「羞恥都市・ウォームビズ」


 最近の寒波によって、葉塚市の燃料問題は深刻な危機に直面していた。
 (無意識下において)辱められる為に薄手のラインがくっきり浮かび上がる服を着、室内ではそれすらも脱がされて数多の恥辱行為を受けることが多い葉塚市では、例年暖房に使われる電力・燃料が膨大な量になることが多い。とりわけ冬場は屋外での行為は控えられ、屋内での恥辱行為に重点が置かれ、イベントごとが起これば各家庭でオールナイトで励まれるので、暖房の使用量は葉塚市外よりも格段に多い。
 そのような状況へ、今年は十年に一度の大寒波が来るという。このままでは都市機能の低下に繋がる恐れもあるため、葉塚市内では暖房の使用を軽減させるための対策が色々と講じられていた。

 その一つとして取り上げられたのが「ウォームビズ」だった。



「…………………………」
 ―――見られている。何人もの男性に、学生に、中年に……意識のし過ぎだと思えばそれだけのことなのだけれど、バス停の列の最前列に並ぶ美琴の中では、コートに覆われた豊満な双尻が男たちの性欲を駆り立ててやまないと言う想像が纏わりついて離れなかった。
 膝下まで覆うロングコートとブーツの組み合わせは、別段暖かそうと言う服装ではないものの、無性に感じてしまう視線に合えるように太股をよじり合わせている美琴は首まで赤くなるほど体を火照らせている。何度経験しても慣れる事の無い視姦行為は緩やかに波打つ長い髪の美女をゆっくりと蝕み、きめの細かい美しい白肌に汗をにじませていった。
(や…あっ……大勢の男の人の前で…こんな格好を……!)
 美琴の膝がガクガクと揺れる。何かにすがるようにコートの合わせ目を右手で強く握り締めるものの、そのコート一枚では隠し切れないほど美しい体つきに、出勤通学前の男たちの股間は痛々しいまでに盛り上がり、ズボンの前を突っ張らせていた。
 ―――このような格好をして来いと校長に命令されたのは昨日のことだ。葉塚市主導で行われる寒さ対策の一環として、学園内の数名の女性教師、女子生徒に「ウォームビズ」の服装で登校する事を強制したのだ。
 その一人として美琴が選ばれた。Fカップと巨乳でありながら比較的長身であるため全体の均整が程よく取れており、少しでも顔を隠すためにメガネかけている知的な美貌と、それでも主張の激しい乳房とが男の劣情を誘わずにはいられなかった。
「くっ…あ……んんっ……」
 バスがいつもよりも遅れていた。今は一秒でも早く学園に付き、この辱めから開放されたいと願う美琴にとって、刻まれる一分一秒が永遠にも等しい辱め地獄のように思えてしまう。
 ―――クチュ
「ふ…ぅ………」
 美琴の股間から、小さな水音が響く。心なしか割れ目までもがヒクヒクと震え始めていて、指を口元に当てながらも甘い喘ぎ声を漏らす表情はあまりにいやらしく……高ぶりが抑えられなくなった男をその体に引き寄せてしまう。
「んぅ…! だ…めぇ………おねがい…だめぇ……!」
 美琴と同じようにロングコートを着た中年の男が背後から密着してくる。すると、薄手のコート越しに美琴のヒップへ焼けた鉄棒のように硬くて熱い肉棒が押し当てられ、丸みに沿って張り付いていた布地お尻の谷間へ押し込むように上下に動き出す。
「やぁ……!」
 それだけで、火の付いた男の欲望は止まらない。逃げようとする美琴の体を抱きしめた中年は生暖かいと息を美琴の耳へ吐きかけながら、カバンを手にしていない右手をコートを前へと突き上げる乳房へと這わせ……
「あんた……こんな寒い日に何も着てないのかい?」
「!?」
 美琴が息を飲むが、着やせするのか想像以上にボリュームのある乳房に手を押し当てた中年の男には美琴が下に何も身につけていないのが分かってしまう。薄手のコートの下ではクリスマスのケーキよりも甘く、美味であろう乳房が怯えながらも小刻みに震えており、確かな質感とぬくもりとがあてがった中年男の手指に伝わり、そのままゆっくりと揉み込めばビクッと震え上がった美琴が唇を噛み締めながら悩ましく身をよじらせる。
「かわいい顔をしてるのに結構好きものなんだな。俺たちにあんなに尻を振って見せていたのは、こうやって襲って欲しかったからって言うわけか」
