「羞恥都市・献乳ステーション」


「ここ…かしら」
 献血献乳センター前バス停で降りた一人の女性が葉塚市営献血献乳センターと看板を掲げた白い建物を前にして、戸惑いの表情を浮かべていた。場所が間違っているかどうかを悩んでいるのではなく、入る事に恥じらいを覚えているのだ。
 女性はかなり魅力的だった。軽くウェーブがかった髪の毛は腰にまで届き、抱きしめればさぞや甘い香りのすることだろう。メガネをかけた美貌にはまだ幼さが見え隠れしているものの、成熟しつつも内側から押し上げるような張りのある身体を無防備に道行く人の前に晒しているのを見れば、どれだけの「男」に抱かれたのだろうと想像するのは難くない。
 特に目を引くのは怯えた表情と、白いブラウスが今にも張り裂けるのではないか、そう思わせるほどに突き出した自己主張の激しい胸の膨らみだ。見た感じでは恥ょ乳アイドルと呼ばれる女性たちよりも一回り以上大きく、重力を無視して丸々とした乳房が上を向いている様子は、ただそこにいるだけで男たちの性欲を刺激していた。―――揉みしだきたい、と。そして葉塚市では、それは許される行為なのである。
「……〜〜〜〜〜っ!!」
 不意に自分を見つめる周囲の眼差しに気付いた女性は、顔を初心な少女のように赤らめると、長い髪の毛を弾ませ献血献乳センターの中へと駆け込んだ。
「あ…あの……け、献乳を…予約していたものなんですけど……」
 短い距離を小走りしただけだというのに、女性は息を弾ませ、赤く染まった顔を隠すように俯いて受付に話しかけた。そして若い男性職員にそのまま奥へと案内された女性……美琴は、周囲に女性がいない事に不安を覚えながら献乳センターの奥へと進んでいった。



 献乳とは、献血が血液を提供するのと同じように、女性が自分の胸から母乳を搾り出して提供する事を言う。
 集められた母乳は育児施設などに送られ、母親がいない、もしくは母乳を出せない母親の代わりとして赤ん坊に与えられる。出産直後の母乳の出が多い女性は恥らいつつも献乳センターを訪れ、母親の愛情を少しでも分け与えようと胸を絞っり、母乳を提供しているのだった。
 だが、若い美琴は妊娠を経験していない。するはずが無い、出来るはずが無いのだ。
 葉塚市内でも抜きん出た美女として知られる美琴は、生理周期は市によって完全に把握されている。中絶手術による心身への悪影響を考慮しての事だ。
 もっとも、危険日だろうがなんだろうが膣内射精に制限がかかるというわけではない。美琴の危険日にあえて犯したいという男性に情報を提供するために把握されているのだ。妊娠する危険性に怯え震える美琴の子宮に精を流し込む事に喜びを覚える男たちは数知れず、――それでも妊娠しないのは、密かに施されている葉塚市の避妊技術力の一端によるところが大きい。
 話を戻し、妊娠をしていない美琴がこうして献乳センターへとやって来たのには理由がある。
 出ないのだ。母乳が。
 事の始まりは学園で配られた一枚のプリントと、それと一緒に渡された一錠のカプセル薬だった。
『ただいま市内全域で母乳が不足しています。献乳していただける健康な女性の方は薬を服用して「三日後」に献乳センターにいらしてください』
 ――と言う内容の献乳を呼びかけるものであり、薬は乳腺を刺激して一時的に母乳が出るようにするものだった。が、葉塚市高等部以上の女子生徒・女子学生・女性教員には薬の服用は強制。三日後には我先にと争うように献乳センターからやって来た数台の献乳バスが学園内へと乗り込み、三日の間に大きく、小さく、さまざまな形と大きさの少女たちの乳房に溜まった母乳を搾り出していったのだ。その光景は学生たちの献身的な姿として市内全域に放送され、実習と銘打ち、指導されながら同級生の乳絞りを体験する男子たちと、敏感を通り越し、触れられるだけでも痛いぐらいに三日間張り詰めっぱなしの乳房をカメラの前で揉み絞られる女子たちの恥らいなく表情は市民全員が目にしていた。
