある」
「犯すのを拒否した場合は?」
「先ほど言ったとおり、殺すよ」
「では最後に―――」
 ひげの下に隠れた口元が大きく笑みを形作り、歯が姿を見せる。
「犯してよいのは一度だけですかな?」
「なッ―――」
「好きなだけ犯していいよ、ここを動かなければね。期限は―――そうだね、夕刻までにしようか。同胞となる君たちのために最高の夕食を用意しておこう」
「こら待てぇ! あんたたち、あたしをなんだと思ってるのよ。この人でなしっ!」
「すまないね……これも我らが生きるためなんでね」
 どこが!……そう叫びたくなるほど、若いあたしを抱けると知って喜びを隠せない……隠そうともしない老人があたしへと近づいてくる。
「このような若い女を抱くのは久しぶりだのう。しかも王女と言うおまけ付では、うな垂れたモノがいやがおうにも奮い立つわい」
「娼館ギルドが来るまでは金次第で色々と遊べておったのに」
「だが……そんなこと、どうでもよくなりそうじゃ」
 や……いや、こっちにこないで……
「怯えておるのか? 気丈に振舞ってはおるが、体が震えておるぞ」
「むしろ喜ぶべきじゃ。久しく溜め込んだワシらの精を注いでもらえるんじゃからの」
「イヤァアアア! 離して、触らないで! 何するのよ、やめてぇ!!」
 老人たちは両腕を吊り上げられて身動きの取れないあたしを取り囲むと、形よく盛り上がった胸に、丸々としたお尻に、そして石畳に滴り落ちるほどに大量に溢れた愛液で濡れている太股に、それぞれ手を伸ばし、細く節くれだった指を張り詰めた肌へと食い込ませる。
「やめてっ! 何してるか分かってるの。こんなの…こんなの……!」
「分かっておるよ。ワシらは小娘を犯そうとしておるんじゃ、ワシらが生き残るためにの。―――それとも、犯さずにワシらに死ねと言うのかね、クラウドの王女は」
「何たる言い草じゃ。老人は死ねばよいというのか。所詮は世間を知らぬ我侭娘であったか」
「犯されるのがイヤなら、存分に泣いて、許しを請うんじゃな。さすれば一度づつでワシらの気が変わるかもしれんで……くっくっくっ……」
 そこまで言わなくても……あたし、何にも悪い事なんてして無いのに……くっ……
「キスは嫌がるか……散々あの魔道師に可愛がられたであろうに、まだそのように抗うか……」
「ん…んんっ……!」
 あごひげを蓄えた老人があたしの唇へむしゃぶりつく。あたしの頭を抑え、長い舌を口内へと差し込むと、じゅるじゅる音を立てて唾液を吸い上げる。そして背後から伸びた手が老人の薄い胸板に押しつぶされた乳房の膨らみを鷲掴み、柔らかさを楽しむように絞り上げ、こね回し始める。
「んんっ、んむぅぅぅ………!!」
「なんといやらしい乳房じゃ。白くて張りがあって、手が埋もれてしまうほど柔らかい。色も形も揉み具合も最高の絶品の乳じゃのう」
 いやぁ……お願い…もう、もうこんな事やめてぇ! こんなことしても、誰も、誰も助けられないのに……!
