格安の代償3


「お…お願い…たすけて…」
普通に服をまとった大勢に囲まれ、美香だけが全裸で足を広げている。
皆が手術台に乗った患者を取り巻く医師団のように放尿後の美香を観察する。しかもほとんどが男性。冷静さをいまにも失いそうな目がぎらぎらと光っていた。
逃げ出そうにも身体は起き上がることさえできない。浴びせられるいくつもの熱い視線が電子レンジのように沸々と身体をたぎらせていた。
「…いや…いや…みないで…」
股間の向こうに人波が分かれた。そして全裸の少年が登場する。依然後ろには付き添いの女性が構えていた。そして良明は女性に押されて前へ進んできた。下にはステップがある。押されるがままに台に上がると、少年と美香の性器は同じ高さとなった。周りの男が言う。
「うん、ちょっと低いかな。でもまあ大丈夫だろ。」
やはり犯されてしまうのだ。童貞を捨てるための生贄に選ばれたらしい。昨日、道端ですれ違ったときに、この少年は自分を”指名”していたのだ。選んでくれたのは名誉なのだろうが、それにしてもこのような非人道的な状態で公開されながらとは。
もう決してこの儀式が中断する事はないのだろう。大声をあげてもおそらく無駄だ。集団の奸計である。観念するしかないのかと思った。
「…あ…あの…つけて…くださ…い…」
「ん?…なに?」
「…ひ…避妊…です…コンド…ム…つけて…ください…それに…あらっ…て…」
目をつぶると一筋の涙がこぼれ出た。自分から願い出る事が哀しかった。殺されるよりはましなのだ。
「あ、いや、スキンはつけないよ。せっかくの初セックスにそりゃあかわいそうってもんだろ。」
「…え?…」
自分の耳を疑った。意味が一瞬つかめない。コンドームをつけないということは…
「いっ!いやっ!」
美香は身体を振り回した。動かせる範囲でじたばたとせいいっぱいもがく。しかし手と膝を拘束されていては身をよじるぐらいしかできない。ツルツルした表面の台もよほどうまく出来ている様でいくら動いても身体は元の位置に戻る。
「いやっ!お願いっ!それだけはやめてっ!」
ひととおり暴れた後で美香は両脇腹を押さえられた。軽い力ではあったがもう下半身は動かなかった。手枷の鎖だけが壁からぴんと張っていた。
「生まれて初めて出す精液なんてそうそう味わえるもんじゃないぞ。」
「さ、ヨッくん…」
女性が良明の後ろにぴったりと張り付いて腰を押してきた。陰唇に触れるものを感じた。
「イヤアァッ!ゆるしてっ!」
入口がゆっくりと割り開かれていく。充分な愛液のため痛みはなかった。
亀頭がやっと隠れたときだった。少年の声を初めて聞いた。
「ああっ!」
…ビュルッ!
「イヤアーーーーーッ!」
内側に熱いものが当たるのを感じた。恐ろしい事実に身が震える。
「うっうっ」
「あらあらもう出しちゃったの?のけぞっちゃってかわいい…」
「イヤァッ!ヤァッ!中にっ!なかにっ!」
女は良明の顔を見ながらかまわず腰を押し付けてくる。ズブズブとペニスはめり込み、根元までぴっちりと収まった。
「ヤァッ!お願いッ!中に出さないでッ!」
内側で肉棒が何度も揺れる。律動するたびにペニスが大量の精液を噴き上げるのを肉壁が感じていた。
「あっああっ!」
「出していいのよ…これが射精…気持ちいいでしょ…」

やがて少年の痙攣が止んだ。童貞喪失の余韻を楽しむ周囲のものは一人残らず息を殺して一部始終を見守っている。
「気持ち良かったか?」
「…うん…」
「最高だろ。これでお前も一人前の男だ。」
「…うん…」
声変わりも迎えてないらしい少年の声と男達のつぶやきが脳裏に響く。美香はあまりのことに声も出ない。生まれて初めて中出しされた現実に打ちのめされていた。それも知らない男性にである。
「良明、まだ抜くなよ。」
「そうそう、ここで童貞を捨てるヤツは最後の一滴までと決まってるんだ。」
「これだけ若いんだからまだ勃ったままだろ。」
「俺もこいつもここでオンナを覚えたんだ、がんばれ。」
押されて後に引けない良明の腰はまだ美香にぴたりとくっついている。どこに置いていいかわからない手をあそばせながら少年は小さく喘いでいた。男達の言うとおりペニスは中でまだ固さを失っていない。
「さ、ここに上がれ。そのまま。」
ぐぐっと結合部分が押された。体重がかかり少年の上体が傾いてくる。
「ここを掴め。支えになるから。」
美香の胸両脇にある手すりに、男達は少年に握らせた。そしてバチバチとバックルを外す音が聞こえ、美香の尻の、やはり両脇の部分が取り外された。これで美香の尻は大きさぎりぎりの台の上に乗っかっているだけになる。そしてその両脇は外されたことによって、少し低い窪みとなった。
男達は続いて少年の膝を持ち上げる。
「ここに…乗れ…ほら…」
少年の膝がその窪みに納まった。二人は完璧な正上位の体勢になった。
「あ…あ…」
美香はこのオブジェの役割がようやく理解できた。たまたま犯されたのがこの上だったのではないのだ。これは女を犯す、そのためだけに造られた台なのだ。
「い…いや…やめて…こんなの…アッ!」
「ああん、根元まで入ってます…」