 ただ、美琴だけは別だった。当日、何人もの男の手によって赤く腫れ上がるほど揉みつぶされた乳房からは一滴の母乳も出なかったのだ。
 薬が効かなかったわけではない。他の薬を飲んだ女子生徒たちと同様に、いやそれ以上に美琴の乳房は常に張り詰めていて、ブラがつけられないぐらいに肥大化していた。しかも夜ともなれば限界以上に張った乳房には熱を孕むのと同時に痛みが走り、この一週間と言うもの眠れない日々が続いたため、午後に授業のない今日は診察してもらう意味も含めて献乳センターへとやって来たのだ。



「それではこちらで服を脱いでお待ちください」
 男性の看護士に案内された部屋へ入るや否や、美琴の体は怯えるように震え、長い髪の先端が小さく揺れ動く。
 昨日のうちから電話予約していたので、すぐに「搾乳室」と呼ばれる部屋へ通されたものの、そこは壁の一面がガラス張りの部屋で、室内は待合室からは丸見えだった。
 奥さんの付き添いだろうか、待合室のソファーに座る二十代から老人まで十人以上の男性の視線は美琴が足を踏み入れた途端、突き刺さるようにブラウスを押し上げる乳房の膨らみへと突き刺さり、恥じらいを覚えた途端に血管が脈打った胸から痛みが全身に駆け巡る。
「怖い事はありません。それで脱いだ服はこちらの籠へ。私も準備をしたらすぐに戻ってきますから」
「あの……上だけでいいんですよね? 母乳の出を良くしてもらうだけですし……その……出来れば他の場所がいいのですが……人が…見てるから……」
「あいにくと、他の搾乳室は全て満室でして。それから脱ぐのは全てです。靴下も下着も……ああ、メガネは構いませんよ。見えないと何かと困るでしょうから」
「そう…ですか……」
 いっそ、何もかも見えなければ男たちの視線を気にする事もないのだろうけれど……何処かわざとらしく、慌てて看護士が部屋を後にすると、美琴は壁一面のガラスの向こうから目を見開いて凝視している男たちから顔を背けて、半ば諦めながらゆっくりとブラウスのボタンへと手を掛けていく。
「んっ……」
 いつもは肌を人に見られれば泣きたくなるほど恥ずかしがる美琴だが、その日はいつもと感覚が少し違っていた。
 恥ずかしさのあまりに小刻みに震える体から伝わった振動で揺れる乳房は、愛用のものとは違うJカップと言う特大サイズのブラに収められていた。飾り気は無いに等しい。妊婦用のため、先端には母乳受けのガーゼが縫い付けられているし、重たい胸を支えるために肩紐も太く、色気など皆無に思えるデザインの悪さだ。
(こんな姿を人に見られるなんて……)
 思わす両手で胸を覆いたくなってしまう。大きく膨らんだ恥ずかしい乳房を抱えてしゃがみこみ、先生が来るまで泣きじゃくってしまいたい。
「……………」
 そんな思いとは裏腹に、美琴は背中へ両手をまわすと苦労の末にホックをハズし、頭にかぶれるほどのカップのブラを肩からすべり落とさせる。――男たちに体の正面を向けて、だ。
「うっ……うっ………」
 見ていなくても、パンパンに膨らんだ乳房には突き刺さる視線が何本も感じ取れる。ガラス越しとは言え…いや、直接手を触れられない場所から誰もが揉みつぶしたくなるほどの美巨乳を見せ付けられているのだ。自然と待合室に座る男たちの鼻息は荒くなり、美琴が恥ずかしさに耐え切れずにこぼし始めた涙で歪む瞳を向けた時には、何人かの男が自分のペ○スを取り出し、美琴の裸体に先端を向けてオナニーを始めていた。