「ちが…私……んっ…ちがう…ちがうの……」
 涙が溢れる目をキツく閉じて何度も頭を振る美琴だが、男の手に揉みしだかれていく乳房は、学生と違って芯まで十二分に発育した柔肌に指が食い込むたびに表現できない衝動が突き抜け、乳首がぷっくりと膨らんでいく。寒空に突き上げるようにコート越しに小さな突起の姿が浮かび上がると、男の右手は乳輪からつまみ上げるように挟み込み、コリコリグリグリと容赦なく、けれど絶妙の指使いで先端を絞り上げる。
「あっ…やっ――んんっ……や…め……あっ…はっ……!」
 その頃には美琴の体の震えは寒さによるものから興奮によりものへ切り替わっていた。とても手の平には収まりきらない膨らみをこねられると、鳥肌が立つほど興奮の度合いが高まってしまい、薄いコート一枚しかまとっていないいやらしい体がびくびくと震える。何とか男の手をはがそうと添えた美琴の手には力が入らず、一回り膨らみより弾力を増した乳房に刺激が走るたびに唇から苦悶と快感とが交じり合った呻きが漏れる。
(こんなところで…また…感じちゃって……外なのに、後ろには大勢人が…男の人たちが並んでるのに……!)
 美琴が感じていることに、男たちが気付いていないはずが無い。ただ、人の目を意識するのをやめるために目を閉じているのが災いし、自分が既に取り囲まれ、手を伸ばされている事に気付いていなかった。
「!? んっ、やっ、なに、だめ、んんん〜〜〜―――――ッッッ!!!」
 バス街の人だけではなく、大勢の通行人と大勢の車が通り過ぎていく通り中に、必死に噛み殺そうとしても押さえ切れなかった美琴の悲痛なうめき声が響き渡る。
 一斉に美琴へと殺到した手指がしたのはコートのボタンをはずす事だった。上が三個、股間の前が二個はずされると、汗が浮かぶほど火照った肌が露出した胸元から三本の手が次々に滑り込み、たわわな膨らみを荒々しく鷲掴み、冷え切った指先で弾力のある肌へと食い込ませる。
 それだけでは飽き足らず、股間の前だけに平井亜子―との隙間からも二人の男が手を侵入させると、我先にと熱い雫を滴らせる割れ目へ指を突きたて、トロトロの愛液をかき回しながらヒクつく膣壁を内側から擦り上げる。
「そこは、そこは…あああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!」
 摩擦で火傷しそうな勢いで攻め立てられると、美琴の蜜壷から勢いよく愛液が噴き出してくる。それまでに視姦と陵辱されるイメージとで溜め込んでいた体の疼きが堰を切ったように開放され、感じてはならないはずの肉欲の快感に身を打ち震わせながら腰を揺さぶってしまう。本人が逃げようとしているにしても、それは男の指をより深い場所へと誘い、結果として美琴は最も感じてしまう場所を抉られる事になり、ヴァギナを指を食い締めたまま激しく収縮させてしまう。
「あああっ、あっ、はっ…んはぁ!! ダメ、そんなに、されたら…イク、イクゥゥゥ……!」
「たまらないな。寒い朝には女のぬくもりが一番だ」
「マ○コの中も蕩けるぐらいに熱いじゃないか。こんなに愛液垂れ流して、俺たちへのサービスのつもりか?」
「おおぅ、こいつのおっぱい、指がどんどん埋もれていくぜ。かじかむ手にはこの弾力を揉むのがいい運動だよな!」
 そのような無礼とも取れる感想を聞かされながらも、美琴は体の火照りが抑えられずにいた。最初の頃と違い、十分な潤滑液で濡れまみれた膣内はどんなに掻き回されても快感を感じるようになってしまい、最後の抵抗といわんばかりに密着させた太股もねっとりとした愛液に覆われ、挿入されている二本の指がペ○スであれば一分と持たずに昇天させてしまうほど肉ヒダを絡みつかせていた。
 しかし、美琴の羞恥心は一向に弱まる気配が無い。バスの到着時間から十分が経過し、その短い時間の間に絶頂寸前にまで一気に登りつめさせられた美琴だが、外気の冷たさが意識のみを冷ましているのか、路上で犯されることにいつも以上に恥ずかしさを覚えてしまい、視界の端に人影がよぎるたびに顔を背けて声が漏れないように唇を噛み締めていた。
(おねがい…お願いだから早くバス……来て……そうじゃないと私、このまま…ここで、バス停で、本当に……イかされちゃう……!)

