].饗室
目が覚めると、あたしは仰向けに寝ていた。
……確か松永先生に潮を吹かされて、そのまま気を失ったんだ。
まだピンクの霞のかかる頭で、あの後の状況を考える……
確かあの時、体が跳ね回ったけど、体があお向けであることは変わらなかったはず。なら今は、あのすぐ後
なんだろうか……
あの後気絶したから、いまいちよく覚えてない。
今の状況は……
なんだか背中が冷たい気がする。気のせいだ。
腕を動かす。動かない。気のせいだ。
足を動かす。動かない。気のせいだ。
松永先生の顔が見える。気のせい……
「相原くん、目が覚めた?」
……じゃないみたい。松永先生が、上の方からあたしの顔を覗きこんでいる。おかげで、顔が上下逆さまに見える。
少しびっくりした。
「…はい、今目が覚めました」
多少を皮肉を込めたのに、松永先生は気付かず、話を進めた。
「そう、よかった。気絶したあなたを運ぶの大変だったんだから」
「……介抱してくれたのはありがとうございます。けど、これは何ですか!?」
「何って……ただ、テーブルに縛ってあるだけじゃない」
あたしは畳の上ではなく、部屋の真中においてあるテーブルの上に寝かせられていた。その上、両手は上に上げた
状態でひとまとめに縛られ、両足はテーブルの縁で曲げられ、それぞれがテーブルの足に括り付けられていた。
そのため、股を大きく開いた状態で固定されている。そう思っただけで顔が羞恥に真っ赤になる。
「一体何考えてるんですか!早くほどいてください!」
あたしは出来るだけ上の方――正確には、松永先生の立っている方――に視線を向ける。
「駄目よ。これはお仕置きなんだから」
そう言って松永先生が背筋を伸ばす。
松永先生はまだ裸のままだ。下から見上げる形になるので、何とか見える綺麗な胸が一層迫力を増している。
…お仕置き?一体なんで……お仕置きされるようなことしたっけ?
「相原くん、下着を脱ぎなさい、って言ったのに脱がなかったでしょう?」
「!そ、それは…」
「それにお布団も敷いてくれなかったし。おかげで、相原くんが吹いた潮で濡れた畳を拭かなくちゃならなかったのよ。
私お客様なのに」
先生が頬に手を当て「あらあら、困ったわ」なんて表情をしている。
「それは…そのぅ…すいません」
そうだった。ここは旅館。学校じゃないんだ。お客様の先生を働かせてしまったんだから、怒られても仕方ない
のかな……って、それだけでここまでする!?
松永先生はどこか楽しげな表情を浮かべながら、上の方から横の方に回ってくる。首を横に向け、松永先生の方を
見…る………え?
「だから思ったの。今から相原くんにお仕置きして、いい子になってもらおうってね」
「せ、先生?その…それは…何?」
「?相原くん、見覚えが無いの?あ、それとも女になって忘れてしまったのかしら?これはナニじゃない。
女になってからも、何度か見てるでしょう?」
あたしの視界に入ってきた松永先生の股間には、天に向かってそそり立つ立派な肉棒が生えていた!
しかもその大きさたるや……とてもおっきい!どう見ても20センチは軽く超えてる!
な、何で?松永先生、女の人じゃ?どうしてあんな立派なおチ○チンが?どうして〜〜〜〜〜!!
松永先生のような美人に、巨大な肉棒。その背徳的な姿を見たとたん、あたしの頭はその事実が受け入れられず、
訳がわからなくなってしまった。
「えっと、先生が女で、あたしが男で、でも今はあたしが女なんだから、それで先生が男?」
ああっ、なんだか最近パニックになることが多いような……
「ふふ、面白いけど違うわ。これ作り物よ」
…確かに。
落ちついてよく見ると、下着――と言うか革のベルト――の上におチ○チンが生えている。男性用のパンツじゃ
ないんだから、当然その上から付けているんだろう。と言うことはあれはバイブレーターかディルドーなんだろう。
でも、さっきは焦って見間違えたけど。
見れば見るほどリアルよね……表面には血管が浮いてて、微妙にでこぼこしてるし…下には大き目の袋が垂れてるし…
亀頭は剥けてるし、えらが張っていて結構大きい…微妙に上に反り返ってるし……でも根元の部分の上の部分に
変な形のビラビラが付いてるけど…はっ!ひょっとしてサテ○イトキ○ノン?………なわけないか……
「お、驚かさないでください。何でそんなの付けてるんですか?」
つい凝視してじっくりと観察してしまったこと(ついでに変な想像をしてしまったこと)に恥ずかしさをおぼえ、
誤魔化すように松永先生に尋ねたけど……
…よく考えればわかることよね、それって……あの、松永先生なんだから……
言葉とは裏腹に、松永先生の言葉より早く、頭の冷静な部分が答えを想像する……
ゴクリ
生唾を飲み込んでしまう。昨日のおじさん達の逸物より凄い形……あんなのを入れられたら……
松永先生はあたしの右側に跪き……
「決まってるじゃない。これで相原くんに「お仕置き」するためよ」
右の乳首を、ゾロリ、と舌で舐め上げた。
「ひゃう!…や、やめてください」
感じた快感とは逆に、口からは拒絶の言葉が出る。
「気持ち良くなかったのかしら?…分かったわ。もっと激しくしてほしいのね」
「え?ち、違います。そうじゃなくて本当に、ひゃうん!」
松永先生はいきなりあたしの胸に吸い付いてきた。いや、吸い付くどころじゃない。あたしの胸に埋まるぐらい、
顔を乳首に押し付けてきた。まるで顔全体で愛撫するように、顔を左右に振り、咥えた唇で振動を与えながら乳首
を攻め立ててくる!
