第二章「契約」裏2
「むにゃ……う〜ん…おなかいっぱい…もう…食べらんないよぉ……むにゅむにゅ……」
「よく食ったなぁ…俺達の倍は食べたぞ、この女」
周囲に携帯食の残骸を撒き散らし、たくやはマントを体に巻きつけて焚き火の前で眠りに落ちていた。
重と松に誘われて食事を始めた…のはいいが、その食事量は半端ではない。ほぼ丸一日ぶりの食事に味気ない
携帯食に文句も言わず、差し出されるままに食べまくり、すっかり満腹になると今度はあっという間にご就寝。
自分の背負い袋を枕にし、今は二人の男が目の前にいるにもかかわらず、安らかな寝息を立てて熟睡してしまっ
ている。
食べてすぐ寝ると……太るぞ。
重と松はそんな突込みを入れたそうな目でたくやの様子を見ていた。が、たくやが寝入って五分もすると、顔
に満面の笑みを浮かべ、相棒と視線を合わせるとその場から腰を上げた。
「う〜ん…明日香ぁ……このお肉固〜い…もっと美味しく…うぅん……」
「へっ、どうやらいい夢見てるようだな。けど、それも目が覚めるまでだけどよ。」
重は二人が動いてもまったく気付かないたくやの側に屈みこむ。それに遅れて松も焚き火を回ってやってくる
が、
「――しかし、あんなにガバガバ食っといて寝言で文句を言うか」
「いいじゃねぇか。干し肉なんて安いもんだ。この姉ちゃんの体に比べればな」
「それもそうだな。こんなに極上の娘が一人でキャンプ。まったく、たまんないねぇ、クックック」
この二人――行商人の重と松はレイプの常習犯だった。旅先のあちらこちらで今のたくやのように一人で旅を
している女性に近づいては食事に眠り薬を忍ばせ、女性が寝入ったところを二人がかりで女性を犯すのだ。
しかも眠り薬には実際に南部の端、今は数が少なくなった大陸の先住民のシャーマンが儀式に用いる混乱系の
薬草が少量混入されていて、二人が立ち去った後に女性が目を覚ましても夜の記憶があやふやで、そのために捕
まることなく旅を続けていられたのだった。
「んっ…やぁ……そっちのおっきいのはあたしの……」
「どんな夢を見てるか知らないけどよ……逆に俺達がこの大きな物を食べさせてもらうからな」
重と松が狙いをつけていたのは当然たわわに膨らんだたくやの乳房だ。二人で腰と肩を持ってそっと仰向けに
すると、サイズの大きな男物のシャツに包まれたバストは形もほとんど崩れることなく突き出るように上を向き、
たくやが呼吸をするたびに緩やかに上下する様子は男の欲望を掻き立てるのに十分なボリュームを持っていた。
「それじゃあ今回は俺が先だったよな。残念だったな、ケケケッ」
二人はレイプするたびに交互に順番を入れ替えていた。そんなわけで先攻の重はたくやのシャツに手をかける
と、松に体を軽く持ち上げさせながら胸元まで勢いよく邪魔な布地をめくり上げた。
「う…ん……」
―――ゴクッ
少し苦しげな声を上げるたくやを前にして、二人の男は思わず唾を飲みこんでいた。
想像以上のボリュームだ。豊満かつ、根元から先端にいたるまで文句のつけようの無い美しいラインを描く乳
房は簡易な白いブラに包まれているものの、横合いからの焚き火の赤い光に照らされた丸みはあまりにも艶っぽ
く、なめかましく、それでいて若さに溢れた健康的な色気まで放っている。肌は弾力に満ち、手指を広げて鷲掴
みにすれば指先は容易く白い肌へとめり込んで極上な弾力で包み込んでくれる事、間違い無い。
いっそこのまま荒々しく犯したい……そんな欲求に駆られる二人の中年だが、もし途中でたくやが目を覚まし
てしまえば薬の効果があると言ってもどうなるか分からない。暴れられでもしたらどうなるか。けれどたくやの
肌にしかと触れてもいない段階で二人のペ○スはズボンの中で逞しく反り返り、知らぬ事だが一昨日女になった