結合部分に熱い息を感じた。女が顔を近づけて見ているのだ。同姓に、挿入されている部分を間近に見られている羞恥に、さらに火が付いたように顔が熱くなった。
「女の良さを教えてやるよ。」
「あっ…アンッ!」
手が伸びていきなり乳首がつままれた。それを合図に周りからいっせいに手が伸びて美香の身体をところかまわずまさぐり始めた。
「ヤッ!ヤッ!…ハァンッ!」
「やはりもう火が付いてるな、感じさせてやるよ美香。」
くすぐったい感じがすぐに官能の炎に変化していく。胸は揉みしだかれ、その上で別の手が乳首をこねる。腹も脇腹も脇の下でさえ、無数の手が吸い付くように触り揉む。上げた両足も同じだった。美香は全身を愛撫されている。
「アンッ!…アッ!…ヤァッ!…クフゥンン…」
周囲の男達は無言で美香を触り続ける。美香の喘ぎ声だけが響く中、突然良明の声が割り込んできた。
「あっ!うあっ!…なか…中が…動くっ!」
「はっ!ハアァッ!」
「そうだ、動いてるのがわかるだろ。」
美香は良明のほうが動いているように感じていた。しかしそうではないらしい。自分が動いているのだ。蠢く肉壁が、中のペニスが固さを取り戻していくのを感じる。
「美香も欲しくてたまらなくなってるってことだ。感じさせてやれ。少しだけ抜いてやるんだ、そうすればひとりでに腰が動く。やってみろ。」
「う…うん…」
「アッアァッ!」
ずるるっとペニスが引かれ、中を擦る。肉壁が後を追うように絡みつくのを感じ、結合を楽しんでいたのが自分のほうだった事を美香は全身をまさぐられながら改めて実感した。
「ふっ…ふっ…」
トンッ…
「アアァッ!」
再びペニスが入ってきた。脳天に甘い衝撃が走った。襞が絡みつくのは突き入れられた衝撃による振動のためと思いたかった。
「ほら、ひとりでに腰が前に進んでいくだろう?それを続ければいいんだ。簡単だろ?」
少年はこくりと頷くと会得した動きを実行に移した。初めは確かめるように恐る恐るだったが、突き入れるのに絶好の造りをした台のためにしだいにそのピストン運動は速さを増していった。
…たん…たむっ…たんっ…
「アッ!アァッ!アァッ!」
「…き…気持ちいいよぅ…」
「そら、じゃ今度はここを掴め。」
男達は良明の両手を取り上げると、前に伸ばして美香の頭のところの壁にある取っ手に掴まらせた。少年の顔がすぐ目の前上に来る。一緒に腰も前に来たので結合部分もろともさらにせり上がる。いっそうペニスは角度をつけて挿入される事になった。
そして前にもまして少年は手と膝を支点にして楽にピストン運動を穴の奥深く向かって押し付けてくる。幼い吐息が美香の顔を包んだ。
…たむっ…たむっ…たむっ…
「アンッ!アンッ!アンッ!」
上では少年が眉間に皺を寄せて幼い顔に汗をたらしている。しかし下に目をやると下半身を別の生き物のように本能のまま動かしているのが、なんとも言いがたいギャップを感じさせた。
そうしているうちに黒いものが少年と美香の間に割り込んできた。男達が頭を滑り込ませてきたのだ。ごそごそという感触とともにいくつもの頭部が割り込んでくる。手前に見える二つの頭は胸のふくらみの上に陣取った。そしてそれぞれの唇が開くと美香のかわいらしい二つの乳頭がその中に潜り込んでいった。同時に他の頭からも口から舌が出たことを肌が感じた。
「アアッ!ヤッ!ヤッヤッ!そんなっ!そんなっ!」
美香は全身を大勢から一斉にしゃぶられた。胴体だけではなく、開いている腿や足、腕や脇の下まで唇が吸い付いていた。頭の入りきらない箇所は指が這い動いている。すぐ前にある四つの目が乳房を含みながらこちらを見ている。乳首がコロコロと舌に弄ばれているのがその二人の頬の蠢きでもわかった。時々見えるピンクの突起は唾液できらきらと光っていた。
大勢のチュバッチュバッと吸い付く音、時折ジュルルッと吸い上げる音の他には二人の喘ぎ声しか部屋に響くものはなかった。
そしてつんざくような少年の断末魔が目の前を横切る。
「どうした良明。」
「…す…すごい…すごいぃっ…」
「だからどうした。」
「すっ…吸い付いてくるっ…動け…ないっ…」
「ハァンッ!…ヤァヤァッ!…アゥンッ!…」
「だらしないぞぉ。これぐらいでネを上げるな。」
「だって…だって!…だっ…だっ…だめ…らめ…ら…」
口を大きく開けた少年が体をぶるぶると震わせた。
その震えは膣の中まで響き、灼熱の液体が子宮口に降りかかってきた。
「アッ!アッ!なかっ!なかっ!ダメッ!ハウンッ!なかにっ!ダメッ!」
「あぁっ!吸い付いてくるぅ!助けてっ!搾り取られるぅ!」
「アッ!ヤッ!もう出さないでっ!」
少年が体を震わせるたびに精液が中に飛び込んでくる。二人揃って泣き叫んでいた。
「もうっ!もうみんなやめてっ!死んじゃうよっ!」
やれやれとばかりに一斉が口を美香から離した。
ほっとしたのもつかの間、そのとき立ち上がった皆の中に混じって異様な人物が一人いるのが見えた。その一人はビデオカメラを持ってこちらを向いていた。
「!…なっ…」
「童貞喪失の記念だよ。」
「…な…なっ…」
「すげかったな。喘ぎ声もばっちり録れたよ。」
美香はあらん限りの叫びをあげた。しかしなぜか身体にぞくぞくと甘い痺れが走り、いっそうの蠢きを見せた膣に少年が低く呻いた。

