第38話「いじめは続く。どこまでも」


「はぁ〜、昨日は酷い目に遭ったわ..けど..気づいたら夜中なんて.. 危なかったわ..」  考えてみると、週末の奈緒、土曜の美亜子、日曜の伊持と恥辱の連撃を 無事に乗り越えて月曜を迎えることになった。  何とか最悪の全裸勤務は無くなり、昨日の磔も美亜子に助けてもらって 結愛子は無事、家に帰ることが出来た。 (まさか、ずっと磔されてたなんて..何もされなかったから良かったけ ど..私、あんな格好のままで気を失っていたのよね..思い出しただけ で恥ずかしいわ..) 「そういえば..伊持さんや美亜子が今日休みなんて珍しいわ..美亜子 には昨日のお礼をしたかったのに..」  昨日の失敗が余程堪えたのか、伊持と美亜子は会社を休んでいた。  そして伊持が休んだということで、今日は社内いじめが起こることはな いと思ったが、それは甘い考えだった。  朝から女子更衣室で先輩OLたちに囲まれて「図に乗ってんじゃねーよ」 と裸に剥かれ、服や下着を廊下に投げ捨てられるわ、また尿意を催してト イレに行くと先輩OLたちが先回りして、女子トイレの入口を塞いで「隣 の男子トイレで裸でしてこいよ」という有様。  結局、司令塔の伊持が居なくても、奈緒のいじめ自粛命令が出ても、さ ほど社内いじめの状況は変わらない。  が、結愛子の方も「すぐに変わるわけがないわ」と割かし納得して社内 いじめを受け入れていた。  今日は午後から女子社員の社内検診があり、ここでも強烈な辱めが襲っ てきた。ただ、伊持が居ないせいか、どこかしら中途な社内いじめとなっ ていて、男子社員たちには晒さないような配慮の元で結愛子が1人だけ裸 で検診を受けさせられていた。  朝からずっと悲惨な性的いじめを受けてる構図だが、結愛子は本当に悔 しくないのだろうか?  必死な思いで味試しの会合に出て認められても、こんな結果じゃ泣きた くなりそうなものだ。  いや、実は周りの女子社員たちには分からない結愛子の”ある悩み”が 原因で、この逆境を乗り越えられているようだ。  顔を真っ赤に染め、惨めな表情を見せながら立っている結愛子だが、こ の辱めよりも深い悩みで苦しんでいた。 (今日も朝から裸にされっぱなしなんて..惨めだわ..すごく悔しいの に..恥ずかしいのに..でも、身体が..身体があついのぉ..)  ピクピクッ..火照った身体が快感で少し震える。  そう、”ある悩み”とは今日の数々の社内いじめが結愛子に快感を与え てくるのであった。  が、傍目から見ると感じてるようには見えず、苦痛で身体を震わしてる ように見えており、火照った身体も恥ずかしさで赤く染まった感じに囚わ れていた。  だから、周りで見ている女子社員からは、結愛子が苦痛の声をあげてる ことに哀れな目を向けているが、この視線が結愛子にとって一番苦しかっ た。  何せ、この苦悶は苦しんで出しているものではなく、疼く身体を我慢す る声だった。  どうせなら、もっと悲惨な思いの方が結愛子にとっては良かった。性的 ないじめを受けて疼くなんて、すごく情けないからだ。  今も結愛子1人だけが身長・体重の他に恥部を計測されているのに身体 が疼く。おま●こを開かれ、ノギスを使って先輩OLたちが大声で陰唇の 長さや厚さなど発表しているのに..あまりにも惨めすぎる状況なのに、 おま●こが狂ったように熱くなっていくのだ。 (あっ、あっ、男の人の目が無いと気がおかしくなっちゃう..今日の私、 何かおかしいわ..土日の快感がまだ残ってるの?)  どうやら、まだ結愛子の身体にはこの3日間の快感の余韻がくすぶって いたらしい。  いや、くすぶるのは当然だ。あれだけの恥辱な行為を受けても尚、結愛 子は性欲を一切発散させなかった。オナニーを我慢して乗り越えたらしい。  つまり、自分から寸止め生殺しを継続してるようなものだ。  こんな状態だからこそ、今日の性的イジメのほとんどは、結愛子に苦痛 を与えられなかった。 (あっ、あっ、このままじゃ私、すごくいやらしい女になっちゃう..元 の私に戻らなくちゃ..こんなこと求めたくないけど、泣きたくなるほど の辱めをして..今日だけは男の人に晒しても構わないから..)  結愛子は自分から男子社員たちに裸を晒していいと思っており、暴走気 味の身体を何とかして欲しいと願っていた。  それは自分から悲惨ないじめを求めるという愚かな行為でもあるが、快 感に負けて喘ぎまくるよりはマシだと思っていた。  