「いあ…やぁ……」
 それを見た途端、美琴の体に震えが走る。それまでの怯える震えとは違う、明らかに欲情し、下腹の奥からこみ上げる子宮の奥からの熱い痙攣だ。
(どうして……私……)
 ペ○スを突き入れられ、グチャグチャになるまでかき回して欲しい……
 熱い精液を子宮に注ぎ込まれ、アナルにも、唇にも、性欲にまみれたものを欲しい……
 美琴は決して淫らな女ではない。どちらかといえば性に関して自ら積極的になる事は決してと言って良いほど、無い。
 だが、理性はともかく肉体のほうは別だ。ほぼ毎日、誰かの精液を注ぎ込まれ、辱めを受ける日々を続けてきた美琴にとって、母乳が出ずに苦しんだこの一週間は、辱めから開放されるのと同時に、麻薬を取り上げられた中毒患者のように、刻み込まれた肉欲を自ら疼かせるための期間でもあった。
「んっ…んんっ……!」
 腕を動かすのに邪魔になる乳房を避けて股間を押さえるがもう遅い。ショーツが食い込んでいる局部の奥に掻き毟りたいほどの痙攣が走ったかと思うと、弾む肉弁からこぼれ出し、内股を伝って膝まで滴り落ちていった。
「どうして…こんな………やだ、とまって……んっ…やぁ……っ!」
 力めば力むほど、ショーツから染み出す愛液の量は増えていく。身動ぎするたびに擦れあう太股の間で水音が響くほどに……そして、その姿を大勢の男性に見られる事で恥じらい、昂ぶった体は強制的に「男断ち」させられていた恥丘の膨らみを火照らせる。美琴が望む望まないにかかわらず、精液の濃厚な感触と蕩けるような熱さを覚えてしまっている子宮はわずかな興奮だけで唇を噛み締めなければ耐えられないほどの疼きを全身へと送り込み、内股をびっしょりと濡らしてしまうほど大量に吐淫してしまうのだ。
 それに加え、今の美琴は乳房がはれ上がっている。
「だ…だめ……見ないで……」
 熱い吐息交じりの懇願の言葉を誰にとも無くつぶやくと、右腕で乳房の先端を擦らないように隠し、左腕でそれでも隠しきれない乳房の下側の曲線を覆い隠す。――けれどまだ乳房は大きく露出していた。抱え込みように腕を回しても中央へ寄せられた谷間はより深くなり、いやらしい視線が集まるたびに股間が疼いて、必死に快楽を拒む理性とは裏腹に痙攣が漣のように走り抜けていく内股はスカートを履いたまま左右へと広がっていく。
「いや…いやぁぁぁ……」
 下腹部が音を立ててうねっていた。ローターでも入れられているように、膣口から子宮口にまでビリビリと痺れが走り、膣肉が内側へ巻き込まれるように蠢いている。それにあわせて、乳輪ごと膨れ上がった乳首にも痙攣が走り、腕の中で乳房が弾みそうなほどふもとから屹立した先端に向けて大きな脈動が響いていく。
 まだ服を脱いだだけだというのに、立っているのがやっとと言う状態だ。こんな状態にされて献乳が本当に出来るのか……そう考えていた矢先、美琴の背後で搾乳室の扉が開いた。
「ほほう、これは噂にたがわぬ良い乳だ」
「えっ……?」
 ドアの音が聞こえてほんの一息。動作が緩慢だった美琴の背後に忍び寄った男性は、胸を覆い隠す腕の間をすり抜けて、屈みこみ、重力に引かれて下を向いた重たげな乳房を掬い上げると、乳首を人差し指と中指の間に挟んで押し出すように指を食い込ませる。
「んいいいぃぃぃぃ!!!」
 その痛みは快感へと変換される許容量をはるかに超えていた。美琴は目を見開き、メガネがずれるほど頭を体後と跳ね上げると噛み締めた歯と歯の間から悲痛な叫び声を上げた。
「おっと、こりゃ失敬。まぁ、スカートを脱いでいない罰って事で許してくれ。はっはっは」
