「羞恥都市・交流学生」


 葉塚市は知名度をあえて低くするよう情報操作しているものの、日本有数の科学技術を誇る街と言う側面を持つ。そのために年に数度、市外から見学や観光を目的に訪問する学生たちを招き入れていた。
 もちろん来訪者は家族構成から身体データに至るまで徹底的に調査され、少数に厳選される。葉塚市の羞恥都市としての秘密を守るためだが、それと同時に、将来彼女たちが葉塚市で就職や結婚を望むことを前提とした処置でもある。実際に過去数年、市内で過ごした記憶の大部分は葉塚市を出るのと同時に封印されてしまうのだが、この交流を機に将来の進路を葉塚学園に決める女子も少なくはなかった。
 彼女たちが市内に入るためには、まず一日かけて厳重なチェックを受けなければならない。
 いくら躾の行き届いたお嬢様ばかりとは言え、入国管理局のような場所に一日中拘束されるとあっては不平不満を口にするものも出てきてしまう。
 だが、生徒二十人に引率の女教師がそれぞれあてがわれた個室へと足を踏み入れると、その態度は怯えの色へと一変する。
 それは葉塚市に足を踏み入れようとする女性が必ず超えなければならない、現実と非現実との“境界線”なのだ………



 狭くて無機質な室内にいたのは、三人の男性だった。
 男性たちは、少女がここに来る前の間に幾度か目にした施設内で働く人たちと同じ制服に身を包んでいる。笑顔で交流学生である二十人の少女たちを迎え入れた葉塚市であるが、室内に足を踏み入れた少女を見る目はギラギラとした欲望をあらわにしており、まだ年端も行かぬ少女は思わず半歩後退さってしまう。
「葉塚市へようこそいらっしゃいました。我々はあなた方を歓迎いたしますよ」
 そう言って男たちは顔に笑みを浮かべるが、まるで能面を貼り付けているかのように三者一様にそっくり変わらない笑顔が少女にたまらなく怖かった。接してくる物腰は柔らかなのに、理解しがたい雰囲気に本能的に怯えて少しずつ後退さってゆくと、入ると同時にガチャリと鈍い音を響かせて鍵が閉められたって扉に背中が触れてしまう。
 いくらドアノブを回しても扉は開かない。まるでただ一人逃げ遅れたかのような孤独感に胸を締め付けられてしまうと、少女はつぶらな瞳に涙を浮かべて震える声を絞り出した。
「や……こ、こないでぇ……」
 壁と変わらない存在と化した扉に背中を押し付けたまま三人の男性に取り囲まれる。体中を萎縮させるけれど、そんな少女の精一杯の抵抗など何事でもないかのように、男の一人が少女のアゴに手をかけて顔を上に向かせる。
「では今から問診と身体検査を行います。我々の言葉には絶対にウソなどつかずに正直に答えるように」
「……………は…はい……あ、ああァ! やだ、触らないでぇ………!」
 本当は何も答えず、頭を抱え込んでしゃがみこんでしまいたい。男たちから逃れるためなら自分の殻に閉じこもってしまいたいとすら思っているのに、少女は自分でも分からぬままに顔を小さく頷かせ、その直後に制服の上から膨らみかけの乳房を無造作に揉みしだかれ、悲鳴を迸らせた。
「いやぁ〜〜〜! ダメダメダメ、そ、そう言うことはしちゃダメなのにぃ〜〜〜!」
「いけませんよ、名門お嬢様学校の生徒さんがそんなはしたない悲鳴を上げるなんて。我々、葉塚市がお招きするのは品行方正な生徒さんだけなんですがね」
「でも……でもぉ〜……んっ、やあぁん!」
「まあいいでしょう。なかなか将来を創造させていただける弾力でしたよ。……では最初の質問です。あなたのファーストキスはいつですか?」
 ―――この男たちは何を言っている!?
