第五話「伝説の武器に宿る命」
私たちはあれからずっと森の中を進んでいる。周りの景色は相変わらずだけど、私には少し
気になっていることがあった。元に戻った私の防具、気のせいか前よりも一回り小さくなって
いるような気がするんだ。なんか、ちょっときつくなっているような感じで。それに心なしか
色が薄くなっているような気もする。気のせいかもしれないけど・・・。
「あの、ちょっと気になることがあるのですが、よろしいでしょうか?」
そんな時に空ちゃんが唐突に声を出した。
「えっ、なに?」
空ちゃんも同じことを考えていたんだろうか。でも、空ちゃんが話そうとしていたのは全然
違うことだった。
「あの、クリスさんはわたくしたちの持っている剣が乙女さん達の所に導いてくれるとおっし
ゃられていたではありませんか。でも、今までこれらの剣はわたくしたちを導いてくれていた
でしょうか?」
そういえば、私たちはとりあえず城から南へと歩いて来ただけだ。
「ほら、近くに乙女がいると反応するとか」
水ちゃんが答える。
「もしそうならば、わたくしたちはこのフェアリーナ中を旅して周らなければならないことに
なりますが」
うーん、確かに。もしかしたら、この剣を扱うにはなにか条件があるのかもしれない。たと
えば、私たちがもっと真の羞恥騎士に近づくとか。
「それなら、大丈夫よ」
突如森の中に響く声。私たちはとっさに身構えた。でも、声の主が見当たらない。
「こっちよ、こっち」
今度の声は頭上から聞こえた。そして、木の上から誰かが飛び降りてくる。それは一人の女
性だった。
「初めまして。あなた方が羞恥騎士なのね。まさか、こんな子供達だとは思わなかったわ」
その女の人は親しみを込めて挨拶をする。でも、私たちは緊張を解かなかった。ついこの前、
アソコットの攻撃を受けたばかりだから。
「そんなに恐い顔しないで。わたしはあなたたちの敵ではないわ。わたしの名はプシーラ、こ
の森に住んでいる創師よ。導師クリスから話は聞いているでしょう?」
私と水ちゃんは即座に空ちゃんの方を見る。でも、空ちゃんも首を横に振った。
「そういうお話は、伺ってはおりませんが」
「ってこと、らしいけど」
水ちゃんはすぐに魔法を使えるように、右手を胸の前に持ってくる。
「でも、この方が敵ではないのは本当のようですね。わたくしたちはこの方の存在に全く気付
いていませんでした。ですからもしこの方が、わたくしたちを攻撃するつもりならば容易に奇
襲をかけることができたはずです」
「えっ、そうなの?」
それを聞いて水ちゃんも緊張を解く。
「ふうー、なんとかわかってもらえたようね。でも、クリス導師もこんな大事なことを伝え忘
れるなんて、そろそろボケてきたのかしら。導師も、もう結構な歳だからねえ」
プシーラさんはやれやれといった感じでため息をつく。でも、私はその言葉の別の所が気に
なってしまった。
「結構な歳って、クリスってそんなに年寄りなの?」
私はクリスの姿を思い浮かべる。まだ子供みたいで、私たちなんかよりも小さかったはず。
しゃべり方は妙に大人びていたけど。
「ええ。確か、もう700歳は越えてたと思ったけど」
「はあ? なんなのよ! その非常識な年齢は」
「おそらく、魔法か何かを使っておられるのでしょう。ファンタジーではよくあるお話ですわ」
「もう! だからファンタジーって嫌なのよ」
水ちゃんは、頭を抱え込んでいる。なんか、すごくダメージが大きそう。
「それより、私たちになにか用があったみたいだけど」
話を元に戻さないと。私の問いにプシーラさんは笑顔で答えてくれた。
「創師っていうのはね、武器とかを創るのが仕事なの。わたしは、あなたたちの剣に命を吹き
込むために来たのよ」
そう言って、微笑むプシーラさん。あらためてみると、すごく綺麗な人だ。幼い感じのエロ
ード姫とはまた違って、大人の女性っていう感じ。チュニックっていうのかな、動きやすそう
な服を着ていて、髪は頭の後ろで一つにまとめたポニーテール。その目は神秘的で、なんか見
ていると吸い込まれてしまいそう。フェアリーナの人って、もしかしてみんな美人なのかな。
