第八章「襲撃」08
先ほどまでの土砂降りが嘘だったかのように、空を覆う雲は風に流されて星空が再び空に広がっていた。
けれど雨の名残はそこかしこにまだ残っている。
靴も履かずに出てきたあたしは裸足で雨水を吸った草をクチュ…クチュ…となんともいえない音を響かせながら踏みしめ、先ほど全裸で水浴びをした場所へやってくると、ますます強くなる疼きに体を折りながらふらふらと湖のほとりにぽつんと存在する大きな岩へとすがりついた。
「はぁ……」
テントの外に出たせいもあるけど、雨がやんだばかりの冷たく湿った空気が体をわずかばかりに冷やしてくれる。それでわずかばかりに思考能力を取り戻したあたしは体を回して岩へ腰をかけるようにもたれかかると、手に握ったままだったショートソードをまじまじと観察し始めた。
―――うわ……こうしてみるとかなり大きいけど…大丈夫かな……それにスゴくゴツゴツで……
見てるのは鞘を付けたままのほうの刃ではなく、本来なら握って剣を振り回す場所に当たる柄の方だ。
弘二とエッチするのを振り絞った気力で断固拒否して、想像するだけでアレが縮み上がりそうな――今のあたしにはないんだけど――仕打ちをしてしまった以上、もうこれに頼る他に媚薬で火照らされた体の疼きを鎮める方法はなかった。
「けど……本当にこれで…しちゃうんだ……はぁ………」
もしこんな凶悪な形のペ○スを持った客が娼館に着たら、あたしは借金を踏み倒してでも逃げ出していただろう。実際に、魔法手術でペ○スに真珠や異物を埋め込んでドラゴンもかくやと言うほどの形に作り変える人もいるそうだけど……今なら……
―――ゴクッ
生暖かい唾がノドを通り過ぎていく。こんなものを入れたらどんなに感じちゃうか……そんなエッチな創造をしただけで、頭が沸騰しそうなんですけど………
「…………ああんもう! しかたないじゃない、もう…我慢なんて出来ないんだし……脱いじゃえ!」
もう後戻りなんて出来やしない。あたしは内側から服を押し上げるほど張り詰めた乳房を圧迫感から解放すべく、シャツに手を掛けると汗で肌に吸い付いた布地を体から引き剥がすように一気に捲くりあげ、頭を脱いで地面へ投げ捨てた。
「んっ―――」
感じてる……服を脱いだだけなのに………はぁぁ…胸が…胸がぁぁぁ………!!
服を脱ぐまでは、心のどこかに恐怖心が残っていた。気絶している弘二以外に誰もいない、誰も見ていない場所で裸になる事への抵抗……けれど一線を越え、ねっとりとした汗にまみれた膨らみをさらけ出した途端に、びりびりと痺れる乳首を中心にぞくっとするほどの気持ちよさが全身に広がっていく。
「あああ………あたしの…おっぱい……」
胸板との境目がくっきり浮かび上がるほど盛り上がった乳房は、あたしに心臓が脈打つたびに膨らみ中に走っている血管を通じて痙攣を伝道させ、血液が行き着く乳首をますます勃起させていく。
こんな風に成るまで興奮しきっている胸を…あたしは自分の目で見た事はなかった。男のプライドを切り売りしながら娼婦として働いている中で、何度も信じられないぐらいに感じさせられたことはあったけれど、そんな時に自分の体を確認している余裕なんてほとんどない。
だから……軽い驚きを覚えたあたしは熱いため息を突くと、ショートソードを地面へ落として両手を自由にし、右手で右のおっぱいを、左手で左のおっぱいを、それぞれ下からあてがう様に手の平を添えると、強く指を揉みこませた。
「あっ…やっ、これ……胸が…スゴい……こんなにパンパン……んんぅ…あ、あたし……もう……はぁ、はあぁぁぁ!!!」
湿気を含んだ空気に胸の間に溜まった汗を乳房で擦り合わせて音を鳴り響かせる。興奮しきって丸々とした膨らみを両手で寄せ上げ、テクも何も考えずに自分の思うように揉みしだきながら、人差し指で一番敏感な先端を引っかいて刺激する。小さいけれど鋭く痛みが乳房を突き抜けると、あたしの背筋は反射的にビクッと反り、そのまま岩にもたれながらズリズリと落とした剣のそばに座り込んでしまう。
「ふくぅ……声が…いやらしい声が出ちゃう……はぁっん…んっ……おっぱいが…おっぱいであたし…い、イっちゃうぅ………!!」
細いアゴを突き上げて、あたしは何度も切なそうに鼻を鳴らして乳房を揉みしだいた。
もう…手が止まらない……アソコがびくびく痙攣して……あたし…あたしこのまま変になっちゃうぅ〜〜〜!!
