第18話「社内ミスコン」


「・・・こんな破廉恥な姿でミスコンなんて無理よっ、無理っ」 (逃げよう..こんな姿晒すなんて私には出来ない)  結愛子は逃げる決意をして、服に着替え直そうとしたが、後ろから伸び てきた手に服を奪われた。  後ろを振り返ると先輩OLたちが立っており、結愛子が逃走しようとし ていたことに気づいていた。 「あら〜、桜野さん。何で服を着替えようとしたのかしら?」 「まさか逃げようなんて思ってないよね〜」 「そ・それは..」 「まあまあ〜、今のは見なかったことにしてあげるわ〜。ただ服と下着は 花見が終わるまで預かっておくから」 「そんな..」 「あと、その水着〜。生地が薄いせいで耐久性がないから気をつけてね〜。 思いきり走ったりしたら縫い目がほつれてしまうわよ」 「えっ..」  結愛子は顔を青ざめながら水着の縫い目を見ると、すでに一部の細い糸 が切れており、さらにクロス縫いではない掛け合わせているだけの縫い方 なので、大きな動きをすると一気にほつれてしまうのであった。 (これって肩や股下の所も糸で繋げてる..)  これでは走ることも出来ないので、結愛子は観念して社内ミスコンに出 るしかなかった。  当然、結愛子が壇上に現れると、男子社員たちの歓喜が響き渡った。  大声あげて興奮するのは仕方ない。結愛子の水着はあちこち透けており ピンク色の乳首やマンスジが確認できるぐらいだ。  さらに水着の両側面の謎のスリットが生々しく見え、これは糸がほつれ て出来たものであり、もう結愛子の水着は崩壊寸前だった。 (いやぁぁ〜、見ないで..身体も動かせないし..どんどん透けちゃう し..今すぐに吐きそうなほど気持ち悪いわ)  顔面蒼白の結愛子は、ただ立ち尽くすしかなかった。  が、身体の方は興奮しているらしく、恥ずかしいことに男性社員たちの 集中する視線によって、乳首は固く勃ってきた。    こんな辱めで苦痛にゆがめる結愛子の顔を奈緒が横目で見ながらゲラゲ ラ笑っていた。 「あっはははっ〜、これでますますあの牝の淫乱なイメージが濃くなったわ ね。この伝統ある社内ミスコンで優勝できるわけがないわね〜」  しかし、結愛子の恥ずかしさに耐える態度が次第に男子社員たちの好評 を高めてしまい、逆に奈緒が焦り出す羽目になった。 「うおぉ〜、その透け加減がサイコーだぜぇぇー!」 「あの恥ずかしがる顔がたまらんっす。俺らのハート、メロメロっす」 「こりゃ、今年の優勝は桜野さんで決まりだなっ!」 「ちょ・ちょっとぉぉ〜、何であんな水着が好評なの?も・もしかして、 前の地元のミスコンも私がした罠が逆効果だったのぉぉ〜」  結愛子の歓声が高まるにつれて、ますます焦る奈緒は何ととんでもない 行動を取ってきた。  そう、男子社員たちの視線を自分に戻そうと、焦った奈緒が大胆にも審 査の途中で水着の紐を故意的に外し、おっぱいポロリする自演ハプニング を見せてきた。 「いやぁっ♪取れちゃったぁ〜。みんな見ないでっ」ちらっ。 (・・・えっ?何か歓声が少ないじゃない..)  どうやら奈緒の自作自演は結愛子の水着に負けたようであり、結局はこ れ以上、手の打ちようがない奈緒は2連続優勝を逃し、準優勝となってし まった。 「く・くやしいぃ〜、私はおっぱいまで出したというのにぃぃ〜〜あの女 のちょっと派手な水着姿に負けるなんてぇぇ〜。地元のミスコンや私の元 彼を取っただけでは飽き足らず、ミスコンまで奪っていくなんて屈辱だわ っ!ムカつくわぁぁ〜」  やはり、結愛子の彼氏である川阪は奈緒の元彼であり、奈緒と別れた後 に結愛子と付き合ったらしい。 