「剣に命を吹き込むということは、わたくしたちの剣はまだ完全ではないということなのです
か?」
「そうよ。あなたたちの剣は、今は魂の入っていない抜け殻も同然なの。そのままでは武器と
しても使えないし、乙女達の所にあなたたちを誘うこともできないわ」
「つまり、最初からあなたを訪ねなければいけなかったってことね。もう、しょうがないわね、
あの若作りの導師も。もし、このまま会えなかったらどうするつもりだったのかしら?」
「まあまあ。こうしてちゃんと出会えたことだし、その辺は不問ということにしましょうよ。
あの人にも、なにか考えがあっての事かもしれないし。それよりついて来て、わたしの家に案
内するわ」
プシーラさんは、周りにバラでも舞っていそうな笑顔で私たちを招いてくれた。
私たちはプシーラさんの家に案内された。武器を造る所ということで、鍛冶屋みたいなのを
想像していたけど、全然違った。石造りの綺麗な家で、どっちかっていうと神殿みたいな所だ
った。
「プシーラさんはここに一人で住んでいるの?」
「プシーラで良いわよ。そうよ、こういう緑に囲まれた所ってなんか落ちつくから」
「そうですね。こういう所に来ると、自然の大切さを実感しますわね。東京にも、もっと緑を
増やさなければいけませんね」
「って、そこ。こんな所で環境問題を考えたってしょうがないでしょ」
「でも、大切なことですわ」
「だから、そういうこと言ってるんじゃなくて・・・」
またやってる。なんだかんだ言って、水ちゃんと空ちゃんって良いコンビなのかも。
「そういえば、まだ名前を聞いてなかったわね?」
いけない、またやっちゃった。私たちは慌てて名乗る。
「私は、望」
「水よ」
「空です」
「ふーん、変わった名前ね。それじゃ、望に水に空。お腹空いているでしょう? 昼食にしま
しょうよ。腕を振るうわよ。作業はその後ってことで良いでしょう?」
そういえば、もうそんな時間だったっけ。私たちはもちろんその勧めに従った。プシーラの
料理はすごくおいしかった。食べ物なら、胸の宝石の中に入っているけど、やっぱり手料理っ
て全然違う。私たちは一緒に楽しい時間を過ごした。
「それじゃ、みんな奥の間に来て。そこで作業を行うから」
プシーラに案内されて、私たちは奥にある大きな部屋へと向かった。
プシーラが案内してくれたのは、広間のような所だった。何にもなくて、工具とかも全然置
いてない。ここで、どんな事をするんだろう。
「それじゃ、3人とも武器を貸して」
私たち3人は武器を取り出して渡す。3本の剣を受け取ったプシーラは、何故かいきなり服
を脱ぎだした。
「え、ええっ?」
驚く私たちに構わず、全裸になってしまう。凹凸がはっきりしている体に、すべすべした白
い肌。私が憧れている、大人の女性の体がそこにはあった。でも、それだけではなかった。さ
らに、プシーラは右手を自分の胸に持っていって、左手を脚の間に入れる。そして、そのまま
自分の体を揉み始めたんだ。
「な、なにを始めるのよ。いきなり」
「自慰、ではないでしょうか?」
「そんなことはわかってるわよ。なんでいきなりオナニーなんか・・・」
「これがね、必要なことなの。うっ、わたしの命を宿す処の水を、剣に与えるために」
命を宿す処の水って、もしかして愛液のこと。
「それで、性感を昇めておられるんですね」
だから、オナニーなんだ。私は他の女の人のオナニーを見るのって初めてだった。もちろん、
男の人のだってないけど・・・。自分で自分の急所を虐める行為。そこをそういう風に触ると
どんなに感じがするか知っているから、見てるだけで刺激が伝わってきて、なんだかこっちま
で興奮してきちゃう。
「あ、あの・・・」
私たちの食い入るような視線に気が付いて、プシーラが声を掛けてきた。
「あっ、ごめん!」
こんなふうに見つめられてると、やりにくいよね。私たちは慌てて目を背けようとする。
「あっ、そうじゃなくて。もし嫌じゃなかったら、手伝ってくれたりとかすると嬉しいかな、