―――ブロロロロロロロロ……

「アッ……キた…バス……き、きたぁぁぁ……!!」
 時間を遅れてバスが到着すると、美琴は腕を伸ばして入り口脇のポールを掴み、男たちの手を振り払って逃げるようにバスに乗り込んだ。コートの開いた胸元を手で握り締め、混雑した車内を奥へ奥へと逃げ込んで銭湯近くのつり革へたどり着くと、後ろを振り返り、
「―――――――〜〜〜〜〜〜〜っ……」
 男たちが自分のところまで来ようとしていないのを確かめ、ようやく安堵の息をついた。―――が、
「あれぇ、美琴先生、朝からなんかヤラしい格好してるね」
「あ……こ、近藤君……」
 正面に座っていたのは、美琴が受け持っているクラスの男子だった。
「なに? また教われてたわけ? いつも言ってるじゃないか、美琴先生はガードが甘いって。だから時間も場所も関係なしに襲われるんだって」
「そ…そんな事……あなたには関係ありません!」
「関係? 大有りだよ、僕らには。ザーメンの臭いをプンプンさせてる先生に授業されたら、困るのは僕たち生徒なんだよ?」
「近藤君!」
 ゆっくりとバスが発車する。体が後ろの流れて行こうとするのをつり革を掴んだ右手で支え、左手は決して隙を見せないようにコートの胸元を併せ持ちながら、車内で平然と淫語を口にする生徒を美琴は力ない視線でにらみつけた。
「おおこわ。美琴先生、そんなマジにならなくても。―――でも、ガードが甘いのは本当のことだよね」
 近藤と呼ばれた男子生徒はからかうような視線で美琴を見上げると、無造作に右腕を前に突き出し―――
「ひゃああああっ!!」
 美琴がとめ忘れていた股間前のコートの隙間へ手を差し入れ、タップリと充血した割れ目へ指先を押し込んだ。
「ダメだよぉ。コートの股間、ぐしょ濡れじゃないか。ここがポイントですよって教えてるようなものじゃないか」
「あっ……やめな…さい……んんっ! あ…あんんんッ!!!」
 股間の淫唇は指をあてがわれただけで怪しく蠢くと、自ら飲み込むように教え子の指を迎え入れてしまう。もう何度も美琴を辱め、感じるポイントを心得ている男子生徒は、ヒクつきうねる肉壷をグチャグチャと音をわざと響かせるようにかき回すと、親指で包皮から頭を覗かせたクリトリスをグッと押さえ、大きく膨れ上がった淫芽を円を描くように嬲り始める。
「んんっ、んあっ…あうううっ!! そんなに…掻き回されたら……声が…声が出ちゃうぅぅぅ……!」
 押し込み、擦り、抉り、生徒の指が美琴の肉壁とクリとリストを責め立てると、たったコート一枚しか身にまとっていない扇情的なボディーが前かがみになり、崩れ落ちないように両手でつり革を握り締める。
 その体勢は、男子生徒の目の前にコートの胸元を覗かせる姿勢だった。背もたれから前へと体を出していた男子の鼻先にメロンのようなたわわな膨らみが布地にくるまれてぶら下がり、ムッチリとした谷間がコートから覗けている。半ば達し、体を支える事で精一杯の美琴は、自分が教え子の前でどのような姿をさらしているか気づかないまま腰を折り、割れ目を突き上げる指を締め上げてしまう。
「―――ねえ、先生。バスの中だけでいいからさ……コートのボタン、全部はずしてよ」
「はぁ…はぁ……え…? や…そんな事……出来るわけ……」
「はずしてくれたら、僕は責めてあげるのをやめてあげるよ。どうする? このまま学園に着くまでに何回イくかチャレンジしてみる?」
(そんな事……急に…言われても……)
 決断させるために生徒の指の動きが止まってしまうと、美琴は無意識に腰を揺さぶり、教え子の前に快感を求めてしまう恥ずかしい姿をさらしていた。動かない右手にクリを擦り付けるように恥丘を押し当て、小さく腰を引いては快感が忘れられずに元の位置へと戻ってしまう。
「ほらほら、どうしたの? そんな中途半端なまま学園に着いたら困るのは先生だと思うよ。―――ほら、脱げよ。見られたいからそんな格好で出てきたんだろ?」
「〜〜〜〜〜〜――――――………」
 何か言いたくても、美琴の唇からは言葉が出ず、代わりに熱い吐息がこぼれるばかりだった。
 拒もうと思えば拒めるはずなのに、教え子の命令に逆らう事が出来ない……それ以上に、寒いはずの外気に触れても汗が引かないほど火照った美琴の体が、恥らう意思に逆らって衣を脱ぐ事を臨んでいるようでもあった。
「みないで……おねがい………」
 つぶやく言葉とは裏腹に、美琴の左手は残ったコートのボタンを一つ二つとはずしていく。その途中で、生徒の腕に軽く触れてしまうが、腫れ物に触れるかのように避けて通り、一番下まではずすと背筋を伸ばし、その弾力と美しさを誇示するようにFカップから一回り以上膨張した乳房をコートから露出させた。
「あ…あああ……これで…いいでしょ……手を…手を抜いて……」
 乳房を露わにした途端、その芯が甘く疼いた。身をよじるたびに重たげにぷるんと震える乳房へ男たちは舐めるように視線を這わせ、それを感じた美琴は腕で隠すことも許されず、恥じらいを身をくねらせ、身を揉む事でしか表現する事が出来なかった。
「ふ〜ん、先生の生おっぱい、いつ見てもスゴく綺麗だよね。おマ○コも大洪水じゃない。ねえ、先生?」
「………………………」
「さあ、ご褒美に先生が欲しがってるものを上げるよ。何が欲しいんだい。いいなよ、遠慮せずにさぁ」
「わ……私…は………わた…し……」
 体の中で炎が燃え盛っているように、コートを脱いで肌を露出した美琴の体は熱くなっている。寒さに負けず、おマ○コをヒクつかせて白く濁った本気汁を教え子の手に放ち、それでも最後の言葉が言いだせずに睫毛をそっと伏せる。
「じゃあさ、教えてよ。先生なんだろ。だったら生徒の僕の質問に答えてよ。―――先生、今、何が欲しいんだい?」
「わ…たし……は………」
 コートが美琴の方から滑り落ち、肘で引っかかって落下を止める。さらに多く、背後からもその美しい肌と髪の毛を愛でられる姿にまでなった美琴は、まだ秘唇に指をつきたてたままの生徒の腕へ自分の両手を被せるように添える。
「わたし………私はもう……もう…………!!!」
(みんなが…視てる……私の…裸を……)
「おねがい…します……何でも…教えてあげるから……だから……」
(こんなの……ダメ……お汁が溢れて…脚が震えて……)
「ここに……ここで……」
(わたし……もう…自分を抑え…られない………)


