次なる露出ー伊吹頼子ー そのよん


 ――今、私のナカに入ってるモノだぁ。

 ごくり……と、何故か――モノ欲しそうに――動く喉に呼応するよう、目の前のサラリーマンは、金属音を響かせてチャックからソレを開放した。
「体調が悪いなら、お薬も飲まなきゃね?」
 唇のわずか先に突きつけられるのは、正に『剛直』。
(飲む……お薬って……どこにあるの……って……まさか……)
 眼前にそびえ立つオトコのモノに、頼子がよく見るえっちぃサイトで何度も目にした行為が思い浮かび――おそらくソレは正解だろうと、ぞくりとした予感に背中を震わす。
「わかるよね? キミ、頭よさそうだし」
「いっ……ぁああああ! そんなのっ!! できまっ…せんんぅううう!!」
 キスもまだ――さっき奪われたばかり――だ。できるハズもない。
「できるよね? お薬を飲むくらい」
「ぁああ……」
 有無を言わせぬオトコの口調に、幸か不幸か、常に人の望むコトを――2手、3手先を読むコトを――心掛けている頼子は、拒否の悲鳴を上げる心情とは裏腹に、身体は無意識的に、相手が望むコトを察して動いてしまう。
「んんぅ……はぷぅう………んぶっ!! うぅううう!!!」
 いきなり――自ら大きく口を開いて――喉へと飲み込んでしまい、その苦しさに大きくえずく。知ってはいるが――知識だけが先行した少女に――『フェラチオ』と呼ばれる行為をいきなりできるハズもなかった。
「ははは、いきなり喉奥は無理だろう? まずは舌をつかってよぉく舐めるんだ」
「はぶぃ……」
 それでも口の中のモノを吐き出すコトはせずに――先端だけを口内に収めて――言われたように舌先を這わしていく。
(すごいニオイ……)
 思ったよりつるつるした皮膚の感触を舌でなぞるたびに――びくんっ! と脈動して――汗を濃厚にしたような、蒸したような生臭いニオイが口内から鼻腔へと抜ける。
「はぁぶぅ……ちゅぶ……れるぅ…れっ……れろ…んんぅうう……」
(あっ……ここの割れ目がある……ここから……その……出るんだよね?)

 ――おしっこと……せーえき?

 舌を尖らせ、先端でその穴をくじると、かなりしょっぱい液体が滲んてきた。
(これ……おしっこ? それともこれが『がまんじる』ってヤツなのかなぁ?)
 この異常な状況下で頼子は嫌悪よりも好奇心が勝り、自分でも驚くほど積極的に肉棒へ熱中していた。
「じゅるぅう…ずうぅ……ずっ……ずずずぅ……はぁ……れるぅ」
 味を確かめるよう執拗に舌先で割れ目をほじり、いくら舐めてもなくならない粘液を口内に溢れる唾液に溶かして飲み込み、次は流線を描き広がる傘のような部分の根元へと舌を走らせた。
(ここが……『かり』で……)
 舌に触れるつるつるした感触でなく、笠の下にある筋をくすぐる。
「ほふぅう…ぅうう…すんっ……すん……べるぅうううう……」
(これが『裏筋』……ねぇ? なるホド)
 名前のまま、裏にある筋だなぁ――と感心しながら、その3点を繰り返し舐めしゃぶる内に、アレほど感じていたニオイにも慣れてしまった。
「ちゅるぅ……ちろ……はぶぅ……ふんぅ……すんっ……ふぅううう」
 口が塞がり、荒くなる鼻息が恥ずかしいが舌は止めない。
「うはぁ……そう……慣れてきたら……今度は吸いながら、苦しくないトコロまで飲み込んで……」
「ううんぅ……ずぅ…ずずすぅ……えぐっ! はぶぅああ……」
 限界まで口を開けて、ゆっくりと熱い感触を喉へと進めていくと、何とか3分の2ホドは口に入れるコトができた。
「んぶぅうう……はっ……ふぅうう……」
 頭を押さえられ吐き出せない。もう限界ぃ……と上目使いでオトコを見詰めて喉を震わせる。
「んじゃぁ、今度は舌をオレのモノに沿えながら、唇は締めて吐き出していくんだ」
「はぶい……ぶぅうう……ぐぅう」
 唇でしっかりと肉幹に密着させて――敏感な口粘膜でその形と熱さを確かめながら――頭を引いていく。
「よし、いいぞ。今度は今の動きを強弱を付けて繰り返すんだ」