とか思って。自分でするのって、ちょっと空しくて」
それって、プシーラの体を愛撫して欲しいってことだよね。
「そんなことでよろしければ、お手伝いさせて頂きますわ」
ことなげもなく答える空ちゃん。水ちゃんはというと、同意を求めるような視線をこっちに
送って来てる。アソコットの時もそうだったけど、水ちゃん好奇心旺盛だからなあ。
「望さんは、どうされます?」
あとは私か。女の人同士って、なんかいけない気もするけど、プシーラの綺麗な肌に触れて
みたい気もする。それに、これは私たちの旅に必要な事だから。
「わ、私も、やる」
結局、好奇心の方が勝った。私も水ちゃんのこと言えないな。
私たち3人は、プシーラの体に張り付いた。こういう時は、水着みたいなこの格好がわざわ
ざ脱がなくても良いぶん逆に便利だ。私は、プシーラのお腹を軽く撫でた。滑らかな、心地良
い感触が手の平に伝わってくる。女の人特有の感触。それが気持ち良くて、私はお腹を何度も
撫でる。
「あの。マッサージではないんですから、望さんも水さんもちゃんと性感帯を刺激して下さら
ないと」
水ちゃんも腕を揉んでいるだけだった。逆に空ちゃんはプシーラのあそこを指で弄ってる。
「う、うん。わかった」
空ちゃんにせかされて、私と水ちゃんはプシーラの胸に手を伸ばした。私は右の乳房を両手
でそっと包み込む。
「すごく、柔らかい」
まだ固さが残っている私のと違って、マシュマロみたいに柔らかい。大人の女の人の胸の感
触・・・。私は自分の憧れを託すように、プシーラの乳房を揉み込んだ。さらに、つんとした
先端を指で摘む。それは、すごく固くなってた。
「ああん・・・」
プシーラが艶かしい声を上げる。すごく色っぽい声。女の私でもぞくぞくしてきちゃう。
「望さん。こちらに来てみませんか?」
空ちゃんが手招きしている。私は、胸を水ちゃんに任せて空ちゃんの元に向かった。脚を大
きく開いたその間に空ちゃんは座っていた。
「ほら、望さん」
空ちゃんに促されて、私はプシーラのあそこに視線を向けた。息がかかるほど近くにプシー
ラのそこがある。こんなに間近で見たのは初めてだった。自分のをそっと鏡に映して見たこと
はあるけど、こんな風には見れないし。こうしてアップで見ると、確かにちょっと気持ち悪い
かも。プシーラの白い肌の中でそこだけが異質で、なんか取って付けたような違和感すらある。
彫像みたいな綺麗な体の中で、そこだけが生々しく、別の生き物みたいに蠢いていた。水ちゃ
んが胸の先を撫でる度に、女の人の穴がひくひく動いてプシーラの気持ちを伝えていた。
「よく"体は正直だ"とか言いますが、本当ですわね。声は押さえ、顔は繕うことができますが、
ここの変化は隠せませんから」
空ちゃんの言う通りだ。いくら隠しても、ここを見られたら恥ずかしい事を考えているのが
すぐにわかっちゃう。ここを見られるって事は、本当に全部見られちゃうって事なんだ。
「それにしても、本当に複雑な形してるよね」
「ええ。ですから、初めて見られた男の方は本当に驚かれると思いますわ」
「びらびらとか付いてるし」
「あれは膣口を守るためのものですわ。外側のが大陰唇。中の小さいのが小陰唇。二対の唇で
膣口を覆い隠せるようになっているんですわ。子を宿す、大切な処ですから」
「クリトリスって、男の人のあそこに相当するものなんだよね」
私は城下町で空ちゃんが説明してくれたことを思い出す。
「そうですね。ですから、わたくしたちも男の人の物を所持していると言えるのかもしれませ
んね。勃起することによって性的感情を如実に表しますし、外部の刺激を一番感じやすい部分
ですから。それに皮も剥けますし。でも、結局女性にとって一番大切な所は内の生殖器官です
から」
子供を育てる所か。まだちょっと実感湧かないかな。
「ほら、そこ。見てるだけじゃなくて、ちゃんと手を動かして」
水ちゃんの叱責が飛んでくる。
「ふふ。性教育のお時間は終わりみたいですね。それでは、手を動かしましょうか」
私と空ちゃんは、プシーラのあそこを弄り始める。私は自分にするのと同じように、女の人