そして動けずにいる良明を一同は起こしてやった。取っ手から手を離させるのに一苦労したようだ。
起き上がった少年は体をぷるぷる震わせて呆然としていた。寒さにかじかんだように手を空に泳がせている。周りが手を貸して上げなければそのまま転倒してしまうだろう。時折上げる小さな悲鳴はいまだ蠢く美香の膣に反応してのものだった。
そしてやっとペニスが抜き取られた。二人同時にがくんと体から力を抜いた。しかし美香のほうは倒れたといっても依然頭は起きた状態である。そのため自分の股間がありありと見えた。
膣から精液がごぼごぼと湧き出た。少し垂れていた腹部に向かってそれは合流し、臍に水たまりとなっていく。量の多い白濁はすぐに脇へと垂れ、だらしなく地面へと落ちていった。途端に辺りにその匂いが充満する。尻から肛門へと後ろへも伝う精液を感じながら、美香は改めて男性の精が中に生で放出された事を知った。
もう絶望するしか残された道はなかった。一部始終をビデオに撮られては警察に駆け込むこともできない。しかし絶望するしかないはずなのになぜか身体が熱い。ビデオカメラを見た瞬間から、いやそれ以前からその兆候はあった。レンズと大勢の視線が向けられてるのを見ると身体がぞくぞくする。抵抗できない奇妙な重苦しさと、それに打ち震える反応を見せるこの身体に違和感を覚えた。
(…こんな恥ずかしい目にあってるのに…どうして…)
股間に目をやるとまだ少しながら膣は白濁を排出していた。そしてその向こうを見て驚いた。少年のそれはまだ萎えていなかったのである。

「気持ち良かった?可愛かったぁ。」
そう言うと女はまだ震える少年の胸に食らいついた。
「あっだめっ、さ…さわらないでっ」
ペニスに伸びた女の手を必死に振り払い悶えた。手首をつかまれたその手がもう片方の乳首を愛撫する。
「どうしたんだ、もう降参か。」
「だ…だって…」
「気持ち良かったか?」
「…う…うん…すごかった…」
「腰が抜けそうだったか。」
「ぬ…抜けてます…」
一同が静かに笑った。皆が良明という少年を好く思っているのが垣間見えた。
すべての儀式が終了したのだ、と美香は思った。ここを出たらすぐにバスにでもタクシーにでも乗ろうと思った。荷物なんてどうでもいい。早くここを出たかった。しかし次の一言でその目論見は崩れる事となる。
「よし、じゃあ最後の一回にしよう。」
「…え?…」
美香と良明と女の三人が同時に声を上げた。
「…だ…だって…」
「…もう…お願い…やめて…」
「…ヨッくんもう…これ以上は…」
「…うん…もう…できないよ…」
男は落ち着いた声で言った。
「真由美、例の手を使ってやれ。」
女の名前が初めて出た。真由美は絶句しているようだ。
「え…でも、初めてのヨッくんに…」
「初めてだからだ。なあに、男は24時間作り続けるんだ。良明ぐらいの歳だったらお前の分はすぐに作り始めるよ。思う存分出させてやれ。それができるのは真由美、お前だけだ。」
「その通りじゃ、お前ならできる。」
その声はずっと後ろで見守っていた老人のものだった。
「…でも…」
「恥ずかしいのか?真由美のそのはしたない技はほとんど誰も見たことがないからな。俺だって噂で聞いただけだ。まさか良明にするとは思っても見なかったか?だからこそここにお前を呼んだんだ。」
「あ…あ…」
真由美の顔が紅潮していった。なにがなんだかわからないのは良明と美香である。その他のものは知っているような顔振りだ。その興奮振りに美香はいっそう不安になった。
「真由美、やってやれ…」
「…は…はい…」
緊迫感のために少年のペニスは少し萎えかかっていた。真由美はそのペニスに手を添え、やさしく言った。
「…ヨッくん…あたしにまかせて…」
真由美はそのまま少年の後ろに回り首筋に食いついた。
「はぁんっ」
少年が女のような声を出した。のけぞる姿に美香はぞくっとした。
真由美の手は少年のペニスをやさしくさすっている。そしてその向こうに動きがあった。真由美がもう一方の手で後ろから睾丸を揉み始めたのだ。
「あうっ…く…くっ」
「前と後ろからで気持ちいいでしょう?はむっ」
やがて前から手が離れるとペニスは睾丸の動きに合わせてぴくんぴくんと動いた。屹立は完全に戻っていた。
「よし、勃ったな。」
男達は再び少年の身体を支えると亀頭を美香の膣にあてた。真由美が口ででも果てさせてやるのかと希望を持っていた美香は落胆した。
「いやっ、も、もうやめてっ、せめて中は…う…ウァッ!」
ズプンと抵抗なく、精液でドロドロの膣にペニスは入ってきた。
「いやっ!もうやめてっ、犯さないでっ」
「だめだよぉ、もうできないよぉ」
また注ぎ込まれるのかと絶望したが、もうこの少年は出せないだろうという思いもあった。男の生理ぐらいは知っている。限りはあり、当の少年が証言しているようにもう枯渇していると信じた。
男達は少年の手を腰位置の取っ手に掴ませた。しかしその手は数人に上から押さえられた。これで良明さえも体勢を崩せない。逃げる腰もペニスが抜けきらないように、しかしピストン運動はできるような余裕を持って押しとどめられていた。