指の下でドクドクと脈打つ血管を神経と一緒に圧迫すると、あたしの下腹部がその代わりにビクッと跳ねる。乳首を押し込み、周囲の柔肉を絞り上げるように手を動かすと、あたしの股間からは湖の水に比べれば熱湯にも等しい愛液があふれ出し、草むらへと滴り落ちていく。
「はっ……んっうぅぅぅ……もう駄目…入れちゃう…入れちゃうからぁ………」
あたしの頭の中はもう限界に達しつつあった。誰の気兼ねもなく、自分の体を自分でまさぐり、思うように快感を貪れる悦びに打ち震えながら、神経の集まる乳首を押しつぶすように捻り上げる右手とは反対、張り付いたかのように乳房から離れようとしなかった左手を無理に引き剥がして地面に転がっているショートソードを―――ぐにゅ、と握り締めた。
「んっ!……冷たっ………」
なにこれぇぇぇ!?……と、あたしのノドから絶頂ではなく驚きに声が上がった。
頭の中を覆っていたピンク色のもやを払って剣を手にした左手を見る。すると今からあたしの割れ目へ突き入れようとしていたショートソードは透明なゼリー状のものに包み込まれていて、あたしの手指はその中へズブッとめり込んでしまっていた。
「………ジェル?」
突然の事だったので驚きはしたけれど、そのふるふるっとした物の正体は、あたしのお供、スライムのジェルだ。そういえば湖の方に転がって行ってたっけ。
どうやらあたしが落とした剣を拾ってくれていたらしい。手を引くと、ジェルは透明な体を震わせながら形を変えると、あたしの方へと柄を向けてショートソードを差し出した。―――それはまるで、あたしにオナニーを促すような仕草であり、同時に……
「……………」
何を思ったのか、あたしは剣の柄ではなく、それを支えるジェルの表面へと指先を滑らせていた。
冷たい……冷水が好きなジェルのことだから、あたしが弘二に襲われている間中、ずっとこの湖に使って水分を蓄えていたのだろう。以前のゲル状だったスライムとは違い、冷たい水をまとったジェルの表面はそこに水面があるみたいにすべすべとしている。
「ジェル……もう少し大きくなれない?」
せっかく火照った体に心地よい感触でも、座ったあたしの膝までしか大きさがなければどうしようもない。もう少し大きければ抱きしめて……そう考えながらジェルへ呼びかけると、次の瞬間には物言わぬスライムに変化が起こり始めた。
透明なお饅頭の様な体が一気に膨張して行く。瞬きする間にその大きさは二倍になり、もう一度瞬きする間にその二倍、そしてさらに二倍になって……気付いたときには、地面に座り込んだあたしの頭を越えるほどに巨大化したジェルが目の前でプルプルと弾力のある丸みを震わせ、ちょうど目の前に体内へ取り込んだ剣の柄が突き出されていた。
「大きすぎる気がするけど……ま、いっか」
それに……じぇるったら、これはちょっといたずらが過ぎるんじゃない?
