第45話「自宅でストリッパー」


 朝から大雨のGW2日目。  昨日した破廉恥な行為を反省をしながら、朝食を作る結愛子。  休みなのに結愛子は慌てながら朝食を食べ終え、傘を差して外へ出かけ た。  行き先は住んでるアパートの近く。どうやら、昨日の痴態が外からどの ように映ったかを確認しにいったのだ。 「確か..昨日のライトバンはこの辺りに停まってたよね..」  雨が降る中、わざと窓を開けた自分の部屋を見て、結愛子は一人、安堵 のため息をついた。 (よかったぁ..昨日の夜の雨はもっとひどかったから、今よりも部屋の 様子は見えなかったはず)  雨で朧気にしか見えない自分の部屋を確認して、昨日の痴態がばれてな いと安心した。 「・・・・・・うん、見えてない見えてない..」  結愛子は何か見落としてるような気がしたような、安心するのは早いよ うな気がしたが.. 「・・・か・考えすぎよ..見えるわけないんだから..」  朝と夜の違いを知りながらも、結愛子はこの件を強引に解決するしかな かった。  ・・・今の結愛子は「真実」をつきとめたくなかったのであろう。  この雨が夜ではどうなるかは分かっていたとしても―――心の奥底では とうに答えは出ていたのだ。  それから、自宅に戻った結愛子は洗濯や掃除で時間をつぶし、昼になっ てから昼食を作って食事。  雨がますますひどくなってるので、どこにも出かけることも出来ない。  ふと、PCの方へ顔を向けて、どうしようかと考えはじめた。  昨日は写真加工ばかりで、実際の資料作成はほとんど進んでいない―― ―作った写真は絶対に資料に使えない。つまり進捗状況は最悪だ・・・  結愛子は「はああ〜」と大きなため息をついてPCを立ち上げた。 「!うそ・・・課長ったら、今日も添付ファイル送ってきてる..」  <休みだから少し張り切ってしまったよ>と弁解した課長のメールがい っぱいきていた。結愛子が休みの日に見るかどうか分からないのに女体盛 りの写真が含んだメールを大量に送ってきたのだ。 「・・・今日はちゃんとまとめなくちゃ..」  けど、やっていることは昨日と同じで自分の写真を呼び出して顔の部分 だけを差し替えて加工写真を作っているだけだった。 「・・・私ったら、何やってるのよぉぉ〜。いつまでも加工写真を作ってる 場合じゃないのにぃぃ〜」 (・・・それにしても暑いわっ..あつぃ) 「はぁぁ〜、窓開けて頭冷やさなくちゃ」  自分自身に呆れながらも結愛子は窓を全開に開けた。 (暑いから開けただけよ..それ以外に変な意味はないわ!)  実際、部屋が暑かったのは確かであり、窓を開けるのはごく自然な行動 なのに何か後ろめたい気持ちが沸いてしまう。  まあ、結愛子がずっと写真加工をしてるせいもある。他人にこんなこと をしてるとこを見られたくないのだろう。  だけど、加工作業が再開すると、自分の顔を当てはめて恍惚な表情を浮 かべてしまう。 「あ、すごい・・・この出来、私が本当に脱いだみたい..」  加工写真がどんどんと増えていくと、自分が本当に女体盛りをしてるよ うな錯覚に陥っていく。 (こ・こんなこと絶対に..絶対にしたくないのに..)  けど、全身が興奮しているのは確かであり、乳首やクリトリスが下着の 中で固く淫らに膨らんでいく。  下着との摩擦で恥部が刺激されると喘ぎ声を出さずにはいられない。 「はぅん、あぁっ、あんっ!」ビクッ、ビクンッ  ショーツには恥ずかしいシミが浮かびあがり、あっと言う間にぐちょぐ ちょとなった。  お漏らしでもしたかのようなショーツを目の辺りにして結愛子は否定的 な言葉を放つ。 「・・・こ、これは汗よ..少しは濡れたかも知れないけど、大半が汗のは ず..気にすることはないわ..」  全身汗をかいてるのを理由にして、濡れてることを誤魔化しても快感が 止むことはない。もはや、加工写真以外のことは出来なくなり、息を荒立 てながら夢中で顔を差し替えていった。 「はぁはぁ..肩出しのパタンが足りなすぎるわ..また撮らなくちゃ」  とろんとした恍惚な表情で夕方まで加工を続ける結愛子。  日が暮れ始めた頃になって、ようやく自分のしていることに後悔し始め たのだ。 (あぁっ..今日も加工してるだけじゃない..こんなの後でまとめて削 除するのに..無意味なことしてどうするのよぉぉ〜)  ただ、結愛子は加工した写真を削除したことは1度もない。どんどんと 破廉恥なフォルダが増える一方だ。 (それにしても..暑くなる一方だわ..服を少し脱ぐぐらいなら構わな いよね..)  結愛子は部屋の暑さに耐え切れずに服を1枚脱いだのだが、まだそれで も身体の火照りが収まらない。 