「羞恥都市・・・仮面ファイター外伝」
「葉塚市・・・ですか?聞いた事無いなぁ・・・」
おやっさんこと立花社長から、取材の指示を受けた姫子は、首をかしげながらそう言っていた。
「俺も詳しくは知らないんだけどね、市の観光局から取材依頼のメールが入ってたんだよ。道順の説明も
添付されてるし、宿泊施設も先方で用意してくれるそうだ」
「へぇ、いたれりつくせりって感じですね・・・で、何でアタシなんですか?」
「先方の指定が、女子社員だったんだよ。だから姫ちゃんに自動的に決定」
立花は自ら淹れたコーヒーの香りに酔いしれながら言う。
姫子がバイトしている、グローバルビデオジャーナル社には、女性がもう一人居る。
副社長で、番組制作担当の、由美子である。
彼女を取材に出してしまうと、番組制作が滞ってしまうので、必然的に姫子が行く事になる。
と、いうわけで、姫子は葉塚市に到着し、市役所の観光課を尋ねていた。
受付で名刺を出すと、すぐに担当者がやってきた。
「始めまして。グローバルビデオジャーナルの方ですね?私、葉塚市観光局の、沙羅 霜之と申します」
そう言って、にっこりと微笑んだのは、黒髪をアップにまとめ、赤いスーツ姿の、二十代半ばの美女だった。
銀縁のメガネが知的な風貌に良く似合う。
「姫子です、よろしく♪」
案内役が女性だったので、姫子は少し安心していた。
いきなりメールで取材依頼をしてきて、女性記者を指名したりしたので、ちょっと疑っていたりもしたのだ。
「迷わずに来れましたか?」
沙羅さんはそう尋ねてくる。
「ええ。添付していただいた地図が判り易かったので・・・あれっ?」
姫子はちょっと不思議そうな表情で首をかしげる。
「どうしました?」
先に立って歩いていた沙羅さんが振り向く。
「いや・・・どういうルートでここに来たのか忘れちゃって・・・健忘症かなぁ?」
「ふふっ。そのうちに思い出しますよ」
「・・・そうですよね・・・何でそんなつまらない事気にしたんだろう?」
姫子はそう言いながら、駐車場に停められた、市の公用車に乗り込んでいた。
「まずは、この市唯一の学校にご案内します」
「はい。お任せします・・・」
そう言いながらも(なんだかありきたりな取材だなぁ・・・)等と思ってしまう姫子であった。
「着きました、ここが葉塚学園です」
「ほお・・・なかなか立派な学校ですね」
一応、学校の全景をビデオに収めながら姫子は言う。
確かに、お世辞抜きに立派な学校だった。
広大な敷地には、幾つもの校舎が建ち並び、生徒達の声が風に乗って聞こえてくる。
「ここでは男女を分けて、幼稚園からの一貫教育が行われています。そうだ!今日は特別授業の日だわ。一緒に
参加しましょうよ、ね?」
妙に嬉しそうな声で沙羅さんは言う。
「はぁ?・・・別に構いませんけど・・・」
何がなにやら判らぬままに、姫子は頷いていた。
(ホントは授業とかじゃなくって、もっとエキサイティングなものを取材したいんだけどなぁ・・・)
そう思いつつ、沙羅さんの後をついていく。
彼女に案内されたのは、かなり立派なつくりの講堂だった。
既に生徒達は待機しており、舞台の上に大きな横断幕が掛けられている。
「・・・ん?・・・『実演性教育』ですとぉ!?」
文字を読んだ姫子は思わず叫ぶ。
「ええ・・・そうですよ。私達のような成熟した女性は、身をもって性教育の教材になるんですよ。ねっ。素晴らしい
でしょう?」
「そっ・・・そうかなぁ・・・」
うっとりした表情で言う沙羅さんを見ながら姫子はつぶやく。
「さあ、行きましょう。みんな待ってますわ」
沙羅さんはそう言うと、小走りに舞台に向かう。
(どんな内容なんだろう?まさか・・・エッチな事する訳じゃないよね?)
講堂内にいる生徒達は、どう見ても十代半ばの年齢である。
エッチな事への興味が一番強まる年頃ではあるのだが・・・。
「みなさーん、お待たせしましたぁ!」
舞台上に上がった沙羅さんは、舞台の袖に設置してあったマイクで呼びかけていた。
生徒達の間から、口笛と拍手が巻き起こる。
「今日は、特別にカメラマンの方をお呼びしてあります。いつもの固定カメラに加えて、ハンディカメラでも私の
身体を隅々まで撮影していただきます!この模様は、今夜の教育チャンネルでも放送されます」
うおおおおっ!という、どよめきの声が上がる。
「えっ!カメラマンって、アタシ?・・・いきなりそんな事言われても・・・」
うろたえる姫子の耳に、キーンという鋭い音が聞こえてきた。
最初はマイクのハウリングか何かだと思ったその音を聞いているうちに、次第に姫子の意識が遠のいていく。
「・・・あれっ?」
気がつくと、姫子は中継ケーブル付きのビデオカメラを手にして、舞台の上に立っていた。
(・・・あ、そうだ!中継しなきゃ・・・)
姫子は自分のするべき事を思い出していた。
カメラを方に担ぎ上げ、既に準備の出来ている沙羅さんの所に向かう。
(わぁ、アタシもエッチな格好してるぅ!)