 あたしがおとなしく抱かれれば、この三人の命を救えるだろうことは分かっているけれど、胸を揉みしだかれながら唇と背中に唾液まみれの舌が這いずり回るおぞましさに鳥肌が浮かび上がる。
「お二人ともお盛んですな。これでは私の入る隙間が無い。―――では、お先に甘露を味あわさせてもらいましょうかのう」
 二人の老人に前と後ろから責められ、泣き悶えていたあたしの体を横から手を伸ばして撫で回していた三人目の老人が、石畳にひざまずく。そして、
「んんんんん―――――――――ッッッ!!!」
 ヒクついていた膣口にズブッと三本の指を捻じ込み、広げられた出入り口から堰を切ってあふれ出した愛液を横に向けられた腰から下へ顔をうずめるようにしてすすり上げる。
「ヒヒヒヒヒ、甘露甘露。若い女の愛液は私の大好物でね。王女の愛液は特に美味、濃厚で、香りもよく、一口すするたびに寿命が延びそうだよ」
 身をよじって抵抗するあたしの片足を肩に抱えた老人は、細いとは言えキツい圧迫感を生じさせる三本の指を根元まで押し込み、うねりながら降りてきた子宮の入り口を指先でぞろっと撫で上げる。自分の手を伝って流れ落ちる愛液を舐め取り、沸騰した夜間のように煮えたぎっている蜜壷を縦横にかき回すと、豊満な裸身の震えにあわせて痙攣を繰り返しているクリトリスに吸い付き、鋭く尖った前歯をその表面に軽く食い込ませられる。
「ひゃあうっ―――ッッッ!!!」
 あたしの体が引き絞られた弓のように反り返り、足先が地面から浮き上がる。手首に荒縄が食い込む痛みさえも心地よく感じながら、巨乳と巨尻をプルプルと震わせ、股間から熱い粘液を撃ち放ってしまう。
「ひいぃぃぃ!! あ…くぅうん! うっ、ううッ、はうぅん、はうぅん、いッ………ああああぁああぁぁあっ!!!」
 もとより佐野の指に翻弄され、気をやっていたいやらしい体だ。三人がかりで責め立てられ、瞬く間に軽い絶頂を覚えると、神殿前の広場中に響き渡るほどの絶叫を放ちながら連続してオルガズムに突入した状態に陥ってしまう。
「ククッ……なんどイけば気が済むのやら。クリトリスまでヒクつかせて、潮を噴きながらワシの指を締め付けてくる。とんだ王女様よの」
「こんな淫乱女にかしずいておったかと思うと、無性に腹立たしいわ。そら。お前の一番汚い穴も穿ってやるぞ!」
 ―――いっ!? そ、その穴は……お尻の穴はダメ、触らないでぇぇぇ!!!
 三人のうちの誰のものかも分からない指があたしのお尻の谷間を撫で上げ、そこでギュンギュンとキツく収縮していたアナルの入り口を押し込み始める。すると、まるであたしの方から誘い入れたみたいに指先は容易く直腸の中へと進入してくる。
「イヤアアァァァアアアアァアアアアアアアアアアッ!!!」
 豊満な裸体が緊縮し、指をくわえ込んだヴァギナとアナルを痙攣させる。年老いた男性三人の責め手に何度も達しながらむせび泣き、吊り上げられた体をよじりながら愛液を肉道から降らせる。胸や背中にはいくらあたしがイこうとも離れようとしない老人たちがトカゲのように張り付き、祖父と孫ほども年の離れたあたしの裸身を弄ぶ。
「ひいッ、ひイぃぃぃ〜〜〜〜〜!!!」
 だけど……あたしは感じてしまっている。どんなに拒んでも、体は老人たちの指や舌を感じるたびに腰を振るわせ、愛液を搾り出している。乳房に指が食い込むリズムと、アナルやヴァギナに指が抽送されるリズムとが重なり合うと、女の快感に敏感な裸体は面白いように跳ね上がり、誤魔化しようの無い官能の証を石畳の上に滴らせてしまう。
「も……やぁ……ゆる……してぇ………」
 汗にまみれた裸体が震え、休むことが許されない絶頂の連続はあたしの抵抗の意志を根こそぎ刈り取っていた。
 汗と涙で濡れた顔を何とか上げると、目の前には呼吸を乱した老人の顔が。そして舐められるがままに舌を絡め合わせて、流し込まれる唾液をすすらされていると、不意に両腕の戒めが解け、体の横へと落ちてきた。
「おうおう、いいともいいとも。そろそろワシらも楽しませてもらわんとな」
「あっ……」
 腕の縄が解かれたのは、老人たちがあたしへ入れるための準備に他ならない。けれど力が入らない体は抱きしめられたままその場へへたり込んでしまい、老人たちが長衣から突き出したペ○スを顔の前へと突きつけられてしまう。
 ―――うそ。ウソよ…こんなの……何で…こんなに大きいのよ……しかもスゴく元気だし……
 老人たちが旬を過ぎて男性器に力が入らない状態になっているんじゃないか……その事に一縷の望みを託していたのに、目の前のモノは若者に負けない逞しさと大きさを誇り、それどころか浅黒く硬質化した表面には年齢と共に使い込まれてきたという風合いと迫力までもがあった。
 しかも力強い脈動を見れば、老人たちが欲望をどれだけ内に溜め込んているのか容易に想像できる。それに……どれだけ、この性器で女性を犯してきたのかも……
「さあ……楽しませてもらおうかの」
 老人の指に首筋を撫でられ、ビクッと、小さく怯えるように体を震わせてしまう。だけど……心のどこかでは犯される恐さと期待とが混ざり合い、大きな乳房を揺れ弾ませてしまっていた―――


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