Gルートその15
ギュポン
「んあっ……!」
とうとうお尻の穴でオルガズムに達してしまい、肛門から背筋へと這い登る痙攣に体を震わせていたあたしは、
射精を終え、大きな間まで硬度を失った肉棒がヒクついている直腸からずるりと引きぬかれる感触でわずかなが
らに意識を取り戻した。
最初に目に飛び込んできたのは、イヤらしい笑みを浮かべた水泳男の顔……そこでやっとあたしの頭は自分が
どのような状況に――プールの中で犯されていた事を思い出した。しかも必死にしがみついているのは、レイプ
してきた男の一人……
「いっ…イヤァ!!」
恥ずかしさが込み上げるよりも早く、あたしは下半身が自由になったことを幸いに、すぐさま男の胸から離れ
ようと腕を突っ張る。けれどアナルファックのせいで足も腰もガクガクで、水の抵抗を受けてまともに動く事も
出来ない。すぐさま背後から水泳男に腕を掴まれ、抱き寄せられてしまう。
「おいおい、いまさら逃げる事なんてないだろ」
「もういやぁ!! 離して、離してぇぇぇ!! もう終わったんでしょ? だったら離してよ、許してくれたっ
ていいじゃない!!」
状況を理解してしまったことが、快感に負けて忘れてしまっていた恥ずかしさを一気に噴き出させ、あたしの
神経をついに破滅に追いやってしまう。回りからどう見られようが知った事じゃない。精神的に切れてしまった
あたしはわんわん泣きじゃくりながら腕を振りまわし、男の頭や腕だか、どこを叩いているか分からないほど滅
茶苦茶に叩き続けた。
「ちっ、このアマっ!!」
「ガボッ!!」
目も閉じて、それでも抵抗し続けたあたしの手が何回か男の体に当たったところで怒りを露わにした水泳男は
あたしの頭を右手で掴むと、一気に水の中へと沈めてしまった。
「ゴボッ、グボッ…プハァ!! ングゥ…ゲホッ、ゲホッ…うぇ……」
水に沈められていたのは十秒ほどだったのかもしれないけれど、いきなりの事で気が動転したあたしは叫ぼう
と水中で口をあけてしまい、プールの水を大量に飲み込んでしまう。引き上げられてすぐに吐き出しはしたもの
の、喉を通り過ぎてしまった水の多さに、嘔吐感がこみ上げてきてしまう。
「おい、俺たちを舐めるのもいいかげんにしろよ」
「ケホッ…だ…だって……こんなの酷すぎる……」
「うるせぇ。これ以上手を煩わせるな。お前は俺の言う事さえ聞けばいいんだよ」
たっぷりと水を含んだ髪を乱暴に掴まれ、あたしの顔を引っ張って無理矢理近づけた男の冷たく、恐ろしい声
……あたしは頭の痛みさえ忘れ、何か言おうとした口を慌ててつぐんでしまう。
「ふんっ…おい」
震える目で見上げていたあたしの表情に鼻で短く息を吹きかけると、やっと髪から手を離してくれ、そしてプ
ールサイドに向かってあたしの背中を押し出した。
「おっと。危ないじゃないか、彼女が怪我でもしたらどうするんだい? せっかくの美人が台無しじゃないか」
そこには、このスポーツジムにやってきて一番最初にあたしの迫ってきた筋肉男が座っていて、タイルの壁に
ぶつかる前にその逞しい腕で受けとめてもらえたけれど、よろめいたあたしの顔はそのまま男の股間のすぐ近く
に……
「おい、カメラ渡しな。今度はばっちり俺が撮ってやるからよ」
「それじゃ、お願いするよ。僕のハッスル君も君の喘ぎ声を聞いてるうちに大復活さ。ほら、こんなに大きくな
っているんだよ」
手に持っていたデジタルビデオカメラをプールの中から手を伸ばしたマラソン男に手渡すと、体を乗り出して
大きな手であたしの肩を掴み、自分の下腹部に密着するぐらいにあたしの顔をすぐ近くにまで引き寄せる。そし