 大きな男たちの手の平でクラスメートの中でも発育のよくない方である膨らみをこね回されながらのあまりに無遠慮な質問に、少女は溜め込んでいた涙をポロポロと溢れさせながら小さく唇を開いた。
「あ…ありません……そんな……わたし、キスなんて……」
「本当ですか? 男性とだけではありませんよ。お友達とも、お父さんやお母さんともないんですか?」
「はい……す、好きな人としか……しちゃいけないんです……だって……だって……」
 それは夢見る少女の純真な偽らざる気持ち……なのに、少女の正面に立って怯える顔を覗き込んでいる男は大仰な態度で驚き、信じられないような言葉を少女に聞かせ始めた。
「それはいけませんね。我らが葉塚市では、キスは挨拶そのものなのですよ」
「え……そうなんです……か……?」
「はい、もちろん。葉塚市は海外を見習って親愛表現は常に先進的なのです。外国人が挨拶にキスを使っているのを見たことはありませんか? それと同じですよ」
 見たことならある。けれどテレビでそう言うシーンを目にしてしまうと、思わず顔を背けて耳を塞いでしまうので、ハッキリとは知らなかったりする。
(や、やだ……もしかして、後から知ったらショックだから……)
 男たちが葉塚市の常識を教えてくれようとしていたのだと悟ると、少女は顔を赤らめて下を向いてしまう。自分勝手な妄想で男たちに怯えていた自分が恥ずかしいのだ。
 けれど男たちはさして気にした様子も見せない。そのことで幾分少女の罪悪感も和らぐが、すぐにまた未知の世界に足を踏み入れる不安が少女の心の中で頭をもたげだしてしまう。
「でも……そんな……わ、わたし、そんな挨拶できません……だって……キスなんてしたことないのに……」
「ええ、ええ、そうでしょうとも。ですが郷に入らば郷に従え……ですから市内に出かける前に、私どもが間違いの無いように葉塚市特有の挨拶と常識を教えて差し上げますよ」
「ほ、本当ですか?」
 少女の顔に明るい笑顔の花が咲く。理由も明確にされないままに葉塚市との交流に参加させられることになってから不安で不安でたまらない中、親切にも挨拶の仕方を教えてくれると言ってくれた男の言葉に、素直に喜びを表現してしまったのだ……が、そんな乙女の目の前で、男は蛇が獲物を丸呑みにするかのように口を大きく開くと、ネットリとした唾液にまみれた舌先を生臭い息と共に突き出した。
「では早速レッスンです。葉塚市の挨拶は、唇だけではなく舌と舌も絡め合わせて、お互いのぬくもりを感じあいます。その際に、口の中に注ぎこまれた唾液は全部飲み干し、思う存分気持ちよくなるのです。分かりましたね?」
 温もりを感じる……それは分かる。唾液を飲む……コクッとノドを鳴らして、それもどうすればいいかも理解する。
 けれど、どうしてキスをすると気持ちよくなるのかは、キス未体験の少女にはどうしても解からなかった。
 それでも親切にも男たちが教えてくれるのだから、これから分かるようになればいい。小さな手をギュッと握った少女は背中を押し付けていた扉から身体を離すと、男たちに向けて大きく頭を下げた。
「ど、どうかよろしくおねがいしま……んんゥ!!!」
 それは顔を上げた瞬間、の出来事だった……少女の小さな体は男の腕に抱きしめられ、可憐な唇にナメクジのようにうねる男の舌先を捻じ込まれてしまっていた。
「んんっ、んんぅ、んむぅ〜……!」
 突然唇を塞がれたショックに少女が男の身体を押し返そうとするけれど、頭を後ろから抱え込まれ、もう片方の手でお尻を撫で回され、こね回されると小さな体には胸に触れられたとき以上の震えが駆け巡りだしてしまう。
(これが……これが私のファーストキス………)
 それはとても初めて口付けを体験する少女にするには、不適切なほど濃厚なディープキスだった。