 ――注文……多いなぁ。

 そう思いながら素直に従う。
「じゅずずずうぅうう……ふぅ…ふんぅう……れる……ずずずぅうう」
 しっかりと肉棒を咥えた唇の端から、唾液がこぼれて地面にポタポタと滴を落とすのも気にせずに、頼子は再び喉の奥えと肉棒を咥えこむ。
 口内で撹拌された唾液は「ぐじゅぅ」と、重い水音をたて、頼子の頭が前後する度にその粘着質な音をオトコ達へと――頼子の頭の中へと――届けた。
「おやおや? もう痛くないみたいだね?」
 口内奉仕を続ける間も――ゆっくりではあるが――警官の腰は止まっていない。言われて気付いたが、あの身体を引き裂かれるような痛みは無かった。

 痛みの変わりに――さすがにまだ快感は得られないが――身体の奥底に在るのは熱さ。

 熱を伴う質量に内部を圧迫されて、頼子の身体は警官によってがくがくと揺さぶられる。
「んんぅ…ちゅううっ……ずぞぞぞぅ……んんっ! はぁっ! んんんぅ!!」
 口を塞がれ息苦しさに意識が酩酊しだす。身体のナカで行ったり来たりする熱さにソレを更に加速され、頼子は何も考えられないまま口内で踊る舌先は――内に感じる熱さと同様のモノへと絡め、舐めしゃぶり――止まらない。
「んんふぅう!?  んっつつう!! ぅうぶぅう!! ぶふぅっ!!」
 どくんっ! と膣内の奥を打ち付けて来る塊に身体ゴト押されて、喉奥深くまで肉棒を飲み込んでしまう。
 荒々しく、手加減の無いオトコ達の抽送に、ナカをがりがりと削られ熱く昂っていく心。
 亀頭の張り出したエラに、膣道にある無数の肉ヒダをこそがれるたびに、びくんっ! と肉付きのよい――細すぎず、太すぎない――太ももをヒクつかせてしまう。
 内部から湧き上がって来るぞわぞわとした感触。
 無理やりオトコの人達に道端で服を剥ぎ取られて、たくさんのオトコの目に晒されて初めてを失ったのだ。気持ちいいハズがない。

 ――のに……

 はっきりと頬を朱に染め、若く張りのある肌を紅潮させる。全身の包む重い汗に混じり、頼子自身からはっきりと立ち昇る『オンナ』の芳香。
「ううんんっ! はぶっ!! うぅうう!! はっ! じゅるうぅうう!! ずずずぅ」
 自分の声に甘い喜びが混じっているのを感じて、否定するよう全身に力が入る。
「あぶぅううんんっ!」
 収縮した膣内が、ますますオトコのモノを締め付け、その形と大きさ、発する熱――そして甘い痺れを――強く認識できてしまう。
(ここが……)
 舌を口の中の肉棒に這わせて、亀頭溝を舐め上げる。
(このくびれが……私のナカを擦ってるんだ……)
 ぞりぞりと反り返ったモノが頼子のナカで蠢き、亀頭の膨らみで肉ヒダを抉りながら押し入って来る。
「ぐぅううぶっ!! がぁああはあああ!!」
 今度は敏感な粘膜を引っ掻き、柔肉を掻き出すように膣口へと後退していく。
 ずんっ! ずんっ!! と繰り返し前進と後退を繰り返され、そのたびに生まれる刺激に頼子はただ身体を揺さぶられて悶えるしかない。
「ううぅ!! そろそろ……でるぞっ!!」
「こっちも! お薬をたっぷり飲ませてあげようぅ!!」
 頼子を貪る二人のオトコが絶頂を告げる。
「んぶぅう? ……うぅうううううう!!!」
 どくんぅ! とナカの二つの塊が質量を増し、壊れたように細かな痙攣を繰り返す。
(うわぁあ!? これっ!? なにぃいい!!!)
 熱い――感触ではなく、どろどろと確かな質量をもった――液体が口内を、そして膣内を満たされ、頼子の敏感な粘膜と意識を焼いた。
「んんぅうううううう!! ぶっ! ぅうううううはっ! ああっぁあああ!!」

