]]]Y.泣濡
「あ………う…あ………」
女子トイレの中の少し冷たく感じる空気に、あたしの口から切れ切れにこぼれる熱い吐息が溶けこんでいく……
ピンポイントではあるものの、あたしの急所を的確に、それでいて激しく責めたてる松永先生の責め技から開
放され、身体のいたるところで張り詰めていた力がどこかに流れ落ちていくように抜け落ちていく……胸と太股
だけ露出した服の内側では滑らかな肌を伝い落ちるほどに濃厚な汗が滲み、先生の浴衣を無我夢中で握り締めて
いた手も、真っ直ぐに伸びて曲げる事が出来なかった足も、力なく垂れ下がっていた……
「あら、失神しちゃうぐらい気持ちよかったのかしら? でも、私は満足してないわよ。これからもっと相原く
んで遊んであげるから」
ズリュゥゥ
「くはぁぁぁ!!」
ようやく緊張が解け、股間から放たれた愛液でベットリ濡れている洗面台にお尻をつけたまま、だらしなく開
いた足の間に松永先生の手が入りこんだかと思うと、股間から伸びていたバイブレーターの反対側のペ○スを掴
まれ、まだ痙攣と収縮を繰り返していた秘壷の中から躊躇なく引き抜かれた。
ビュル!ビュル!ビュル!
神経が剥き出しになっているんじゃないかと感じるほど敏感になっている粘膜がバイブが引き抜かれる時にカ
リの部分で強く擦られて、力の抜けていた汗まみれの身体が一瞬だけ跳ねあがった。そして入り口を塞いでいた
ものがなくなるのと同時に、閉じつつある窄まりの奥から締め出された愛液が放物線を描きながら二度三度と放
たれ、既に出来ていた愛液だまりの中に落ちていった……
「さぁ…次はどうして欲しい? 相原くんばかり気持ちよくなるのも面白くないから、犬のように私のおマ○コ
を舐めてもらおうかしら…ふふふ……」
「あっ!!…くっ……うぅぅ……んくっ!!」
松永先生が妖しい笑みを浮かべる唇から舌を少しだけ突き出し、バイブに糸を引いて落ちそうなほど絡みつい
たあたしの愛液をちろちろと舐め始める。
なんで…あたしばっかり……こんなの…イヤ……い…やぁ………こんなの…こんなの松永先生じゃ……
もし他の人が見ていれば色っぽいんだろうけど、松永先生の姿に今のあたしは何も感じられない……ただ、ぼ
んやりと見ながら…………………とうとう泣き出してしまった………
「……うっ……ひっく……うぅ…うぇ…うわああぁぁぁ〜〜〜ん!!」
こう見えてもあたしは泣き虫だったんだから泣く事だけは上手なんだから。おもいっきり泣いてやるぅ!!う
えええぇぇぇ〜〜〜ん!!
今日は朝から感じさせられすぎたせいで、情緒不安定になっていたのかもしれない……少しずつ漏れ出した涙
と感情は、ある時点で一気に理性と言う堤防を押し流し、壊れた蛇口とスピーカーのように限度を知らずに溢れ
出してくる!!
まさかあたしがこう言う風に泣き出すとは思っていなかった松永先生は、涙をボロボロと流しながらわんわん
泣きじゃくるあたしを前に、いつもは見せないほどオロオロと慌て始めた。
「あ、相原くん、一体どうしたの!? あ…ひょっとして痛かったの? わ、私ったら、なんてこと…どこが痛
いの? お腹? それともおっぱいなの!?」
「まつながせんせぇがぁ〜〜〜〜!!ひっく!ま、まつながせんせぇがぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「わ、私!? ごめんなさい、あやまるから落ちついて、ね♪」
「うぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!」
さっきまで感じて悶えてイきまくっていたのは一体どこの誰なのやら、客室よりもさらに狭い女子トイレの中
に自分でもうるさいと思うほどの泣き喚く声が木霊する!!