ばかりの初々しく、上品ささえ感じさせるけれどそれ故に強調される肉感的な肢体に二人の男は完全に魅了され
てしまっていた。
「な、なぁ…頼みがあるんだが……」
まるで一種の芸術品をめでるように、シャツを脱がせて半裸にしたたくやを見つめていた二人だが、どこか緊
張感さえ漂わせる鑑賞の沈黙を破ったのはおずおずとした松の声だった。
「今回はさ、二人で同時にやらないか? こんなの見せられて黙って待ってるなんて出来ないんだ。な、頼むよ」
実は松が巨乳好きだと知っていた重はたくやのような美人を先にメチャクチャに犯すことが出来ると楽しみに
していたものの、ここで断れば二人の協力関係にもヒビが入る……けれどそれよりもたくやを同時に二人で抱く
行為への興奮に、半ば無意識に顔を肯かせてしまっていた。
「じゃあ俺は上だ。入れるのはお前が先で良いからな」
そう言うや否や、小太りの男はたくやの上半身を唯一覆っていたブラを震える指先でなんとかはずすと、ツン
と上を向いた小さな乳首に鼻息を荒くしてむしゃぶりつき、突き立ての餅のような感触の乳房に鼻を埋め込む。
そして唇でまだ固くなっていない乳首の根元を挟むと首の力でイヤらしく左右に振りたくって、巨乳だからこそ
味わえる乳房のたぷたぷと振るえる触感を顔全体で味わった。
「やっ…あっ……あぁ……」
今まで、女の快感に対して出来る限り声を出すまいと耐えてきたたくやだが、寝ているために自制心がまった
く働かず胸の先端から流し込まれる快感の刺激に素直に反応して小さな声を上げ始めてしまう。そして両の乳首
を舐めしゃぶられ、ベトベトになった乳房を手の平で捏ね上げられると乳首がむくむくと固くなり始めてきた。
「すげぇ…寝ながら感じてるぜ、この女」
焚き火の明かりを唾液が絡んだ乳首に受けて淫靡な赤色を纏った箇所を凝視した松は根元の乳輪を指でねじ上
げる。
「んあっ…!」
その一瞬、たくやの顔が痛みに引きつった。けれど松は行為を止めるどころかますます興奮を昂ぶらせると、
摘み上げられて強制的に突き出させられた乳首の根元に軽く歯を立て、上歯と下歯に挟まれて口内にやって来た
小さな乳首の小豆を下で包み込んでコロコロと上下左右に転がした。
「うっ…んん……はぁ……!」
「さて、それじゃあ俺も楽しませてもらうとするか」
相棒が白い乳房をこね合わせ、たくやの乳を指の間から肉がはみ出そうなぐらい握り締めるのを見ていた重は、
まずは自分がズボンを脱いでなかなか使いこまれた肉棒を取り出すと、たくやの短パンにずりずりと引き下ろし
て行く。
そうして時間をかけてズボンを脱がせた重の目に飛び込んできたのは、もうこれでもかと言わんばかりに鋭角
に股間へ食い込んだ小さな小さな紐パンだった。既に中央には秘裂から溢れた愛液のシミをにじませた小さな布
切れは股間の盛りあがりを隠すのではなく、左右から押し上げ、魅力に関しては乳房に負けぬほどに形の良い丸
い膨らみを形作っていた。しかも腰への布地は細い紐だけ。こんな初心そうな女がこれほど大胆な下着を履くな
んて……その事に神へ感謝しながら向かって右の結び目に手を伸ばし、紐をそのまま左へと引っ張って布をめく
り上げてたくやの股間を露出させる。
「………すげえ」
思わずそのような感想を吐いてしまう。
薄暗い闇の中でも全裸にされたたくやの肌は輝いているように見えた。豊満ながらも均整の取れた体つきは芸
術品と呼ぶに十分過ぎるもの――なのだが、松の我を忘れた乳房への愛撫で眠っているはずのたくやは伸ばした
両脚を時折苦しそうによじり、内股を汗以外のねっとりとした光沢のある液体で濡らしていた。
重の下腹部には先ほどから重たい衝撃が次から次にこみ上げてきてしまっている。――精液だ。これほど魅力