 悪びれた様子も無く美琴の胸から手を離すと、やって来た男は崩れ落ちようとする美琴の膝へ手を回し、力強く抱きかかえて持ち上げる。
「おい、ベッドを用意だ」
 この献乳センターの人間なのだろう、白い服を着た中年男は美琴を案内した若い男に命令すると、扉から運び込まれてきたベッドの上へと美琴の体を横たえた。
 美琴の体の下にあるもの……ベッドと言われればベッドなのだろうが、マットは硬く、何より高く、短く、狭い。見た目には平均台のように細い跳び箱といったところだろうか。
 うつぶせに横たえられ…言い換えれば跨らされた美琴は粗いマットの表面にクリトリスが触れ、乳房の谷間にマットレスを挟んでしまう。
 けれど身を起こす事は許されなかった。重たい乳房を上半身ギリギリの長さしかない平均台ベッドの両側からぶら下げた美琴は男たちによって両手を腰の後ろに縛り上げられ、つま先がギリギリ届いていた足もベッドの下から伸びる皮ベルトに固定されてしまう。
「噂に違わず実にお美しい。いやいや、ここの色など処女といってもいいほどの綺麗な色をしていますよ」
「や、やめて!」
 男の指先が美琴の下着を横へと押しのけて花弁へと差し込まれ、グイッと力を込めて左右へと割り開く。すると美琴は柔らかい体を震わせて首だけを後ろへと向けた。
「こんな事をするつもりで着たんじゃないんです。私は…あの、胸を、母乳を出るようにして欲しくて……」
「そうですよ。ですからこれはあなたの母乳を搾り出すための行為なので恐がる必要はありません」
 そう言いながらも、美琴の下着をベッドの端から突き出るほど突き出された尻の曲線から引き下ろし、スカートを捲り上げてピンク色に濡れ輝く粘膜を露出させた男は、美琴に背後から覆いかぶさっていった。
「いや、こんなのいやぁ! いやぁ…いやあぁぁぁあああああっ!!!」
 花弁に肉棒の先端が触れると、美琴は泣きながら体をずりあげ必死に逃れようとする。しかし男に腰を掴まれるとあっさりとペ○スの傍まで体を引き戻され、割れ目を縦になぞって愛液を存分にまぶした亀頭をぬめるヴァギナへと深く捻じ込まれた。
「ふぁあああっ! うぁ、あぁあん! あっ…ふっ、あ…あぁんんんっ!!」
 一突きされただけで膣肉と肉棒の隙間から愛液が押し出されるほど濡れていた膣道が強く擦り上げられる。その直後、ヴァギナを締め付けながら上半身を跳ね上げた美琴はアゴの先から伝い落ちるほど涎をこぼすと、乳房の谷間で平均台のマットを扱くように体を蠢かせながらヴァギナを締め上げてしまう。
「ああっ…あ、ぁああ……イく…い、いやぁあああああっ!!」
 男のペ○スは長く、そして熱かった。一週間もの間、ずっと放ったら貸しにされていた淫肉はその一突きで、上下にも前後にも揺する事無くまっすぐ子宮口を突き上げられただけで絶頂の痙攣を繰り返し、こらえる事も出来ずに母乳が詰まった乳房をプルンプルンと前後に揺すりながら何度も登りつめる。
「イく、イきますぅ!! ああ、許して、……っ!! いあっ…アソコ…くうぅぅぅ!! あ…や…来る! また…イク、イク、イクゥ…イ…クぅぅぅ―――――ッ!!!」
 時間が五分と経たない間に、美琴の張りのある肉体は際限なく絶頂を繰り返すと、白く濁った愛液を尻を震わせながら噴出し、待合室から見知らぬ男たちに見つめられながら膣の奥に熱いものを注ぎ込まれてしまう。
「はあっ!……ぁ…やっ……やぁ………」
 満たされなかったものが満たされていく。……時間的には短いけれど、喘ぐたびに背筋をくねらせる美琴には余力など無く、一気に噴出した汗にまみれた体を平均台ベッドの上へと投げ出し、荒い呼吸を繰り返した。
「はぁぁ…わたし……うっ………はぁ……はぁ……」