「ゆ・許せない・・・あの牝ぅ、ただ裸に剥くだけじゃ気がすまないわっ! とことん辱しめてやるんだからぁぁっ〜」  ますます、嫉妬と悔しさに燃える奈緒だった。  そんな奈緒が悔しがる中、結愛子はトロフィーを持ちながら周りのイン タビューを次々と受け、「私が優勝なんて夢みたいです。頂いた賞金は課 内のみんなに美味しい料理を御馳走したいと思います」と顔を真っ赤にし ながらも笑顔で答えた。  これが余計に奈緒の逆鱗を触れることになり、この時から奈緒の心の中 にはとんでもない計画が生まれることになった。 (桜野 結愛子ぉ〜、あんたにはしっかりと借りを返させてもらうわ。料 理を御馳走するってぇ〜。生意気な!そのエロい身体でも料理して御馳走 すればいいのよっ!いや..ちょっと待って!料理か..)  奈緒の中で何かが閃き、目が妖しく輝いた。 (いいことぉ、思いついたぁぁ〜♪あの桜野 結愛子をじっくりと料理す るってどうかしらぁ〜。そうねぇ〜、最終的にはあの身体を全社員の前に 料理として出させてあげようかしらぁ〜。ふふふっ、結愛子の媚肉料理っ て感じかしらぁ〜。これから、面白くなりそうだわっ。あははははは〜)  こうして結愛子はより奈緒の反感を買うことになった。  今後もきっと奈緒の執拗な辱めが始まるので気をつけなければいけない が、奈緒以外にも恥辱なことを仕掛ける者が、このピンク会社にはいっぱ い居るのだ。  花見が終わった翌日、結愛子は息を切らしながら出勤してきた。  どうやら、社内ミスコンが終わったあとは気持ち悪くなったらしく、な かなか眠りに着くことが出来なかった。  そのせいで寝坊して何とかギリギリで会社に着いたのだが、職場がある 階へ行くエレベータがなかなか降りてこない。 (どうしよ..階段で行こうかしら)  ただ一番端にある豪華なエレベータは、ずっと1階で止まっており、そ こには重役らしき中年男性が次々と乗り込んでいた。 (あれって重役専用のエレベータなんだ..あのエレベータに乗れれば助 かるんだけど..)  結愛子がチラチラと見ていたのに気づいたのだろうか、重役の1人が声 を掛けてきた。 「そこの君も良かったら、こっちに乗りたまえ。そこの一般エレベータは なかなか来ないから遅刻してしまうぞ」 「でも..一緒に乗るわけには..」 「遠慮はいらんから早く乗りたまえ。もし、私たちが女子社員を取り残し て先に行ったら重役としては失格だから。ほら、そろそろ閉まるからこっ ちへ来たまえ」 「は・はい。それじゃ、お言葉に甘えて乗らせていただきます」 (新人の私が、重役専用のエレベータに乗っていいのかしら..)  こうして、結愛子は急いで重役専用のエレベータに乗り込んだが、その 後で他の重役たちが走って駆け込んできたため、20人乗りのエレベータ はかなりの混み具合になってきた。 (重役ってこんなにいるんだ..何かすごく緊張するわ)  全員が乗ったところで、ドアが閉まりエレベータが動き出す。  後は1分ほどで目的の階へ到着するだけだが、突然ガタンという音と共 に明かりが消えて、エレベータが止まってしまった。 (えっ?こんな時に故障なのっ!) 「こりゃ参ったな。我々が到着しないと仕事が始まらないぞ」 「まあ、すぐに管理会社が何とかするからしばらく待つとするか」  真っ暗の中、重役たちは我慢して待つことを選んだ。  ここまでは何の問題も起こらなかったが、結愛子の表情が何故か少しず つ青ざめていった。 (う・うそぉ..誰かが私のお尻を撫でている..