W.金曜日下校時刻
保健室のベッドの間に僕は身を屈めて隠れていた。
ここに来るまでに何とか身体の異変は納まったけど、誰もいない保健室に入って落ち着くと、僕の身体に
起こった本当の異変にようやく気づいた。
「どうしよう……」
自然とその言葉が口から出てくる。さっきから何度も……
視線を下に向ける。
胸元ではカッターシャツとブレザーが内側から押し上げられて、ふっくらと丸く膨らんでいる。視界が
遮られて股間の辺りが見えない。
服の下に何か入れているわけじゃない。胸が膨らんでいる。さっきまでこんなに膨らんでいなかった。
女性の胸……いつもなら見ても触ってもチ○ポが大きくなるのに……
股間の間に差し込まれた手には、ズボン越しに感じるはずのアレの感触が無かった。長年慣れ親しんだ
あの感触が…ない………中にまで手を差し込んで確かめる勇気はなかった……確かめる事が恐かった………
女になっちゃった。
ショックでなにも考えられない。一体何が起きたんだ?
自分が自分で無くなっていく恐怖に両手で自分の身体を抱きしめると、胸の辺りで腕が柔らかく押し返される。
そして押しつぶされた部分から身体の中に広がる淡い感覚に慌てて両手を解く。
「どうしよう……」
何度この言葉を呟いても解決にはならない。分かってる。分かってるけど、でも今は、そうする事しかできなかった。
何度も呟くうちに、少しずつ頭の方も落ち着いてきた。
考えてみれば、これが夢じゃなければ、なにもしてないのに僕がいきなり女になるはずがない。
きっと千里になにか薬を飲まされたんだ。
考えられるのは、とりもちに捕まった時に噴き掛けられたスプレーか、コーヒーのどっちかだろう。
そして、その薬は去年、先輩が女になった時に使った薬だろう。
じゃあ、元に戻れるんだろうか?多分、今日中に男に戻るのは無理だろう。千里は怒ってるし、その前に
データを取ろうとして僕を弄ぶに違いない。あぁ…先輩との甘い時間が……あんな事や…こんな事が……
「でも、本当にどうしよう?」
多少高くなって女の子みたいになったかわいい声で、そう呟く。なんだか変……
こんな身体じゃ家に帰ることも出来ないよ……でもこのままここにいる訳にもいかないし………
そうだ!ここにある薬でなんとか元に戻る事が
ガラガラ……ガラガラ、ピシャ
「!」
僕がこれからの事について考えていると、保健室の扉が明けられ、誰かが入ってきた。
息を呑んで、慌てて口を抑えて身を小さくして隠れようとする。なんだか、今の女になった僕の姿を人に
見られる事が恐くてしょうがない。
「全く……なんであんな事でいちいち会議をしなくちゃいけないのかしら?無駄な時間ばかり使わせて」
この声は松永先生か。保険の先生なら、僕の身体の事、何かわかるかな?でも、この身体で人前に出て行く勇気が……
「もうこんな時間か。今日は怪我人も来なかったみたいだし、早めに帰ろうかしら?」
え……そんな!ど…どうしよう………
先生が帰ってしまうと、僕はどうしようもない。明日から月曜まで休みだから、その間、僕は女のままになってしまう。
出て行く決心はつかなかったけど、先生が帰ると言う事で迷いが生じて、身体の一部がパイプベッドの足に
触れて僅かに音を立ててしまう。
「?……誰かいるの?」
気づかれた!
先生が座っていた椅子から立ちあがると、つかつかと足音をたててカーテンで区切られたベッドの方へとやってくる。
どうしよう……どうしよう……どうしよう……
シャッ
迷う暇も無く、カーテンが開けられて僕の姿が光の中に晒される。僕はその光を避けるように、膨らんだ胸を
押しつぶすように腕で身体を抱きしめて、目をつぶって身体を出来るだけ小さくする。
どうしよう……どうしよう……どうしよう……
身体が小刻みに震える。どうして?どうしてこんなに怖いんだ?