「ふぅ…いい締まりのおマ○コですね。狭くてヌルヌルなのに、まだまだ締め付けてくるんですから。――それでは体のほうも十分火照ったようですし、「献乳」していただきます。この大きな胸なら一リットルは出るかもしれませんね」
 放心して身動ぎしない美琴の乳房をしたから手の平で掬い上げると、最初よりは優しくとだが、それでも触れるだけでも痛いはずの乳房を揉みこまれてしまう。だが――
「あっ…はあ、あああっ!! やめ…人が…みんなが見てるから……い…いやぁ……」
 血管がうっすらと透けるほど張り詰めた乳房をこね回されているというのに、美琴の唇から漏れる声は大きくなり、男を誘うように艶を増していた。
「恥ずかしがっちゃダメダメ。もっと興奮してもらわなきゃ。……そうだ。せっかくだし……」
 まだ射精の余韻が残っているペ○スを形の良い尻の谷間に押し当てながら乳首を執拗にこね回し、そこだけで母乳を搾るかのように親指の腹でピンク色の突起を扱いていた男は、苦しそうに喘ぎながらも愛撫には反応を返す美琴の耳元へと唇を寄せると、何事か囁いた。
「―――えっ!?」
「言ってくれれば母乳を搾ってあげますよ」
「い、いやでそ、そんな事! 私は…んっ! あっ…あ、あぁ…ふあああっ!!」
 脈動の激しい乳房に触れられるだけで美琴が戸惑うほどの気持ちよさが背筋を駆け上がっていく。下乳の丸みから先端へむけて撫でるように指を滑らせられると、全身の産毛が逆立つほど感じてしまい、それでも母乳を噴出せない乳首が限界を越えて膨れ上がり、鋭い痛みを発している。
 けれど、今の美琴にはそれすら気持ちがいい……あてがわれた男の手の中で、平均台ベッドを間に挟んだ乳房が震え上がるたびに目の前が真っ白になり、意識をドロドロに蕩かせていくと貞淑な美琴の理性までをも快感の渦の中へと飲み込んでいく。
「………ださい」
「よく聞こえない。もう一度、しっかりといってもらわないと困ります」
「うっ……」
 目をギュッと閉じ合わせ、人の視線をせめて意識の中からだけでも追い出した美琴は、わなわなと震える唇を開く。
「お願い…します。私の…私のヤらしい胸を…絞ってください……いっぱい…いっぱいミルクが出ちゃうから……だから早く絞って、あたしの大きな…スケベな胸を絞ってください! 我慢…出来なく……うっ…ううぅ……!」
 自分の内側で膨らんでいく。快感を認める言葉を口にした美琴の頬を涙が伝う。悔しくて…恥ずかしく絵……それでも指が乳房に食い込んで蠢くたびに、肥大化した乳腺の疼きに耐え切れず、叫び声を上げてから顔を俯かせ、肩を小刻みに震わせた。
「まぁいいでしょう。では、あなたの母乳を搾るものを呼んできますので」
「えっ……あなたじゃ…ないんですか?」
「当然でしょう。女性の大切な母乳を提供してもらうのですから、当センターでは搾乳係は全て女性、男性はその手伝いをするだけです」
 そう言い残すと、男は覆いかぶさっていた美琴の体から身を離し、もう一人の男と共に扉へと歩み寄る。
―――カチャ
 何かをたくらんでいる事を美琴に見せ付けるように顔へ微笑を浮かべた男が扉を開ける。
「えっ……ど、どうして……」
 現れたのは美琴にも見慣れた葉塚学園高等部の制服を身にまとった女の子二人だった。
 顔にも見覚えがある。肩の辺りで切りそろえたショートカットの優しそうな女の子は優香(ゆうか)と言い、授業の後に顔を赤く染めながら美琴のところへ相談しにきてくれたので良く覚えている。もう一人の柔らかそうな髪の毛をツインテールに結っているのはまりえと言う高等部の一年生で、○学生かと思ってしまうほど小さくて可愛らしく、朝礼の時には……列の最前列で美琴が辱められる姿を見せさせられる女の子だ。
