STORY・3


童話・・・誰もが童心を思い出すための物語。 そんな童話を正しき方向に導くものが彼女たちポリッシュとプルーフである。 「プルーフ・・・また、日本のむかしむかしじゃないの?ここは・・・」 緑のショートヘアーのプルーフが嫌そうな目をしながら聞いてくる。 「そうだね、日本のむかしのようだね。ポリッシュ」 橙のロングヘアーの少女が、いつものように明るく答えてくる。 「やっぱり、日本のむかしむかしなのね..で、またろくでもない世界なんでしょう!」 「う〜ん、そんな毎回とんでもない世界はこないよ」 今回も面倒な説明は省くとして要は将来的に”童話”として残るように”原話”を 書き換えるのが彼女たちの仕事である。 「で、目の前で薪をもって歩いてるおじいさんが今回のキーパーソンね」 「ん、そうだね。ポリッシュ」 2人が見ている前を真面目な老人が薪を背負って歩いている。 薪の数が少ないことから、どうやら薪を売った帰り道なのだろう。 「今日はよく売れたのー。これで久々にあったかい食べ物が食べられるのー」 「何か今回はまともなおじいさんよね?」 「うん、町では正直者で脅しに弱いおじいさんで有名だよ。今日だって質の高い 薪を安い値段でたたき落とされたのを諦めて帰っている途中だよ」 「何か、あんたのいう事には棘があるのよね・・・」 馬鹿正直者で脅しに弱いおじいさんは売れたことだけを幸せに歩いている。 そんなおじいさんの前に罠にかかって苦しんでる鶴がいました。 「おおっ、なんてえ酷いことをすんじゃ〜。さあ、今わなを解いてやるからのー」 優しいおじいさんは鶴を罠から解放し、逃がしてあげました。 「もしかして・・・これって、あの童話よね?鶴が出てくる話と言えばあれしかないし..」 「あんまり詳しく話したら駄目だよ。”童話”を汚さない為にもそれを話しちゃいけないのを 忘れたのかい?」 「・・・でも、今回は物語どおりじゃないの?おじいさんも正直者だし・・・」 「そうだね、脅しに弱いのを抜けば物語どおりだね」 「ふぅぅぅ・・・今回はようやくまともな話にたどり着いたのね〜」じーん〜 「そうだね、まともな話だから修正が大変そうだね」 「・・・・今、何か言った?」 「修正が大変そうだね。ポリッシュ」 「そりゃ、どういうことよ!まともな話なのに何で修正が大変なのよ!」 「そりゃ、まともに考えれば鶴が人間に化けるわけないでしょ」 「・・・・・こ・こらぁぁぁっ!そ・それはどういう事よ!」 「つまり、こういうこと・・・」  助けられた鶴は元気に飛び立って行きました。 「・・・・だから、この後でほら雪の日に」 「それ、鶴じゃないよ。普通の女性だよ」 「・・・ちょっと待て、じゃあ鶴はどうしたのよっ!プルーフ」 「だから普通に飛び立ったわけよ。だって鶴だもん」 「でも、この後、雪の夜に女性が尋ねてくるのよね?」 「ええ、尋ねてくるけど..話すよりその日に飛んでみよ♪」 二人は数日後に飛んで見ると、さっきのおじいさんの家に尋ねていく女性 の姿があった。 「ほら、やっぱり来てるじゃないの。恩返しに」 「・・・・あれ、ただの遭難者だけど..大体、夜中に来るパタンはこれでしょ」 「いいっ!それじゃ、本当っ〜に本当っ〜にただの人なの?プルーフ」 「もちろん、ただの人だよ。ポリッシュ」 「じゃあ、この後どうなるのよ。意味ないじゃない」 「う〜ん、まあ少し様子を見てみよ・・・」 二人が様子を見てる中、家の扉を叩く音に気付いておじいさんが出てきました。 「こんな夜中に誰じゃい」 「あの・・・すいません。雪で道に迷ってしまったので、今夜一晩だけ泊めて もらえませんでしょうか?」 「・・・・悪いけど他をあたってくれんかの..」 「そ・そんな..凍えてしまいます。お願いします..どこでも構わないので..」 「そうは言ってもな..すまんの..わしにも事情があっての〜」 何と今でも凍えそうな迷子の女性をおじいさんは拒否したのであった。 「ちょっとぉぉーープルーフ。あれはどういう事よ。正直者で優しい老人じゃなかったの」 「う〜ん、さっきも言ったように脅しに弱い正直者のおじいさんには間違いないけど..」 「正直者があんな酷いことをする?彼女、凍えちゃうのよ」 「いや..おじいさんの優しさが良くわかる気がするけど..」 「ああ〜何言ってんのよ?」 ポリッシュがプルーフに対して怒りを露にしている時、家の中から聞きなれない声がしてくる。 「おい、じじい。いいじゃねーか。凍えたら大変だぜ。中に入ってもらえよ」 「しかしの・・・」 「おい、そこの女、俺たちがゆっくり暖めてやんぜ。みんな、出て来いや」 家の中に居た若い男が声をかけると家の戸の向こうからガラの悪い連中がうじゃうじゃと出てきた。 「えっ?あ・あの連中は何なの?