的な美少女に早く性を放ちたくて、異常なまでに勃起したペ○スは肉茎の表面に走る血管の脈動に合わせて軽く
上下を繰り返しているほどだ。
「さぁ…もっと濡らしてやるからな」
そう言った重はたくやの脚の間に体を割り込ませ、膣口へと指をあてがうとそのままずぶりと根元までたくや
の中へ挿入してしまった。
「つあっ!!」
あまりにもいきなりの挿入だ。たくやは意識が無いのにビクッと身を震わせてお尻を地面から跳ね上げると、
間に挟んだ重の体を締め付けるように膝に力を込める。
処女を昨日失ったばかりのたくやのヴァギナはモノの挿入にまだ慣れていない。異物の侵入を阻止し様とギュ
ッと膣口は引き締められるものの、それは重に挿入時の快感を想像させて喜ばせるだけの行為だ。まして軽く出
入りする重の指には温かい粘膜だけでなく、とろりとした愛液が絡み付き、指をカギに曲げて掻き出せば緊縮す
る割れ目からこぼれ出すほどの濡れ様だった。
「あっ…いや…そこ…やぁ……」
「こんなに濡らしやがって…よっぽどの好きモノだな。んじゃ次は…へへ、股間の味見でもさせてもらおうか」
たくやの股間から指を引き抜いた重は愛液がまとわりついた指をたくやの臍の周囲に擦り付ける。乙女の肌に
欲望の証の粘つく愛液を擦り付け、どこか倒錯した思いさえ抱きながら、重は体をずらしてたくやの膣口へ唇を
押し付けた。――が、
「あっ…くあっ……!」
「ん? なんだぁ?」
たくやの太股を撫でさすりながら舌先で割れ目をまさぐり、膣の窄まりをほじっていた重は怪訝そうに顔を上
げた。
「どうかしたのか?」
「いや……血の味がしやがる」
それは豊潤なメスの香りを放つ愛液とは異なる味だった。僅かではあるが異様な味を不審に思い、たくやの秘
孔を指で抉って中に溜まった蜜を掻き出して焚き火に近づければ、愛液に少し赤い血の色が混じっていた。
「こいつ、処女だったのか!?」
「いや……だったらもうちょっと俺達を警戒するだろ。指もすんなり入ったし。そんな素振りは見えなかったか
ら初体験から一週間、って所じゃないのか?」
処女を失ったばかりの女は股間に違和感を覚えるものだ。肉体の一部を強引に引き裂かれて膣内にも裂傷が出
来てしまうのだがら――と、考えていたが、実際には魔王の書に憑依されかけた時にたくやがその身に宿した治
癒能力のため、傷が他の女性に比べて早く直っていたのだ。
けれど松に乳房を荒々しく責めたてられ、充血し始めた肉壁を指先に擦られて傷口が開いてしまったのだ。
その血はまぎれもなく処女血…と言えなくも無いが、二人して愛液を調べていたために愛撫から解放され、今
は息も絶え絶えに荒い呼吸を繰り返すたくやへの欲情はさらに増していく。
もし、たくやが昨夜寺田にレイプされて処女を散らしていた事がばれていれば……二人の昂奮度は比べ物にな
らなかったかもしれない。
「へ…へへへ……怪我をさせちまったか。だったら綺麗に消毒でもしてやらないとな」
言うなり、重は再びたくやの股間に顔をうずめると前にも増して激しく割れ目に吸いつき、血の味をいやがる
どころか愛液をすするたびにますます鼻息を荒くして膣口を舌で穿ち、半ばまで顔を覗かせたクリトリスを口に
含んではヴァギナに太い親指を捻じ込みながら女体で一番感じる場所を遠慮無く舐め立てる。
「あっ…あっ…あぁ……!」
ここまでされればさすがにたくやも目を覚ます……はずなのだが、薬がしっかりと効いているらしく、うっす
らと開いた瞳は未だ焦点を結ばず、意識は眠りに落ちたままの状態だ。けれど重のクンニリングスによってたく
やのヒップは小刻みに震え、唇や舌が中心の蕾に振れるたびに鼻にかかる甘い喘ぎをこぼしている。
「も、もう我慢できねぇ!」