「あ、や、だめ、そんなに吸っちゃ、ふぁああ、噛むのもぉ、あぁぁん!」
「んん…ふぅ、こんな風にしてほしいんだ」
「あ…ち、違う……あぁ!」
松永先生は片手であたしの胸を揉みながら、もう片方の手をすでに濡れ始めた太股の付け根に伸ばしていく。
クチュリ…クチクチ……チュプ…
「やぁぁ」
「あら?口で嫌がってても、ここはこんなに…ほら」
入り口をまさぐっていた手が、あたしの目の前に差し出される。
細く綺麗な指先に、粘り気のある液体が絡み付いている。
ポタ…ポタ…と、あたしの頬に一・二滴しずくを落とすと、指は、快感に半開きになっているあたしの口腔に
差し込まれた。
「んん!」
「ほら、相原くんの出したもので汚れたんだから、しっかりと舐めて、綺麗にしなさい」
「ほ…ほんなほほいはれはっへ……」
差し込まれた二本の指が、口の中であたしの舌に絡みつき、ろくに喋ることも出来ない。指はそのまま歯茎の裏や
頬の裏を撫でて行く。
んん…レロ…チュパ…ふぐ…レロン……はぁ…チュルル……
舌とは違う指の動きに新鮮な快感を感じ、ついつい自分の舌で応戦して、音を出して指についた水分を吸い取って
しまう。
「はぁ…いいわよ、相原くん…んん…その調子よ……んはぁ」
松永先生の声が快感に震え、声に艶が出てきた。吐かれる息を嗅いだだけで、頭の中がくらくらしそう……
「あぁ…相原くん……気持ちいいわよぉ……もっと、もっと気持ち良くしてあげるから」
ちゅぽん
「あぁぁん…んぷぅ」
引き抜かれた指を追いかけ、突き出されたあたしの舌に、松永先生の舌が絡み付いてくる。
そして頭だけでなく、テーブルに乗り、体を半分ずらしてあたしに抱き着いてくる。
「んんん!んん、ぷふぅん、んんんんん!!」
松永先生の舌があたしの舌を引き抜こうとするように、強く吸い付いてくる。それどころか口の中全部を吸い出そうと
するように、強く強く、唇を押し付けてくる!!
同時に、二人の肌から浮き出た汗を潤滑油代わりに、その全身をあたしに擦りつけてきた!!
胸は互い違いに、お互いの谷間に入り込み、隙間も出来ないくらい、変形して密着する!
あたしの股間には先生の太股が擦り付けられ、下半身に二人の愛液を塗り広げて、クリ○リスの皮を剥き、擦り上げる!
ああん!松永先生、気持ちいい!!
松永先生の全身を使った愛撫を、あたしも全身で感じ取っていた!
「んんん!んんんん!んんん〜〜〜!!」
ろくに息が出来ず、ただ松永先生に負けまいと、先生の口を吸い返す!
ジュル…んん…レロ…んんん〜〜〜……プハッ!…ん、んぐぅぅぅ!!
舌がなめかましく絡み合い、互いに相手の息継ぎさえ許さず、息と唾液を奪い合う!
あたしの太股には、あの巨根の根元の袋が擦りつけられる。そこからわき腹まで肉棒が一気に幹の部分で擦り、
大きな亀頭はあばらの一番下まで到達して、否応なくその大きさをあたしに感じさせる!
ブブブブブブブブブブブブブ……
強く押し付けられた松永先生の腰から、あたしの腰に微妙な振動が与えられ、細波となってあたしの体に広がっていく。
んん……え?振動?なにこれ?
朦朧とする頭で、振動がどこから感じるのか、考える。
「んん!んぐぅぅ!」
そのとたん、油断したあたしの口からすべてを吸い出される!
ああっ!イク!あああっ!イっちゃう!イっちゃう!!イっちゃうぅぅ〜〜〜!!!
松永先生の全身を使った愛撫に、あたしのからだは我慢することも出来ず、キスで負けたことを皮切りに、一気に
イってしまう!
「んんん!ふぐぅっ!んっ!んんっ!!んんんん〜〜〜〜〜!!!」
テーブルの上であたしのからだが反り返り、松永先生の体を持ち上げようとする。が、腰だけが宙に浮き、皮を
剥かれたピンク色の真珠を松永先生の太股に強く擦りつける羽目になった!
「ん!ぐ、ぷはあぁぁ〜〜〜!っ〜〜〜〜!!」
何とか松永先生の唇から逃れたあたしは、吸うはずの息を吐き出しながら、声にならない大きな声でイってしまった………
]T.濡業へ