それも1人だけじゃな いわ..)  重役しか乗ってないエレベータだが、何本かの手が結愛子の身体に触れ て撫でていた。  暗闇をいいことに結愛子に痴漢行為を働いてるようであり、それが誰で あるかは分からない状況だ。 「それにしても大変な目に遭いましたな。まさか閉じ込められるとは」 「重役一同がエレベータに閉じ込められるとは前代未聞ですな。早く何と かして欲しいですな〜」  中の会話を聞く限りでは、結愛子がいやらしい目に遭ってることに気づ いてないようだが、おかしなことに手の数が増えてきている気がする。  気が付くと、結愛子のおっぱいは強く揉まれ、お尻も執拗に撫でられて いた。中には結愛子のパンティの中まで侵入を試みてる手もあった。 (ぁぁ..パンティが横にずらされてる..指が中にぃぃ..)  暗闇で相手が分からないことをいいことに多くの重役の手が結愛子を弄 ってくる。新人の結愛子が何の抵抗も出来ないのを承知して触っているよ うだ。  そして、いつまでも結愛子が我慢したままとなって為、重役たちの行為 は悪化していく。 「しかし、蒸し暑くなってきたな。君も上着なんて着てたら暑いだろ?ジ ャケットぐらい脱いだ方がいいぞ」「はぁはぁ..で・でもぉ」 「分かってる、わかってる。この暗闇で、こんなに人が居たら脱ぎにくい のだろう。私がジャケットを脱がしておこう。構わんかね?」 「ぁっ、ぁぁっ、お・お願いします」  本当は断りたいが、やはり相手が重役ばかりということもあって、ジャ ケットを脱がされるのを承諾した。  が、ジャケットが脱がされると同時に下の方ではスカートのホックが外 された。いや、別の手は結愛子のブラウスのボタンをどんどん外していっ てるのであった。 (いやぁぁぁっ..ジャケットだけって言ったのにぃぃ〜。これ以上は脱 がさないでくださいっ)  このままじゃ、下着までも剥がされてしまうと恐れた結愛子は、右手で ブラを左手でパンティを必死に押さえ始めた。  けど、すぐに数本の手が結愛子の手首を掴んで強引に引き離す。  次の瞬間、無駄な抵抗はやめたまえと言わんばかりに、結愛子のパンテ ィがあっさりとスルスルと下ろされてしまう。  ブラの方も簡単にホックを外されてDカップのおっぱいが出されていた。  ついに結愛子は、いつ故障が直るかも知れないエレベータの中で重役た ちの手で真っ裸にされてしまった。 (何で..裸にされなくちゃいけないの..それに故障が直ったら..)  あまりの出来事に結愛子の頭は混乱していた。さらに追い討ちをかける ように重役たちが白々しいことを言ってきた。 「何1人でバタバタしてるんだい?ジャケットを脱がしただけで騒がれて もらっても困るんだがな」(えっ?な・何を言ってるの?) 「まあまあ、年頃の娘なんだ。大方、ジャケットを脱がされた時に手が身 体にでも触れたんだろ?君もここが暗闇の満員ということで少しぐらいは 大目に見たまえ」(少しぐらいじゃないでしょ!下着、脱がしたでしょ) 「これでも私たちは重役なんだ。ジャケットを脱いだからって変なことは せんよ。安心したまえ」(嘘よっ。今も誰かが私の乳首、摘んで擦ってい るじゃないっ!ぁぁっ..)  何と重役たちは誰も結愛子を裸にしたことを認めず、ジャケットだけを 脱がしたと言い放ってきた。  まるで結愛子が勝手に被害妄想をしてるような言い方で、堂々と結愛子 の恥部を弄ってくるのだ。 (気持ち悪い..裸を晒してもいいから早く故障が直って..)  故障が直ればすぐにバレるはずなのに重役たちはシラを通しきっている。  