なぜこの女の処女を奪うのは俺じゃなかったのか……たくやの処女を奪った男に心で恨み言を吐きながらたく
やの股間の周囲を唾液とメスの香りを放つ愛液とでベトベトに汚した重は急いで体を起こすと、肉棒の先端をた
くやの割れ目へと押し当てる。
そしてそのまま、口の中に残った女と血の味を唾と一緒に喉へと流し込みながら、炎の赤にそめられた扇情的
な肉体を抱きしめながら、処女の臭いが残る膣穴へと肉棒を勢い良く突きたてた。
「んあっ!」
たくやの呼吸が一瞬止まる。
覆い被さった重のペ○スはたくやの窮屈なおマ○コの肉ヒダを強引に押し広げ、既に十分に濡れていた膣道を
飲みこまれるように奥へと入りこみ、最奥のゴリッとした壁に突き当たってようやく停止した。
叫びに近い喘ぎ声を上げたたくやは一突きで子宮にまで到達され、その衝撃に溜まらず両足をつま先まで伸ば
し、小刻みに震わせる。それを重は膝の裏に手を当てて前へと押し倒すと、息苦しさに顔を歪めるたくやの膣奥
に再び怒張を叩きつけた。
「くぁ、んっ…あああっ!」
意識が無く、自分ではどうする事も出来ない性行為に翻弄され、腰を引かれ、再び突き入れられるとたくやは
泣きそうな顔で突き上げる快感に悶え、まだSEXに慣れていないヴァギナは不規則に震えながら重のものを強
烈に締め上げていた。
「くぁあああっ!」
快感美に無意識のまま翻弄されているたくやの腕が重の首に絡みつく。けれどその行為が重の昂奮を煽りたて、
より深い密着へと導いてたくやを苦しめるほどの快感をもたらす事になってしまう。
「んんっ、くぅ…はぁぁ、ん…んうっ!…あ…あぁぁ…!」
「た…たまらねぇ……たまらねぇ締め付けだ……もう…我慢が……!」
涙が浮かぶほどキツくたくやは瞼を閉じる。すると下腹にも力が入って重のモノを締めつける具合もますます
強烈に、かつ激しい動きを見せ、ペ○スを捻じ込まれるたびに別の生き物のような動きと熱とが絡み付いていく。
二人の股間はしとどに濡れていた。重の肉棒のカリに掻き出された愛液はたくやのアナルを伝うほどに大量で、
その量が増えれば増えるほど三人のいる森の空き地に淫ら過ぎる音が響き渡る。
「おい、俺のもいいだろう? ほら、咥えろよ、口開けろよ」
たくやの腰を抱えて肉棒をズブズブと突きたてる重に刺激を受け、松は意識に無いたくやに呼びかけながら男
のときより一回り小さくなったような顔を抱えると小さな喘ぎを上げる唇に先走りの溢れる亀頭を押しこんだ。
「んぶぅ……!」
当然眠っているたくやは一切抵抗することなく汗と汚れの臭いが強烈な松のペ○スを頬張らされ、その表面を
唾液と柔らかい舌の腹で受け止める。そして重の突き上げで体が揺れるたびに呼吸を求めようとするたくやは口
の中を占拠している肉棒を舌で押し返そうとして、松のペ○スの亀頭を中心に熱を盛った舌で丹念に舐めまわし
てしまっていた。
「んぶぅ…ん、ふぅ…んぐぅ…!」
「うお、うおっ、こいつの口…う、うまい……あうっ!」
ほとんど偶然に近い動きだったが、たくやの乳房を弄っているうちにペ○スが根元から脈動を始めるほどに昂
ぶっていた松にはそれでも十分過ぎるほど巧みなフェラに思えたようだ。
けれどそれ以上に松を束ぶらせていたのは無抵抗の美少女を犯すと言う非道徳的な行為……少女の意識を奪う、
その肉体を穢れた欲望で汚す、合意も拒否も無い、時間の許す限り女の全てを自分たちが自由に弄ぶ――その行
為がもたらす背徳感に松は重以上にのめりこんでいる。
しかも今回の相手は通常ならば手も握らせてくれないような美少女だ。肉付きは言うに及ばず、なんの苦労も
知らないような純情そうな顔に無理矢理――いや、意思が無い以上、松の為すがままにフェラさせて打つ句吸う