 ただ唇が触れ合うだけの帰すなら少女も我慢できたかもしれないけれど、男は唇を奪うやいなや、その長くて太い舌で少女の口内を嘗め回し、相手の舌の裏側にまで舌先を滑り込ませる。果実にかぶりつくように密着されて塞がれた唇では息をすることもままならないのに、男の口からは溢れんばかりに唾液が流し込まれ、擦れあう舌と舌の間でグチュングチュンと卑猥な音が体の内側へ向けて鳴り響いてくる。
「ん……んん…っ………!」
 それは性知識など皆無の少女には、とても全てを受け入れることなど出来ない口付けだった。今まで夢見てきたファーストキスでは、お互いに目を閉じ、甘くとろけるような口付けを大好きな人とするはずだったのに、そんな理想を木っ端微塵に砕いてしまうような口内ファック……けれどそれは、体中で相手の温もりを感じながら、舌の上やノドの奥でまで蕩けるようなキスを味わえる最高の口付けだ。
「んムぅ……ん、ふぅ〜……」
 少女が鼻を鳴らして大きく息を吐き出すと、ショーツの内側に生暖かい感触が広がる。それが快感によって“濡れた”のだと分からない少女はお漏らししてしまったのかと脚に力を込めると、口内に抜き差しされる男の舌に強く吸い付いてしまう。
(き…嫌われちゃうぅ……キスの途中でお漏らししちゃう女の子だってばれちゃったら……どうしよう……こ、こんなに気持ちいいのにぃ……ん、んんんぅ〜!)
 逃げることもままならず、男のひとりに思うがままに唇を犯し嬲られていると、残る二人の男が少女の下半身に手を伸ばす。無駄なものが何もないほっそりとした太股に手を這わせると、一人が跪いて少女のスカートを頭にかぶりながらしっとり汗ばむ太股に唇と舌とを滑らせ、もう一人が太股の間から指を押し込み、指先で股間を覆うクロッチをなぞり上げた。
「んはあああッ!!!」
 まだ誰にも触らせたことのない秘所に触れられた驚きで、少女が溜まらず唇を離し、男の腕の中で秘所をなぞる指から逃れようと必死に身をくねらせる。
「ご…ごめんなさい……キス……まだ途中だったのに……」
「いえいえ、なかなかお上手なキスでしたよ。将来あなたと本当のキスをされる方はとても幸運でしょうね」
 そんな……と、ビクビク身体を奮わせながら頬を染める少女は、溢れる涙をそのままに嬉しそうに顔を微笑ませる。けれど濡れ輝く瞳は、怯えの色と共に理性の輝きまでが薄れており、先ほどまでは何も知らなかった少女は刻一刻と快感の味を覚えたメスの表情を浮かべ始めていた。
「そうそう、言い忘れていましたが、体に触れられるのはキスと同じで親愛表現です。どんな相手から触られても決して拒んだりしてはいけませんよ?」
「は…ぁい……♪」
「では実践してみましょう。今すぐパンツを脱いでください」
「え……パ、パンツですか? そんな……できません、わたし……恥ずかしいですぅ……」
 今にも消え入りそうな声で命令を拒む少女。いくらキスが気持ちいい挨拶で、身体を触られるのが親愛表現だとしても、パンツを脱ぐところも脱いだ後も、見られるのには強い拒否反応を示してしまう。
 もうお風呂だって父とは入らないぐらい大人になっている。それなのに三人もの男性の前でパンツを「はいそうですか」と脱げるほど恥じらいのない女に育てられてはいないのだ。
 事前の教育が次の段階に入ったことを悟って、秘所を擦っていた男も、床に這いつくばって足の甲にまで舌を滑らせていた男も、一旦少女から身体を離す。そんな三人の男たちの前で、スカートを両手で押さえつけた少女は唇をギュッと引き結んでいる。
「恥ずかしい姿をさらけ出すことは、親愛に対する信頼の証です。そんなに私たちは信用できませんか?」
「ち、ちがいます……だって……だって……」
 もし今パンツを脱いでしまうと、初めてのキスの気持ちよさにお漏らししてしまったことが男たちにばれてしまう。そんなことは、直接触っていた男にも、真下から覗き込んだ男にもばれていると言うのに、ニヤニヤしている男たちの表情には気付かずに、怯える子猫のように身体を震わせてしまう。
「仕方がありません……時間は限られています。どうしてもパンツを脱げないのでしたら、私たちから脱いで見せましょう」