の感じやすい場所に触れていった。薄く柔らかい小陰唇を摘み、固くなったクリトリスをそっ
と撫でる。
「あっ・・・。う、ううん」
プシーラは私がクリトリスを撫でる度に声を上げた。大人のプシーラが私の愛撫に反応して
くれるのがうれしくて、私はさらにプシーラのそこを弄んだ。あんまり強くすると痛いだけだ
っていうの知っているから、皮の上から周囲をそっと撫でまわし、摘んで優しく揉みほぐす。
ここって敏感だから、こんなソフトな行為でもすごく感じるんだよね。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
私に空ちゃん、それに水ちゃんの3人に感じる所を刺激されて、プシーラの息が上がってき
た。
「そろそろ、よろしいみたいですわ」
あそこの穴に指を入れていた空ちゃんが、その指を私に見せてくれる。そこにはネットリし
た液が絡みついていた。2本の指を広げると、その間で糸を引く。うわっ、すごくいやらしい
光景。空ちゃんの指だけでなく、プシーラのあそこ自体も流れ出した液で光ってた。確かにそ
ろそろ良いみたい。
「はぁ・・・、そうね。それじゃ、始めるわよ」
そう言うとプシーラは、床に置いてある私たちの剣の上に跨った。そして、刀身の平の部分
に、自分のあそこを擦りつけ始めた。プシーラのそこが通った部分は、愛液が塗りつけられて、
てらてらと輝いている。表だけでなく、裏側にもプシーラは丹念にそれを塗りつけていく。そ
のあまりにも淫らな行為を前にして、私たちは声も出せなかった。私のが終わると水ちゃんの、
そして空ちゃんの剣にも同じ用にあそこを擦り付ける。そうやって擦っていくのって、どんな
感じがするんだろう。そうこうする間に、3本の剣全てにそれが塗り終わった。
「ふうー」
プシーラが大きく息をつく。どの剣も刀身全体に粘液を塗られて、ぬめりとした輝きを見せ
ている。その正体が何かっていうのを知っているから、思わず恥ずかしくなってしまう。
「さてと、後は仕上げだけね」
「えっ、仕上げって?」
まだ何かあるんだろうか。私は疑問の声を上げた。
「ええ。最後にまだもうひと仕事あるの。3人とも自分の武器を持ってわたしの脚の間に来て」
プシーラはそう言うと、床に座り込んで脚を大きく広げた。両脚の形が、ちょうどアルファ
ベットのMみたいに見える。あそこがまる見えの、すごく恥ずかしい格好だった。私たちはそ
の脚の間、プシーラのあそこの前に座る。
「それじゃ、あなた達の剣の柄を私の中に挿入してくれるかしら?」
「えっ? ええっ!?」
「剣と交わることで、その剣に命を吹き込むの。一番大切な作業なのよ」
剣と交わるなんて、そんなことまでするんだ。
「だから、望。お願いね」
「えっ! わ、私?」
水ちゃんも空ちゃんも私の方を見てる。もちろん、プシーラも。そうだ。プシーラは恥ずか
しいのを我慢して、私たちのためにやってくれているんだ。私がここで躊躇する訳にはいかな
い。
「う、うん。わかった」
私は剣の鍔のある所を掴み、その柄をプシーラのそこに近づけていった。でも、柄の太さは
プシーラの穴の大きさよりも明らかに大きい。こんなものが入るんだろうか。
「大丈夫よ。男の人のものだって、ちゃんと入るようになっているんだから」
私の気持ちを察して、プシーラが優しい言葉を掛けてくれる。
「じゃ、じゃあ行くよ」
剣の柄をプシーラの入り口に当てる。その手が震えているのが自分でもわかった。ちょっと
情けない。心の中で一呼吸を置いて、私は剣をゆっくりと進ませていった。プシーラの言った
通り、穴が広がっていって、剣を難なく飲み込んでいく。私は女の人の体のすごさを、他人事
のように感心した。
「ああ・・・」
剣を入れられたプシーラは、すごく不思議な顔をしている。中に入ってくる感覚ってどんな
ものなんだろう。まだ経験の無い私にはわからないけど、プシーラを見てるとそんなに辛いも
のでもないみたい。私は、さらに剣を進める。べとべとに濡れていたおかげで、最初の方はす
んなり入ったんだけど、奥に行くに従って段々抵抗が大きくなってきた。何かが絡みつくよう