 だが美琴が驚いたのは、見知った女子が現れた事よりも二人の姿があまりにも衝撃的だったからだ。
 二人の乳房はそれほど大きくなかった――もっともそれは美琴のバストと比較しての事なのだが――のに、ブラウスを左右に引き裂かれ、大きさを強調するように膨らみの上下へ荒縄を巻かれて絞り上げられた乳房は、ボリュームを増した分を差し引いても、普段の美琴と同じぐらいの大きさがあった。特にまりえの方は、高等部の学生とは思えないほどの身長の低さと胸の大きさとがあまりにもアンバランスで、それが何処か倒錯めいたいやらしさを見るものに感じさせている。
 そして……二人が入室してしばらくすると、ほのかに甘い香りが漂い始めていた。
「イッ…んんんっ! だめ、先生…見ないで、見ないで―――っ!!」
「きゃうぅん! まりえのおっぱい、また、また…ぅああ…んっ、んん〜〜〜!!!」
 二人の男に背後から乳房を揉みたてられ、いい様にこね回されると、優香とまりえの唇からあられもない嬌声が迸る。二人とも、男性に抱かれる事には強い抵抗を示す方だ。いまもさううから回されたセンター職員に抱きしめられながらムッチリとした膨らみを絞り上げられ、ビクビクと体を震わせ……一際高い絶叫と共に、美琴へ向けられた優香とまりえの乳房の先端から乳白色の液体が高々と噴き上がった。
「あぁああぁぁぁ……また…わたし…おっぱい…噴いちゃ…あっ…はあぁぁぁ………ッ!!」
 若い男に抱きしめられた優香の方が噴出量は多い。力の加減をせず、ギリリッと締め上げられた豊満な乳房は乳首を震わせると、噴き上げるままに突き上げた白い膨らみから濃厚な母乳を撒き散らす。まりえもまた、体に似つかわしくない発育を遂げた乳房を前かがみになって床へと向けると、中年の巧みな指使いで乳首を責められながらブシャッブシャッと勢い良く乳汁を迸らせていた。
「ククク…どうです、すばらしいでしょう。先日の葉塚学園で行われた集団献乳以来、この二人はずっと母乳を出し続けているのですよ。こんな風に」
「ひ、ひどい……」
「ひどくはありません。彼女たちは学園に通う事も出来ないほど胸を腫らしているんですよ。だからわれわれはこうやって――」
「ん―――、ん―――ッ、んんん〜〜〜〜〜〜っ!!」
「胸を絞り、思う存分気持ちよくさせてあげているんですよ。「彼女」たちのために」
「だからって……もっとやり方があるはずです!」
「これが最良なんですよ。犯し、絞るためにはね。なぁ、お前たち」
 男の唇が釣りあがる。そしてそのまま優香とまりえの背を突き放す。
「その先生さんの下準備は出来てる。そのでかいパイオツの中身はミルクで満タンだ。……全部吸い出せ」
「なっ…!? だめ、優香さん、まりえさん、そんな事はしてはいけません!」
 驚く美琴だが、足を拘束されて平均台もかくやと言う細さのベッドの跨らされていては、二人を押しとどめる事も出来ない。突き飛ばされるまま床へとひざまずいた二人の美少女は、乳液の残滓を乳首から滴らせながら犬のように美琴の体の下側へと這いよると、平均台ベッドの左右から重たげに垂れ下がった乳房へと顔を近づけていく。
「先生、ごめんなさい……まりえ、もう怒られたくないの……」
「大丈夫です……体の力を抜いていてくれれば後は私たちが……」
「………だめ、それでもやっぱりダメ。二人とも、お願いだから正気に戻って、お願い」
「先生……すみません。すみません……んっ!!」
 最初に美琴の胸へ吸い付いたのは左に座った優香の方だった。遅れてまりえも大きく口を開いて硬く尖った右の乳首を口に含むと、飴玉のように舌の上で転がし始めた。
「ああっ! 二人とも、許して、許してぇぇぇ〜〜〜!!」