「え……や、やだぁ!」
 少女の目の前で、男たちは一斉にズボンとパンツを脱ぎ下ろした。そして一斉にビンッと突き出される三本のペ○ス。少女にとっては、勃起したペ○スを見るのは父とお風呂に入るとき以来なのだが、記憶の中にある父のモノよりも三人の股間の反り返るモノはさらに大きい。その使い込まれた生殖器のあまりにグロテスクな色と形に直視できず、顔を背けて叫び声を上げてしまう。
「し、しまってください! あの、もういいです、私が悪かったんです、謝ります!」
「何を言っているんです? あなたは父親とお風呂に入ったら、裸を見て謝ってしまうんですか?」
「え……い、いえ、そんなことは……ないですけど……」
 恥ずかしそうに返事を返すけれど、男の言葉が自分が最近まで父と入浴していたことを、断定こそしないもののほのめかしていることに少女は気付いていない。
「我々だって、あなたのような可憐な女性の前で汚らしいものを晒してしまうのは恥ずかしいのです。ですがこれは、あなたが我々の体でもっとも汚らしい場所を見ても受け入れてくれると信頼し、同時に最も大切な場所を見てもらいたいと言う願望も含まれる行為なのですよ」
「願…望………み…見てほしい……の?」
「そうです。男女とも股間は恥ずかしくも大切な場所です。そこを相手にさらけ出すことで、何もやましい気持ちを持っていないことを示しているのです。葉塚市では、このようなオープンな考え方が一般的でして、是非とも実践していただきたいと考えています」
 男はそう言葉を続けるけれど、少女には分からない。分かるはずがない。異性の前で肌を晒すのかと思うと、考えただけでも顔から火が出そうなほどに恥ずかしくなるのだ。理解しろというほうが無理がある。
 けれど少女の頭の中で男の言葉が何度も木霊するうちに、それが正しいことのように思えてきた。ここは普段自分が生活している場所ではなく、独特の習慣を持つ葉塚市。市内で少女が驚かないようにと“親切”に教えてくれている男の言葉を、ただ恥ずかしいからと自分の価値観にだけ照らし合わせていいのかと、迷いが生じてしまっているのだ。
 だからと言って、すぐに下着を脱いでしまえるわけではない。恥じらいを感じつつもスカートの中へ両手を差し入れるけれど、三人の大人の男性を前にしてお漏らししてしまった下着を脱ぐ勇気は少女にはなかった。
(どうしよう……おじさんたちに迷惑をかけてる。わたしが下着を脱げないから……だけど、こんなに胸がドキドキして……やっぱり無理だよ、恥ずかしすぎるよぉ……)
 ギュッと目を瞑り、勢いに任せてずり下ろしてしまおうと何度も考える。けれどそのたびに少女の手はぴくりとも動かず、ショーツを握り締めたままプルプルと震えているだけだった。
「やはり“外”から来られた方には恥ずかしいのかもしれませんね……よし、ではこうしましょう。いきなり私たちを信頼して欲しいとお願いしたのが、あなたの緊張を高めてしまったのでしょう。ですからここは、我々と同じように“親愛”を示して順に……という事にしましょうか」
「親愛って……あ、あの、わたし……男の人に触ったことなんて……」
 父親を男性と見ないのなら、今まで手さえ握ったことがない。キスをしたことも、ペ○スを見せられたことさえショックなのに、今度は少女自らから体に触ってみろと言う。
(でも……下着を脱げって言われたのに脱げなかったから……)
 元から無理な要求であったにもかかわらず、罪悪感を感じていた少女はコクッとノドを小さく鳴らして唾を飲み込むと、湿り気を帯びた吐息を洩らす唇を浅く開く。そして男たちに謝りたい気持ちを表すためにどうすればいいか一生懸命考えて、ペ○スを勃起させたままじっと待ってくれている男たちの目の前で跪き、少女が嗅いだこともないほどの汚臭を漂わせるオスの生殖器へと唇を近づけていく。
(ん……んぅ……)