顔を歪ませていると思うと、亀頭に触れる口内の粘膜からもたらされる快感以上に怒張は昂ぶりを見せ、あっと
いう間に射精感が縮み上がった精嚢から細い射精感を押し広げて太い肉の管へと押し上げられてくる。
既に重も松も絶頂間近だった。
重のペ○スはぴったりと貼りつくたくやの秘粘膜に何度も包み込まれ、それまでレイプしてきた女性たちとは
比べ物にならない感触にアゴが上がり、まるで自分のほうが弄ばれているような錯覚に陥ってしまっていた。そ
れほどまでにたくやのヴァギナは別格で、隙間無く重のものをねっとり包み込みながらざらつく膣壁に張れ上が
った亀頭を擦られ、ペースを落としているとはいえ肉棒根元のヒクつきはもう耐えられないほど大きくなってい
る。普通なら外に出して浴びせ掛けるはずのモノを果てしない快感に溺れながらズリュッとたくやの子宮口に擦
りつけ、自分の所有物だとマーキングで示すかのように男女の粘膜同士をぐりぐりと擦り合わせる。
「んうぅ!!」
松はいささか早かったけれど、それも仕方ない。鼻息を漏らして口内のペ○スを感じ取るたくやの顔を見下ろ
しているだけで尻の穴に力がこもるほどの射精感が湧き上がってくるのだから。
熱い口の中の温もりに亀頭をすっぽり包まれながら腰を振ればペ○スの先端から蕩けて行きそうな快感が脊髄
を襲い、反射的の腰を引こうとしても手指はたくやの柔乳を握り締め、ピンッと尖った乳首をぐりぐりと捻って
いたのではペ○スを喉の奥に突き入れるより他は無かった。そして脈打つたびに膨張するペ○スはたくやの喉を
塞ぎ、男根の腹にたくやの舌を感じながら陶酔したように腰をビクンッと震わせた。
「んんっ…んむぅ、んっ…ジュル…ふゥ、んっ…ちゅ…」
ヴァギナに激しく男根が出入りしながら口内にももう一本ペ○スが滑り込んでくる。苦しみも、快感も、全て
を感じ取っていると言うのに、たくやの眠りは未だ解けていない……にもかかわらず、慣れて来たのか、二人の
ペ○スを受け入れる顔と腰の動きに一定のリズムがうまれだす。
「うおっ!?」
「ま、まだ締め付けが……!」
その動きで重と松のペ○スはさらに強烈な快感を受け取る事になり、二人の荒々しい突き上げは眠るたくやを
よりいっそう苦しめるように女性になったばかりの肉体を蹂躙して行く。
「ふんっ…んっ、んっ…んぐぅ!」
「く…うっ…出すぞっ!」
「お、俺も、俺も出るっ!」
二人の男は簿母堂時に叫び声を挙げると、重はたくやの腰を、松はたくやの顔を自分の股間に引き寄せ、溜め
に溜めた射精感を一気にたくやの体内に解き放った。
「んぐぅ……!!」
子宮と喉の奥とに同時に熱く濃厚な液体を流し込まれ、たくやの顔が苦悶に歪む。とっさに逃げようと体を揺
するが、松はたくやの顎を捕まえて噛まれないよう西ながら脈打つ肉棒をピストンして上あごから舌の裏、そし
て喉の壁の向こう側へと隙間無く精液を流し込み、
「うおっ…こ、こんなの…初めてだ…!」
重は射精口を子宮の入り口に擦り合わせ、密着させながら精を解き放つ。その瞬間、たくやの膣壁は一斉に蠢
き始め、重の射精中のペ○スを絞り上げるように締めつけた。
「んっ…んん………ハァ……」
柔らかい肉壁の感触にいつまでもペ○スを震わせていた二人は長い長い射精を終えて、やっとという思いでた
くやの肉体からペ○スを抜き出した。
「あぁ……はぁ……はぁ……んっ………あぁ……」
―――だというのに、たくやは未だ眠りつづけている。どうやら大量に食べたせいで眠り薬も大量に飲んでし
まい、そのためにあれほど激しくされても全然目を覚まさなかったようだ。
「……な、なぁ」
肩で大きく呼吸しながら重は小さく松に呼びかけた。
「こんだけ気持ちよさそうに寝てるんだ。――もう一発、行けるよな?」