「あの…お願いだから落ちついて、私もまさか泣いちゃうなんて思ってなかったから…」
「え〜〜ん、え〜〜ん、松永先生のぶぁかぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「ひっく…ひっく……ひっく……」
「そろそろ落ちついた? まさか泣き出しちゃうなんて思ってなかったから……ごめんなさいね、相原くんの気
も知らずに、あんなにひどい事しちゃって……」
「ぐす……い…いいんですよ……ぐす……」
二・三分で泣き疲れたあたしは心配そうにしている松永先生から手拭いを借りて、ずいぶんとびしょ濡れにな
った洗面台で涙でぐしゃぐしゃになった顔を両手ですくった冷たい水で何度も洗い続けた。
「ふぅ……」
濡れた顔を上げ、鏡に映った顔を見ると……うわぁ、お目々が真っ赤っかぁ〜〜♪…と大げさに言うほどでも
なく、蛇口から流れ出る見ずに冷やされたおかげで泣き止んだ頃に比べれば、まぁ……普通に見えなくもないよ
ね、うん。
下目蓋を引っ張ったり、ほっぺたをむにむにむにっとして……よし、もう大丈夫。
「あの…すみませんでした、ほんとに……いきなり泣き出しちゃったりして、恥ずかしいですよね、あたし……
あはは……」
「いえ……謝るのは私のほうよ。こんな事するなんて……」
鏡を前に何とか笑顔を作れるようになり、ずっと後ろについていてくれた松永先生へ振りかえると、そこには
さっきのあたし以上に暗い顔をして落ちこんでいる先生の姿が……
右手で左肘の浴衣の布地を握り締め、斜め下に視線を落としている姿は…いつもの優しく微笑んでいる先生の
姿からは想像も出来ないほど弱々しいものであり……気落ちしている美人と言う題名が似合いそうな姿だとつい
思ってしまうほど、悲しみにくれた色気と言うか……
「こんな事じゃさっきの男たちと何も変わらないじゃない……ただ相原くんを辱めただけで……」
「そ、そんな事無いですよ! 松永先生はあたしを助けてくれたじゃないですか!?」
「だって……あの時は相原くんが襲われているのを見て、ただ無性に……」
「………?…な…なんですか?」
言葉の途中で話すのを止めた松永先生は俯かせていた顔を上げると、あたしに視線を合わせてきた。
あたしより少し高い位置から真っ直ぐに見つめてくる松永先生の瞳……今にもこぼれ出しそうなほど涙をたた
え、まるで吸いこまれてしまいそうな深さと美しさを兼ね備えていた……
「ねぇ………どうすれば相原くんは許してくれるかしら?」
「ゆ、許すも何も、もう気にしなくてもいいですよ。元はといえば……その……あたしが悪いみたいですし……」
一番悪いのは寝ているあたしに襲いかかってきた隆幸さんだと思います、はい。
「だめよ……そんな事じゃ私の気がおさまらないわ………だから……」
――シュル……
「!! な、なんで脱ぐんですかっ!?」
不意に瞳を閉じて視線を外すと、松永先生は自分の帯を解き、止めておくものがなくなった浴衣を自分の肩か
ら肘へと滑り落とさせ、あたしの目の前に滑らかな肌を晒し出した!!
「………相原くんの気の済むまで……私を自由にしていいわ……どんな事をされても…耐えてみせるから……」
な……な…な、なにぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜!? ま…松永先生、今なんて言いました!!? 自由にしていい
?耐えてみせる?…そ…そそそそれっていったい……あうあああうあうあうあうああううう!?!?
「相原くんに許してもらうにはこんな事しか出来ないから………」
松永先生の口にした言葉がどう言う意味を持つのか、例によって咄嗟の事に対して物分りの悪いあたしの頭が
急いで理解しようとパニックになっている間に、伸ばされてきた先生の手があたしの腕を取って……自分の胸へ
と導いた!?
「いいのよ…分からなくても……相原くんのしたいようにすれば……いじめてくれてもいい……SMプレイだっ
て我慢してみせるわ……もし…相原くんが望むのなら……牝奴隷でも…牝犬でも……」
え…SMぅ!?牝奴隷ぃ!? ま、松永先生が牝犬ぅぅぅ!?!?