「もっ、揉まない…でっ…うっ…」
首筋にあった真由美の頭は、いま少年の向こうに隠れている。動きからするとどうやら背中を舐めているようだ。ときどき見え隠れする真由美と目が合う。恥ずかしさをこらえてるような悩ましい目だった。
少年は背中を滑る舌技と、睾丸への手技に体を震わせる。ひくひくと中でペニスが動いていた。そしてやがて少年の腰はぎこちなく動き始めた。
「あっだめ…」
再び肉棒が内襞をぬめる。ほんの少しの休止で再度性交可能な状態になった少年の若さにたじろいだ。しかし奥まで腰は入って来ない。差し込んだままでこわごわゆっくりと出入りするだけの動きにささやかながら安堵はできた。
「…お…お願い…良明…くん…もう…出さないで…」
初めて名前を呼ばれた少年が細く瞼を開いて美香を見た。顔を縦横にぷるぷる震わせて言った。
「…うん…うん…もう…もう…だめだよ…」
背中に見えていた真由美の頭が徐々に下にさがって、そして隠れたそのときであった。少年が叫んだ。
「あっ!あっ!そんなっ!そんなトコっ!」
ぐっと固くなったペニスと叫びになにが起こったのかと思った。見るともまれる睾丸の向こうに真由美の首すじが見えた。
「汚いよっ!くあっ!お尻なんてっ!舐めちゃだめっ!」
少年は真由美に肛門を舐められているのだ。ぶるぶる少年の身体が震える。しゃぶり吸い付くいやらしい音が向こうから聞こえてきた。
「あっ!吸っちゃやだぁっ!うぁっうぁっ……かぁっ」
耐えていた少年の開いた口がさらに大きくあくびのように開いた。
「…しっ…し…し…たっ…」
声にならない絶叫を上げている。美香は恐ろしくさえなった。それを見越したように男が言った。
「美香が怖がってるぞ。真由美、良明がなにをされてるのか美香にも教えてやれ。」
「…んあい…」
少年を離れた真由美の顔が下がった。
「えっ?…いや…いやいや…いっ!ひいやっ!」
べちょっと尻の穴に温かいものが被さってきた。
(おっ!同じ女性にっ!おしりっ!)
表面がまんべんなく舐められ入口を中心に吸われる。じゅるじゅる音を立てながら辺りを唇で挟み舌で柔らかくしていた。
「やっやめっ…あうっ汚いから…やめてっ…へっ」
舌が穴の中心をほじくる。真由美の舌技にその部分が溶けていくようだ。
そして異様な愛撫に、抵抗していた菊がたまらず力を抜いた。その途端、見越していたかのように開いた肛門に舌が分け入ってきた。
「くあっ!あっ!」
今度は美香がその表情をする番だった。口をかぱっと大きく開け、舌をさまよわせながら喉で必死に息をする。
「あ…な…なか…らめ…らめない…で…」
長い舌が奥まで入り、肛門の内側をあらゆる方向になぞる。くわえ込まされた男根の脇から、真由美の目がこちらを見ている。どこが感じるのか美香の反応を見ながら舌を動かしているようだ。同姓に性的器官とはとても思えない部位を愛撫され、その妖しい快感に混乱していた。
「あ…あ…また…動いて…」
少年が訴えても美香は自分を止める事ができない。うねうねとペニスに絡みつく肉襞を自分でも理解していた。
真由美の口がやっと離れてくれた。退くときに多少の便意を感じ、漏らさないように力を入れなければならなかった。連動した強い締め付けに少年がさらに呻く。
「どうだ。」
「…んはっ…おいしいです。二人とも…ヨッくんは朝してきたからなかったけど、美香さんのほうは中にいっぱい…」
その言葉に慄然とした。なにを言ってるかなど聞く必要もない。排泄物まで味わわれたのだ。恥ずかしさに頭がおかしくなりそうになった。
「そうだろうな。さ、二人ともリラックスさせてやれ。」
真由美は良明と美香、交互に尻をねぶった。二人は交代で身体を震わせ、悲鳴を上げる。代わりばんこに性器が痙攣するのをお互いは感じ取った。
「ああっ…やめ…やめ…ああ…ああ…」
どんどん肛門が揉み解され柔らかくされていく。いくら固く閉じても簡単にこじ開けて舌は生き物のようにねじ入ってきた。中に溜まった排泄物の存在に気が狂いそうだ。
二人は交代で口を大きく開け喘ぎ続ける。そのうち汗を吹きだしながら少年が叫んだ。
「ああんん、もうやめてっ、お姉ちゃん、やめてっ!おぅっ」
またも美香は慄然とした。なんとこの二人は姉弟なのだ。信じられない。真由美は血の繋がった弟の肛門に舌を入れてるというのか。SEXを見守るだけでも異常なのに、目の前で行われているこの変態的な異常行為に悪寒さえも覚えた。
真由美がじっと見ている。目を離せない。美香が事実を悟ったのに感づいたのかさらに長い舌が美香の中をまさぐる。
やがて真由美は睾丸から手を離してその人差し指を根元まで丹念にしゃぶった。周りの男達がどよめいた。
「おおお、始まるぞ。」
そして再び美香に顔を埋め、手は少年の尻に隠れた。
「…あああっ!」
少年がいっそう高い声を上げた。二人の性器が同時に震えた。
「いやっ!なにっ?お姉ちゃんなにしてるのっ!」
「ほう、これが噂に聞く真由美の前立腺責めか。まあ外からじゃどんな動きかわからんが良明を見れば一目瞭然だな。痛みを感じさせないトコなんかさすがだよ。」
「あ…あひあおうおあいあう…」
(な…なに?…ゼンリツ…なに?)