 乳首にねっとりと舌が絡みつき、チュパチュパと音を立てて未だ出てこない母乳を吸われる度に、美琴は美しい髪の毛を振り乱して背を仰け反らせる。
 だがその動きも優香によって押さえつけられていた。ふくよかな膨らみに顔全体を押し付け、赤ん坊のように美琴の胸を吸うまりえと違い、裸体の左側に一ドル優香は自分の右手を曲線を描く美琴の背に当てると、それ以上動かないように微妙な力を加える。するとビクビクと跳ね上がるのは美琴の下半身であり、割れ目から膣内射精された精液を滴らせた股間を突き出して、裸体を細いベッドの上でなめかましくくねらせた。
「先生のここ…スゴい……愛液がいっぱい溢れてくる……」
「やめ……優香さん、言っちゃ…いや……いやなの……んっ…んんんっ!!」
 優香が命じられたのは美琴の母乳を吸いださせる事だ。現に、男を相手にさせられている時よりも怯え方がマシになったためか、乳首の一点から流し込まれる快感に乳腺が脈打つように活性化し、その表情にも恍惚としたものがにじみ始めていた。
 しかし優香は両手まで使って美琴を責め立てていた。すでに唾液まみれになった美琴の左側の膨らみに、膝立ちになって自分の乳房をこすりつけ、たわむ三つの膨らみでグチュリグチュリと音を響かせ、滴る涎と圧迫されただけで先端からあふれる母乳とを白く泡立てる。
「先生…素敵です……肌もこんなに白くて……」
「んんんっ! ゆ、優香…さん……やっ、そこ…弱いぃ……!!」
 荒縄で絞り上げられた自分の胸をより強く密着させ、美琴の肩甲骨に唇を滑らせた優香の右手が腰にわだかまったスカートを乗り越えると、震えながら突き上がって行く美琴の尻の谷間をくすぐるように降りていく。
「いやあぁぁぁ……だめ…ふあ、うぁああああっ!」
 人差し指がアナルの窄まりを軽く突付いただけでも、美琴の股間からは煮えたぎった愛液がドクドクと脈動にあわせて流れ出る。その中へと優香の指が滑り込み、ニチャッと愛液と充血した陰唇を掻き分けて粘膜へと到着すると、クリトリスを根元から摘みあげ、もっとも敏感な小さな突起を親指の腹でジュリッと擦り上げた。
「いあッ―――、――――――ッ、―――ッッ!!!」
 美琴の股間で甘美な震えが一気に爆発した。愛液は連続して大量に飛沫を上げ、甘美な衝撃が突き抜けた体は唇を開いたまま硬直して動かなくなる。割れ目は痙攣を繰り返しながら愛液を拭き続け、まりえの唇に服荒れた乳房の先端も、男がそうであるようにビクッと震え上がると限界を越えたかのように肥大し、乳房の全体に詰まった熱い液体をその一転に向けて送り出していく。
「先生のイってる姿って、とても綺麗……うらやましい…です」
「ゆ…優香さん……はぁ……」
「私、いつも憧れてたんです、美琴先生に……だから、だから今から…先生の初めての母乳…私が搾ります。搾らせてください」
「きゃうっ! やっ…いやぁ……」
 体を起こされた美琴に優香が背後から抱きついた。美琴よりも早く母乳が出続けてしまうようになった乳房から天然のローションが二人の体の間へ放出され、上下に軽く往復しただけでも背骨のくぼみに沿って滴り落ちるほど密着した面が「濡れて」いた。
 疼く乳房に電流が走る。もう、何もかもが耐えられない状況になっていた。感じ方も、胸の張りも、そして優香の思いも……そして、今まで頭の片隅に追いやられていた、男たちの食い入るような視線を思い出させられた瞬間、それら全てがドロドロに混ざり合うと美琴の乳房をこみ上げる羞恥心と同時に強く内側からつきあげた。
「まりえ。先生のここ…さっきみたいに吸ってあげて」
「う、うん…優香ちゃんがそう言うなら……」