「あなたは……工藤君?」
「はい。これを飲みなさい。少しは落ち着くわよ」
そう言って差し出されたカップを手に取り口をつけると、砂糖を多めに入れたミルクティーの甘さと香りが
口から身体中に広がっていく。暖かさが喉を通りすぎると、いろいろあり過ぎた心と身体がホッと一息つく。
「それで、一体どうしたの?いきなり女の子になっちゃって」
先生が僕の正面の椅子に座って優しく尋ねてくる。僕が女になってもそれほど驚いた様子も無く、親身に
なって相談に乗ってくれている。
この間は先輩とのSEXを邪魔されてイヤな先生だって思ったけど、こうやって向かい合うとやさしい先生
だと言う事がよく分かる。
「それが僕にもよく分からないんです。多分、千里――科学部の後輩に薬かなにかを飲まされたからだと
思うんですけど……」
「確か河原千里ちゃんだったかしら?相原くんと同じ科学部の一年生の女の子ね。本当に困ったものね」
「僕……一体どうすれば………」
先生に優しくされると、安心したせいか、さっきまでの不安感が再び僕に襲いかかってきた。カップに添えた
両手が震えてカタカタと音を立てている。
「そんなに心配しなくても大丈夫よ。相原くんも元に戻れたんだもの。工藤君だって男に戻れるわよ」
「でも元に戻る薬の作れる佐藤先輩のデータは僕が全部消しちゃったんですよ」
「だから河原さんが相原くんの為に研究をしてるんでしょ?そもそもの原因が彼女なんだから一緒に戻して
もらいなさい」
「それはそうですけど……」
今まで散々研究の邪魔をしてきた僕の為に千里が薬を作ってくれるだろうか?それに、ついさっき怒らせ
ちゃったばっかりだし……
何となく視線を落として手の中の紅茶の水面を眺める。考えれば考えるほど僕が男に戻れる気がしなくなってきた。
「まぁ、薬が完成するまでは間は女の子の身体で過ごすしかないわね。相原くんだってそうしてるんだもの。
工藤君にだって出来るわ。河原さんには私から話しておいてあげるから」
「はい……」
当分の間は女としてすごさなくちゃいけないのか……こんな格好で先輩とどんな顔をして会えばいいのか……
「それにね、女の子の身体だって気持ちいいのよ」
「ひゃっ」
僕が俯いてる間に後ろに回りこんでいた松永先生が僕のうなじにそっと指を這わせた。驚いた僕はカップから
手を離してしまい、受け皿とカップから触れ合う音が生じた。
「な…何するん…んんっ!?」
急いで立ち上がろうとしたところ、僕の唇を松永先生の唇で塞がれ、あっという間に僕の舌が絡め取られた!
「んっ…フ……んム…チュム……フ……」
僕を椅子に座り直させると、松永先生は僕の頭を抱くように抱え込んで濃厚なキスを求めてくる。いきなりの
事でなにも反撃できなかった僕は先生の為すがままになって、口内を動き回る舌の動きに甘い吐息を漏らした。
「はぁ……どうだった、女同士のキスは?気持ちよかった?」
「い…いきなり何をするんですか?」
「何って…これから女の子として生活しなきゃいけない工藤くんに私が今からいろいろ教えてあげるのよ」
「い…いいです!遠慮しときます!」
「そうかしら?知っていて損はないと思うけどな」
そう言うと、さっきのキスで少しボ〜としている僕の胸を松永先生の手がそっと揉み始めた。
「あん……」
な…何?今の?
胸に手が触れた途端、胸から走った刺激に僕の口から甘ったるい女の子のような声が漏れた。
今は女の子なんだけど……
「あ…ん…ん……や…んん……」
そんな事を考えている間も、先生は僕の後ろから手を回して双乳を揉み上げ、そのリズムに合わせて僕の
口から小さな喘ぎ声がこぼれる。
「思ったよりも胸が大きいわね。でも少し硬いかしら?まだ熟れてはいないみたいね」
胸を揉まれると同時に指の間で大きくなった乳首を挟まれて何度もコロコロと転がされると、僕の意思とは
関係無く、先端がムクムクッと大きくなって、キツくなったカッターシャツからピンと飛び出した。
こ…これが女の子の快感……
男の時のペ○スの一点的な刺激とは違って、胸を揉まれるたびに胸が張り裂けそうなぐらい気持ちよくって、
駆け巡る電気刺激が身体中を性感帯のような感じにさせて行く。そしてその初めての感覚に僕は段々と溺れて行った。
「やぁ…あぁぁ……せんせぇ…僕…僕ぅ……」
「ダメでしょ、工藤くん」
溜まらず声を上げた唇に先生の人差し指が押し当てられる。
「あなたは今女の子なんだから僕なんて言っちゃダメ。ちゃんと「私」って言わないと」
「わ……私……」
……なんだろう……私は今まで「僕」って言ってたのに、何でこんなに私の事を「私」って簡単に呼ぶ事が出来るんだろう……
たった一言……自分を女と認める言葉を口にしただけで……私の中で何かが変わった気がする……
「あら?急にトロンとしてきちゃったわね。そんなに女の子が気持ちよかった?」
「は…はい……」
「だったら、もっと気持ちよくしてあげる。ほら。あなたの口で舐めて。エッチな工藤くんならどうすれば
いいか分かるでしょ?」
さっきから私の唇を撫でまわしていた先生の人差し指におずおずと舌を伸ばすと、両手を添えて口の中に
含んで舐める。
その一方で、空いている先生の片手が私のネクタイを解いて、カッターのボタンを一つ一つ器用に外していく。
全て外し終わると、ズボンに仕舞いこまれていたTシャツの裾を一気に捲り上げる。途端に下から形のいい
白いふくらみがこぼれ出てきてプルプルッと震える。
これが…私のオッパイ……
口から指を抜かれてから視線を下げると、捲り上げられたTシャツの向こうに見慣れない二つのふくらみがあった。
今まで先輩のおっぱいは何度か見てきたけど、あたしの胸は記憶の中にあるそれよりは小さいけど形は同じくらい
綺麗だと思った。そして、白い乳房の先端ではさっきからジンジンしている小さなピンク色の乳首がヒクヒクと
震えている。
そんなあたしの目の前で、さっきまで咥えていた先生の指があたしの乳首をキュッと押しつぶした。
「ひゃん!!」
私の口から男の時からは想像もつかないようなかわいい悲鳴が上がる。そのまま乳首をこねて、摘まれるたびに、
ビクンビクンと身体を振るわせながら声を上げる。
「ふふふ…こんなに感じちゃって。工藤くんは淫乱な女の子なのね」
「そ…そんな…違います……私は……」
「感じてないの?じゃあ、ここが濡れてるなんて事は無いわよね。なんてったって工藤くんは男の子なんだもの」
さっきまでボタンを外していた手が何時の間にか私のズボンのベルトを外して、肌の上を滑るようにブリーフの
中へと入ってくる。
「だ…ダメェ!そこはダメェ!いやぁ!!」
女の身体になって、そこは一番触れることが恐かった場所。男の自分の象徴が消えてしまって、全く未知の器官に
なってしまった事で私の中の不安が膨れ上がってしまったからだと思う。
だから先生のしなやかな手がそこに触れようとすると、身体を強張らせて何かに耐えるように緊張してしまう。
ちゅぷ
「ふぁん!!」
な…なにこれ?