おぞましくも真由美の指が少年の尻に入っただろうことはわかる。しかし少年が不思議なほど予想以上の反応を示していた。なにが起きてるのかわからないまま、美香は不安になってきた。
とうとう良明の口から涎がこぼれ出た。少年は気にせず、それともかまう事すらできないように身体を震わした。あまりの衝撃にもはや腰を動かすこともかなわぬようだった。
「ヨッくん、ココこんなに膨らましちゃって…かわいい…」
「ううぅっ!…あっあへっ…へっ…」
次に見た光景は、真由美がまた人差し指を改めて口に入れているところだった。上を向いてしばらくいやいや首を振っていたが、やがて恥ずかしそうに頷くと今度は中指も一緒に二本まとめてしゃぶりだした。
「ヨッくん…おねえちゃんが出させてあげるね…我慢しないで全部出しちゃっていいからね…」
丹念にしゃぶりながら真由美は美香を見ている。そして口から出すと良明と美香の間に手を伸ばしてきた。美香の身体がビクンと揺れる。指は二人の結合部をなぞった。混ざり合った二人の分泌液を指になじませているのだ。
糸を引きながら去っていった指が再び少年の尻に伸びた。少年の顔がまた苦悶の表情に舌が伸びる。
「あぁっ!…へえっ!…へええっ!」
「ほら、こんなに広がっちゃって…指二本も…」
「ら…らめっ!…えはぁっ…」
「ヨッくん…イキなさい…」
そう言うと真由美はまた美香の尻に顔を埋めた。
「ハアァンンっ!アハァッ!」
舌は出たり入ったりを繰り返した。すっかり柔らかくなった美香の肛門は抵抗する術もなかった。自然とそのリズムに連動して膣がむにゅむにゅと動いてしまう。美香は動かぬ少年のペニスを膣でしゃぶらされているようなものだった。真由美の口と手からにちゃにちゃいういやらしい音が奏でられた。
それから10秒も経たぬうちに少年が変な声を出した。びっくりしたともしゃっくりともつかぬ声だった。それと同時に結合部に熱いほとばしりを感じた。
「やめっ…てっ!…もう…中には…ハァッ!」
精液は何度も出た。いや、何度もというのは間違いだ。すぐに断続的な流れは連続的なものに変わった。熱いものがドクドクと流れこんでくる。
「い…いやっ!…おしっ!…おしっ…こっ!」
「射精だよ。オシッコじゃない。全部精液だ。」
「やっ!…なか…なかにっ!…なかにぃっ!…」
腰を動かすことなく、少年は美香の中に放尿のように射精していた。真由美の舌のおかげで、膣はそれをおいしそうに飲み込んでいた。
「抜いてっ!抜いてっ!」
たちまちその量の多さに内部が圧迫され始めた。行き場を失った白濁が結合部から溶岩のように流れ出した。少年は口の縁に泡を浮かべながら、もはや言葉にならないうめきを発していた。
「おねがいっ!まゆみさんんっ…もうやめてぇっ!」
精液が子宮の中までも満たしてくるのを感じながら女に助けを求めた。間接的に美香の中に射精させているのは真由美なのだ。それでも真由美は執拗に美香の肛門を責める。飛び出そうとする排泄物を舌で何度も押し返していた。自分の指と美香の膣を使って良明の精をすべて吐き出させようとしているのだ。それを証拠に、結合部から吹き出す精液を目がもの欲しそうに見ている。
「と…とめ…誰か止めてぇっ!いっぱい…いっぱいなのぉ!…」
「おいっ!気絶!まゆみっ、気絶したっ!」
見ると少年の目が裏返って白目を向いていた。それでやっと真由美が離れてくれ、ぐたっと美香は崩れ落ちた。
もうすべてが終わりだと思った。死ぬしか道は残されてないように感じるほどだ。姉弟に責められたということが、ここにいる一同がなにがしかの絆で結ばれているような気にさせる。彼らはある特定の集団なのだ。警察に駆け込んでも口裏を合わせられるだけのような気がした。

男達は良明を大勢で支えながら起こしてやった。二人の身体が離れると途端に膣から濃厚な白い精液がごぼごぼと零れ出た。ひくつく膣が力ない水鉄砲のように、数度白濁を吹き出す。まるで美香のほうが射精しているようだった。
「おい真由美、弟の後始末。」
台から降ろされぐったりした少年をあたふたと見守っていた真由美がそこに目をやった。そして良明が安全に運ばれていくのを見て近寄ってくる。喉をゴクリと鳴らしていた。
「あ…あ…ヨッくんの…」
「ま…まさか…ァウッ!」
真由美の口がその部分を覆った。暖かな感触が性器に被さる。真由美は周辺を舐め取り、口をすぼめてチュゥチュゥと吸った。