自分の姿に気付いた姫子は、なんとも表現しようのない喜びを感じながら思う。
彼女は、豹柄のビキニ姿だった。
ブラは乳首がぎりぎり隠れるぐらいのサイズしかなく、パンツは三角形の布を紐で繋いだようなものだった。
お尻の谷間なんか、丸見えになっている。
対する沙羅さんは、全裸でベッドの上に寝ていた。
「では、これより性教育の授業を開始します」
舞台脇のマイクで、白衣を着た中年男が言うと、寝ていた沙羅さんの身体がライトアップされ、舞台の上に設置
された巨大なスクリーンに、その姿が大写しになる。
贅肉一つ無く引き締まっていながら、まろやかなラインを描く裸身を見た生徒達の間からどよめきが起こる。
「今日の講義は、成熟した女性のオナニー・・・では、お願いします」
中年男がそう言うと、沙羅さんは早速自らを慰め始めていた。
結構豊かなおっぱいを右手で揉みながら、左手を股間に滑り込ませる。
「んっ・・・はぁぁ・・・」
マイクで拾われ、拡大された甘い喘ぎ声がエコーを伴いながら講堂内に響く。
姫子はその脇に近付き、おっぱいを揉みこねる指の動きを追うようにカメラを向ける。 メインスクリーン脇に
設置された、一回り小型のスクリーンに、姫子のカメラが捉えた映像が映し出された。
綺麗に整えられ、パールピンクのマニキュアをした指がゆっくりと、深い動きをしながら柔らかな乳房をこね回す
様子は、なんだかスローモーションを見ているようだった。
姫子はゆっくりとカメラを動かし、胸から腹、腰へとズームで追っていく。
ライトアップされて浮き上がった裸身が白く輝き、艶かしくくねる様は、同性である姫子も、思わず生唾を飲み込む
ほどの色っぽさだった。
沙羅さんは、股間に潜り込んだ自分の手を、太股できゅっ!と挟み込むようにしながら、指をくねらせて快感を
送り込み続けている。
「んはぁぁ・・・んっ・・・くぅぅんっ・・・はぁぁ・・・あんっ・・・」
自ら送り込む快感に耐えかねて漏らす艶かしい喘ぎが講堂内に響く。
生徒達は水を打ったように静まりかえって、沙羅さんのオナニーシーンを見つめている。
姫子はゆっくりと回り込み、股間を覗き込むポジションに移動していた。
(うわ・・・濡れてる・・・)
このアングルからだと、秘裂を弄り回す指の動きと、沙羅さんの胎内から湧き出したぬめりがこね回される様子が
はっきりとカメラに捉えられた。
それがスクリーンに映し出され、声にならないどよめきの波が生徒達から沸き起こる。「・・・もっと足を開きなさい」
ちょっと興奮した感じの中年男の声が命じていた。
「んぁ・・・はい・・・」
沙羅さんは、M字型に足を開く。
(わお!丸見えだよぉ!)
姫子は顔を興奮に染めながら、心の中でつぶやく。
湧き出した淫蜜に濡れ光る、鮮やかな朱色の秘裂と、その上でしこり立ったクリトリス、更に、垂れ落ちた淫蜜に
妖しい光を放っているお尻の穴までが、姫子の構えたカメラのファインダーに飛び込んでくる。
見ていた生徒達の間にざわめきが走った。
(あ・・・もしかしたら、興奮しすぎてイっちゃった子とか、いるのかも・・・)
とか何とか思いながら、姫子は巧みに移動し、秘裂を弄り回す指の動きが一番良く見える位置にカメラを固定して
中継し続ける。
「ふあぁ!・・・あんっ!・・・あんっ!・・・あ・・・あ・・・あぁ・・・」
沙羅さんの指の動きが激しくなり、喘ぎ声も切羽詰ったものになってきた。
(もうすぐイっちゃうんだ・・・沙羅さん、こんな大勢の子供達の前でオナニーしてイっちゃうんだ・・・)
姫子も、自分で慰めたいという衝動と戦いながら、中継を続ける。
「やぁぁ・・・イっ!・・・イくっ!・・・イっちゃうううっ!」
声を裏返らせて叫んだ沙羅さんの指が、しこり立ったクリトリスを強烈に摘んで捻る。「ひいいいいいいっ!」
講堂内に響き渡る絶頂の声を上げて沙羅さんの裸身がのけぞり、硬直する。
ヒクヒクと脈動し、絶頂の証の濃厚な淫蜜をぴゅっ、ぴゅっ、と噴き出す膣口の様子を、姫子は余す所無く
中継していた。
「只今帰りましたぁ・・・って・・・あれっ?どこから帰ってきたんだろう?」
「おう、姫ちゃん、遅いじゃないか・・・あれっ?今日は休みじゃなかったっけ?」
取材準備をしていた本郷が尋ねる。
「え?・・・そうでしたっけ?」
「うん。確か連休取ってる事になってるんだけどな、まあ、出てきたなら丁度いいや、取材の手伝いしてよ」
「がってんだぁ!」
そう言いながら、姫子はなんだか釈然としないものを感じていた。
どこかに取材に行って、そこで物凄く興奮したような記憶がおぼろげにあるのだ。
その日の仕事を終えて帰宅し、シャワーを浴びようとした姫子は、腰と脇に残る、細い紐のような下着の痕に
首を傾げたが、その直後に淫魔との戦いがあったので、綺麗さっぱり忘れてしまった。
完
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