 ――あつい。

 どんどんの身体のナカに流れ込んでくる熱さは、肉棒に教えられた頼子の身体の底――だと思っていた場所より更に奥にある――子宮へと流れ込んでいく。
 口のナカも同様。ぷっくりと――リスのよう――ほっぺたを膨らませても収めきれないどろどろの粘液は、行き場を求めて頼子の喉奥へと滑り落ちていく。
「んんぅ!? うぅぶぅ!! ん……ごくんっ……こく」
 息苦しさに負けて最初の一口を飲めば後は簡単。オトコの熱い欲汁が溢れださないようどんどんと嚥下してしまう。

 ――あつい。

 液体に満たされた体内はどんどん熱くなり、注がれるまま精液を――まるで望むよう――受け入れて飲み込む。
「こく……んん…ぷはぁ……ああ……にんしん……しちゃうぅうう……」
 噴水のような勢いで昂りを出しきった肉棒が、ずるりと唇と秘唇から抜け出る。あれほどがちがちだったのに、ふにゃふにゃと頼りない感触を残して。
「えぶぅう……」
 頼子のお腹に大量の精液を飲ませて満足したのだろうか? 自分の吐息に感じるオスのニオイにぞくぞくと背筋に電流が駆け抜け、ほうぅ……とひと息。

 ――すごい……におい。

 口中に含んでいる時に感じていた青臭いニオイが、こうして終わった後の方がその精臭を増して頼子の鼻腔を犯す。
「はぁ……はぁ…はぁぁああああ……」
 三者三様の荒い呼吸が夜空に響き、崩れ落ちそうになる頼子の身体をオトコ達が支えてくれる――折り曲げていた腰を、まっすぐ、背筋を伸ばすように立たされ。

 ――へっ?

 後ろ手に拘束されたまま、直立させられた身体。たぷんっ――と、汗で湿る胸が大きく弾んだ。
 全身にねっとりとした感触を受けて、びくぅ! と震える頼子。
 舐め回すような視線が肌を突き刺す。身体を隠せず、快楽の火照りが芯を焦がしもぞもぞと身体を揺する様まで取り囲むオトコ達に晒してしまっている。
(うそぉ……見られてるぅ……)
 上気し潤んだ瞳。朱のさす紅色の頬。ぜぇぜぇと荒い吐息に閉じられぬ唇は妖しくぬめり、その呼吸のたびに重たげに乳房を震わし、その先端は見せ付けるよう屹立していた。

 ――とぷぅ。

 広めに開いた足の間から、零れ落ちる白濁の液体に内ももをくすぐられて頼子は身をよじった。
(ああぅ…溢れてる……お腹に出された熱い……オトコの人の……)
 重い粘液が肌を滑り落ちる感覚まではっきりと感じて、頼子は――見せ付けるよう直立不動を崩さず――立ち尽くす。
「……おまわりさん。まだこのコ気分悪そうだよ? 俺たちも手伝うぜ」
「そうそう、こんな苦しそうなのに見て見ぬフリなんてできねぇーし」
 若いオトコ達は興奮を隠そうともせずに――ズボンの前を膨らまして――頼子を自分達の方へと引き寄せた。 
「へへ……安心しな? オレたちがしっかりと気持ちよくしてヤるからな?」

 どうやらこの恥辱はまだ終わらないらしい。抵抗を見せずに、頼子は「ああ……」と諦めとも感嘆ともつかぬため息をついた――


そのごへ