それまで激しい動きのなかった半ばじらされた状態のそこに、突然粘膜同士のそれも同姓の愛撫を受け、被虐的な官能の渦に美香は絡めとられていった。なおも真由美の舌は滑り入って、中に残った精液を誘おうとしていた。
「んん…ちゅ…んぐ…んぐ…んん…」
「アハッ…クンッ…ヤハンン…」
「おいおい、イカせちまうなよ真由美。」
「本気でされちゃ俺達も形無しだ。」
ハハハと全員が笑うと、真由美は美香から引き剥がされた。奥のベンチに運ばれた良明に駆け寄り、頭を膝に乗せて老人と一緒に介抱するのが見えた。
長時間に渡り絶頂をじらされ続けた美香の身体はすでに燃え盛っていた。
「ありがとうな美香。良明は最高だったと思うよ。」
「しかし無茶するなぁ、初手から前立腺かよ。道間違わねえか、良明。」
「真由美がいるからできたんだ、良明はホモにもインポにもならんよ。真由美がそうはさせない。いや、させてくれない。」
一同がまた笑った。和気あいあいとした儀式終了と、すべて終わって開放される雰囲気に安心して、美香も合わせて顔が少しばかりほころんだ。
「そうだな、さて今度は美香の番だ。」
「…?…」
「良明ひとりばっかりで悪かったな。これからはちゃんと責めてあげるからな。」
「…?……え?…」
なにを言われたのかすぐにはわからなかった。”まさか”という悪い予感が頭をよぎる。ほころんだ顔がまたこわばった。男達全員が、服を脱ぎ始めたのである。
「…な…なに?…なん…なんですか?…」
男達はたちまち上半身裸になった。そしてすぐにズボンのベルトに手を掛ける。
「…ま…まさか…そんな…」
何の躊躇もなくパンツまでも脱ぎ去っていった。あまりの事態に美香は目を閉じられなかったが、やり場に困った。全員の股間が固く上を向いているのだ。見上げれば男達が突き刺すように自分を見ている。大勢の目と男根に見つめられ、美香は恐怖のどん底に晒された。
「いやっいやっ」
いままで主にしゃべっていた男性が台に上がってきた。美香は台の上で力なくもがく。亀頭が膣にあてがわれ、その空しい抵抗もそこまでだった。
「あっ、いやっ!やめてっ!」
「犯してやるよ美香。みんなで。」
ずぶずぶと肉棒が襞をかき分けてきた。男は早速とばかりに取っ手に掴まりピストン運動を始める。
「お、おおっ、こりゃ…」
「アハッ!…ウンッ!…ハァァッ!」
するとまもなく男がウウッと呻いた。熱いものが中ではじけた。
「イ…イヤッ!イヤッ!…イヤッ!」
「はやっ」
「速いよっ速すぎるよお前っ!」
「け…けどなあ。」
「速いのが参加条件とはゆってもお前、はやっ」
「つ、次おれ」
ゲラゲラとはやしたてる声の中で台の上の男が入れ替わった。他の男達はそれぞれに激しくお互いを指差して順番を確かめ合っている。膣を割り開かれながら美香は思った。
(ま…まわされる…こんな大勢に…輪姦されるっ!…)
それを確信した瞬間だった。身体の中を電撃が走りぬけた。被虐感と共に言い知れぬ官能の波が押し寄せてきた。
「イヤッ!ンクッ!クッ…クゥッ!」
男達は美香の背中がのけぞり浮き上がるのを見た。
「おっイクのか?」
「こ…こりゃ…たまらんっ…おっ…オオッ!」
「クックッ…キゥッ」
またすぐに男は美香の中に射精し台を降りた。
「やりぃ、最初にイカせたぜぇ。」
「待てよ、まだイクって言ってないじゃないか。」
「なんだよ、みんな見たろぉ。」
「だめだめ、賭けは終わってない。なあ、みんな。」
なんということだ。男達は自分を絶頂に誘う事を競っている。しかしなぜかそれを知らされたことで、さらに身体が反応を見せた。たったいまイッたばかりなのに、またされたらすぐにでも達しそうな気がしているのだ。そして皆を頷かせた男が次に上がった。
「みんなもちゃんと言わないから美香も言わないのさ。ちゃんとイクときはイクって言うこと。な、美香。」
白濁を吐き出す膣にペニスがまた押し込まれた。その男はすぐに取っ手を美香の頭上に持ち替え、体重をかけて激しく腰を振った。
「あんっ!あんっ!んんっ!」
男はいろんな角度をつけて突いてきた。ぐちゅぐちゅといやらしい音がする。そして押し付けたまま腰をグラインドさせると挟まれたクリトリスが陰毛の中で擦られた。あっという間だった。
「イイイイッ!イクッ!ヤッ!イクッ!」
「うわ、すげっ、締まるっ」
「イクッ!イクッ!イクッ!」
「あ…だめだっ…」
まん前にある男の顔がしかんだ。うっうっとうめきながら射精している。
「イッ!…クッ…イクッ!」
「うわわ、搾り取られるッ」