 斜め下から見上げるペ○スの先端に、唇から小さく突き出した舌先が触れる。キスは親愛の証だと教えられた少女は、下着を脱ぐ代わりに精一杯の誠意を見せようとするものの、男の体に近い根元にまでは顔を近づけられず、肉茎よりも丸みを帯びた先端部分ばかりをチロチロと舐め上げる。
 男性器への口付け初体験の緊張と無性に込み上げてくる羞恥心とで、アゴを突き出して上向いた顔が紅潮する。舌を上下に左右に動かしていると、口の中に溢れかえった唾液が唇の端からこぼれだし、それを拭うはずの両手も前に乗り出す身体を支えるために膝の間で床に押し付けられている。
 最初はただ舌先だけだった動きも、しょっぱさと苦さが混じりあったオスの味に慣れたのか、首を傾けて肉茎に張り付いた血管をなぞるようになり、多方向から責められてピクピクと心地良さそうに震えているペ○スに興奮の火照りを帯び始めた吐息を吐き掛けながらゆっくりと……ペ○スの先端に刻まれた、まるで縦に向いた小さい唇の様な射精口に自分に唇を押し付けていた。
「んぅ…ぅんん………」
 男に教え込まれた「親愛」のキスの感触を思い浮かべながら、少女はペ○スの先端に唇を吸い付かせ、舌先を滑らせる。
 亀頭を頬張っただけで締め付けてしまう小さな唇に、男の急所とも言える射精口を丹念になぞる唾液まみれの舌。それまで平静を装っていた男も、少女に築かれないように装いながらも歯を噛み締めてしまうほどの衝動を抑えられず、ペ○スを力強く脈打たせて精液を込み上げさせてしまう。先端からはヌルヌルした液がとめどなく溢れ出し、まだ動きのぎこちない少女の舌の上を我慢し切れなかった性欲で汚らしく濡らしてしまう。
(ど…どうだろう……私……ちゃんとできてるかな……)
 ノドの奥にまで達しそうなほど舌を押し込まれたことを思い出し、少女は大きく口を開いて肉棒を飲み込もうとするけれど、小さな唇では大きく膨らんだ亀頭を頬張るので精一杯だった。
「んあ……お…おっきい……んぷっ、ん、んぅうぅぅぅ……!」
 空気を求めて一旦口を離し、すぐさまペ○スに吸い付くと、狭い室内に舌と粘膜が触れ合う時にいやらしい音が響き渡る。そして引っかかるようにカリ首を締め付けてくる唇の感触に男が大きく息を吐き出すと、壊れ物に触れるかのように少女の頭へ手の平を乗せる。
「っ……っ………!」
 まるで父親のように大きな手の平に触れられ、少女はほめられたと思い、喚起に打ち震えてしまう。ペ○スの先端を口に加えたまま熱を帯びた視線で男を見上げると、その思いは一気に爆発してしまい、何か言おうと口を開くと、ぶるんと口内からペ○スが飛び出し、
「き、きゃあ!」
 パンパンに膨らんだ亀頭から、白い液体が少女の顔に飛び散った。猛々しく脈動するペ○スから迸る精液は一週間にわたって溜め込まれていただけあってゼリーのように濃厚で、量も普段の射精の何倍もある。少女の真っ直ぐ通った鼻筋にも幼さの残る表情にも次々と白濁液を撒き散らすと、少女は目を瞑ったまま唇を喘がせながら顔にこびりつく男の体液の温もりに寒気のため息を吐き洩らしていた。
(これ……なにかわかんないけど………あったかくて…ん、んぅ〜………)
 少女の娘顔には乗り切らなかった精液が、頬やアゴから垂れ落ちる。それを思わず手の平ですくい、精液の袖でぬぐっていると、
「なかなかお上手でしたよ。さすがは有名校の優等生なだけあって飲み込みが早い。これならいつでも市内に出て、大勢の方々と友好を結べるでしょうね」
「ほ…ほんとうれすかぁ………?」
 開いたままの口の中は精液でドロドロだ。それでもほめられたことが嬉しくて、顔面射精された表情をほころばせると、男の手が優しく少女の髪を撫でてくれた。
「本当ですとも。男性は気持ちよくされるとおチ○チンから白い液体を噴き出すものでしてね。その量が多ければ多いほど……その、お恥ずかしいのですが気持ちいいということでして、我慢できずにお漏らししてしまうのです」
「おもらひ……男の人も……ひ…ひちゃうんれすか……?」