「・・・も・もう1枚ぐらいなら..」ぱさっ.. 「はぁはぁ、まだ暑いし..もう1枚ぐらい」  結愛子はあと1枚、あと1枚と言いながら着ていた服を脱ぎ捨てていく。  PC近くに脱いだ服が重なるたびに、下半身がじわっと熱く疼いてくる のを感じた。 (こ・これ以上、脱いだら駄目よぉぉ〜。窓も開いてるし、暑さをしのぐ 程度でいいんだから..けど、全身が火がついたように暑いのぉぉ〜)  前の結愛子だったら、外から見られてしまう中で服を脱ぐ真似など出来 なかった。が、大雨で部屋の中が分からないという考えが結愛子に大胆な 行為をさせていく。  すでに服の大半が脱ぎ捨てられ、下着姿となった結愛子。 (!ブラは駄目ぇぇぇ〜。おっぱいが見られちゃう。これは絶対に駄目っ)  さすがに胸を丸出しにしたくないと抵抗するが、本能は理性の制止を受 け入れてくれるだろうか。  否っ、ヒュン!と音と共にブラが放物線を宙に描きながら窓の近くへ投 げ捨てられた。 「ああっ、何で脱いじゃったのよぉぉぉ〜」  慌ててブラを回収しようと立ち上がった結愛子だが、足元にはストンと いうショーツが下ろされた音が響いた。 「えっ!?」  結局、結愛子は全裸になることを阻止することは出来ず、さらには脱い だ快感で全身が3回ほど痙攣した。  ビクン 「はぅんんっ!ああぁぁぁっ..、ああん」  またしても結愛子は、全裸のままで加工作業を続ける羽目になった。  PCは低いテーブルの上に置いてあり、クッションに座りながら操作し ている。  結愛子の眼前には思いきり開いた窓があり、外からは真正面の姿が覗け るのだ。  なのに両手は胸を隠さずにキーボードとマウスを操作し、下半身の方も 両膝を立てて股を開いた状態で座っている。  まるで、誰かにおっぱいとおま●こをさらすように命令されているよう だ。  雨がもし止めば、途端に結愛子のM字姿が通行人に晒されるだろう。  目の前の道路は通行量は少ないが、その代わり路上駐車が多い。  昨日みたいに近くで車が停まった際には見つかってしまう可能性がある。  だけど、このスリルが結愛子に強い快感を与えてくるのだ。  この快感欲しさに、暴走してしまう自分が情けなく、後で後悔して嘔吐 するほど気持ち悪くなるのも情けない。  いっそ、淫乱である方がどれだけ気が楽だとも思う。  でも、それが絶対無理だから悪戦苦闘を繰り返している。いや、これで 淫乱になってしまったら今までの努力は何だったのだろうと、もっと後悔 してしまうのだ。  それなら、多少の恥辱を諦めて、最悪の事態となる前に打開策を考える しかないだろう。 (・・・ま・まだ男の人とは..せ・性行為してないし..されてないし.. 裸を見られてるだけで済んでいるんだから..) 「大体、この大雨じゃ見られてもないんだから..日も暮れてきてるし」  結愛子は今も部屋の中が見ることが出来ないと信じるしかなかった。  見られていたら大騒ぎになるし、人が大勢集まってくれば結愛子も急い で窓を閉めるからだ。 (・・・こっそり、見る人なんて居ないはず..)  万が一、声を立てずに見ている者が居たなら、結愛子のDカップのおっ ぱいもおま●こもじっくりと堪能できるのだ。  カメラなど用意された日には、結愛子の恥部はあますところなく撮られ てしまう。  そうなったら、一巻の終わりであるのも確かであろう。    けど、こんな危険も当の結愛子には快感の1つへと変わる。「覗かれて ないと思ってるのはお前だけだ!」と思うだけで、おま●こからは大量の 愛液が溢れ出てくるのだ。  それは見られて感じているということでもあり、雨が止みそうな状況で も結愛子は加工作業を止めることはなかった。  人の気配はなく、辺りが静観であるのも、結愛子の痴態が止められない 原因となっている。  驚くことにあれから車が数台、部屋の近くで路上駐車をしたが、それで も気づくことなく騒がれることもなかった。  が、結愛子にはこっそり覗かれている疑惑が強くなり、それがそのまま 快感として伝わる。 (ああっ、ライトバンばっかりだわ..こっそり覗かれてるなんて無いよ ね?いや、雨が降ってる間は大丈夫よ..)  部屋の中は朧気となって見えないという事実を信じきるしかない。  疑問を抱いちゃいけない。そもそも路駐している車は全て無人なのだか ら何も恐れることはない。  ただ、誰かが車か降りたところを結愛子は1度も見ていない。いつの間 にか降りたと勝手に解釈している。  そして、部屋の方は朝確認したときは部屋の電気がついてない状況であ り、今は薄暗い天候の中で電気がついているので、大雨が降っていても部 屋の中は丸見えとなっていた。  