に強く締め付けてくる。それでも、私は何とか奥まで入れる事が出来た。
「そ、それじゃ望。中で動かしてみて」
「あ、うん」
プシーラに促されて、私は剣を上下に動かし始める。それにつれて、プシーラが喘ぎ声を上
げ始めた。
「あっ、あっ、あっ」
剣の動きを全身で感じているかのように、プシーラの体が震える。柄を包み込んでいる、プ
シーラのあそこが蠢いているのが、剣を通じてわかった。
「あっ、あっ、ああっ!」
プシーラの声が、段々高くなっていく。もう、最後が近いみたい。このまま、いかせちゃっ
てもいいのかな。でも、こういう時って途中でやめるともどかしさが残っちゃうから。
「望、お願い。一気にいかせて!」
私の迷いを吹っ切らせるように、プシーラが言う。私はその言葉に押されて、剣のスピード
を速めた。
「うっ、あああっ!」
プシーラの体が大きく跳ねた。そして、あそこから大量の液が噴き出した。それを浴びて、
剣も私もべとべとになってしまう。プシーラはそのままぐったりとしてしまった。
「は、激しいわね」
「これが、潮吹きというものなんですね」
いった時、こんな風に液を飛ばしたりすることもあるんだ。それだけ気持ち良かったのかな。
「じゃ、次は。水、頼むわ」
プシーラは少しぐったりとしていたけど、すぐにまた体を起き上がらせた。
「プシーラ、大丈夫なの?」
「平気よ。それに、残りの2本も早くやらないと」
でも、いった時って、すごく体力を消耗するんだよね。私なんかは疲れて眠くなってきちゃ
うくらいだから。プシーラ、本当に平気なのかな。
「さあ、早く」
プシーラが水ちゃんを急かした。水ちゅんも心を決めたように剣を持つ。
「じゃ、いくわよ。良いのね、プシーラ」
「ええ。お願い、水」
水ちゃんもそっと剣の柄を入れる。水ちゃんの剣の動きに合わせて、プシーラが腰を揺らす
のがわかる。さっきいったばっかりなのに、プシーラは再び高い声を上げ始める。また、いく
んだ・・・。
「あっ、あああ!」
プシーラは再びいってしまった。私の時と同じようにあそこから大量の液体が噴き出して、
水ちゃんを濡らす。
「はぁ、はぁ・・・。そ、それじゃ、最後の一本を」
「プシーラ、休まなくて大丈夫?」
「平気、平気。こう見えても、けっこうタフなのよ。それに、この作業は一気にやらないとい
けないから」
プシーラ、やっぱり息が荒い。でも、その顔を見ると、本当に疲れきってはいないみたいだ
った。
「さあ、空。あなたの武器を」
「わかりましたわ」
空ちゃんは自分の剣を手に取る。空ちゃんの剣は、私と水ちゃんのよりも二回り以上も大き
いものだった。当然、柄の部分も私たちのよりずっと太くて、長い。あんなのが入るんだろう
か。
「プシーラさん。わたくしのは少々大きいのですが大丈夫でしょうか?」
「大丈夫よ。もっと大きいのを挿れた事だってあるんだから」
「では、いきますわよ」
「ええ、来て・・・」
空ちゃんはゆっくりと、本当に優しく、確かめるように柄を入れていく。
「くっ、うっ・・・」
プシーラはやっぱり苦しそう。本当に大丈夫なのかな。
「は、入りましたわ」
空ちゃんの剣が奥まで入ったみたい。やっぱり、柄の全部は入らなかったらしく、一部が外
に出たままになっている。プシーラの穴は大きく広がって、入り口が捲れ返ってさえいる。
「じゃ、動かして」
「はい」
空ちゃんがそっと上下に動かし始める。プシーラのそこが、柄に絡み付いているのが外から
でもわかった。
「す、すごいわ。壁全体が擦られてて。もう、わたし・・・」
プシーラの表情が、急に柔らかくなる。その目がすっと細められたかと思うと、あそこから
3度目の液が噴き出した。
「プシーラ、大丈夫?」
さすが疲れたのか、プシーラは肩で息をしている。でも、その顔はうれしそうだった。
「平気よ。こんなに連続でいったのは久しぶりだから、ちょっと疲れちゃったけど。でも、そ
のおかげで良い仕事が出来たみたい」
見ると、私たちの剣の全体が薄い光に包まれていた。