ておもむろにビキニタイプで股間のモッコリした海パンを下にずらし、あの外人サイズの巨大なペ○スを引きず
り出した。
「ひっ!」
顔の横をブルンとしなやかに弾けながら通りすぎていくペ○スに、あたしは短く悲鳴を上げる。
「今度は僕のをお願いするよ。ほらほら、もうこんなに先走っちゃってるんだよ。出来る事なら君のおマ○コに
突き刺して、グチュグチュに犯しまくってあげたいんだけどね」
やだ…振らないでよ、飛び散ってる!! え〜ん、汚いよぉ〜〜!!…なんて、泣いてる場合じゃない。早く
何とかしないと、このままじゃ……
「そうだなぁ…まずはその素晴らしい胸で挟んでもらおうかな」
男の力は凄まじく、肩を掴まれているだけであたしはその場から動く事も出来ない。そして、根元に手を添え
てあたしの首筋や肩をぴしぴしと叩いていたペ○スの位置をあたしの正面に持ってくると、今度は両肩を掴んで
引き寄せてくる。
左右に大きく開いた股の間に入ってしまったあたしの頬に、透明なカウパー線液でビチャビチャになったペ○
スが押し当てられる。ツンッと鼻を突くような臭いに顔をしかめている間にも、男は腰をプールの縁ギリギリに
まで前に出し、自分で名前をつけるほど自身のある(分からなくはない大きさだけど…)肉棒を、白く大きな双乳
の谷間に挟むように押し当ててくる。
「さぁ、これで準備はばっちりだね。僕はそう簡単に射精はしないから、君の思うように動いてくれていいよ」
動けって言われても…これじゃあ……
男に言われても、あたしは自分の体を上下に動かす事は出来なかった。なにしろ、あたしの胸に挟まっている
のは肉棒の根元、ほとんど玉袋のような位置だったからだ。しかもあたしはプールの中で直立。お尻の穴から水
が入ったり、精液が流れ出たりして柔らかい体に時折ブルッと震えが走ってしまうけれど、腰が曲がっているわ
けじゃない。男の座っている位置があたしのいる場所よりも高すぎるのだ。
椅子に座っている相手に対してなら、腰や膝を使って動いてあげる事も出来るけれど、ここからだとジャンプ
しなければ擦る事も出来ない。かと言って……こんな状況で、そこまでしなければならない気持ちになるはずも
ない……
「何してるんだ? カメラは動いてるんだぜ、さっさとしてやれよ」
「うっ……」
背後から跳んできた水泳男の言葉には、逆らう事が出来ない……もう、この男たちの為すがままになるしかな
いのか…そんな諦めの気持ちを覚えながら、あたしは乳房の間から飛び出し、鼻の先にまで届きそうな肉棒の先
端を舌先でチロッと舐め上げた。
「おおうっ! 気持ちいいよ、その調子その調子。僕をイかせることが出来たら少しは休ませてあげるから、頑
張ってイヤらしく舐めるんだよ、分かったね?」
分かったねって……こんな事…本当はしたくもないのに、どう頑張れって言うのよ……
一度舐めた舌を口の中にもどし、少し苦味のある男の汁の味に顔をしかめたあたしは、一度だけ大きく息を吸
いこむと、目を伏せ、プールの水で塗れた唇を開いて男根の大きな亀頭部分に吸いついた。
「あむ…んふぅ……んっ…ふぅ……んんっ……」
舌先で射精口の回りを一周舐めまわしただけで、まるで射精したのではないかと思うほど大量の液体が口の中
に流しこまれる。粘り気が少なく、さっき味わったばかりの臭いで先走りだと感じたあたしは、唾液と混ぜ合わ
せて臭いを薄めると、唇と肉棒の隙間からダラダラとこぼしてしまう。
そそり立つ肉棒の表面を流れ落ちてきた液体が胸と触れ合っている部分にまで到達すると、あたしは自分の手