男が満足して抜き取るまで美香の身体は浮いていた。がくんと背中が落ちて、美香は強姦されて絶頂に達した自分を情けなく思った。
「やったあ、これで文句ないだろ。」
「ふん、美香にはイクと言えって言っときながら、自分はその間もなかったな。」
「あれ、言わなかったっけ?」
場内に笑いが溢れる。和気あいあいとした雰囲気がかえって異常だった。
一方美香の身体は全然静まらなかった。そしてやっと両手の拘束を解かれた。もう抵抗する気力も失せた手はそのまま掴まれ、両胸脇に居た男二人のペニスを握らされた。そして次に顔そばに居た男がやはり二人、両側から頬に亀頭をめり込ませた。
手に二つ、顔に二つ、いまにも射精しそうなヌルヌルのペニスが熱い。平静に戻ろうとした手前で、官能のエンジンが再スロットルをかける。
(そんな…わたしなんでっそんなっ!)
台にはまた別の男が昇ろうとしていた。
「うあ…も…もう…ううっ」
もうそこは神経が剥き出しにされたようだった。かまわず男はペニスを推し進めてくる。
突然目の前が大きいものに遮られた。頭後ろにある階段に、さらに別の男が上がって美香の顔を自転車のように跨いだのだ。男性特有の体臭がきつく漂う。焦点が合うとそこにはペニスが鼻先に突きつけられていた。
「あうっ…やっ…うぐっ」
閉じられない唇にそれがまっすぐ入ってきた。口でするのは初めてではないが、このように男のほうから入れられるのはそれまであったはずもなかった。
「ぐぐっ…ぐっ」
あっという間に口のほうの男は果てた。抜きもせずどくどくと精液を流し込んでくる。
「えっうえっ!オエェッ!」
唇から大量の白濁が飛び散る。口の周りがドロドロになって、強烈な匂いが立ち込めた。そしてまた左に退いた代わりに別の男が右から顔を跨ぐ。違う味が口の中に入ってきた。
「ぐっうぐっ…ウウゥーーーッ!…ンムゥゥーーーッ!」
そうしてるうち下のほうから快感が駆け上ってきた。美香はまたも昇りつめさせられた。そして同時に口の中で暴発が起こる。
「ぐっぐぐっ!…ゴクッゴクゴクッ…ゴクッ」
美香は流れてくる精液を飲み込んだ。男の尻の下で喉が波打っていた。口から抜かれてもまだ打ち付ける男は静まっていない。
「イッイッイクッ、イクゥ!」
「俺のも…飲めっ」
光が戻ると今度は頭を横に向かされた。頬に当てられてたペニスが暴発して唇脇を精液が横切る。そのまま口中に滑り込みペニスは残りを流し込んだ。
「んぶ…ゴク…ングッングッ…ゴクン…」
うなじに熱いものが当たった。もう片頬に居たものも後ろで射精している。
顔が開放されると今度は握っていたペニスが近づいてきた。男達は美香の拳ごと握り、しごいている。のけぞって閉じられない口めがけて、その二本のペニスも射精してきた。
「あぶっ…いくっ…ゴクン…いくっ…ゴク…」
方向が定まらず、顔中いたるところに精液が降りかかってきた。手に伝わる感触と共に幾度となく白い線が頬や額、舌をめがけてくる。二人分の精液は大量で美香は片っ端から吐き出しては嚥下した。そのころには膣の中でも射精が起こっていた。すくなくともこの瞬間、美香は同時に3人もの男性から精を放たれていた。
「…あう…うぅ…」
男達が離れたあとも美香は喘ぎながら四肢をびくびくと痙攣させていた。味覚と嗅覚を支配するのは精液のものだけだ。膣からはいつまでも白濁が流れ落ちる。それでもなぜか官能はバウンドするようにまた昇ろうとする。全身の血液が全速力で身体中を駆け巡っていた。
頭の横でまた男がステップに足をかけたとき足の向こうで声がした。
「どいてどいて。」
「おい、おっさんマジかよ」
人波を掻き分けたのはあの初老の男性だった。全裸である。
「あう…や…う…」
身体を見れば思ってたよりずっと老齢らしい事がわかった。老いてしまったしわがれた身体にはところどころにシミがあった。台に昇るとこれ以上なく黒ずんだペニスが凶器のように持ち上がっている。しかも見たことがないくらい太いものだった。
「まだまだ現役じゃ。」
「や…やです…おねがい…」
親、いやまかり間違えば祖父といってもいいぐらいの老人である。前傾姿勢も危うく肩を周りから支えてもらっているほどだ。
「まぐわうのは久しぶりじゃがな。」
「そ…そん…ひっ…ひぃ」
ぐにょりと弾力のある肉塊が入ってくる。はちきれそうなほど膣口が広げられた。
「ハンッ…き…つ…」
「おお、きゅんきゅん締めつけてくるわい。たまらんのう。」
老人はゆっくりと腰をゆする。余裕のないきつさに襞がめくれ上がりそうだった。
「どうじゃ、感じるんじゃろう?」