「あれが伝説の武器の真の姿よ。負の力を持った魔物なんかは、あの聖なる光に触れただけで
激しい衝撃を受けてしまうの。だから、あの剣を叩きつければ大抵の魔物は一撃で退散してし
まうわ」
「なるほど。わたくしたちの剣に刃が付いていない本当の理由はそれだったんですね。相手を
斬る必要がございませんから」
「まったく、クリスもいいかげんなこと教えてくれて」
「それだけじゃないわよ。望、剣を掲げてみて」
私はプシーラに言われた通りに剣を頭上に掲げてみた。すると、剣から光が迸って、ある一
方向を示した。
「それはあなた達を導く光。その光の指し示す先に乙女が眠っているわ」
「へえ。じゃ、わたしたちも」
水ちゃんと空ちゃんも剣を掲げる。2人の剣からも光が放たれて、ある方向を示した。
「あらまあ、3つとも全く別の方角を指していますわ」
「はあ、前途多難っていうことね」
「でも、どこから行けばいいんだろう?」
「光をよく見て。その強さに違いがあるでしょう?」
プシーラの言う通り、3つの光はそれぞれ強さが違った。どうやら、水ちゃんのが一番強い
みたい。逆に、私のは一番弱そう。
「その光の強さが、乙女達との距離を示しているの。見たところ、水の剣の光が示す乙女が、
一番近くに眠っているみたいね」
「じゃ、まずはわたしの剣の光をたどっていけばいいわけね?」
「これでまた一歩、真の羞恥騎士に近づきましたわね」
空ちゃんがそう言った時、いきなり私たちの防具が輝き出した。その光はすぐに収まったん
だけど・・・。
「これ、なんかまたきつくなったような気がする」
「望、あなたも?」
「わたくしもこの前の時からそう感じてはいたのですが…」
なんだ、2人もそうだったんだ。
「それは成長する防具ね。その防具は、あなた達が羞恥騎士として成長するに従って、その姿
を変えていくの。より面積が小さくなって、透明度も増していくのよ」
それって、成長というよりは退化っていう気がするんだけど・・・。
「つまり、どんどん恥ずかしい格好になっていくってことね。はあ、不幸だわ」
確かに、今の格好は結構恥ずかしかった。上の部分は胸に密着していて、私の小さな胸でも、
その形がわかってしまう。それに元々生地が薄いから、先端が飛び出しているのまでわかる。
下はもっとひどい。前の部分は辛うじてヘアを隠してくれている程度。もし、大人の人みたい
にいっぱい生えてたら、絶対はみ出してしまっていると思う。それに、色も薄くなっているか
ら、ヘアがうっすらと透けて見えてしまっている。さらに下は、小さくなったせいで、あそこ
に食い込んでしまっていた。割れ目に沿って筋になっていて、あそこの形がわかってしまう。
このままの格好だと、ちょっと人前には出れないなあ。
「望さん、そろそろ出発を」
そうだ、そろそろ行かないと。水ちゃんと空ちゃんは先に建物の外に出ていった。
「ねえ、プシーラ。一つ聞いてもいいかな?」
水ちゃんと空ちゃんの前では聞きにくかったことがあるんだ。
「なあに、望」
「そ、その。プシーラって、いつもあんなことしているの?」
「わたしのいつもの仕事は鉱石を武器の形にするものだから、普段はあんなことはやらないわ。
でも、名のある戦士の魔法の武器なんかを創る時にはあの作業もするけど」
「その、相手が男の人でも?」
「戦士って、男の人の方が多いでしょう?」
そうか、創師って大変なんだ。
「望ー! 早く」
水ちゃんが手招きしている。
「さあ、みんな所へ行きましょう」
プシーラは、私たちを家の門の所まで送ってくれた。
「あなた達には私やクリス導師、それにエロード姫がついているわ。だから安心して旅を続け
てね」
「うん、ありがとうプシーラ」
「本当にお世話になりました」
「プシーラが命を込めてくれたこの武器で、必ずこの世界の平和を守ってみせるわ」
「がんばってね。望、水、空」
プシーラの笑顔に見送られて、私たちは再び旅に出た。プシーラの武器が示してくれる、最
初の乙女の眠る場所を目指して。
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