眼前に差し出された柄の角度はおチ○チンが勃起した角度にそっくりだ。握り手の凹凸が上面に一列に並んだそれを目の前にそそり立たされると……これはもう狙ってやったとしか思えないほど、実にいやらしい角度と光景だ。
「ふふ……こういういたずらするジェルちゃんにはお仕置きが必要かな? 今からちょっと動いちゃダメよ」
そう言い聞かせると、巨大なスライムは丸々とした体をわずかにしょぼんとさせて落ち込んだ…様に見える。言葉は喋れないけれど、なかなかどうして結構表情豊かなジェルの様子に笑みを浮かべたあたしは、オナニーを中断させられてビリビリと痺れている二つのたわわな膨らみをよく冷えているジェルの表面に押し付け、それがペ○スであるかのような角度で突き出ている剣の柄の根元へ裏側から舌を伸ばし、唾液を乗せてねっとりと舐め上げた。
「ん……はぁ…んんっ……ふぁ…やっぱり…本物のおチ○チンとは勝手が違うな……んむぅ……」
あたしの舌が剣の柄を上下に往復しながら嘗め回す。けれど布を巻かれた柄はおチ○チンの感触と違ってざらざらしているけれど、火照った体を擦り付けながら両手で支え持ち、ぬぷぷ…と唾液の音を響かせながらノドの奥へと飲み込むと、ジェルの弾力のある表面に波が走り、あたしの口奉仕をねだるように剣の柄を一杯にまで伸ばしてくる。
それをあたしは丹念に嘗め回した。ジェルがこうして欲しがっているから……考えてみればジェルには何度も助けられている。そのお礼に…そう考えるとフェラにも熱が入ってしまい、以外に頬張り難い剣の柄へ唇を吸い付かせると、溢れる唾液を拭いもせずに顔をスライドさせ、射精口も何もない先端を丹念に舌先で嘗め回した。
「んんん……ふぇう…ほひんひん……ひほひいい?」
上目づかい…と言うのも、目のない相手には意味がない。代わりに汗で湿った髪の毛を掻きあげ、おチ○チンに見立てた柄を頬張りながら訊ねると、悦びに打ち震えるジェルは乳房と密着したゼリー状の表面に振動を起こし始める。
「んっ……ふぅぅ…んっむぅ!」
微細な振動があたしの乳首に襲い掛かる。氷のように冷たいジェルの表面に冷やされ、感覚を忘れ去るほど鋭敏になっていた先端の突起は指や下では到底生み出せない微細な振動の繰り返しでたちまち痺れ出し、乳房を震わせ悶えたあたしは口の中の異物を頬張る苦しさと強烈な刺激で短い髪の毛を震わせながら涙を溢れさせてしまう。
そして心の奥底で「もっと…」と思ってしまったのか、言葉を交わさなくてもあたしの心を読み取ってくれるジェルは乳房の周囲へ透明な半液体状の体を伸ばしてきた。
「ひっ…あ………!」
熱を帯びていた胸の深い谷間の奥にまでスライムが流れ込んできた、その冷たさとうねうねと無数の舌が嘗め回して行くようなおぞましさと紙一重の快感にぞくぞくっと背筋を震わせ、加えていられなくなった件の柄を吐き出すと二つの膨らみをジェルの巨体に押し付ける。
「ジェルってば……んッ…もう…エッチなんだから……」
肌に吸い付くスライムに優しく乳房を嘗め回され、乳首に味わった事のないほどの振動を送り込まれる。人を相手にしていては味わえない愛撫にすっかり虜になってしまったあたしは、スラー無を胸へと吸い付かせたまま後ろの岩へもたれかかると、湿り気と熱気が充満した股間を大きく開き、恐ささえ覚えながらも、今まさにあたしを捕食しようとしているように見えるジェルへ、
「滅茶苦茶にして……今なら…どんな事でもさせてあげる」
と、普段ならとても口に出来ない事を口にしてしまう。
―――弘二とジェルとは同時に出合ったのに、人間の弘二を拒絶してスライムのジェルに体を許しちゃうなんて……あたしって、変わってるかも。
けど、あたし自身が男なのに男に抱かれる事には違和感を覚えるけど……モンスターに襲われるのなら、そういうのは……
そうこう考えている内に、ジェルは動き出した。―――あたしの言葉を理解するのに時間がかかったのだろうか、全ての動きを止め、角の様に生やした剣の柄を支えるのも忘れてからだの中へ沈みこませると……突然爆発でもしたかのように体を広げてあたしの上へと覆いかぶさってきた。
「あんっ! ちょ、乱暴なのはダメだからね!」
いくらモンスターだからって、あたしの僕になっているジェルにはその程度の分別は付いている。爆発して見えた部分は薄い皮膜状で、本体を動かさずにそれをあたしへと被せたジェルは露出していた上半身の肌全てを乳房のように一斉にぬめぬめと愛撫しながら、短パンの奥でヒクついている粘膜にまで吸い付いてきた。
「あっ…ああ、あぁあぁぁん!!」
じぇ、ジェル、それちょっと…んんんっ! スゴい…全身一変に嘗め回されてるぅ!! アソコも、お尻の穴も、ひっ…ひゃああああああっ!!!