 熱いのが……欲しいんです………








 こんばんは。ニュースをお伝えいたします。
 まず始めに、先ほど試験的に導入が始まった葉塚市独自の露出型ウォームビズについてです。
 「女性を興奮させる事で体を火照らせ、そのぬくもりで暖房日を節約する」事を目的とした新型ウォームビズ。今年の流行としてファッション業界でも注目を集めていた新制度ですが、集められたデータにより芳しい効果が得られないとされ、制度を廃止する事が決定されました。
 葉塚学園の協力の下、数名の女性教師、女子生徒に想定される露出ウォームの服装で数日過ごしていただいたところ、屋外屋内を問わず、朝から晩まで露出で体の昂ぶりを抑えられなくなった本気汁の飛び交う陵辱行為が行われた結果、室内の温度が汗や体温で数度上昇すると言うデータが出ました。
 ですが行為の後、局部から急速に熱を奪われた男性に風邪が大流行。また、体力を激しく消耗し、薄着で外へ出ていた女性側も高熱を発するなどし、継続が困難であることも照明されてしまったため、市の予算をつぎ込んで計画されていた露出ウォームビズは廃案となってしまいました。
 今回の結果を踏まえて新たなウォームビズが思案されていますが、開発主任のポテコロ氏が犬のくせにコタツ好きと言うこともあって開発は難航の様相を呈しています。
 それでは次のニュースです。本日早朝、葉塚学園の女性教諭を中心として輪姦・強姦・痴漢注意報が発令され―――


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