ふまれる身体♪<みらくるんスクール>
「ひゃあああぁぁぁーーー授業が間に合わないぃぃぃーー!」
大声で校舎の間をダッシュしているのは駆堂 美楽(くどう みらく)であった。
次の授業が別館で行われてるという事で、ばか長い校舎の間を
全力疾走で走っていたのだ。
ダダダダダダダダダダッッ
ぐにゅっ♪
「あんっ♪」
「?」
「・・・・・・あん?」美楽は立ち止まって振り返ったが何も無かった。
バンッバンッバンッバンッバンッ。
美楽は声がしたあたりをぐるぐる回りながら地面を踏んでいくが、
やはり何も起こらなかった。
「!!げっ!こんな事してる場合じゃない。ダッシュダッシュ!!」再度ダッシュする美楽。
ダダダダダダダダダダッッ
ダダダダダダダッッ
ダダダダダッッ
ガラガラッ!「すいません!遅くなりましたっ!」
「駆堂くん。遅刻の理由は何かね。完結に言いたまえ。」
「言っていいんですかぁ?」
「あー君は私を小ばかにする気かね。」
「いいえ。変なもんを踏んだだけでーす。」
「ほぉ?何を踏んだと言うかね?」
「言っていいんですね。」
「ああ、言いたまえ!」
「おま●こ、踏みましたぁぁ♪」堂々と明るく言う美楽。
「☆#$&”=”」何か意味不明な大声を怒鳴って倒れる先生。
「だから、聞いたのに。でも、これで自習かしら♪」
美楽は平然と席につく。クラスの皆もいつもの言動に慣れてるとは言え、口を開けて
呆然としていた。
駆堂 美楽。人は彼女の事を未確認大胆少女と呼ぶ。
入学してから平然ととんでもない物を見つけ、堂々と言う元気な彼女は
ある意味、ぶっ飛んだ少女と言ってもおかしくないのである。
キンコーン♪カンコーン♪「昼休み。」
「ふぁぁぁーセオリーどおりの鐘の音で昼休みって案外ヒネリがないね。」
「美楽..いつか筆者にヒドイ目に遭うように書かれてしまうわよ。」
「そうよ。ここはそういうサイトなのよ。」
「あ、ゆんゆんに、なっこ先輩♪」くつろいでいる美楽のとこに2人の少女がやってきた。
「聞いたわよ。美楽。あんた、また何かとんでもない事、言ったんだって?」
「そうよ。顔が真っ赤になったわよ。」
「おま●こを踏んだ事?」
「・・・・・何か聞き違えたのかしら..もう1回言ってくれる?」(頭を抱える先輩)
「おま●こ踏んだよ♪おま●こ♪おま●こ♪おま●こ♪おま●・・」
「危ない言葉を連呼するんじゃなーーいっ!!」
「先輩、落ち着いて下さい!」(先輩を押さえるゆんゆん)
「はぁはぁ・・・で、どうしてそれがお・お・おぉぉ〜なのよっ!!」
「おぉぉーじゃないよ。お・ま・●・こ♪」
「あんた、1度地獄を見せてあげよーか...」
「冗談ですよ♪なっこ先輩って洒落がわかんないんですかぁ。」
「あんたの洒落は絶対、わからん!!」
「先輩、そんな事より本題に..」
「はっ、そうだったわ。で、どうしてアレだと言えるの?」
「感触と踏んだら「あんっ♪」って言ったよ。」
「あん?」「あん?」
「そう、「あぁんっ♪」恥丘をぐりぐりされた感じで。」
「・・・・・さあ、帰りましょう。」「そうですね。」
「おいっ。信じてないでしょ。」
「ねえ、明日は雨かしら?」「天気予報では曇ですよ。」
「おーーい..まぁ、いいか。」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・」
翌日。
「ひゃあああぁぁぁーーー今日も授業が間に合わないぃぃぃーー!」
ダダダダダダダダダダダダダッッ
ダダダダダダダダダダッッ
ぐにゅっ♪
「あんっ♪」
「!!」
「・・・・・・・・・」美楽は今回も立ち止まって辺りをきょろきょろした。
バンッバンッバンッバンッバンッ。
ドンドンドンドンドンドンドン。
ギュギュギュギュギュ。
美楽は声がしたあたりをぐるぐる回りながら地面を踏んだり、叩いたりと
いろいろしたが、やはり何も起こらなかった。
「・・・・・・・・・・」
美楽は昼休み、再度その事をやってきた2人に話したのであった。
「また..踏んだって言うの?」
「本当なの?」
「本当だよ。走ったらぐにゅーって踏んであんって言ったのよ。」
「・・・・・・・・・・」
「信じてよ!んもう!」
「でも、先輩。もしかしたら美楽は本当に人を踏んだんじゃありません?」
「人って裸の女の人を?」
「はっ!もしかして土遁の術で隠れたくの一を踏んだのかな♪」
「くの一・・・」
「そう!もしかして私って忍術破りの名人だったりしてー♪」
「なんで学校に隠れてるわけ..くの一が..」
「きっと抜け忍で追っ手から追われて隠れてるとこを私が見つけたのよ!」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・」
「冗談だよ〜。もう洒落が聞かないんだから。」
呆れる2人を前にその時、美楽は何かをふと思いついたのであった。
放課後、美楽はスコップを持って校舎の間に来ていた。
「さってと♪」
「何やってるのよ!」「美楽ったら!」
「・・・2人ともどうしたの?こ・こんなとこに?」
「あなたがスコップ借りて元気に走る姿が見えたのよ。」
「どうするのよ。スコップなんて借りて。」
「もちろん、掘る♪」
「やめなさい!」「美楽!」
「だってぇぇーー、誰かが土の中で潜んでいるかも知れないんだよぉぉー」
「潜んでない!」「同感!」
「うううぅぅぅ・・・掘ってみたいよぉぉーー」
「ダメ!!」「そうよ!」
「ちょっと、貴方達なにやってるの?」3人が集まってるとこに1人の女教師が
駆けつけてきたのだった。
「あっ、先生いい所に。この子、止めて下さいよ!」
「そうなんです。美楽ったらここを掘るつもりなんです。」
「誰かが潜んでいるのよ!あんって言ったのよ!」
「・・・・・ああ、それってMの子ね。」
「Mの子?」「M?」
「先生!Mってマゾの事ですか?」
「ええ、そうよ。踏まれることが好きな女の子みたいで欲求不満が高まると
透明人間になれるそうよ。」
「何よ!それ!」「どういう理屈ですか。」
「おおっ。透明人間!!」
「確か、化学の先生が詳しいから聞いてみたら。」
3人は半信半疑で化学の先生が居る化学室へ行って事の真相を聞いた。
「ああ、Mの子のことね。」
「知ってるんですか?」「どんな子なんです?」
「私、おま●こ踏みましたぁぁ♪」
「露出狂で苦しんでいる子が居たんで、偶然の産物で出来た透明薬を飲ませたんだが
欲求不満が高まらないと透明になれないんだよな。」
「そんな奇想天外な..」「聞きたくなかった...」
「なるほど、マゾの露出狂だったんだ。ふんふん♪」
1人だけ納得して3人は帰り、この事件は終わったかに思えたが..
むぎゅぅぅぅーーー♪「ああぁぁぁんんっ♪」
「ほらほらっ♪おっぱい触ったよぉぉぉーー♪」
「ちょっとMの子とやら!いつも美楽の側にいるんじゃない!どこに居るのよ!」
どうやらMの子は美楽に踏んだり触られたりするのが気に入って、時々来るように
なってしまったのであった。
<おわり>