窒息しないように顔だけは自由にされている。けれど、首元にまで絡みついたスライムの帯は肌の上で往復を繰り返し、あたしの体を軽く締め付けながら貪るように全身を這い回る。肌の表面に纏わり付く汗のべとつきを舐め取るように膝の裏や脇の下をくすぐられ、まさに隅々まで攻め立てられながら、あたしは収縮を繰り返すヴァギナの奥から愛液を撃ち放ってしまう。
「ハァ、んっ……だめ、ジェル…それじゃだめぇぇぇ!! 入れて、早く入れてくれなきゃ…はうぅん!!」
未だ身につけているぐしょ濡れの短パン、そしてショーツの中にまでスライムは染み込み、あたしがねだるや否やゼリー状の物体がにゅるっと膣口を押し広げて入り込み、液体を流し込むようにかき回されたがっているおマ○コを埋め尽くした。その圧迫感にあたしが眉を寄せ、苦悶の表情を形作ると―――
「んん……あ…あぅ! ああああああああああっ!!!」
振動が! 振動がおマ○コ中に、肉ヒダ一枚一枚に、ひっぐぅぅぅ!! ああぅ、ああっ! ああああっ!!!……スゴい、これ、スライムってスゴいぃぃぃ!!!
短パンが内側から押されて膨らんではしぼむ動作を繰り返している。その中ではスライムが痙攣している肉ヒダの一枚ずつにゼリー状の体を染み込ませながら抽送を繰り返しており、しかも最奥は子宮口ではなく子宮…柔らかな体を精液しか通らない狭い隙間へと滑り込ませ、這い出るときにズルリと、子宮の中から外へ向けてスライムが引き抜かれるのだ。そして再び押し込まれたスライムが子宮の中へと流れ込み、その冷たさに下半身を震わせながらまたしても子宮の中からの排泄を味合わされる……それはまるで、射精の快感と出産の快感を交互に味合わされているような、あまりにも強烈な挿出の繰り返しだった。
それに加えて、ジェルのいたずらなのだろうか、時折子宮が破裂するのではないかと思うほど胎内にゼリー状のスライムを流し込むと不意に動きを止め、子宮内と膣内で同時に、あの振動を発し始める。まるでざらつく指先に押し広げられながら敏感なところを撫で回されているような、表現しづらい刺激にあたしの頭は跳ね上がり、カクカクと口を開閉しながら悶絶の声さえ放てないほどに沸きあがる快感で意識が吹き飛んでしまう。
「ああ……あああ……あう―――あ、あうっ―――――――っ!!!」
あたしの中で官能が大爆発を起こした。はっきり言ってこんなのに耐えられない。スライムに包まれた腰を必死に揺すりたて、気の狂いそうな振動にオルガズムを休む事無く味合わされながら沸騰しそうなほど熱い絶頂液を迸らせる。―――けれど噴出した体液は全てジェルの体へと吸収されてしまい、さらに勢いづかせたジェルはクリトリスを先端から根元にいたる全周囲から圧迫すると乳首やヴァギナを責め立てた振動を赤く腫れあがった肉の突起にも叩き込み、たまらず腰をくねらせ逃げ出そうとしたあたしは短パンの中から出てくる事のないスライムからついに逃げ出す事は出来ずに淫裂を犯されながら淫核を揉みたてられてしまう。
「はひィ、はひィ…も…許してぇ……あああ、もう、あたし、イくっ、ひ…いいっ! 気持ちよすぎて、おマ○コが、ビクビクしてぇ…あっ、あっ、あ――――――――ッッッ!!!」
ビュッビュッと、あたしの股間から愛液の噴出する感触が伝わってくるけれど、もうここまで濡れた短パンでは…それ以前にスライムで満たされた状態では噴出したかどうかなんてわかるはずもない。けれどクリトリスの突き上がりや膣壁の痙攣は今までにないほど強烈で、果てる事を知らないスライムによる陵辱はあたしが何度達しようと関係なく繰り返された。
でも……まだ何かが足らない。これだけ気持ちよくなっているのに何が不満なのか分からないまま、夜の湖に響き渡るほどの声を恥ずかしげもなく迸らせてしまう。………そんなときだ。不意にあたしの唇へ何かが押し当てられた。
「あっ………剣の……」
それは最初にオナニー使用と持ち出したショートソードの柄だった。一度はジェルの体内へ沈んだけれど、まるで待ちきれなくなったかのように、あたしの唇へその先端を押し当ててきた。
「違うの……それ、アソコに……おマ○コに、入れて欲しいの……」
ゴツゴツしていて、挿入するには凶悪な形……スライムもいいけれど、固い感触がない分、何処か物足りない……不意にあたしが欲しかった物の正体がわかると、すぐに察したジェルがゆっくりとあたしの下半身を持ち上げていく。
「こんな格好で…? うっ……」
岩に背を預けたまま脚を高々と掲げられてしまう。落ちないように背中の下にはジェルの巨体が入り込んでベッドのようにあたしの体を支えてくれて、Xの字に開かされた脚の間へ、ショートソードの柄をあてがうようにスライムが盛り上がってくる。
―――入る……入っちゃう………スゴくドキドキしてる……あたしってば、やっぱり………んっ!