現に検尿を医務室のトイレではなく、医務室の外にあるトイレまで全裸 のままで行かされることになったのに男性の視線が無いせいか、外に出た と同時に身体が激しく疼いてきた。  そんな結愛子の姿を、医務室のドアの隙間から女子社員たちが顔を出し て、悲惨な状況に失笑していた。  もちろん、結愛子の身体が快感で悦んでいるとは誰も気づいてなかった のだ。 「見てみてぇ〜、あの子の足ガクガク震えてるわぁ〜。可哀想ぉ〜」 「今でも大泣きしそうなほどじゃない。本当、今日のイジメは一段とひど すぎるよねぇ〜」「全身苦痛って感じね〜。惨めね〜」 「フン、いい気味よっ。泣き叫んでも許してあげないから」 (あっ、あっ、どうしよぉぉ..理性が飛びそう..声が出ちゃうぅ)  いじめられてるのに、皆に悲惨な目で見られてるのに、結愛子の膣内に は大量の愛液が溢れていた。 (男の人が居れば..感じないのに..気持ちよくならないのに..これ じゃ、まるっきり露出狂じゃないのぉぉ〜)  結局、裸の検尿でトイレに入って少し恥ずかしい声を漏らしても、女子 社員たちの耳には悲痛の泣き声として聞こえてくる。  最後まで結愛子が感じてることなど分からず、苛めてる方が勝手に自己 満足しているに過ぎなかった。  当然、女子社員たちがこれだけ勘違いしてるのだから、男子社員たちは 結愛子を完全に悲劇のヒロイン扱いしていたのだ。  社内検診から数日後――。いつものように喫煙ルームでは結愛子の恥辱 話が飛び交っており、男子社員たちがタバコを吸いながら今週起こった結 愛子の辱めを熱く語っていた。 「しかし〜、今週も桜野さんって酷い目に遭いっぱなしだな〜」 「例の味試しの会合の件で社内いじめを自粛してるってことだが、全然変 わってねーぜ」 「・・・むしろ、悪化してねーか?やっぱマッパ勤務が出来ねーのが伊持に とって悔しいんじゃ..」 「けどよ〜、まさか桜野さんがマッパ勤務の罠をぶち壊すとは思わなかっ たな..それもよ〜逆にあの我がままお嬢が、ま●こを晒すなんてよ..」 「ああ、桜野さんが川阪のように料理の腕が凄いとは思わなかったぜ」 「俺も驚いたよ。今までの女子社員だったら味試しの会合で失敗して、ま ●こ晒してマッパ勤務確定だもんな〜」 「そうそう、毎年味試しの会合が終わった翌週の月曜の社内ロビーはすご かったんだけど、今回は静かすぎて笑ったぜ」 「まあ、素っ裸で晒されれば大騒ぎになるもんさ。だけど、あの最強のイ ジメOLと呼ばれた伊持がよく納得したよな〜。あいつのことだから勝手 に桜野さんを磔にして強引にマッパ勤務を成立させるだろ?」 「それがよ〜、聞いた話だと日曜に桜野さんを呼び出して全裸磔を強行し たらしいぜ」 「そりゃマジかよ?この前の日曜休出と言えば、ほとんどの連中が朝から きたはずだぜ..それじゃもう犯されまくりじゃねーか?」 「ああ、いつもなら昼には陵辱祭りとなってるが、誰も手を出さずに終わ ったみたいだぞ」 「おいおい、おかしーだろ。あの桜野さんが裸で磔だぞ!それも目隠しと か口枷とかされてたんだろ?チンポ入れまくっても平気だろ!」 「普通ならそーなると思うが..おそらく、我がままお嬢が怖くて手を出 さなかったんじゃねーか..例の会合では桜野さんが勝ったんだから」 「いやいや、そんなの関係ねーよ!こっそり、ぶち込めばいいだろ?ここ はピンク会社だぞ!そーいう奴がいっぱいいるんじゃねーのか」 「そーだ、そーだ。誰か1人ぐらい絶対犯しにいくぜ」 「・・・えっと、みんな..俺実は日曜休出して..5人で犯しに行ったんだ けど..」 「「「何だってぇぇー!!おい、もっと詳しく言えよ」」」 「・・・あの日、桜野さんが全裸磔にされてたのは休出した連中が全員知っ ていたよ。ただ、味試しの会合の件もあって社内ロビーに行くのは控えて いたんだ..日曜は裏口の社員専用口から出入りするから、ほとんどの連 中は遠目で確認しただけと思う。ただ俺たちは帰りにピンサロ行くつもり だったから、犯す気満々で計画したんだけどな..」 「おいっ。その言い分だと失敗したってことだよな?誰かが邪魔をしてき たってことか?」 「いや、邪魔する奴は居なかった。俺たち5人は計画通り、昼に社内ロビ ーに集まって、すぐにズボンとパンツを下ろしてチンポ出したさ。全員、 何発かするつもりだった。が、桜野さんの様子が異常だったんだ」 「異常?どーいうことだよ」 「社内ロビーの明かりが点いてなかったから詳しくは分らないが、何か媚 薬みたいのを強引に塗られたって感じだったな..