さながら、結愛子のまな板ショーが公演しているようであり、ストリッ プ嬢の結愛子は窓を開けたままで、いつまでもおま●こを晒したままで居 なければならない。  見ている者の存在は無いが、ライトバンのドアの隙間から撮られてよう な感覚に陥ってしまう。  そんな不安を感じながらも、おま●こは丸出しでいるので何とも情けな い思いだ。 (こ・これじゃ..私が露出狂みたいじゃないの..)  もちろん、まだ露出癖が目覚めたわけではない。こんな恥ずかしいこと、 今すぐにでも止めたい想いでいっぱいだ。  が、必ずしも自分の意思が働かないことが多くあることを誰もが実感し たことがないか?  これをやらなければいけない意思があっても、別のことを続けてしまう。  何で止めることが出来ないのかと、もどかしい思いをしてしまうのが人 間だ。  それと同じ状況に結愛子が陥っており、恥ずかしい行為を止められない のであった。  あとは誰にも見つかってないと思っていることも意思が上手く働かない 要因の1つなのだろう。    そう、結愛子の耳元に聞こえるのは雨音だけで、静寂な空気が漂ってい た。ライトバンの方からは何1つ変化が起こってない。  そんな中で加工作業を続けていくと、裸で居ることが慣れてきたようで 火照りが収まってきた。  けど、全身の火照りが収まっても、快感は失ってはいない。晒してるお ま●こからは愛液が溢れ続けてる。2つの陰唇はパクパクと痙攣していた。 (はぁはぁ..雨がひどくなってきてる..日も暮れてきたし..もう見 つかることはないよね..)  雨音がザーザーとひどくなる中、結愛子はライトバンを1台ずつ視界に 入れていく。ただ、どのライトバンもドア部分を見ようとはしなかった。  今更、新たな事実を見つけたとしても手遅れだからだ。  こっそり撮られてたという事実は絶対にあってはならない。  この事実を見つけたりしたら、身の破滅をする方は結愛子なのだ。  露出行為は魔が差しただけ。自分は露出狂じゃない! 「・・・そ・そうよ、こんな破廉恥なこと..2度とするつもりはないわ」  丁度、加工作業が終えた結愛子は堂々と開いた窓の方へ向かい、何も気 づかない感じで1回カーテンを少し開けてから窓を閉めた。  ―――きっと明日は大丈夫、恥辱とは無縁の所にいくつもりだから。  ため息を吐きながら、PCを片付けて食事の準備をする。まだ裸のまま であり、一通り家事を終えたところで雨が止んだのでトレーニングウエア へ着替えて夜のジョギングを始めた。  途中、3回ほど宅急便がきたのだが、どれも入浴中だったと誤魔化して、 タオルだけ巻いて荷物を受け取ったらしい。  ジョギングは週に2・3回、20分ほど近所を軽く走るだけであり、アパー トを鍵を施錠せずに出る結愛子。  無関心を装いながら路上駐車している数台のライトバンに近づいて、中 の様子を確かめた。 (ほっ、やっぱり無人だったわ!そうよね、誰か居たら大騒ぎになると思 うし..)  この時、結愛子の部屋は明かりを落としてたので部屋の中が見えてたと いう事実は見つけることが出来なかった。  一安心したところで、ジョギングを再開し人通りが少ない歩道へ向かう。  コンビニの前を通り過ぎると、たむろしている男たち全員が口をポカン と開けて、つい視線を結愛子の姿に向けた。  白のノースリーブカットソーに白のショートパンツ。ごく普通の夏用ト レーニングウエアだが、結愛子が着るとかなり色っぽく見えてしまう。  前は濃い暗い色を好んでいたのだが、最近は白を選んでジョギングする ので結愛子の悩ましい豊満ボディがくっきりと浮き上がっていた。  すれ違う男性は大抵、結愛子の走る姿に鼻の下を伸ばして魅入っていた。 逆に女性には舌打ちされることが多い。まあ変な恰好で走ってるわけじゃ ないので何か酷い目に遭うわけもない。  結愛子も自分が目立っているのを分かっていた。恥部をじろじろ見られ て気持ち悪くもなる。が、身体の奥で熱くなる感触が気持ち良くて癖にな っていた。  それに思いっきり汗をかけてすっきりするので、最近は多少見られても いいかなと考え方も変わってきた。  いや、下着が汗で透けるから邪まな視線で見られてるのだから、ここは 思い切って下着を着けない方が逆にいいのかなと、おかしな思いつきが出 る有様だ。  やはり、結愛子は知らず知らずのうちに露出癖が悪化しているのであろ う。  そう考えると、結愛子が下着を着けずにジョギングする日は、案外遠く ないのかも知れない。


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