そ…想像も出来ない……あたしを色々と危ない道に引きずり込んだ松永先生が牝犬になってあたしに……あう
あうあう……で…でも…手のひらにおっぱいがぁ〜〜〜〜!!
松永先生に押し当てさせられたふくよかな胸……今、あたしの手の中にあるこの膨らみは、張りではあたしの
方が勝っているけど、そのボリュームと柔らかさに比べれば………
むにゅん
「んっ……そ、そう……もっと握っていいのよ……それとも……」
なにがなにやら、もう現状を理解することを放棄したあたしは無意識に指を動かしてしまった……そして、耳
には今まで聞いた事も無い松永先生の甘い声に溶かされて、何も考えられなくなっていく……
「………先…生………」
「それとも……ご奉仕しましょうか………?」
あたしの腕に絡みついていた先生の手が、今度は首筋に伸びてくる……近づいてくる松永先生の身体……手の
ひらがより深く乳房の中に沈み込み、先生の身体から発している芳しい体臭が徐々にあたしの思考能力を奪って
いく……
「せ…先生……本当に…いいの……?」
この身体を手に入れるためだったら破産しても言いと言う男性もいるだろう……そんな松永先生を…あたしが
…自由にしていいの?
ここまで来て少しだけ迷っているあたしの口から漏れた言葉に、悲しそうにしていた松永先生の口元に、小さ
く、でも嬉しそうな笑みが……
「ええ……私を自由にして……ご主人様……」
ゆっくりと、それでも確実に近づいていくあたしと松永先生の身体、そして唇……主従の関係がそこから始ま
るかのように、何も言わぬまま、お互いの顔を近づけて……
「たくやく〜ん、どこ〜〜? おトイレなの〜〜?」
「えっ!?」
「あら?」
「………あ……」
ある意味、誓いのキスと言うのは神聖なものだったのかもしれない、そしてその場所にいきなり現れた第三者
………あゆみさん……
そういえば……あれからどれくらい時間が過ぎたっけ?
あたしが松永先生の助けられた時、既に夕食の始まる時間ぐらいだったはず……それからこのトイレで松永先
生にいじめられて……気を失い掛けて…大泣きして…………
あたしの頭の中で大体の時間が計測する。結果、松永先生が「いいでしょ?」と言っていた十分はとっくの昔に
過ぎてしまっている……
「あ…あゆみ…さん?」
恐らくは時間になっても大広間にやってこないあたしや松永先生を探しに来たんだろう、あたしと同じメイド
服に身を包んだあゆみさんは、今まさに口付けを交わそうとしていたあたしたちを見てしまい、トイレの入り口
で呆然と立ち尽くしていた。
「たくや…くん………………ごめんなさい! 二人がそんな関係だったなんて知らなかったから…この事は誰に
も言わないから!!」
いきなり頭を大きく下げて謝ったかと思うと、少し離れたあたしにも分かるぐらいに顔を真っ赤にして、こち
らを見ないように慌てて来た道を戻って行ってしまった………って、この状況を見られたのっ!?
「あ、あゆみさん、待って、ちょっと待って!!」
ものすごく見られてはいけない所を見られた!
あたしもあゆみさんを追ってトイレから出ようとするけど、いきなり抱き着いてきた松永先生のよって阻まれ
てしまう!!
「あん、だめよ♪ 私の目の前で他の女性に目移り? そんな事は許さないわよ」
「松永先生、離して! 先生だってあゆみさんに誤解を解かなきゃならないでしょ!?」
「誤解? うふふ…誤解じゃないわよ……だって私と相原くんは……」
「それが誤解なんです! ああ、もう! 許します、許しますから手を離してください!!」
「だぁめ♪ さ、今からたっぷりとご奉仕しますわよ、ご・しゅ・じ・ん・さ・ま♪」
「ああああああっ!! だれか…だれか助けてぇ〜〜〜〜〜!!」
狭い女子トイレの中に……あたしの悲鳴が木霊する………
あぁ……なんであたしばっかり………はうううう………
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