すでに気を失っていた んだが、おま●こがすげー濡れててな、いつもの桜野さんじゃ無かったな」 「って言うか、マン汁たっぷりなら、すぐに挿れられるんじゃねーのか? 犯す方のお前らにとっては好都合じゃねーかよ!」 「・・・確かに最初はそう思ってたさ。みんなチンポビンビンだったし、すぐ に挿れるつもりだったんだが..俺が余計な一言を言ったせいで、みんな 躊躇い始めたんだ..ほら、強力な媚薬だったら挿れた俺たちにも効きそ うだろ?それも、あの伊持が用意したと考えると、相当なもんだろ?」 「そうだな..あの桜野さんがおま●こ濡れまくりなんて怪しいしな..」 「でもよ〜男ならよ。濡れまくりのま●こ見たら、やっぱ欲望に負けて犯 すだろ?」 「ああ、言うとおりだよ。みんなしばらく考えて結局犯すことに決めたん だが、夜中に延ばすことにしたんだ」 「・・・夜中って、お前らがすぐに犯さないって珍しいな」 「いや、ここだけの話だけど、ポールギャグからこぼれてる涎も凄くてさ。 何かチンポが萎えてしまいそうな異常ぶりでさ..大体、気を失ったまま で俺たちが騒いでも無反応なんだぜ」 「・・・そりゃ何か怖ぇーな。夜中に伸ばすのが何となく分るな..」 「だろ?あと掲示板の方には「本人の希望で全裸勤務社員に確定」って書 いてあったし、それって伊持のことだから月曜朝まで晒すつもりだろ?夜 中だったら媚薬でチンポビンビンになっても逆に好都合と思ってな..」 「そーだな。仕事もあるし、後でゆっくり犯すってのもアリだな。で、そ の後はどーしたんだよ」 「・・・夜中に俺らが社内ロビーに行ったときには誰も居なくてさ..後か ら聞いたんだけど鶴間がやって来て桜野さんを助けたってことさ」 「なるほど、そういうことかよ。要は楽しみを後に取っておいたら、いつ も間にか無くなってたということだな..」 「ああ、そーいうことさ。結局俺たちはそのままピンサロ行って抜いてき たよ。正直、昼間に犯さなかったことを後悔してるさ」 「まあ俺たちにとっては、失敗で終わった方が嬉しいってもんだ。犯され て辞められたら、元も子もねーからな」 「そりゃ言えてるな。この頃はここで桜野さんのいじめ話を聞くのが俺た ちの楽しみなんだし〜」 「そうそう、日曜の磔話はこれで終わりにして、月曜からの恥辱話を教え てくれよ」 「そーいや、月曜は伊持が休みだったから、桜野さんが何されてるか分ら なかったよな。誰か知ってる奴いねーか」 「確か月曜は全裸で社内検診を受けたみたいだぜ。あまりのイビリに桜野 さんが涙目で堪えてたそうだ」 「うわぁ〜、ひでーな。どんどんえげつないイビリをしてくるよな〜。け ど、もう伊持の雑用からは逃れたからいいんじゃねーか?」 「いやいや、火曜は思いっきり雑用だったって聞くぜ。何と1日中、社内 の男子トイレの清掃を素っ裸でやらさせたそうだ」 「マジかぁ〜!そりゃ、完全に強姦フラグ立ってねーか?スケベな連中が どっと押しかけるだろ!」 「そりゃ、言えてるな。堂々とチンポ出せるし、裸の桜野さんに俺たちの チンポもついでに掃除してくれねーかって、要求しそーだな」 「まあ、ここがピンク会社である以上、普通なら犯されまくりだが、誰も 手を出す奴がいなかったようだ」 「!嘘だろ..それって俺たちに見つかる前に全て清掃したってことか?」 「いや、男子トイレの扉には「桜野結愛子、全裸清掃中。ご自由にお入り ください」って掛札がかかってて、扉の前には桜野さんが脱いだ社服や下 着が置いてあったそーだ。モロバレもいいとこだぜ」 「って言うか!そこまで露骨にやられたら俺たちも入りにくいよな..」 「ああ、きっと入る奴は相当な度胸がねーと出来ねーな」  そう、あまりにも陰湿ないじめに、大抵の男子社員は「いい加減にしろ よ。可哀想だろ」という目つきで通り過ぎるだけである。  ただ、据え膳食わぬは男の恥って考えの男子社員も多数いるわけで、股 間が熱くたぎる野郎は結愛子が清掃している男子トイレの中に飛び込んで いった。  中にはどこへも逃げ場の無い結愛子が全裸で清掃している。後は説明す る必要はないと思うが、手足を押さえてビンビンなチンポをぶち込めばい いだけのことである。  もし結愛子が悲鳴をあげても外で見張ってる先輩OLたちが助けに入る こともない。  こんな危機的状況を迎えて、結愛子はどうして無事で済んだのだろう?  それは結愛子が何気なく起こした行動が、男子社員たちの性欲を半減さ せたからであった。


(最終更新:2011年5月19日(前編)新規追加
      2011年5月20日(後編)新規追加
第39話へ