].少年
……はぁ……はぁ……はぁ……
「……ん?」
むにゃ……何だろ……この音………
眠っていたあたしの耳に何か苦しそうな音が聞こえて、なんとなく目が覚めた。
……えっと……うにゅ……遙くん?
そっと目を開ける。いつの間にやら寝返りをうっていたらしく、横になった視界の真正面に布団の山が見える。
だんだんと闇に目が慣れてくる。遙くんの頭が布団から出ていて、モゾモゾと動いている。そのたびに、さっき
みたいな苦しそうな声が聞こえてくる。
そう言えば、遙くんは夕食の時に寝込んでたっけ……ひょっとして、苦しんでるの?
頭の中に嫌な想像がよぎる。
ど…どどど…どうしよう……気持ちとか悪いんだったら…え〜っと……薬は何処にあるんだろ?…従業員室かな……
まだ誰かいればいいんだけど……それよりも真一さん達に連絡…あぁ!出来るわけ無いじゃない!
布団の中であれこれ考えを巡らすうちに、遙くんの声も少しずつ早く、荒くなっていく。
と…とにかく、従業員室に行って薬を探そう。それから遙くんの具合も見ておかなくちゃ……ひどかったら二人にも
連絡して……
あたしは布団からそっと抜け出して、静かに遙くんの布団に近づく。苦しそうな吐息にあわせて、布団がわずかに
上下している。
「は…遙くん?…大丈夫?」
ビクン!
あたしが声を掛けると、盛り上がった布団は一度大きく震え、遙くんは布団の中に潜り込んでしまった。
それと同時に、息を潜めたように苦しげな吐息も治まっていた。
「遙くん、起きてるの?苦しいんでしょ?だったら、お薬持って来ようか?」
あたしはいろいろと声を掛ける。でも、遙くんは何の反応もせず、亀のように布団をかぶっている。
「起きてるんでしょ?ちょっと顔を見せなさい」
さっき動いたんだから、起きてるんじゃないの?だったらちょっと乱暴だけど、実力行使!
「遙くん、布団をどけるわよ。……って、こら!手を離しなさい!」
「む〜〜!」
あたしが布団を引っ張ると、遙くんが力一杯抵抗する。布団を身体に巻き込んで、巻貝のようになっている。
ちょ…ちょっと無理かな…あたし、力弱いし………よし!
「遙くん!今からお薬持ってくるから待っててね!すぐ戻ってくるから!」
あたしは部屋の障子を開けると、スリッパを履いて入り口の扉を開けた。
バタン
音を立てて扉が締まる。部屋の中は真っ暗になり何の音もしなくなる。
…10秒
…30秒
…1分
………もぞ
「……お姉ちゃん?」
遙くんがソ〜〜っと布団から頭を出す。
「呼んだ?」
「え…あ!あわわわわわ!」
結構近くにあたしがいたので、遙くんは布団に隠れるのも忘れて慌てふためく。
あたしはその隙を逃さず、一気に布団を捲り上げる。掛布団の下から枕を抱いた遙くんが現れた!
ふっ!単に扉を開けて締めただけの簡単な罠だったけど、こんな子供だましに引っかかるなんて、まだまだ子供!
(注:どちらもかなり低レベルです)
「まったく、手間掛けさせてくれちゃて。ほら、気分が悪いんでしょ?こっちに来て」
……とか言いながら、あたしは電気をつけると自分から近づいて傍に腰を下ろす。それなのに遙くんは枕を抱いた
まま後退って逃げようとする。
「こら!逃げちゃダメでしょ!いいからこっちに来なさい!」
あたしは逃げる遙くんを取り押さえ、布団の上に引きずり戻す。
あ、結構軽い。
非力なあたしに取り押さえられた遙くんは、まるで自分の大事な所を隠す女の子のように、枕をギュッと抱きしめる。
「や…やだ〜〜〜!やめて〜〜!!お姉ちゃん離して〜〜〜!!や〜〜〜〜!!」
遙くんが女の子のような叫び声を上げる!ていうか、見た目と相俟って女の子そのもの。
やだ、なんだかあたしが女の子を襲ってるみたい。いつもは襲われる方なのに……
それよりもこんなに大きな声を出されると、休んでるみんなに聞こえちゃうかも……いけない!こんなところを
見られたら、それこそ松永先生の同類にされちゃう!
「遙くんダメでしょ!今は夜なんだから静かにしなくちゃ!」
何とか黙らせようと口から咄嗟に出た言葉だったけど、効き目があったらしく、自分の両手で自分の口をパッと
抑える。
「それでいいの。ほら、お姉ちゃんにちょっと見せてね」
「あぁ!」
手から離れた枕を取り上げ、あたしは遙くんにズズイっと近づく。
「どこが苦しいの?お腹のあた…り……かな………」
「見ちゃダメ!」
そう叫ぶと、遙くんは自分の股間を両手で隠す。でもそれは……小さな手では隠し切れてはいなかった………
「遙くん、ちょっとごめん」
「やだ!お姉ちゃん、見ないで!見ちゃダメ!」
遙くんの両手を抑え付けたあたしの目の前には、パジャマのズボンのウエスト部分から、布地を押し上げながら
ニョキッとおチ○チンの先っぽが飛び出ていた。
「離して!お姉ちゃん離して!お願いだから…やだぁ!」
最近見慣れたモノのように、皮はしっかりと剥けて、綺麗なつるつるの頭を見せている。
「ダメ、謝るから、お願いだから、見ないで」
でも…嘘……これって…凄く……大きい……
「クスン……見ちゃ嫌ぁ……お姉ちゃん……見ないでぇ……」
電灯の明かりの下、信じられないくらい大きな亀頭は、表面をベトベトに濡らして、妖しく輝いていた……
「ごめんなさい…グスン…もうしません……だから…見ないで……うぅ………」
はっ!あたしは何をしてたんだろう?
