第14話
私は…なんでこんな事をしてるんだろう……
拓也の唇……もう、私の体だったとかそんな事は気にもしない……ただ、自分の唇に女の子の柔らかい唇が触
れ、あたしが口を動かすだけで密着した唾液まみれのそれはお互いに向きを変え、圧力を変えて、まるでそこか
ら蕩けあっているのかと思うほどに濃厚なキス……
私の方から拓也に手を伸ばした事に当の拓也も驚いていたみたいだけれど、すぐに身を任せ、私の為すがまま
に唇を吸われている……
いい匂い…私がいつも使っているお気に入りのシャンプーの匂いが汗で湿った髪から淡い香りとなって漂って
くる。瞳をつむり、股間から湿った音が聞こえてくるたびに体を震わせる拓也の顔を間近に見つめていた私は、
その香りを胸いっぱいに嗅いだことをきっかけにして、拓也の首に左腕を回して引き寄せ、そして指を開いた右
手を細い体の下でフルフルと震えている乳房に食いこませるかのように押し当てた。
「フッ!」
体の外側に先を向けるように傾いた右手が温かく、弾力のある乳房に沈み込んだ一瞬、拓也がブルッと震える。
おそらくは痛みにも似た快感が乳房から流れ込んで、気も狂わんばかりに感じてるに違いない……まるで自分が
そうされているのを客観的に見て、感じているように、拓也の反応が手に取るようにわかる……だから私の手は、
もっともっと、拓也を感じさせたくて、そんな拓也を感じたくて、それほど大きくは無いけれど形も大きさも程
よい乳房を手のひら全体でこね回した。
「フゥッ! んんっ、んむぅ! んっ…クゥゥ!!」
指が動くたびに吹き出る拓也の鼻息が私の顔にかかる。口で呼吸できない拓也は鼻で息を吸う一方で、私の唇
を激しく吸い上げる……
女のたくやや松永先生に比べればまだまだ青い私の胸……けれど乱暴にこね回され、指の間から柔肉がはみ出
すほど揉みしだかれている乳房に硬さは無く、それどころか揉めば揉むほど肌は熱く火照り、私の指は蕩けてし
まいそうな心地よさに包まれていく。
拓也が…こんなに感じてるなんて……
去年、拓也と付き合い始めてからはじめての事の用に思う。私が責めて、拓也が感じて……体が、性別が入れ
代わるだけで立場もこんなに変わるものかと驚きながらも、私のすぐ目の前で刻一刻と感極まって行く拓也の表
情を見ていると今まで感じた事の無い感情が湧きあがってくる。
支配……
私は…それほどまでに拓也が欲しかった……
「拓也……欲しい……」
その言葉を聞いたとき、すぐには意味が理解らなかった……そして、松永先生にヴァギナとアナルの二穴を撫
でさすられる快感におぼれてしまいそうになる中でようやく言葉通りの事がわかっても、それでもあたしには理
解らない……
松永先生の指がアナルをほじり、バイブを淫肉の奥へとつきあげるたびに腰の芯から震えが走る。激しく喘い
でいる胸も明日香に力いっぱい揉まれ、何処にも快感の逃げ場が無い体はベッドに付いている両手両足がガクガ
クブルブルと震え、今にも崩れ落ちそうだった。
そんな時、突然唇を放した明日香は何処か虚ろな瞳であたしを見つめながら、二人の唾液の匂いが入り混じっ
た熱い吐息を吐き出した。
「あ…明日…香……」
――あたしを…どうするつもりなの?