さすが、ピンク会社の重役だ。世間話を話しながら30分ほど、結愛子の おっぱいやおま●こを好き放題に弄っていた。 (あっ、あっ、どうして、こんな酷い目にばっか遭うの..このまま吐い ても仕方ないわ..)  が、苦痛に耐えていた結愛子がいざ吐こうとした際、すでに嘔吐感は消 えて代わりに強烈な快感が襲ってきた。 (えっ?何で私、感じてるのよぉぉ〜)  さすがピンク会社で重役をしているだけの事もあって、誰もが愛撫の腕 はプロ級なのだ。  過激な痴漢行為にも関わらず、結愛子の全身が蕩けてくる。もう吐くこ とも出来ずにイってしまうかも知れない。  ただ、重役たちに痴漢されて絶頂なんかしたくないと結愛子は必死に理 性を奮い立たせた。  そんな結愛子に救いの手?を出してきた重役が居た。彼は何と結愛子の おま●こに菓子のようなものを詰め込んできたのだ。 「ひゃぁっ!!」 (だ・誰よ。変なものを詰め込んでくるのはぁぁ〜。あっ、あっ、これ以 上は詰め込まないでぇぇ〜)  皮肉なことに、この卑劣な行為が結愛子の快感を吹き飛ばし、何とか理 性を取り戻すことが出来たらしい。  15分後、故障が直りエレベータの照明がつくと結愛子の姿はジャケット を脱いだだけの普通の姿に戻っていた。何と、故障が直るタイミングに合 わせて下着や服を着させてきたのだ。 (・・・もしかして..この故障って、故意的なものなのね..こんなタイ ミングよく着替えさせるなんて出来ないもの..) 「どうしたかね?君は何か騒いでいたが、この通りジャケットしか脱がし てないだろ?」 「は・はい..すいません」(さっきまで裸だったのに..) 「君が私たちと一緒に閉じ込められてたのは、あとで所属の課長に伝えて おこう。遅刻扱いにはならないから安心したまえ」 「あ・ありがとうございます」  重役たちは何も無かったかのようにエレベータを降りて、各々の職場の 方へ向かっていく。  かなりあとで知ったことだが、今回のトラブルは最初から仕組まれてい たらしく、最初から結愛子を何とか重役専用のエレベータに乗せる段取り で、まんまと恥辱の罠に嵌ったのだ。 (そういえば一番卑猥なことをしたのは誰だったの?あそこに何を入れて きたのかしら..変なものだったら、どうしよう..」  結愛子が不安になる中、最後までエレベータの奥で残っていた重役が、 結愛子の心の問いに答えてきた。 「ぐっししし〜、安心しろ。変なものじゃないぞ。俺が今朝買ったチョコ ボールだと思うぞ」  と言って何かの液体で溶けかかっているチョコボールをガリガリと食べ る郷幡部長。 (えっ!?ま・まさか、あのチョコボールって..さっき、アソコに詰め られたものなの..) 「ぐっししし〜、このマン汁の味は最高だ。これぞ媚肉菓子ってとこだな〜」 「あっ..あぁっ、いやぁぁっっ」 「何をそんなに恥ずかしがってるんだ。本来ならあのままイってしまうと こだったんだぞ。これしきの事で済んだんだ。俺に感謝すべきだな〜」 「ぅぅ..」(確かに..そうだけど..) 「さあ、そろそろ自分の席へ戻りたまえ。エレベータに閉じ込められたの は課長も知ってるから安心しろ」 「は・はい..」(そ・そうよ..あのままイくよりは良かったかも..)  結局、今日も恥辱な目に遭ってしまった結愛子。  このあとは何事もなく仕事を終えたが、翌日の食品部新人歓迎会の事を 考えると憂鬱になる結愛子だった。


(最終更新:2011年3月18日)
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