 喋ると、ノドの奥を溜まっている精液が波打ち震える。味と言い臭いと言い、そして男性がおしっこをする場所と同一の所から出ていた体液。少女の舌では、とてもおしっことは思えないほど粘っこい液体で、とても小水とは思えなかったけれど、とてもではないが飲んで平気だと思うようなものでもなかった。
「ん……ん…ぅ……」
 けれど少女は唇をキュッと引き結んでノドを大きく鳴らすと、肉棒から迸った生臭い緒液をじっくりと噛み締め、自分の唾液と混ぜ合わせてゴクッと飲み下す。ノドの粘膜に絡みつく体液を唾液も一緒に何度も飲み込んでおなかの奥へと流し込むと、少女は初めて感じる戦慄に背中を震わせながら、男の欲望をタップリと浴びせかけられた表情をほころばせていく。
「飲ん…じゃった……わたし……男の人の…お…おチ○チンから出ちゃったの……」
 してはいけない事をしてしまった興奮に、少女の意識は興奮を昂ぶらせ、とろりと蕩けていく。おなかの底から込み上げるオスの臭いにどうしても潤んでしまう瞳で、咥えてしゃぶっていた肉棒をウットリと見上げていると、床にぺたんと押し付けてしまっている自分の股間からも精液に負けないほど熱い体液がドクッ…ドクッ…とあふれ出してくるのを感じてしまう。
(お…おもらしが……とまんないよぉ………)
 男性たちに促され、仲良くなるために小さな唇でペ○スを頬張ったというのに、処女の割れ目からは羞恥心を煽るように愛液がとめどとなく滲み出る。まだ舌の上に残る男根の味や硬い感触、そして力強い脈動と火傷するような熱さを反芻すればするほどに割れ目から愛液がこぼれ、恥ずかしいところを見せ合って親交を深めることに強い抵抗を抱くようになってしまう。
「どうやら下着を脱ぐのは、まだ無理のようですね……では、脱がずにさら次のステップへ進んでみましょうか」
 一人が溜め込んでいた精液を爆発させても、室内にはまだ二人も男がいる。一人が少女の背後に回りこんで制服の上から乳房を揉みまわし、もう一人が少女の正面に屈みこんで膝を掴み、小柄な年下の女の子を仰向けにしてしまう。
「い、いやぁ!」
 とっさに少女の手がスカートごと自分の股間を押さえつける。まだ股間を見せるだけならば出来たかもしれないけれど、お漏らしした股間は誰にも見られたくない。たとえ相手の男性が目の前で白い精液を“お漏らし”しても、少女がそこまで踏み出すには心を決める時間があまりにも短すぎた。
「心配要りませんよ。無理に下着を剥ぎ取ったりしませんから。心配だったらそのまま抑えていていいですからね」
 少し怯えた顔を火照らせ、羞恥と興奮の狭間にいる少女にそう微笑みかけると、男はスカートの中に手を差し入れて少女の下着をお尻側からずり下ろす。小さな悲鳴を上げて身を硬くする少女だが、ショーツは両手で押さえつけられたクロッチ部分だけは脱がすことが出来ずに、露出は可愛いお尻だけにとどまってしまう……が、
「では次に……お互いの性器を擦り合わせてみましょうか」
「こ…擦るって……?」
「言葉どおりの意味ですよ。子作りをするのが男女の最愛の形だとすると、その手前……SEXだけして子供を作らないのが、普通の男女の一番親愛を示せる行為です。ですがそれは町の人たちと楽しんで……いえ、行ってもらうのが良いでしょう。ですから我々とは―――」
 男はいきり立ったペ○スを、ショーツの影から下端だけ覗かせている割れ目へと押し付ける。
「そのもう一つ手前、お互いの性器を触れさせあい、擦り付けあうところまで楽しみましょう」
「ひ、ひあああっ!」
 処女の割れ目と小さな手の平、そして十分に愛液と温もりを吸ったショーツとに囲まれたキツキツの隙間に男は無理やり肉棒を押し込んだ。
 未成熟の割れ目が太い肉棒と摩擦で割り開かれ、潤滑液として愛液を多量に分泌し始める。その一方で、お漏らししている股間を刺激されて身体を強張らせた少女は、手の中で前後に行き来する肉棒に指先を押し付けてショーツでカリ首を摩擦してしまう。
(あっ……はいってくる……熱くて硬いのが……手の中に……それに……ひあぁぁぁ……!)