そう尋ねようとする口が重い。口を開けば喘ぎ声しか出てこない……そうして数秒、どもるあたしを見つめ続
けた明日香は首と乳房に伸ばしていた手を突然解き、あたしの体をグイッと引き寄せた。まるで、松永先生から
奪い去るように……
でも……イヤじゃない。明日香にだったら……なにをされたって……
いつもと違ってどこか荒々しく、乱暴と言えさえする明日香の行動を不審に思うどころか、唯々諾々と受け入
れてしまったあたし……もはや肩さえ露出し、きている事に意味が無くなってきたブラウスとスカートから除く
肌に触れる明日香の、今はあたしの体を使っているけれど、それでも伝わってくる明日香の温もりが心地よい…
そして、太股に振れる股間のたぎりも……
明日香…もしかしてさっきの「欲しい」は……
頭によぎる想像……舞子ちゃんの前に明日香の「童貞」を奪った、あの時のシーンが蘇る。男に戻ったあたしの
顔を見ながら自分から腰を降ろして行く時の緊張と興奮……けれど…
「んっ…明日香……んふぅ…っ!」
小さい音を立てて、股間から愛液が溢れ出す。あたしが女だったときよりも少ないかもしれない…けれどその
分濃厚な愛液は汗でネットリとしているお尻の表面を伝い落ちていく……
「……いいよ…明日香の…好きにして……」
口から出てきたのは質問ではなく、承諾の言葉。
あんなのじゃない。あたしが明日香としたかったのは…あんなのじゃない。
体の向きを少しだけ変え、硬く尖った乳房の先端を明日香の胸に擦りつける。たったそれだけでも敏感に感じ
てしまい、バイブをしっかりと食い締めているおマ○コの奥で熱い火花が飛び散ってしまう。
「もう…二人だけの世界に入っちゃダメじゃない」
多少は広めだけど、保健室においてあるベッドがそんなに大きいわけが無い。明日香があたしを奪った事でせ
っかくのレズレズ愛撫タイムを奪われた松永先生は憮然とした顔であたしの背中に貼りつき、今のあたしと同じ
ように自分の巨乳の先端で硬くなっている乳首を押し付けてくる。
「せんせぇ…今は……ヒィンッ!」
反論する間もなく、松永先生にクリタッチされた局部はビクンと跳ねあがった。指先で突つかれただけなのに、
微弱な振動を子宮近くで発し続けるバイブが突き刺さるおマ○コが一気に沸騰する。そして股間からにょっきり
生えた双頭バイブの先端が明日香の肉棒には負けじとばかりに自己主張していた。
「こんなの…こんなの邪魔っ!!」
けれどその事が気に障ったのか、明日香は突然顔を怒りに歪ませながら叫びを上げ、バイブの飛び出ている方
をギュッと握り締め、あたしの中から一気に引き抜いた。
「ひゃうううううっ!!」
けれど、ほとんど抱き合うような距離にいるあたしの股間に手を伸ばし、普通なら少し下向きに抜くはずのと
ころを上向きに力を加えて乱暴に引き抜いたものだから、バイブの表面から飛び出たイボや一際大きく膨らんで
ブルブル振動している先端部分が強烈なまでに擦りつけられる。もはや抉ると言うより突き刺すと言うぐらいに。
レズはあたしが女だった時にちょっとしただけなので、こんな道具の知識や使い方を明日香が知っているはずが
無い、それは分かるけれどお尻側の粘膜を突き破りそうな力でバイブを押し当てられ、充血して敏感になりすぎ
ている肉ヒダを捲り上げられた感触は、今もジンジンとあたしのあそこの中に残り、目の前に真っ白い火花が飛
び続けている。
「うあっ…あ……」
収縮したおマ○コから少しずつバイブを引き抜かれた時の名残が消えていくと、緩んだ穴から愛液が流れ出し
てくる。もはや絶頂間近で喉にも膣口にも快感が込み上げていると言うのに、苛めぬかれた股間は喜ぶかのよう
に痙攣を繰り返し、恥裂の隙間からさらっとした愛液を小水の様に垂れ流している……こぼれ出た愛蜜を白いシ
ーツに染み込ませながら体が反りかえる、が、こっちの方は痙攣が収まるよりも早く、さらに明日香に体を引か
れ、ベッドの上端のパイプへと顔を押し付ける事となった。
こ…こんな体勢からどうするんだろ……どっちかって言うと…まるで松永先生に犯されるような……
明日香の股間に顔を埋める……もう少しあたしが後ろに下がればそれも可能なんだろうけど、ベッドの上に四
人(実はこの時、舞子ちゃんは下りていて見学に回ってたり…)もいてはそれもなかなか出来ず、明日香の腰の横
に抱えられそうな位置で疼く体を持て余していると、全裸の明日香はあたしを置いていくようにベッドを降り―
―あたしのお尻を通路側に向けて引き寄せる。
直感で……もしかしてバックぅぅぅ!?
これは…あまり想像してなかった。あの明日香がお尻の穴も丸見えになって最も恥ずかしい姿勢を取らせるな
んて……
突然の展開に対する混乱と恐怖…そして、期待……スカートを腰へとめくりあげ、ネットリと濡れ輝くヒップ
を鷲掴みにされながら、あたしの胸は明日香とつながる事への興奮で高鳴ってしまう。
「拓也は…誰にも渡さない。私の…私だけのものなんだから……」
「……えっ?」
明日香が口にした言葉に、あたしの胸はギュッと締め付けられる。その直後、濡れた秘裂にペ○スの先端が押
し当てられた――
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