仰向けになったあたしの体から、スライムの幕が離れて行く。それはまるでフィナーレを前にして主役以外の人間が舞台袖に引いていくようであり、余計な快感から開放されたあたしは蕩ける瞳で近づいてくる剣の柄をズルズルになった短パンの裾から淫裂へと押し当て……
―――グチュ……
「ひやぁん!」
そこに纏わり付いていたスライムだけは全部離れたわけではなかった。膣壁を覆うように残留していたスライムが剣の柄を迎え入れるために充血しきった割れ目を内側から割り開き、ぽっかりと膣口を広げてしまう。
「はうぅ……い、いたずらばっかり……んんんっ!」
あたしが非難の言葉を口にする暇もなく、剣の柄が膣内へと押し込まれた。ゴリッ…ゴリュ…と大きく盛り上がった握り手の凹凸が膣の天井を強く擦り、スライムのベッドの上で身をよじらせたあたしはズンッと子宮に柄が到達した衝撃と恥骨の裏を抉られた感覚で異物の挿入感を堪能してしまい、またの間に硬くも熱をもたないショートソードを挟んだままぐったりと倒れこんでしまう。
―――ズリュ……ズンッ!
「ひああああっ! ま、待って、あたしもう…くぁあああああっ!!!」
「止めて」と命令しなかったせいか、ジェルは容赦なく剣の柄の出し入れを開始してしまう。剣の柄に捻りを加えて一直線に並んだコブの列で膣壁を横に抉り、スライムから開放されたことでぼたぼたと愛液を溢れさせ始めた割れ目を音が響くほど乱暴に掻き回してくる。そのことで、これがまるでレイプであるかのような錯覚を覚えてしまい、太くて固い剣の柄を子宮口にこすり付けられるたびに暗い興奮を胸の奥に沸きあがらせてしまう。
「はあっ…あっ、ジェルぅ……すごいよ…あっ、だめ、そこ…くぅんんんっ!!!」
柄をぐるりとおマ○コの中で先端を一回転させて膣肉を抉られ、濡れ輝く白い乳房を真上に突き上げるように仰け反りながら身を大きく左右へとよじらせ、扇のように広げられた両足をつま先に至るまでピンッと伸び上がらせる。
「あうっ! んっ! うっ、ううぅん!!…壊れ…ちゃう……だめぇ! そんなにされたら、あたし……っ!!!」
それでも容赦なくジェルは太い剣の柄をあたしの中へ突き立てる。それが本物の生殖器であるかのように、往復するたびに背中から伝わってくるジェルの脈動は大きくなり、踊り狂うお尻に力を込めて締め上げるとその動きはますます力強くなって、膣の奥から掻き出される愛液の量がますます増えてしまうほど子宮口に打ち付けられる快感が強烈になっていく。
「ひっあぁあああああああッ!! あたし、これいい、ジェル、もう少し…あ、イく、イく、イくぅ〜〜〜〜〜!!!!」
腰を何度も弾ませ、自分から剣の柄をくわえ込むようにタイミングを合わせて膣肉をスライドさせ、放物線を描いて噴出するほど大量の吐淫を繰り返す。それでも満足できないのか、あたしは自分の胸と股間に手を伸ばすと、気持ちよくなりたい一心でスライムに弄ばれた余韻が残る乳房とクリトリスを力の加減も忘れて揉みしだいた。
「いいっ、いいっ、はぁあああ…んあぁぁぁああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」
もう媚薬の事なんて忘れ去っていた。
激しくなりジェルの責め立てに女の快感に慣れきった体が震え、波うち、全身から沸きあがる快感の向こう側めがけて指で敏感な突起を押し込んだ。