 キツく押さえていると言っても、愛液でびっしょりと濡れた割れ目では男の怒張の突進を遮ることは出来ない。割れ目から掻き出された愛液はお尻の谷間へと伝い落ち、硬いリノリウムの床を濡らしながら身体を打ち奮わせる。
「男は何も一人とは限らないんですよ。ほら、待ちぼうけを食わないようにお口も使用してください」
「は、はい……おチ○チン、舐めます、しゃぶります、咥えますぅ……!」
 次第に熱を帯びる下腹の感覚に翻弄されながらも、床に寝かされた少女は口元に突きつけられた肉棒を躊躇いもせずに頬張った。そんな少女の頭を押さえつけると、男は大きく腰を突き出し、大きな亀頭ででノドの奥に栓をするように唇へと肉棒を捻じ込ませる。
「んん、んんんぅ〜〜〜!!!」
(だめ……意識がどっかにいっちゃいそう……男の人と仲良くなるのって……すごく……とっても………)
 ぼ〜っとする頭はこの状況に警報を鳴らしているはずなのに、少女はむしろ喜んで男性を受け入れ、興奮を募らせていた。
(どうしよう、気持ちいいよ、スゴく気持ちいいよぉ! わたしのお口とおマ○コに、男の人のおチ○チンが擦り付けられて、それだけなのに、それだけなのにぃ〜〜〜!!!)
 少女の膝をまとめて抱きかかえてさらに隙間の締め付けを強めさせた男は、鼻を荒々しく鳴らしながら腰を振り、ぴったりと閉じ合わさっていた大陰唇を割り開いて内側の粘膜を擦り上げる。けれど太くて長いペ○スはそこでとどまりきらずに、まだ少女自身も触れたことがなかったクリトリスまで荒々しく摩擦する。最初はクチュクチュと小さく鳴り響くだけだった粘膜同士の摩擦音もジュブジュブといやらしさを増し、押し出された唾液で濡れ光る唇でしゃぶらされている男根を一生懸命吸い上げながら、ショーツの布地にカリ首を擦りつけてはビクビクと痙攣するペ○スにお漏らししてしまった愛液をタップリと纏わりつかせてしまう。
「んううう、う、んっ、んむぅぅぅ………!」
「お嬢さんは本当におしゃぶりが大好きなんだね。さあ、出しちゃうよ、おじさんたちも気持ちよすぎて我慢できないんだ、お漏らししちゃうよ、タップリ射精しちゃうから、全部飲むんだよ、いいね!?」
 興奮が抑えきれずに言葉が荒々しくなる男の言葉に、少女はただコクコクと頷くことしか出来ない。それを見て二人の男晴らすとスパートをかけて腰を振りたくると、ノドの奥を圧迫され、割れ目をゴリゴリと摩擦され、機能までは何も知らなかった純真な少女に“性欲”という名の快感を刻み込んでいく。
(き、気持ちよくなってぇ……二人とも、わたしが気持ちよくさせてあげてるんだぁ……♪)
 ペ○スを頬張り、割れ目を擦られ、葉塚市式の“あいさつ”を覚えつつある少女の体に“波”が走る。それが女の体のオルガズムの前兆とは気付かぬままに、もっと強く、もっと激しくと浮き上がる腰を暴れさせる少女は、味を覚えこませられた精液を欲して唇と割れ目とを締め上げていた。
「うお……っ!」
 唇と股間とで、ほぼ同時に二本の肉棒が膨張し、跳ね上がる。そして射精の予兆に期待で胸を震わせた少女は意識を真っ白に染め上げると、ノドの奥とショーツの中に熱闘のように熱い精液が一斉に撒き散らされた。