で重たい乳房をグイッと持ち上げ、肉棒の根元を、そして精液がたっぷり詰まってパンパンに膨らんだ袋の部分
にグイグイと押しつけた。
ズチュ…ズチュ…グチャ……
胸の間から唾液と先走りの混ざり合った液体とビクンビクンと震え始めた肉茎、そして自分で絞るように握っ
ている乳房の肌とが擦れあい、絡まりあう音が響いてくる。
ペ○スを咥えたまま視線だけを上に向けると、男は後ろの手を突き、「いいよぉ…」とか「もう出ちゃいそう
…」等と呟きながら、うっとりとした表情を浮かべているのが見えた。
もう少し……こいつがイっちゃえば休ませてくれるって言ってるから、その時に何とか…静香さんだってあた
しがいなくなって探してくれているはずだし、何とか助けを……
あたしがこうして奉仕しているのも、一縷の希望をつなぐためだった。なるべく感情を胸の中に押しこめ、無
表情のまま、舌をカリにネットリと這わせ、ボリュームのあるバスとがひしゃげるほど、左右から肉棒に強く押
しつける。
早くイって…お願い……あたし…胸が……
「んっ…ふぅぅ……んんんっ……んむぅ……」
さすがにこれだけの高低差があると、乳房も大きく持ち上げなくてはならない。自分の指を食いこませ、柔肉
の触り心地に思わずくすぐったさを感じてしまい、甘ったるい鼻息が漏れ出てしまう。自分のペースで出来るの
がいけないのだろうか、両手でバストをこね回し、乳首を男の汗でぬめる太股の表面に擦りつけるたびに、胸が、
股間が、そしていやいやながらに犯されてしまったお尻までもが疼いてしまう。
おなかから下は水面よりも完全に下なので、小さく身をよじって腰を振っている事はばれていない……そう思
っていた矢先のウエストを後ろから掴まれ、体がビクンと震えて仰け反ってしまう。
「気分出してるじゃないか。そろそろ俺にもサービスしてもらおうか」
「やっ…待って…せめてこっちが終わってから……」
後ろから触ってきたのは一番怖い水泳男だった。あたしの過剰な反応を見ながら、手を下へ――太股やお尻の
表面を撫でまわし、アソコの近くにまで寄ってくる。
「んんっ…そこ…だめ……んんんっ!」
陰唇の輪郭をなぞる様に動いていた指が突然割れ目の中に入ってくると同時に、さっきのアナルを犯されたと
きのように腰を近づけ、太股と股間の間に出来た三角形の部分に固いモノを挿しこんでくる。
「ま、待って! お願いだから…ゆっくり……順番にお願い……ひどい事は…もう……」
「ひどい事? 違うだろ、本当はこうされて嬉しいんだろ? こんな人が多い場所で無理やり犯されて、穴まで
掘られたって言うのにチ○ポまでしゃぶってよ。ほら見てみろよ、今やプールの注目の的だぜ、お嬢様よ」
「えっ……?」
注目……その言葉がやけに意識に引っかかる。
胸を動かす手を止め、自分が後ろから犯されてしまいそうだという事実も忘れ、あたしはゆっくりと周囲に視
線を向けた。
あたしは忘れていた。犯される快感に、自分がどれだけの声を上げていたかと言う事を……
スタート台のある右にも、はるか先にあるゴールとプールサイドが見える左にも、人がいる。たぶん後ろにも
……
「い…いや……どうして……いやぁ……」
大声で叫びたいのに、喉が震えて声が出ない。
恥ずかしさのあまりに足元が揺れているような感じだった。
そう…やっと思い出した。自覚できた。
あたしは何十人もの人がいるところで、男たちに犯されていたのだと言う事を………
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