「っ…! ……あ、ああっ、あああ! ジェル、ジェルぅぅぅーーーーーーーーーー!!!!!」
乳房に指を食い込ませたまま、あたしの動きが硬直してしまう。グチャリと音がなるほどに強烈な締め付けで剣の柄のピストン運動を止めてしまうと、粘膜と愛液を吸った巻き布とが擦れあう感触が一段と強くなり、全身に大量の汗をにじませながら濃厚な愛液をブシャッと噴出させてしまった。
「ハァ……ハァ……ハァ………」
もう…動けない……体の真ん中の太いものを大量の愛液と共に引き抜かれ、開放された両足を投げ出してスライムベッドに横たわったあたしは、何度も冷たく湿った空気を胸の中へと吸い込んでは、わだかまったままの熱い火照りと共に外へ吐き出した。
呼吸に合わせて上下する胸はこれだけイったと言うのにまだ張り詰めたままだった。気がつけば、胸どころか股間やつま先に至るまで、汗や愛液、ジェルの粘液でドロドロに濡れ汚れている。その体をゆっくり抱きしめ、快感の余韻が引くまで夜空を見上げる。
「はぁ………なんだかもう、変態でもいいような気がしてきた」
どうせ男から女になった時点で色々と変態だ。だったら別にいいもん。男に抱かれるぐらいなら変態でもいいもんね。………ふふふ♪
とりあえず、エッチが出来ていろいろとすっきりした。後は体を洗って……と、忘れてた。
「ジェル、頑張ってくれてありがとね」
あたしは冷たいベッドの上でうつぶせに転がると、チュッと、一度もジェルに汚されなかった唇をその表面に軽く押し当てた。
「―――――――――――――――――――――――!!!」
あ〜、なんか喜んでる。そういうところが可愛いんだから……♪
「それじゃあ体を湖で流してくるから、見張りをよろしくね。弘二が起きて犯ってきたら遠慮なく吹っ飛ばしていいから」
あたしはスライムのベッドから降り、やっぱり少し恥ずかしいので胸を手で覆いながらぐしょ濡れの短パンとショーツをその場に脱ぎ捨てた。………着替えは後でジェルに取って来てもらうとして、さすがにここまで汗かいたんだから早く体を洗おう。弘二に見られたら面倒な事になりそうだし。
―――ツンツン
「ん? どうかしたの?」
あたしが湖に脚をつけ、水をすくおうとした時だ。不意に肩を突付かれ、あたしは肩越しに後ろを振り向いた。
「――――――――――はい?」
そして、その光景を見て、思考が石になったみたいに一瞬で固まった。
いっそ、弘二がそこにいたのならよかった。そしたら覗きだなんだといって吹っ飛ばせばいいんだし。
けれどあたしの背後にいたのは弘二ではなかった。そもそも人間ですらない。―――醜悪な顔をした小柄の亜人型モンスター、ゴブリンが五匹ほど、あたしとジェルのすぐ傍にまでやってきていた。
「ひっ―――きっ―――――」
声もなかった。さっきまでの甘い気分など一瞬に吹き飛んでしまい、すぐ傍にまでやってきていたゴブリンたちをなぜかじっくりと観察してしまう。
……………全員股間をおっきくしてるし〜〜〜〜〜〜!!!
ゴブリンは服など着ない。そのため、勃起したモノを堂々とさらけ出したままあたしに迫ってきているじゃありませんか!
「ジェル、助けてぇぇぇ〜〜〜!!!」
大恐怖あんど大混乱。とっさに助けを求めると、あたしは自分の貞操(?)を守るために目の前にいた一匹に向かって拳を振り抜いていた。
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