美香は喘ぎながら力なく首を振った。
「ほほっ、やはり認めたくないんじゃな、結構結構。よく聞きなさい美香、これからしばらくの間、美香は男達のお相手をするんじゃ。言う事は何でも聞かなければならん。とはいえ嫌がっても拒否する事はどうしてもできないから気にする事はないがな。」
美香は泣き顔で首を振り続ける。とんでもない言葉が頭に侵み入ってくる。しかしそうこうしているうち、美香の腿が震えだした。
「おお、わしのでもイクか。敏感じゃな。」
「あっいやっ…だめ…くっ…くっ」
公園のベンチで日向ぼっこをしてるのが似合いそうな老人にまで犯されていることを知りながら美香は身体をビクビクと震わせた。
「おい、じいさんイカないぞ。これじゃキリがない。まゆみ、まゆみっ」
真由美は、服は羽織っているが胸をはだけた状態でやってきた。開いたブラジャーがなまめかしかった。そして陰に隠れると先ほど良明にしてやった行為を老人に施し始めた。たちまち老人の表情が緩む。
「手っ取り早くイカせてやれ。」
「いいなあ、じいさん、孫にこんなことしてもらえるなんて。」
「ばーか、真由美に技を仕込んだのはじいさんなんだよ。」
またも驚愕の事実に美香は戦慄を覚えた。どうなっているのだ。なんなのだこの連中は。
やがて老人の眉間に皺が寄った。途端に中のペニスが一気に膨らんだ。内臓が引きずり出されるような感じだった。
「あっいやっ大き…いっ…おじい…さん…まって…まゆみさん…やめて…」
「オッ…オオッ…」
「やっ…ヤッ!…イクッ!…イクイクッ!」
生温かい精液が膣中に踊った。ペニスが一気にしぼむ。ひとりでに膣から飛び出して精液がその後を追った。
「も…もう…終わりにしてください…」
「そうだな、終わりにしよう。」
意外に素直な返答に驚きもしたが、それよりも安堵感が美香を包んだ。
(おわ…り…終わりだ…)
周囲の男達も素直に下がり、ベンチのほうへぞろぞろと固まっていった。しかし足の拘束はそのままだった。
見渡せるようになった部屋の隅っこで、真由美がベンチで寝ている良明の股間に頭を伏せていた。良明が喘ぎながら足を頭に絡め、浮いた尻に真由美の手が添えられ動いていた。
そしてその向こうに男がひとり、壁に手を掛けている。こちらを向きながらスイッチのようなものを触っていた。
「ここにいるみんなは終了だ。美香、ここからはフリータイムだ。」
「…え?…」
男がスイッチに手をかけるとブザーのあとにものすごい轟音がした。上の隙間から光が差し込むのが見えた。壁が下がっている。四方の壁が下がっているのだ。
「…?…え?…」
いままでの喧騒に囲まれてて忘れていた。すりガラスの窓に人影がまだ居た。
「…え…まさ…か…」
最悪の予感がする。壁が落ちていくと無数の黒髪が見えてきた。
「いっいやっ!」
痺れた身体をやっと起き上がらせ膝に手を伸ばした。しかしツルツルする台のためになかなかベルトをつかめない。ようやくつかめてもバックルは裏にあった。
壁はどんどん下がった。男達は上半身に何もつけていなかった。そしてさらに下がると無数のペニスが現れた。全員が生まれたままの姿だった。
「イヤーーーーーッ!!」
懸命にバックルに触ろうとしてもあまりの人数に手が震えて使い物にならなかった。そして壁が地面に収まるのも待たず、男達は飛び越えてベンチの人を掻き分けなだれこんできた。
「イヤアァッ!ヤメテェッ!」
肘をたやすく掴まれ、美香は再び台に寝かせられる。あっという間に飛び乗った男が入れたと同時に中で射精した。
「ダメェェッ!…ヤメテェェッ!」
ぎゅうぎゅう詰めの状態で何本ものペニスが美香の身体に触れる。次々に男達は果て、美香の身体に精液をふりかけては後ろの面々と交代した。引っ張られる髪でしごいている男もいる。頭皮に熱いものがぶち当たった。両手は男達に隠れ、見えないペニスをしごかされる。次々に手はドロドロしたもので包まれていった。
「イヤーーーーッ!!」
―――――――――――
関原はタバコをふかしながら、その様子を遠くから眺めていた。
まるで獲物に群がる鳥達のようだ。もう美香は人だかりの中に見えなくなっている。次々に男が群れの上に顔を見せるたびに聞こえる叫びが滑稽だった。
美香の頭と思われる位置にもう一人のケモノが上に飛び出た。そこで女の叫びはくぐもったものになり、消え失せた。


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