先生の指が毛を掻き分けて私の女性の部分に触れた瞬間、湿った音がすると同時に頭の天辺から指の先一本一本に
まで電流が走って、力の入っていた身体が小刻みに震えながらもっと力が入って身を竦ませた。
「こんなに濡れてるじゃない。もうビショビショよ。これでも感じてないの?」
クチュ…チュプ…クチュクチュ…キュリ…グチュ……
「あ、ああ!ダメ、何、なに!何なんですこれぇ!わかんない、ああん、やぁ!やぁぁ!!」
今まで感じた事の無い女の子の刺激の凄さに私の口から嬌声が上がりつづける。
先生の指は私の濡れた陰唇を割り開くと、指の腹を押し付けるように何度もこすり上げ、ふっくらとした花びらを
挟み上げる。そして充血した肉芽の皮をめくり上げると、クリクリっと転がす。
「ひゃぁ!!ひぃぃ!!だめぇぇええ!!!」
アソコのすぐ上から身体を貫くような刺激が走る!弄られるたびにアソコの奥がビクビク痙攣して、止まることなく
ネットリとした愛液を溢れさせる!!
「これが女の子の感じ方なのよ。よく覚えておきなさい。今から思いっきり気持ちよくしてあげるから」
不意に胸を揉む力が強くなる。乳首だけでなく下から揉み上げるように指を食い込ませて、先っぽかさらに
大きくなろうとしてるようにジンジンしてる。下のほうも広げられた粘膜を執拗に弄られて、蕩けそうなほど
気持ちよくって、お腹の中で何かが破裂しちゃいそうな感じがしてくる。
「うねってる!お腹の中で何かうねってる!!ああああ!オッパイも!オッパイも気持ちいい!」
「ふふふ。そんな事を大きな声で言っちゃうなんてイヤらしいわね。そんなスケベな娘はこれでイっちゃいなさい」
ピンッ!
充血して膨れ上がったクリ○リスを、強く指で弾かれる。その瞬間――
「あっ…あっあああぁぁあああっあぁ!!!」
ブシュ…ブシャ…ブシャアアアアア!!
目の前が真っ白に輝き、何も見えなくなる。そして、下腹部で膨らみつづけた快楽の風船が破裂して、裂け目から
怒涛のように溢れ出した!
「ひゃぁぁぁああああ!!」
初めての女としての絶頂に、もう何も考えずに叫びつづける。座ったパイプ椅子の上で身体を仰け反らせて、
上履きを履いたつま先まで強張って細かく痙攣しつづける。
その間も、まるでおしっこのような愛液の噴射は止まることなく、男物のブリーフの中を女の絶頂の証で
溢れかえらせる。外に飛び出せないドロドロの粘液は白い布地にぶつかった後、毛に絡みながら重力に従って
お尻の谷間に流れ込んでいく。
「ああ…ああ……あふぁ……はぁ………」
ビクッビクッと痙攣の間隔が大きくなるころには愛液も止まりつつあった。突っ張っていた四肢からも力が
抜け落ちる。けど、絶頂から開放されて身体から力が抜けて――
じょろ…じょろろろろろろろろろろろ……
愛液を溢れさせた穴のすぐ近くの穴から、別の熱い液体を流し始めた。その液体は愛液を混ざりながら服に
染み込むと、湯気を放ちながら椅子の座部へと滲み出し、冷たい床へと流れ落ちて行った。
「あら?工藤くん、おしっこ漏らしてるじゃない。いけない子ね。それにこの臭い、物凄くきついわよ」
「ああ…あ……ああ……んあ………」
ちょろろろ………
先生が何か言ってるようだけど、私の耳には聞こえない。いや、聞こえてるけど、何も考えられない……
全てを出しきった私は、段々暗くなっていく視界のまま、背もたれに身を預けてガックリと気を失った……
Y.金曜日夜中へ