刃柄士流忍術(最終話)「傀儡の術」後編
さて、ここからが本番じゃ。傀儡の術とは我が精神と器となるおなごの精神を同調させることが必要なのじゃ。
この状態のままではおなごの精神と同調させることは難しかろう。そう、心の防波堤を・・・・・・。
「おぬしはこれから我らが流派の器となるのじゃ。喜ばしいであろう。」
「何言ってるのよ!!私を解放して!!その前に服着させてよ!!!」
騒がしい奴じゃな。しかし、騒いでいられるのも此処までじゃ。
「まずはおぬしに自慰行為でもして貰おうかのう。」
「いやっ!!」
むぅ、きっぱり断りよった。まぁよい。
「では、命令しよう。これから5回イくまで自慰行為をやめてはならんぞ!」
「いっいやぁ」
ふぅむ。まだ抵抗する心はあるようじゃが命令には従うようじゃな。この術はいくら催眠状態にあっても人格形成
まではてをだせん。じゃから心の奥底から嫌と想えば従わずに済むのじゃが、さすがは葉塚市の住人じゃな。
この程度のことはすぐに行ってくれるわ。
おおもう、一回イったみたいじゃな。この調子で5回イけば、このおなごは、我が手中に半分落ちるであろう。
おおそうやってみているうちに、またいきそうじゃの。
「いやぁ・・いやなのに・・・あぁっぁ・・・感じ・・・ちゃうのぉおお」
ふむ感じやすいようじゃな。これはいい拾い物じゃな。
「あぁぁぁ・・・もぅぅ・・・・いくぅぅぅぅぅ!!!」
「あああぁぁぁぁぁぁぁ……(がくっ)はぁ…はぁ……」
そうこうやって、おなごは5回目の喘ぎ声を上げた。さすがに最後の方なので息も絶え絶えのようじゃがな。
「はぁはぁ・・・わたしを・・・はぁはぁ・・・どうする・・・つもり・・」
「さっきも言ったじゃろうが、おぬしには器になって貰うと。」
「はぁはぁ・・・器って・・・はぁはぁ・・・なによ」
「なに、簡単に言えば操り人形になって貰うだけの話じゃ。」
「操り・・・人形・・・ですって。そんなの・・・・御免よ・・・」
「まだ抵抗出来るのか・・・なかなか、よいな。」
儂は感心していた。此処まで心が強い物なら最高な器になるじゃろうからな。
「さて、次の段階へ行くとするかな。」
「次・・・ですって・・・。」
そう、次じゃ。このおなごの心の壁を取り払わねばな。いくら強情なおなごでもイくところを5回も見られれば
羞恥心でいっぱいであろうからな。もう少し進めれば心を覗くことは可能じゃろうからな。
「次は裸のままで外を走ってきて欲しいじゃのよ。距離は10kmじゃ。」
「10kmも・・・走れるわけ・・・ないでしょ・・」
「じゃが、おぬしはやらざるおえない。違うかな?」
「くっ・・・」
おなごは唇をかんでいた。最高の屈辱であろうな。自分の体を自分の意志で動かすことが出来ない。恥ずかしい
ことをさせられても、防ぐことも出来ない。見てる儂にとっては最高じゃがな。
「もう・・・駄・・・目・・」
1km走っただけでおなごは顎があがり始めておった。それもそうであろう。短時間で5回もイかされ、10km
も走るだけの力は残っておらんじゃろう。むろん計算のうちじゃが。
「おなごよ、苦しいか?儂に従うのならその苦しみから解放してやるぞ。」
「誰が・・・あんた・・・何かに!!」
気丈なおなごじゃ。まだ抵抗出来るだけの精神力があるとは・・・。ならばもう少し追い込んでやろうかの。
−−−−カツッ、カツッ、カツッ、カツッ
規則正しい足音がきこえてきこえてくるのう。無論、これも我が忍術のうちじゃがな。
「いやぁ、・・・・誰か・・・来るわ・・・。止めて・・・。」
「儂に従うのなら止めてやると言っておろうが。」
くくくくく、大分苦しんでいるようじゃな。羞恥心に負けて儂に従うか、それとも儂に反抗するか。その心の苦悩
こそ「傀儡の術」には必要なんじゃ。おっ心が見えてきたぞ・・・
(あんなじじぃの言いなりになんかになってたまるもんですか。でも人に見られたくないし・・・)
「だいぶ悩んでおるようじゃな。おぬしの心手に取るようにわかるぞ。」
(くっこんなじじぃに、見せるのだって屈辱なのに・・・でも、これ以上人に見せたくないよう)
少しずつ弱気になってきたようじゃな。心は他からの干渉を受け出すと敏感に感じ取りそのせいで弱気になって
いく。そして弱気になりきった時こそ、傀儡の術は完成するのじゃ!!
「あれぇ、こんな所で裸になってるなんて・・・これ、あなたの奴隷?」
「きゃぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・」
(きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。見られた、裸を見られた!!)
「そうじゃ、儂の物じゃ。手をだすでないぞ!!」
儂は自分ので作り上げた影人形に言った。影人形出現のお陰でだいぶ心は参ってるようじゃがな。
(私は奴隷なんかじゃない!!でもこの状況じゃ・・・)
そうじゃ、どんどん弱気になるんじゃ。もう少しじゃ。
「なんだ、あなたの物ですか。それじゃあ、少し見ててもいいですか?」
「おぉ、よいぞ!!」
「いやぁ・・・」
(もうこれ以上なんて・・・もういや・・・もう駄目・・・)
今じゃ。儂はこの瞬間を逃すわけにはいかなかった。
「臨・兵・闘・者・皆・陳・裂・在・前!!」
儂は手早く早九字を唱えた。そして次の瞬間おなごの声は消えた。
一週間後、道場では新しい先生が忍術の指導をしていた。エロドナルドでアルバイトしていた子ではと噂も立った。
しかし誰一人真実に近付く者はいなかった。
「さ〜〜て、今日は何の修行をしましょうか?」
これで刃柄士流忍術は最後となります。今までお付き合いいただきありがとうございます。
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