 優香が指定したのは美琴のクリトリスだ。今の今まで美琴がそうしていたように、自分から平均台ベッドの上にまたがったまりえはマットに割れ目をこすり付け、小柄な体には不釣合いな乳房でベッドを挟みながら美琴の股間に顔をうずめ、真っ赤に腫れあがったクリトリスを唇の上下に挟むとジュルジュルと音を立てて吸い上げ、キュウキュウと収縮を繰り返すヴァギナへと指を差し入れ、異常なまでに敏感になっていた肉ヒダをなぞり上げた。
「あっ、あっ、あいっ! ま、まりえさん…あ…あいぃぃぃ!! ダメ、そこは私、ダメエエエェェェェェェ!!!」
 まりえの愛撫は稚拙そのものだったけれど、欲情しきっていた美琴の股間からは大量の愛液がブシャッと噴出してしまう。それを間近で顔に受け止めたまりえは嫌がるどころか、美琴の太股をしっかり抱え込むと、自信の乳房からも増したに向けて白い母乳を噴出しながらより深く、より強く、ヴァギナの中へと指を突き入れてクリトリスに吸いついた。
「ダメ、ダメェ、ダメェェェ!!! それ以上は、変になっちゃう、許して、まりえさんやめてぇ!!」
「ダメですよ、先生。恥ずかしいけど……だから先生には、気持ちのいい中で噴いてもらいたいの……おっぱいをいっぱい……」
「う…うぁああああああっ!!」
 優香の指が美琴の胸へとかかる。まりえのクンニでオルガズムに達していた美琴は、腕を拘束されたまま顔も乳房も隠せず、背中に教え子の固くなった乳首の感触を感じ取りながら背後から伸ばされた十本の指に膨らみを搾り上げられる。
「この大きなおっぱいから……いっぱい、出して……」
「イヤァああああああっ!!! いやらしいのはいや、いやらしいのはいや、いやぁぁぁぁぁぁ〜〜〜!!!」
―――ぶぴゅる。びゅる、ビュルルルッ、ビュルっ。ブシャ!
 最大になるまで張り詰めていた乳房へ指が食い込むと、強い拒否感が理由で溢れてこなかった母乳が勢いよく宙に放たれる。最初は少量だが、指が乳房の置く深くにもぐりこんで蠢くたびに噴出量は増していき、美琴の乳房は瞬く間に真っ白い母乳で覆われてしまう。
「もったいないです……先生、一緒に飲みましょ」
 声を甘く蕩かせ、美琴の乳房の下へと手をあてがった優香は、自分と美琴の口元へ乳首を向けて手を動かす。すると肩越しに覗き込んでいた美少女と美人女教師が噴出された母乳で覆いつくされる。まぶたにも、アゴの先にも、口腔にも、美琴がアクメに達するたびに、精液よりも濃厚な白濁液が吹き付けられる。
「あっ………もっ…やぁ……んっ…はぁ…んんんっ!!!」
 そう、紛れもなくこれは美琴の「射精」だった。乳房からは母乳、股間からは絶頂液。二種類の快感の果てにこみ上げる体液を際限なく噴き上げる美琴は細いベッドにまたがったまま小刻みに体を震わせると、ミルクと混ざり合った唾液を口元から溢れさせた―――





 ニュースの時間です。
 先日、陵辱特区でかねてより開発中であった「シェイムミルク」が量産体勢に入り、一部の住民に無慮配布される事になりました。このミルクには男性の興奮を高める作用があり、昂ぶった性欲を工場にて発散、もといメス牛に「提供」する事で、より新鮮なミルクが短時間で生み出されるという事で、画期的なシステムとして注目を集めています。
 次のニュースです。現在、葉塚市内では若い女性に献乳を促すキャンペーンが行われています。母親がいない、または母乳が出せない母親を持つ赤ちゃんのために、胸の大小に関係なく、街角で行われているテントへと足をお運びくださいますよう訴えかけています。これは葉塚市長が開発した母乳促進剤の成功を受けて―――


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