プルーフ?」 「えっと、おじいちゃんが甘やかした馬鹿孫とその孫が付き合っている近所の悪い連中みたいね」 「おばあちゃんと二人で住んでんじゃないの?」 「はじめはそうだったけど、出来の悪い孫が住みついてから悪の溜まり場になってしまったようね」 「何なのよ。それはっ!じゃあ、さっき断わったのは・・・」 「どうなるか、わかってたから追い出そうとしてたのにね..まあ凍えるよりはまだいいのかな?」 ガラの悪い連中に引きずられる感じで家の中の戸の奥へ連れ込まれる女性。 出来の悪い孫が老夫婦に向かってこう怒鳴ってきた。 「いいか、どんな悲鳴が聞こえても、この戸を開けんじゃねーぜ。へへへっ〜」 パタン。 そう言って戸が閉まると女性の悲鳴と共にパンパンジュプリ、パンパンジュプリと音が 聞こえてきました。 「ああぁぁぁ〜またくだらないとこがリンクしてるんじゃない!何なのよ。この卑猥な音は!」 「とりあえず音をProofreadingしてみようか」  トントンカラカラ・・トントンカラリ・・・  トントンカラカラ・・トントンカラリ・・・  その日を機会に朝早くから、深夜近くまで戸の奥から  はたの織る音が聞こえてきました。 「・・・・はたじゃないじゃない、交わりの音でしょ!」 「まあ、音が止まないのは同じなんだからいいじゃない」 「第一、これをはただと仮定したら、この後、織物が出来るはずじゃない!それはどーする気よ」 「・・・それも上手く出来てるみたいだよ」 女性が男たちに飽きるまで数日間犯されたあと、ようやく戸が開き、例の馬鹿孫が何かを持って 出てきたのだ。 「おい、じじい。コレを町に行って売って来い。あの女、結構いい服や金属を身につけてたからな」 ズッ!「これは何て酷い展開なのよっ!」 「理にかなった展開だね..」 「かなってない!かなってない!」 「一体、この後どうなっちゃうのよ。もう、めちゃくちゃよ」 「とりあえず脅しに弱いおじいさんが町に行って売ったところ、大変高く売れたそうよ」 「・・・・何か嫌なパタンね..で、その後は」 「高く売れたことに喜んだ馬鹿孫は、これに味をしめて今度は自分から女性を拉致しはじめたみたい」 「・・・・うわぁぁ..完全な鬼畜な世界ね〜」 「でも、このまま、ほっとくのも嫌だから、そろそろ私たちの出番よね」 「出番?」 「私たちが迷った女性に扮して、あいつらに犯されるってのはどう?」 「・・・房中術ね..まあ、キツイお灸だけど仕方ないわね」 「じゃあ、久々に楽しむとしますか♪」 こうして迷った女性に扮して、馬鹿孫と外道軍団に犯されまくることになる二人。 だが、犯せば犯すほど精気を取られてしまい、しまいには全員、髪は真っ白となり完全に勃たなく なったイチモツを晒したまま倒れてしまった。 あまりにも静かになった状況におじいさんとおばあさんが、そっと戸を開けて覗いてしまう。 するとどうでしょう。 何と2羽の鶴が囚われていた女性たちを次々と治療しているのではありませんか。 おじいさんとおばあさんは、あまりの光景に戸を閉めて驚いていました。 「ど・どういうことじゃ・・・これは・・・」 「もしかしたら、おじいさん。あの馬鹿な孫に天罰を下しに鶴をよこしたんじゃないのかい」 「なるほど..これも運命じゃの・・・わしらも同罪かも知れんな..覚悟を決めるとするか..」 おじいさんとおばあさんが覚悟を決めた後に2羽の鶴が戸を開けて出てきました。 「おじいさん、おばあさん、捕らえられた娘さんは全員治療して元のいたとこに帰してあげました」 「そうか・・・じゃあ、次はわしが裁かれる番じゃな・・・もう覚悟はしておる」 「おじいさん、貴方たちは罰しません。私はおじいさんに助けられた鶴です。助けられたお礼と して罰はしないでおきましょう」 「おおぉぉ・・・すまない..すまない..」 「おじいさん、おばあさん、今度は二人ともお幸せに」 2羽の鶴はそういうと天高く飛んで行きました。 その後、馬鹿孫と外道軍団は法に裁かれて全てが上手くいきましたとさ・・・ めでたし..めでたし.. 「ふぅぅ・・・何とかいい感じで終わったわね。けど、どうして鶴になる必要があったのよ?」 「せっかくなんだから、物語にあわせた方が面白みがあるじゃない」 「まあ、そりゃそうだけど・・・とりあえず、大幅なPolishで余計な事柄は全て削除しとくわ」 「じゃあ、あとは私のProofreadingで追加加工ってことで♪」 「今回もかなり無理をした気がするわ・・・」 「まあまあ、何とかまとまったんだからいいんじゃない」 こうして二人の活躍?によって、この話も立派な童話として修正されることと なったのである。


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