あたしは遙くんを敷布団の上に組み伏せていた。最初あった抵抗はすでに無く、その瞳からは涙がこぼれている。
「ご…ごめん!」
我に帰ったあたしは、遙くんのからだから離れる。でも遙くんは横たわったまま動かず、嗚咽を繰り返している。
それにしても……おっきい……見間違いじゃないわよね………
目を擦って、ついでに頬をひねって夢じゃないことを確認してから、泣いている遙くんのアソコに目をやる。
………ゴク
見間違いじゃない。遙くんの股間から生えてる。ズボンを押し上げ、おもいっきり存在をアピールしている。
大きさはざっと見て、松永先生の持っていたバイブと同じくらいかな……でも、こんな小さな子になんて
不釣合いな……
遙くんの嗚咽が部屋に響く中、あたしはジッとその一点を凝視していた。
………そう言えばさっきの苦しそうな声って……ひょっとして?
「遙くん……さっきお布団の中で何してたの?」
ぴく
そろそろ泣き止もうとしていた小さなからだが、その言葉に小さく震える。そして、自分の体を抱くように身を
縮み込ませる。
「遙くん、何も言わないの?だったらお父さんとお母さんに言っちゃうからね」
「……言ったら、許してくれる?」
からだを抱きながら恐る恐る答えてくる。
「ちゃんと遙くんが喋ってくれたら、言わないわよ……(多分)」
最後の言葉は聞こえないくらい小さかったけど……
「……あのね……僕……お…おチ○チンを………」
そこで言葉に詰まる。やっぱり恥ずかしいんだ……
「枕に擦りつけてたのね?」
あたしの言葉に、コクリとうなづく。
「こんな事ずっとしてるの?」
今度は頭は左右に振られる。
「な…なんだか…おチ○チン……おっきくなって……変だなって触ったら最初は痛かったんだけど……そっと
触ったら……なんだか止まらなくなって………」
うう……なんだか聞いてるあたしのほうが恥ずかしい………
あたしは少年の性の成長記を聞いて顔を真っ赤にしていた。それと同時に、遙くんの恥ずかしそうな態度と
見かけからは想像も出来ないおチ○チンの立派さに、ゆっくりと股間を湿らせていった。
「い…今までは…そんなこと無かったの?」
……あれ?今度は答えない。それじゃあ、大きくなることは何度かあったのかな……?
そう思った時、首を横に振った遙くんの口から思いがけない言葉が出てきた。
「お…お姉ちゃんの…おっぱい見てたら……おっきくなっちゃった………」
え?なんで遙くんがあたしの胸を?
さっき着替えた時はこっちを見てなかったし、今まで見られたことも無かったし……パンツだったら見られたけど……
困惑するあたしを他所に、俯いた遙くんの独白が続く。
「昨日……お姉ちゃんの声がする方に行ったら………もう一人のお姉さんと裸になってて……それを入り口の隙間
から見てたら……おっきくなっちゃったの………」
「な…な…な〜〜〜〜〜!」
ひょ…ひょっとして松永先生とヤっちゃった時!?覗いてたのって隆幸さんじゃないの!?
それじゃあ、昨日から調子が悪くなったのって……おチ○チンが勃起して触ってたからで……もしかしなくても、
あたしのせい?
「それに…今日も……お父さんと水の中で気持ちよさそうにしてる声を聞いただけでも……その……」
「あ……あう…ああ……」
そこまで…見られたの……まぁあんなところでしちゃった方が悪いんだけど……そんな………
遙くんに見られていた…あたしのあんなところや…こんなところが……
「今だって……お姉ちゃんと一緒にいるんだって思うと……僕………」
「そ…それで……お布団の中でオナニーをしてたわけだ」
あたしは何とか冷静になろうとして、直球真っ直ぐな質問をしてしまった。
あたしの馬鹿〜〜〜!思いっきり錯乱してるじゃないの〜〜〜!!
「おなにーって……なに?」
遙くんはさっきまでの泣き顔は嘘のように――目と頬はちょっと赤いかな?――あたしにかなり困った質問を
してくれた。
そ……そんな顔で見つめられると………それにそんなこと聞かれても……
「お…オナニーって言うのは……その…遙くんがしてたような事よ……」
あたしは顔を赤らめながら何とか答えた。
そりゃあたしは男のも女のも知ってるけど……それを説明するなんて……
「おチ○チンを触ることがおなにーって言うの?」
「だ…大体そうなんだけど……おチ○チンを触ってて、そのうち白いおしっこみたいなのが出るでしょ?
そういうのをオナニーって言うのよ」
「……ぼく、お漏らしなんかしてないよ」
え?
「じゃあ、なんだかこう…すっきりした〜とか、はぁ…イっちゃった……とか、そんな感じは無いの?」
「うん…よくわかんないけど、多分」
……そっか……遙くん…まだ出したことが無いんだ……こんなに小さいんだもんね…アソコはあんなに大きいのに………
ごくり
それがあたしの限界だった。遙くんのその言葉で、あたしの中で何かのスイッチが入って、次の、とんでもない
言葉を口にしてしまった……
「それじゃあ……あたしが……教えてあげようか?」
]T.童茎へ