「ん、んぅ〜〜〜〜〜〜……!」
(と…とろけちゃう……男の人のお漏らしで……わたしの体……ドロドロに解けちゃうのぉ〜……♪)
 初めて味わう、強烈でいてあまりに甘美なオルガズム絶頂……処女のまま、口内と膣外とに男の精液を受け止めた少女は何度も身体をびくびくと跳ねさせる。
(でも……まだこの先があるんだ……もっと仲良くなれて……もっと気持ちよくなれる“あいさつ”が……)
 男が身体を離し、床に手足を投げ出した少女は虚ろな瞳のまま全身を痙攣させる。半脱ぎのショーツからこぼれ見える割れ目は練乳をぶっ掛けたように真っ白く染め上げられ、顔射、口内射精と二度も精液を受け止めた唇は、可憐さをそのままに男を魅惑する妖艶さを帯びているかのように精液パックされていた。
「あ……ぁ………」
 初アクメで全身がバラバラになるような絶頂を迎えた少女は、それでもゆっくりと膝を立てると、クロッチでザーメンを受け止めた下着に手をかける。そして射精を終えて肩で息をしている男たちの目の前で脚を天井にむけて伸ばすと、ショーツから片足ずつ引き抜き、そのまま床に尾車リト放り棄てた。
「これはこれは。どうやら我々ともっと仲良くなりたくなったみたいですね、あなたは」
 男の一人の嬉しそうな言葉に、少女は恥ずかしそうに視線を逸らす。そんな恥らう少女に再び男が二人挑みかかり、今度は四つんばいにさせて真後ろからじっくりと秘所の鑑賞を始めると、快感に落ちかけていた少女は再び羞恥で表情をゆがめることになる。
 男女三人が絡み合う光景に、一人残った男は少女には決して見せなかった笑い顔を覗かせる。それは罠にかかった獲物を見るような笑いであり、込み上げる衝動を抑えきれない表情でもあった。
「―――こちら十三号室。少女の洗脳、ほぼ完了いたしました」
 襟元に口を寄せ、小さく報告する。上着に取り付けられた高感度の小型マイクは少女と男三人の痴態をしっかりと記憶し、部屋の壁に取り付けられた無数の超小型盗撮カメラが快楽に落ちていく少女の姿をしっかりと記録し続けていた。
 このあと、他の部屋で他の少女たちにSEXを挨拶だと洗脳した担当官たちが入れ替わり立ち代りやってくるだろう。
 けれど決して処女膜はやぶらない。それは市民のお楽しみ……市民のため、葉塚市のため、市外からやってくる女性たちに一時だけの“常識”を教え込む「葉塚市観光(姦交)協会」の男は、何も知らない少女が溺れていく様を楽しそうに見守り続けていたが、この後まだすることが残っている。
 明日は少女たちは全身を荒縄で縛り上げられた状態で市内観光する予定だ。その後で市民との交流をかねた市内散策が行われる予定だが、その際に用いられる荒縄を用意するのも男たちの仕事だ。
「ではお嬢さん、またお帰りの際には……」
 その時は何十人の男を相手にした後だろうか……それを思うと今すぐ少女の処女を散らしてしまいたい気分も込み上げてくるが、これも葉塚市のためになる“調教”だと思って諦め、再び素股で二人の男の肉棒を味わいだした少女のいつ部屋をそっと後にした―――


戻る