らんらんと輝く四つの瞳が地面に仰向けに寝たまま性行為の余韻で荒くなっている呼吸を繰り返しているたく
やの姿を食い入るように見つめる。
もはや肉体の素晴らしさを語る必要は無い。――今はそこに、唇と秘唇、二箇所に灯火を浴びて橙色に輝く精
液が溢れ出している事以外はほとんど変わりなく、無言で二人の男を誘っている。
「もう二発…いけるよな?」
「俺的には三発ぐらい……」
二人の股間は大量にザーメンを発射したばかりだと言うのに逞しく勃起したままだ。一時わずかに柔らかくな
ったものの、最近持久力が無くなって自信を失いかけていたモノは10歳ぐらい若返ったかのように脈打ち反り
返り、無防備に眠りつづけるたくやに精を放ちたいと暴れ狂っていた――
そして夜が明けて――
「えっと……こんなに貰っていいんですか?」
「いいっていいって。一番を共にした仲だ。金に困ってるんだろ? 遠慮せずに受け取ってくれ」
とは言っても…結構な金額になるわよ、これ……
やっぱり野宿が原因なのだろうか、疲れが取れるどころか逆にだるくなった眠りから目を覚ませば、待ってい
たのはやけに親切な松さんと重さんだった。朝ご飯は食べさせてもらえるし、今なんか売り物のアイテムまであ
たしにくれようとするし……
「別に押し売りって訳じゃないし、これからフジエーダまで歩くんだろ? だったらこのライトブーツもやるよ。
飾りに安物だけど軽量化の宝珠をつけてるから疲れにくくてお勧めの品だよ」
「ほら、傷薬とポーションのセットだ。俺達の扱う品は量より質だからな。効果のほうは保証するぜ。おっと疲
労回復の錠剤もつけとこう」
「ちょ、ちょっと待って! こんなにたくさん、受け取れません。あたし、ほら、着の身着のままでお返しでき
るようなものって持ってないし――」
と、あたしが遠慮しても二人の攻勢は止まらない。もっともあたしが受け取っても二人が損をするだけなんだ
し、一体何を考えているのやら……
「いいからいいから。昨日は散々悪い事しちまったお詫びと今後のお近づきだ」
「そういえば食料も無かったな。ほら、携帯食料詰め合わせだ。今後とも行商人の重&松をよろしく〜」
本当に…この二人、どうしちゃったんだろう?
どこか不気味ささえ感じてしまう二人の行動に不審に思いながらも、あたしは無くした食料分以上の食料・薬
・アイテムなどを貰ってしまい、呆然としながら立ち去る二人を見送る羽目となった。
ただより恐い物は無い……あの二人、親切心であたしにアイテムをくれたんじゃないのなら、なんの目的で…
…う〜ん……
「ま、考えても答えは出ないんだし、もう少しゆっくりしたら出発するかな。ふぁ〜あ……むにゅ……」
どうにも寝たり無い。昨日寝ぼけて全力疾走でもしたのかな?
早く男には戻りたいけれど朝寝坊体質だけは変わりようが無い。日差しが適度にさえぎられて心地よい風の吹
き抜ける南部の朝を満喫しながら、二度寝すると決めたあたしはアイテムを側において背負い袋を枕にして地面
に寝転んだ。
『ふぎゃぁ! だ、だれじゃ、ワシの上に乗っかるのは誰じゃ〜〜!?』
ん〜…そう言えば誰かを忘れて…るよう……な………くぅ〜………
「それにしてもいい女だったよな。これっきりで終わらせるなんてもったいないぜ」
「広いようで狭いのが冒険家業。今度会った時にはタップリお礼を受け取ろうぜ。こう…しっぽりと」
昨晩はあれだけ犯しまくった二人があっさり立ち去った理由が、今回の事を恩にきせて肉体関係を持とうか、
今度はたくやを街で犯そうか、いやいやもっと夜用のアイテムも取り揃えてから再チャレンジ、などと企ててい
る事を、寝こけているたくやは当然知る由も無かった……
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